UWELL「ユーウェル」のVAPEテクニカルMOD、Nunchaku MOD 「ヌンチャク」のレビューです。
テクニカルMODでありながら、メカニカルチューブのようなチューブタイプのシンプルなボディーがNunchaku MOD最大の特徴。
18650バッテリーを収納するコンパクトなテクニカルチューブ!!
機能などの詳細をレビューしていきます。
商品提供:ベプログshop
詳細
中国深センのVAPEブランド、UWELL。筆者は今回のレビューで初めて知ったことからも、新進気鋭のブランドで、今回のテクニカルMOD Nunchaku MOD 「ヌンチャク」の特徴はそのフォルム。
メカニカルMODのようなシンプルな筒状、チューブタイプのボディが特徴的です。
仕上がりはメタリックで美しいもので、カラーバリエーションがレビュー時点で7色展開と多く用意されているのも魅力の一つです。
ルックスだけでなく機能もシンプル。先進的な機能であるプリヒートやカーブモード、マニュアルTCRの温度管理には対応しておらず、通常のVWモードの他に3種類の基本的な温度管理対応ワイヤーでの温度管理に対応しています。最大出力は80W。
サイズ感は片手サイズ。直径27.4mmと太めの直径ですが、中央部分に連れてアーチを描いた形状(樽型)をしているのでスペックほどの太さは感じません。曲線なので手に持った時に馴染みやすく「人間工学に基づいたデザイン」というのも納得できます。
長さは94.5mmで、内蔵するバッテリー18650よりも3cmほど長い全長。このスペックはよりシンプルな構造のメカニカルチューブであってもスイッチやスレッドなどの構造を持つために、同等程度の全長と言えます。
Uwell製品は初レビューですが製品クオリティーは悪くありません。むしろ価格を考慮すればかなり仕上がりは良いと感じます。Uwellなかなかやりますね。
スペック
サイズ | H 94.5×D27.4mm |
重量 | 124g |
ワット数範囲 | 5 – 80W |
温度範囲 | 200 – 600F/ 100 – 300℃ |
モード | VW / Bypass / 温度-Ti系 / 温度-Ni系 / 温度-SS |
抵抗値範囲 | 0.1-3.0Ω(VW) 0.1-1.0Ω(TC) 0.1-0.5Ω(Bypass) |
スレッド | 510 (スプリングコンタクト) |
充電ポート | microUSB(DV5v 1A) |
バッテリー | 18650シングルバッテリー |
保護機能 | ・短絡保護 ・バッテリー低電圧保護(3.3v以下) ・自動タイムアップ(10秒) ・基板過熱保護(80度) ・バッテリー逆挿し保護 |
UWELL公式サイトより
スペックを見て注意が必要なのは、擬似メカニカルモードであるBypassの抵抗値範囲が狭いこと。このモードを利用するユーザーは少ないとは思いますが、使用する場合には抵抗値に注意が必要です。
パッケージ・内容品
パッケージ側面にはシール。パッケージ中の黄色いラグにオーセンティックコードが記載されているので、Uwellウェブサイトで確認してくださいと書かれています。
このシールを剥がすか切断して開封します。未開封証明としても機能し、中身のすり替え防止を狙った仕様です。
内容品一覧
- UWELL Nunchaku「ヌンチャク」 テクニカルMOD
- 充電用microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル、ワーニングカード
説明書などの書類は英語でのみ記載されています。日本語マニュアルが付属しないのは残念です。
スプリングコンタクト
アトマイザー取り付け部には510スレッドを採用。最近リリースされるアトマイザーはほぼ全てがこの510スレッドを採用しているので多くのアトマイザーを搭載できます。コンタクトピンはスプリング式で、金メッキが施されています。
3ボタンとディスプレイ
メインボタンであるパフボタンはアトマイザー取り付け部分近くの側面に設置され、握った時に自然と親指を置く位置を考慮して配置されています。形状は六角形で、飾り模様が入った特徴的なもので、本体カラーとは異なりシルバーカラーのボタンが採用されています。
そのパフボタンの背面には、収納したバッテリーを充電するためのmicroUSB端子が設けられています。
そしてMOD下部には設定用の2つのサブボタン(左がマイナス、右がプラス)と、設定確認用のモノクロ液晶を備えています。液晶サイズは小さいながらも、表示項目が5項目と情報量は十分です。
チューブタイプのテクニカルMODは過去にも幾つかレビューしてきましたが、外見のシンプルさを優先させるのか?それとも操作性を重視するのか?が分かれるところですが、頻繁に設定を変更するような使い方をする場合は本機のように3ボタン(サブボタンを持つ)MODをセレクトするのが良いと思います。
Uwellは操作性を犠牲にしない設計思想を重視しているようです。
やはり1ボタンは設定決めうちで使わないと不便さは否めませんが、Nunchaku MODのようにボックスタイプと変わらない3ボタンは操作性が犠牲になっていません。
スイッチ部の背面にはUwellのロゴマーク、そしてNunchakuのロゴ文字がエングレービングされています。
バッテリー収納部
バッテリー収納部分はMOD底部。このバッテリーキャップにはパフボタンと同じエンブレムがエングレービングされています。そして安全性にも配慮し、ベントホールを配置。
このバッテリーキャップはスレッド式で、くるくるキャップを回して取り外しします。内部のバッテリー収納部が中央ではなく偏心していますが、これはサブボタン側に制御基板を設置しているためだと思われます。
Uwellではこの構造を採用することで、全長の短いチューブタイプを実現しています。
バッテリー収納部とキャップにはバッテリー収納方向がわかりやすく書かれています。そして、更に「バッテリー逆挿し保護」機能も搭載しており、安全性を重視。
使い方
Nunchaku MODを使用する場合には別途18650バッテリーを用意する必要があります。メーカーの説明書には以下の記載があるため、スペックに注意が必要です。
最低出力電流30Aの良好な18650バッテリを選択してください。
筆者はSONY VTC5Aを用意しました。できれば信頼置けるショップで相談していただくのが良いと思います。
収納したバッテリーは本機で充電可能です。電源に接続したmicroUSBケーブルを本体端子に接続して充電します。充電状態は液晶画面に表示されます。
バッテリーの準備が終わったら、載せたいアトマイザーをNunchaku MODに搭載します。
テクニカルMODですので、当然ビルドの際にも使用することができます。
操作方法
Nunchaku MODの使い方の詳細です。以下には主な使用方法を製品マニュアルの記載に基づいて記載します。
- 電源のOn/Off… パフボタンを2秒以内に5回押す(5クリック)
- モード変更… パフボタン3回押しでモード切替(「+」もしくは「 – 」ボタンで選択、パフボタンで決定)
- ワット数設定…VWモード時に「+」もしくは「 – 」ボタンを押してワット数を0.5Wの増減で調整するか、ボタンを押し続けると早くなります。
- 温度設定…TCモード時に「+」もしくは「 – 」ボタンを押して温度を5℃の増減で調整するか、ボタンを押し続けると早くなります。
- 抵抗値ロック …TCモードに切り替えた後に抵抗をリセットする必要があります。 アトマイザーをTCモードに切り替えた後、パフボタンを押すと、画面に「New Coil?」と表示されます。 そうであれば、「+」または「 – 」ボタンを押して「YES」をハイライトしてください。 そうでない場合は、「+」または「 – 」ボタンを押して「NO」を強調表示させてから、パフタンを押して確定してください。
- ロック設定…パフボタンと+ボタン同時押しで「+」「 – 」ボタンのロックと解除(ロック時はパフブタンのみ操作可能)
- ロック解除… パフボタンと-ボタン同時押しで全ボタンのロックと解除
アトマイザーとのマッチング
まとめ:チューブタイプ テクニカルMODの数少ない選択肢の一つ!!
スティック形状のテクニカルMODのバリエーションは少なく、本サイトでも数えるほどしか取り上げていません。その中でも「直径は大きいながらも、全長を抑えた3ボタン」という特徴は稀有で、これらの特徴を求めるユーザーにとってUwell Nunchaku MOD 「ヌンチャク」は唯一無二の存在である印象です。
ただし、機能が基本的なもののみであったり、重量は若干重い(バッテリー含まず124g)などのマイナス的な特徴もあるため、使い方や好みに応じて吟味が必要です。
特に直径の大きなアトマイザーと相性が良く、24~25mm程度のアトマイザーとのマッチングが良好だと感じました。全長が抑えられているので、RTAを搭載しても携帯性が犠牲にならないのもNunchaku MOD 「ヌンチャク」の魅力です。
コメント