SMOANT(スモアント)のテクニカルMOD、CHARON MINI「シャロンミニ」のレビューです。
Smoantから3代続くレギュレーテッドの人気シリーズ。CHARONの最新版がリリースされました。その名もCHARON MINI。CHARONが小さくなりましたよ!という製品ですね。そのまんま。
このテクニカルMODの特徴
- あのVWがおいしいCHARONシリーズの正当後継機種
- 18650デュアルバッテリーで最大出力225W
詳細をレビューしていきます。
商品提供:Everzon
詳細
Smoantから3代続くレギュレーテッドの人気シリーズ。CHARONの最新版がリリースされました。
その名もCHARON MINI。CHARONが小さくなりましたよ!という製品ですね。そのまんま。
人気シリーズと書きましたが、勝手にそう思っているのは僕だけかもしれません。一般的にはあまり知名度がないブランドであり、製品なのですが、、、
僕が初代を気に入ってずっと使っているので勝手な思い入れがあるだけです。完全な趣味趣向の世界。
この詳細については「感想の項目」で詳しく書いていきます。
前作のCharon TS 218Wよりも一回り以上コンパクトになった印象を受けます。前作はかなり大きなサイズでしたから。大きく違うのは横幅で、15mmほどスリムになっています。たかが1.5cmでここまで印象が違うのだから、数値上小さな違いもバカにはできません。
横幅はスリムになりましたが、厚みは変わらず29mm(メーカー公称は29mmですが実測は29.3mm)とタッチパネルを装備した前作と全く変わらないので、スリムになった分随分と分厚く感じてしまいます。
また、高さも4mmほど高くなっています。
色は4色展開で、金属のフレーム部分の色が違うのみに留まっています。定番のカラーですが、ゴールドはメッキ仕上げの光沢のある仕上げでド派手ですね。
スペック
サイズ | H 89×W45×D29mm |
重量 | 160g |
出力モード | VW(Min,Norm,Max,VW Curve) / TC(Ni,Ti,SS,TCR,TC Curve) |
温度管理範囲 | 100-300℃/200-600℃ |
ワット数範囲 | 1 – 225W |
対応抵抗値範囲 | 0.1~3.0Ω(VW) 0.1~2.0Ω(TC) |
コンタクト | 510(スプリング式) |
充電ポート | microUSB(DC5V) |
バッテリー | 18650デュアルバッテリー |
保護機能 |
|
メーカー公式ページ |
パッケージ・内容品
デジタルギアのようなパッケージデザイン。某タフネス系デジタル腕時計を想像してしまうのは筆者だけでしょうか。裏側には内容品の情報やスクラッチコード(製品偽造防止対策)が入っています。
クッション材に保護された本体。付属品はその下に収納されています。
内容品一覧
- SMOANT CHARON MINI テクニカルMOD本体
- microUSB ケーブル
- ユーザーマニュアル(英語)
- ワランティーカード
- ワーニングカード
- クオリティーチェックカード
必要最低限の付属品。本体に充電用ケーブル、マニュアルなどの書類が付属します。
説明書は英語(裏面は中国語)で書かれています。写真付きでわかりやすい説明書ですが、英語が読めないとちょっとわかりにくいですね。
外観
直線的なデザイン。これまでのCharonシリーズとは異なるデザインです。とはいえ、初代と前作である2代目も全く違うデザインだったのでもともと共通性はありません。
特徴的なのは大きなカラー液晶画面。前面の半分ほどを液晶画面が占めています。
その背面はバッテリーパネルです。左右対称なデザインに仕上げています。幾何学模様とCHARON MINIの文字入り。
510スレッド
アトマイザー取り付け部分は510スレッド。コンタクトピンに金メッキ。スプリング式です。
シルバーの円部分の直径20.2mm、その周りのブラックの円部分の直径25.2mm。
アトマイザー搭載部は本体上部から少し出っ張った位置にあります。25.2mmを超えるサイズのアトマイザーは、このサークル部分からはみ出してしまい、見た目的はあまり良くないでしょう。ですが、標準的なサイズのアトマイザー(22mmおよび24mmサイズ)には対応しています。
液晶画面と操作ボタン
大きな液晶画面。2インチサイズのカラーディスプレイです。ただ、大きいのは良いことなんですが、表示可能な項目は少なく、その広大な液晶画面を完全に生かしているとは言いがたいのが残念です。
表示されるデザインは中々良いんですよ。特に下部はほぼ表示項目がなくて無駄になっちゃっているのが惜しい。メニュー項目を表示させるときは画面いっぱいに表示されるので見やすいんですけどね。
パフボタンは本体側面上部にセットされています。フレーム部分と同じ質感。大きく押しやすいボタンです。
サブボタンは液晶画面の下部にセットされています。左右が繋がったボタンデザインですが、それぞれ独立して押すことができます。ボタン類は全部で3つ。
サブボタン下には収納したバッテリーを充電するためのmicroUSB端子がセットされています。ファームウエアアップデートにも対応しているとのこと。
バッテリー収納部
バッテリー収納部にアクセスするには背面のパネルを取り外します。底面に隙間があるので、そこに爪などを挿入してパネルを持ち上げます。
底面にはバッテリーベントホールが設けられていますね。安全性にも配慮しています。
マグネット式パネルは簡単に着脱可能。
中には18650バッテリーを2本収納します。収納部やパネル内側は樹脂でできており、バッテリーのシュリンク破れによる短絡を防ぐ素材が採用されていますが、付属の注意書きのようにバッテリーのシュリンク破れには十分に注意します。
内側上部には基板やスレッド部分の熱を逃がすためのベントホールが設けられています。ただ、パネル内部なので劇的に温度を下げることはできなさそうな作りです。
バッテリーベントホールに通じる部分には直接穴が空いていません。隙間から圧を抜く機構なのでしょうか。
使い方
それでは使い方です。基本的な操作方法は以下の3つです。
- 電源ON/OFF... パフボタン5クリック
- ボタンのロック…サブボタン同時長押し
- メニュー呼び出し… 電源ON状態でパフボタン3クリック
あとはメニュー内で詳細を設定します。モードの切り替えもメニューから行います。
- VW(Min,Norm,Max,VW Curve)
- TC(Ni,Ti,SS,TCR,TC Curve)
大きく分けてパワーモード(VW)と温度管理モード(TC)に分かれており、その中から詳細を選択します。
カーブモードもそれぞれに付いていて、1秒ごとのカーブを作成できます(それぞれ1パターンのみ)10秒まで設定可能。
さらに本体設定の詳細はsetting項目から行います。
- Brightness 明るさ設定
- Time 時間設定
- Display テーマの変更(1/2)
- ScreenSaver (時計表示/背景表示)の切り替え
- Timeout ボタンを押さないとスリープになる時間(10~240s)
- Factory Reset 初期状態に戻す
背景を選択できるのが特徴ですが、基本的な設定ができるに留まっており、細かくカスタマイズできるほどの設定項目はありません。
アトマイザーを載せる
スリムですが、厚みがあるので、かさばる半面、長めのタンクから24mmサイズのドリッパーまでマッチングは良好です。
強烈な個性はないけど卒なくこなせる優等生なイメージですね。決して悪くありません。
感想
何故初代Charonを愛用しているのか?と言われれば、答えは簡単、おいしいからです。
同じVWでもデバイスによって制御が異なり、立ち上がりなど細かく違うことから味にも差が生まれます。数多のレギュレーテッドを使いレビューしてきた僕ですが、VWが「何か違うぞ!?」と思ったのはそのうちのごく少数です。
初代Charonが僕にとって特別な機種(詳細はレビュー記事をどうぞ)で、いまだに自宅専用として愛用している(大きくかさばるので持ち出すのは大抵18650シングルバッテリーMOD)だけに、Charonシリーズの新作には期待してしまいます。
しかし、2代目である前作は初代とは全く異なるものでした(こちらもレビュー記事をどうぞ)
それでは3代目であるCharon MINIはどうか?といえば初代にかなり近い制御だと感じました。
何故「近い」と表現したかというと、ほぼ同じように感じますが、全く同じだと確証が持てないためです。でも2代目は明らかに違いましたので、初代と同じようにおいしいと僕は感じました。
VWのノーマルモードで十分おいしいですね。何故VWでおいしいかといえば、立ち上がりが早いとか色々な要素があると思いますが、いまだに原因はわかっていません。他にもノーマルモードでおいしいMODは複数ありますが、VWだけで考えればCharoは最高峰だと僕は感じます。
dicodesもノーマルモードで美味しいのですが、立ち上がりがワンテンポ遅れる感じなのが気になります。Charonはすぐにおいしいミストがドバドバ出てくる感じで、それ以上においしいと感じます。もちろん温度管理に関しては完敗なので一長一短あるのですが、VWしか使わないユーザーには満足してもらえると感じます。
ちなみにこの恩恵はMTLアトマイザーだとあまり差が出ないというか僕には感じられません。DLドリッパーだと差が顕著なのでわかりやすい印象です。
ようやく正式な後継機が出たな!という印象です。
VWでおいしいなんてマユツバだなぁ、根拠がないのにおいしいなんて!?と思う方はスルーしてもらって結構ですが、嘘偽りなくおいしいと感じるのだからしょうがないのです。別に褒めても僕に何のメリットもないですしね、、、
欲を言えばシングルバッテリーのコンパクトなサイズでこの美味しさが実現できれば最高なんですが、Smoantはデュアルバッテリーの機種がお好きなようで、そのジャンルばかり充実していますね。
「では貴方は使い続けますか?」と聞かれれば、現段階においては答えは「No」です。
理由は2つ。
- 大きいので持ち運びに適さない。初代も持ちはこばず、持ち出すのはいつもシングルバッテリー
- 自宅用には初代Charonがあるから。
以上です。初代まだまだ使えるんですよ。サイズ的にも操作的にももう慣れてしまっているので使いやすいので、今すぐアップデートはしないと思います。しかし、レビュー後にそっ閉じしてしまうのではなく、手に取れる場所にはおいておくと思います。多分。
このように色んな要素があるので機材のチョイスは難しいものです。
感想がめちゃくちゃ長くなってしまいましたが、これでも結構端折りました。書くことがたくさんありすぎる僕にとっての注目作なのは事実です。
まとめ
初代Charon MODと同レベルのVWモードでの美味しさを体感できるレギュレーテッド。
味だけでいえば、VWメインで運用するユーザー全員にオススメできるデバイスです。ただ、ルックスだったり大きさだったり、見た目の部分も大事ですから、好みに応じて気になった人はチェックしてみてください。
コメント