Teslacigs(テスラシグズ)のテクニカルMOD、PUNK 86W「パンク 86W」のレビューです。
スチームパンク的なデザインのチューブタイプテクニカルMODです。
18650シングルバッテリーの可変ワッテージ機能を搭載。
シンプルな機能と個性的なデザインが特徴です。
このテクニカルMODの特徴
- チューブタイプの可変ワッテージテクニカルMOD
- スチームパンクをイメージした「PUNK」シリーズ
こんにちは、Hiroです。
250機以上のテクニカルMODを使い倒してきた筆者が詳細をレビュー。
TeslacigsのPUNKシリーズに、メカニカルMODのようなルックスのチューブタイプMODが加わりましたので、今回はこちらを取り上げていきます。
商品提供:AVE40
Teslacigs PUNK 86Wの詳細
TeslacigsでPUNKは、スチームパンクをモチーフにした人気シリーズです。
新たに仲間に加わったのは「チューブタイプ」のテクニカルMOD『PUNK 86W』
PUNKシリーズの機種一覧
シングルバッテリーとしては2機種目になるPUNK 86Wは、シリーズ初のチューブ型です。
- Teslacigs PUNKシリーズのチューブ型MOD
- 18650シングルバッテリー
- 2つのモード(Power , ByPass)
- 出力調整可能(7.0 – 86W)
28mm径のチューブ型テクニカルMODです。
直径が大きいのでかなり太く感じますが、チューブ型テクニカルMODは、円筒形のボディー内にバッテリーとともに制御基板を搭載しなくてはなりません。
その為、今までに発売された18650シングルバッテリーの可変ワッテージのチューブタイプテクニカルMODは、多くが太いのが特徴です。
有名なものをあげると
- EHPRO MOD101(22mm)max50W
- EHPRO MOD101 PRO(24mm)max75W
- Joyetech ULTEX T80(26mm)max80W
- UWELL Nunchaku MOD(27.4mm)max80W
- IJOY SABER 100(29mm)max100W , 21700対応
いや、ごめんなさい。
その中でも18650シングルバッテリー専用では、かなり太い部類に入る製品でした。
もっと細いものが良ければ上記の製品をセレクトするのが良いでしょう。
バリエーションはスチームパンクに似合うカラーリング4色。
《アンティークカッパー , ガンメタル , アンディークブラス , SS》
スペック
サイズ | H 104× φ 28mm |
重量 | 128g |
出力モード | P(POWER)/ B(ByPass) |
ワット数範囲 | 7.0 – 86W(0.5ステップ) |
対応抵抗値範囲 | 0.1ohm-3.0ohm |
充電ポート | microUSB(DC5V 1A) |
バッテリー | 18650シングルバッテリー |
保護機能 |
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公式サイト |
パッケージ・内容品
シンプルでTeslacigsらしいパッケージデザイン。
背面にはシリアルナンバーとスクラッチ式セキュリティーコード入りで偽造品を防止。
内容品一覧
- Teslacigs PUNK 86W テクニカルMOD本体
- microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル、注意書き、合格証(英語)
シンプルな内容品。本体と充電ケーブル、マニュアル類が付属。
マニュアルなどの付属品は英語で書かれていて、日本語での記載はありません。
デザインとディティール
スチープパンクをモチーフにしたギアの模様があしらわれているデザイン。
プレス成形のような仕上がり。
陰影がはっきりと出る写真では質感が高く見えるものの、実物はもっとのっぺりとしているいうか、チープではないもののリアルさや高級感は感じられません。
こういう模様が好きな人にはたまらないデザインです。
しかし、本物志向のスチームパンク好きを唸らせる仕上がりには到達していません。
510スレッド
ギアマークがあしらわれているチューブ部分に比べて、PUNK86W本体上下のパーツは削り出しのような質感で高級感が感じられます。
チューブ部分は黄色味がかった銀色に対して、上下のパーツは白っぽい銀色。
完全に色があっていないのが若干気になる仕上がりです。
アトマイザー搭載部には510スレッドを採用。
今となってはほぼ全てのアトマイザーに採用されている「標準規格」と呼べるほどに汎用性の高いもので、多くのアトマイザーを搭載可能。
スプリング式のオートアジャストコンタクト。
コンタクトピンには金メッキ処理。
先端部がテーパードしているアトマイザー搭載部は直径26mmサイズ。
26mm径までのアトマイザーをはみ出さずに搭載可能です。
ボタンと液晶画面
PUNK86Wには3つのボタンが用いられています。
- パフボタン
- サブボタン2つ(+ , – )
全て金属製のボタンで質感は悪くありません。
しかし、パフボタンのパーツにはガタつきがあって、本体を揺すると「カチャカチャ」と音が鳴ります。
加えて、パフボタンの上に指をおいてもガタつきを感じる「立て付けの悪さ」を感じざるをえません。
クリック感は悪くなく、押すと小さめの「カチッ」という音のしっかりとした押しごこちです。
パフボタンと同じ質感のサブボタン2つは、本体下部の液晶画面上に設置されています。
チューブタイプの本体ですが、3ボタンで操作できるので設定は楽に行えます。
バッテリーベントホール
本体底部には3つのバッテリーベントホールを配置。
バッテリーベントホールとは
電池は過電流などによりバッテリーへの負担がかかるとガスを発生させます。
何故この穴が必要かといえば、その際にベントホールからガスが逃げられるようにベントホールが必要です。
このようにベントホールが空いていないと、噴出したガスが内圧が高まり、ある一定の圧力にまで達すると逃げ場がないことによって炸裂(爆発)してしまいますので、そのような事故を防ぐための安全性に配慮した仕様です。
バッテリー収納部
本体底部分はスレッド式(スクリュー)のバッテリーキャップで、くるくる回して着脱し、バッテリーを収納します。
バッテリー収納部の内側には絶縁性のプラスチック素材が使われていて、バッテリーのシュリンク破れによるショートを防ぐディティール。
- 18650シングルバッテリー
中にはバッテリーを1本収納可能です。
バッテリー充電機能
本体にはバッテリー充電機能を搭載。
パフボタンの裏側にmicroUSB端子を備えています。
DV5V電源に接続したケーブルを挿入して、1Aで充電可能です。
使用例
PUNK 86Wの使い方
使い方はシンプルです。シンプルな機能を、簡単に使えるように設計されています。
- 電源ON/OFF... パフボタン5クリック
- ボタンロック… サブボタン同時長押し
- モード変更… パフボタン3クリック
- P(Power)モードでの出力変更… サブボタンで操作
モードはP(Power)とByPassのみです。
感想
PUNKシリーズは、ルックスにこだわりがある反面、仕上がりにチープさを感じるのもまた事実です。
一つ前のPUNK 85WにはLEDランプのイルミネーション機能があったり、ギア部分がレーヤードしていたりとかなりルックスが良かったのですが、新機種ではボディーサイズに制約があるせいもあってか、初代のPUNK NANO 120Wのように、プレス成形そのままのような仕上がりに逆戻り。
それでもチューブタイプのテクニカルMODは貴重なので、製品化してくれるだけでもありがたい。
実際使ってみると、なんの支障もなく使えるので問題はないのですが、デザインにこだわりのある製品なので、もう少しだけでも仕上がりにこだわって欲しいと思ってしまいました。
まとめ
太い!重い!機能がシンプル!と、機能的には良い部分がないとさえ思える機種です。
しかし、価値があるのはデザインでしょう。
他の機種には類を見ない個性的なルックスは、一目見ただけで「欲しい!」と思わせる、好きな人にはたまらないデザインです。
ボタン部分がチープだったりと気になる部分もありますが、普通に使えることもまた事実。
デザインが好きだから愛着を持って使えるというのもまた事実です。
スチームパンク的なデザインが好きな人向け!
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