VAPORESSO(ベパレッソ)のVAPEテクニカルMOD、SWAG 2 MOD「スワッグ2」のレビューです。
SWAG MODの後継機
18650シングルバッテリーテクニカルMOD
バッテリーキャップ採用デザインで、高さを抑えたコンパクトサイズ
味わいに優れたパルスモード搭載のAXON CHIP搭載
詳細をレビューしていきます。
商品提供:healthcabin
VAPORESSO SWAG II MODとは?
中国のVAPEデバイスメーカーVAPORESSOがリリースするテクニカルMODです。
SWAG 2 MOD「スワッグ2」はその名前の通り、SWAGの後継機になります。
バッテリーキャップを採用することで、高さを抑えたコンパクトサイズ。
人気テクニカルMODがアップデートされました。
旧機種より若干大型化したボディー。
なぜ大きくなったか?といえば『大口径アトマイザーへの対応』によるものです。
以前は22mmサイズが標準だったVAPEアトマイザーですが、最近では24mmサイズが標準的になり、それを超えるサイズのものも珍しくありません。
それらを使える機種として、今求められるスペックを網羅したバッテリーになりました。
VAPORESSO SWAG II MODの特徴
- 25mmサイズまでの大口径アトマイザーに対応
- 高性能AXONチップ搭載でパルスモードを実装
- エルゴノミックデザインで汚れにくいボディー
もちろんサイズだけではなく、機能やスペックもしっかりと進化しています。
25mmサイズまでの大口径アトマイザーに対応
SWAGでは22mmまでのアトマイザーしかマウントできませんでしたが、SWAG IIでは25mmサイズのアトマイザーに対応しました。
そのため若干ボディーサイズが大きくなっています。
バッテリーキャップがアトマイザー横にあるのでサイズの制限がありましたが、位置関係を見直すことで大口径アトマイザーに対応。
なお、公式には25mmサイズとの記載ですが、バッテリーキャップまでのクリアランスに余裕があるので26mmサイズのアトマイザーもマウント可能でした。
高性能AXONチップ搭載でパルスモードを実装
VAPORESSOといえば、制御基板の性能にも定評があります。
SWAG IIに搭載されるのは『AXON Chip』という最新版です。
このAXON Chipは、温度管理や3モードのVWだけでなく、0.02秒ごとに継続的にヒットを与えるパルスモードまでもを実装。
エルゴノミックデザインで汚れにくいボディー
デザインも一新され、よりスタイリッシュに。
握りやすいカーブボディーは人間工学に基づいたもの。
また、ボディーの仕上がりにもかなりのこだわりが見られます。
一見するとフルメタルのような質感のボディーは、握ってみると金属の冷たさを感じないラバーコーディング仕上げで、指紋やキズがつきにくい加工済みです。
カラーバリエーション
全4色(銀・黒・赤・青)赤と青はグラデーションペイント仕上げです。
スペック
サイズ | H 75×W50×D25mm |
重量 | 70.0g(実測) |
ワット数範囲 | 5 – 80W |
抵抗値 | 0.03-5.0ohm |
スレッド | 510 (スプリングコンタクト) |
充電ポート | microUSB(5V 2A) |
バッテリー | 18650シングル |
保護機能 |
|
付属品
内容品一覧
- VAPORESSO SWAG II テクニカルMOD本体
- 充電用microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル・ワランティーカード(英語)
SWAG II MODの詳細
VAPORESSOらしいスタイリッシュなデザイン。
側面両側にロゴが入っていますが、控えめなスモールサイズ。
SWAG IIですが、見た目の印象よりも「かなり軽量」にできています。
フレームデザインではなく、一体感のある仕上がりに。
細かいパンチング仕上げのボディーは、見た目だけはなく、滑りにくいという実用性も兼ね備えたディティールです。
液晶やボタンがある部分の背面が平面なので、横置きもできるのが地味に嬉しいポイント。
510スレッド
スプリング式コンタクトピン。オートアジャスト機構なので調整の必要なし。
510スレッド仕様で、多くのアトマイザーに対応します。
アトマイザーを着脱すると「NEW LOAD・OLD LOAD」の選択肢が出てきて、「NEW LOAD」を選ぶとスキャニングが始まることから、その段階で抵抗値を測定しているようです。
温度管理モードの場合は、断続的に抵抗値をスキャンしているものと思われます。
バッテリーキャップまでの距離に余裕があるので、大型のアトマイザーもマウントできるようになりました。
公式には「25mmサイズまで」となっていますが、これは本体のサイズが厚み25mmとなっているからであって、バッテリーキャップに干渉するギリギリまでを考えれば26mmサイズのアトマイザーでも使うことができます。
ボタン・液晶パネル
側面に集約されたボタンと液晶パネル。
- パフボタン 電源操作・パフ操作・ロック操作
- モードボタン モード変更
大型の0.91″OLEDモノクロディスプレイは視認性が良く、しかもメニューから明るさ調整ができます。
しかも、表示項目も多く、使いやすく見やすい画面です。
さらに側面にはサブボタンを配置
- サブボタン ワッテージ・設定温度変更など
VAPORESSO伝統の「4ボタンMOD」です。
高機能なチップを搭載するMODなだけに操作が複雑になりがちですが、一般的なボタン数よりも1つ多いことによって、直感的に操作ができます。
また、ボタン部分が側面周辺に集約されているので、握りなおすことなく片手で操作することができる配置となっているのも使いやすいですね。
内蔵制御チップは「AXON」最新の制御基板で、モードが本当に多彩です。
- PULSE MODE パルスモード
- POWER ECO エコモード
- SMART TC スマート温度管理モード
- DIY MODE
- VW ワッテージ VWS(Soft)・VWN(Normal)・VWH(High)
- VT 温度管理 SS・NI・TI・MI(TCR)・抵抗値ロック
旧来のワッテージ・温度管理モードは「DIY」という位置付けで、それより簡単に使える「ECO・SMARTモード」や、この基板から搭載された新たな「パルスモード」がメインとなっています。
充電用端子
旧来のmicroUSB端子を採用。
若干古臭さを感じてしまう仕様ですが、充電電流は2Aと急速充電に対応しているので不便さは感じません。
バッテリー収納部
アトマイザーマウント部分の横にあるバッテリーキャップ。
この仕様によって、キャップ部分の高さを抑えることができ、全長を短くできます。
バッテリー収納部にはキャップ・ボディー側両方に収納方向の記載あり。
バッテリー逆挿し保護搭載の記載はありませんでしたので、方向を間違うとショートする危険がありますから、絶対に間違えないように収納します。
底面にはバッテリーベントホールあり。
iStick Picoシリーズとの比較
このデザインの元祖(正確にはハンドメイド製品が先だが、世に広く周知したという意味)はEleaf iStick Picoシリーズです。
SWAGシリーズは、Picoの大ヒットを受けてリリースされた「後発製品」ですので、このシリーズと比較してみたいと思います。
SWAG II MOD | iStick Pico | iStick Pico 21700 | |
サイズ | H 75×W50×D25mm | H 70.5×W45×D23mm | H 77×W51×D26mm |
重量 | 70.0g | 87.6g | 96.6g |
対応アトマイザーサイズ | 25mm (26mmもOK) |
22-23mm | 25mm |
バッテリー | 18650 | 18650 | 21700 |
実際手に持ってみると初代Picoよりも大きく感じますが、そこまでの差はないことに気がつきます。
サイズは「初代Picoよりも若干大きく、21700よりは小さい」という当たり前の結果に。
バッテリーサイズが違う機種とは比較にならないかもしれませんが、マウントできるアトマイザーサイズではSWAG IIが最も有利です。
そして、重量に関してもSWAG IIが圧勝。
機能が違う(Picoシリーズはプリヒート搭載・SWAGIIにはパルスなど多彩なモード)ので一概に比較はできませんが、サイズの参考になれば幸いです。
アトマイザーのマッチング・使用例
最初見たときは「四角くて間延びしたデザイン?」とも感じたのですが、SWAG IIはアトマイザーを乗せて初めて完成します。
アトマイザーをマウントしたときのバランスが良いんですよ。
22mmサイズでも、大きめや長めのタンクでも、サイズを問わずにマッチします。
SWAG II MODの使い方
機能は多彩ですが、わかりやすくメニュー内に集約されているので、覚えるのは簡単です。
- 電源ON/OFF パフボタン5クリック
- ボタンのロック サブボタン2つを同時長押し
- モード変更 電源ON時にモードボタン3クリック
- PULSE MODE パルスモード
- POWER ECO エコモード
- SMART TC スマート温度管理モード
- DIY MODE
- VW(VWS・VWN・VWH)
- VT(SS・NI・TI・M・抵抗値ロック)
- SYSTEM SET システム設定
- PUFF COUNTER パフカウンター
- BRIGHTNESS 明るさ
- FLIP SCREEN 液晶画面表示反転
- SMART VW(ON/OFF)
- AUTO ECO(ON/OFF)
- DEFAULT デフォルト設定に戻す
- VERSION バージョン表示
感想
気になる『PULSE』モードを実際に使ってみると、某「P-Boost」のような「シュシュシュシュッ」というON/OFFが細かく切り替わるような感覚ではなく、断続的にミストは出続けます。
しかしその味わいは「明らかに濃い」味が出るので驚きます。
プリヒートのように、初期にガツっと熱が入って味が出るという制御ではないので、最初は「普通のVWと変わらないのかな?」と思うんですが、明らかに違います。
VWで美味しいな!と思ったのは、今まで2機種だけだったのですが、それとはまた違う感覚で美味しいです。
あくまで感覚なのですが
- dicodes
- じんわりと美味しい。安定している。
- Smoant Charon
- 力技というか派手に美味しい。
- SWAG II
- 上品。ずっと美味しい。
わかりにくいですが、他の2機種に負けず劣らず良い制御です。
これを一度体験してしまうと、普通のVWに戻れないほど秀逸です。
まとめ
18650シングルバッテリーMODの決定版!!
3拍子揃った秀逸なテクニカルMODです。
このデザインの弱点であるアトマイザーサイズ制限問題を克服しながらも、大ヒットデバイスとそれほど変わらないサイジングを実現しています。
しかも味わいの良さも実現していながらも、低価格。
デザインに好みが分かれそうですが、性能やボディーサイズだけで言えばこれ以上ないぐらいの完成度です。
コメント