電子タバコ・VAPEの吸い方には2つのスタイルがあります。MTLとDLという言葉聞いたことはないでしょうか?
ここではVAPEの吸い方について、1000以上のVAPE製品をレビューしてきた筆者がおすすめ機種も含めて詳しく解説します。
電子タバコ・VAPEを楽しむ上でよく聞くのがMTLという言葉。
VAPEユーザーには一般的なキーワードですが、一般的には聞き覚えのない言葉ではないでしょうか?
後ほど詳しく紹介しますが、MTLとはVAPEを吸うスタイルです。
そもそも、VAPEの吸い方には2つのスタイルがあります。
- MTL(Mouth To Lung)「マウス・トゥー・ラング」
- DL(Direct Lung) 「ダイレクト・ラング」
どちらも同じくミストを吸引する方法ですが、そのスタイルは全く異なります。
この記事はVAPE・電子タバコの吸い方について詳しく解説します。
MTL(Mouth To Lung)「マウス・トゥー・ラング」とは?
この記事のキーワードとなっているMTL(Mouth To Lang)「マウス・トゥー・ラング」とは、『口から肺へ』という意味で、その言葉の通りにまずはVAPEデバイスから吸引したミストを一度口の中に溜めてから、その後に合間で入れる吸い方です。
何故この吸い方が一般的なのかというと、紙巻きたばこの吸い方だからです。
VAPEユーザーは、元々喫煙者であることが多いので、タバコから電子タバコに移行してくるユーザーに求められる吸い方なので、多くのVAPEユーザーに親しまれています。
特に日本のVAPEユーザーはMTLで楽しんでいる方が多い傾向にあります。
それでは何故タバコがMTLで楽しまれているのか?というと、それはニコチンやタールなどの刺激物を直接肺まで入れてしまうと喉への刺激が強く、むせてしまうからです。
その為、同じくニコチン入りのリキッドを吸うスタイルとしても定着しています。
MTLの特徴
MTLというVAPEの吸い方には多くの特徴がありますが、一般的には下記のような特徴が挙げられます。
- MTLは味重視とも言われ、よりリキッドの味をはっきりと感じられる
- ドローはタイト(吸い込みが重い)、タバコのドローに近い抵抗感
- 抵抗値は高く、ワット数は低め
MTLは「味重視」とも呼ばれるスタイルで、ドローを絞ったタイトドローでリキッドのフレーバーを繊細に感じられる吸い方でもあるので、リキッドの味をはっきりと感じたいユーザー向けのスタイルでもあります。
取り込む空気の量が少ないのでミストの量が少ないのも特徴です。
MTLの長所・メリット
- 慣れ親しんだタバコに似た吸い方ができる
- リキッドとバッテリーの消費が少ない
- コンパクトなデバイスが多い
MTL最大の長所は慣れ親しんだタバコと同じような喫煙スタイルができるとうことでしょう。
VAPE・電子タバコを始めてみようというユーザーの多くは現在喫煙者または元々喫煙習慣がある人がほどんどだと思います。
長年楽しんできた紙巻きたばこと同じ吸い方ができるということで人気があるのがMTLというスタイルです。
また、高抵抗コイルと低ワッテージの組み合わせによるリキッド消費およびバッテリー消費の少なさも人気の理由です。
そして、バッテリーの消費が少ないので、デバイス自体がコンパクトなデバイスも多く、携帯性に優れています。
MTLの短所・デメリット
MTLにあまり短所はありませんが、ミストの量が少ないので、多くのミストを発生しているという満足感を得ることができないと感じる人もいるようですね。
DL(Direct Lung) 「ダイレクト・ラング」とは?
MTLではないもう一つあるVAPEの吸い方がDL(Direct Lung) 「ダイレクト・ラング」です。『直接肺へ』という言葉通り、VAPEデバイスから吸引したミストを口の中に溜めることなく、直接肺まで吸引する吸い方です。
タバコに慣れ親しんだユーザーには馴染みのない吸い方なので、最初はどう吸って良いのかわからない人も多いのですが、深呼吸をするようにミストを肺まで直接入れる方法です。
DLの特徴
口の中にミストを溜める必要がないので、より多くのミスト(空気)を吸引できるので、爆煙向けのスタイルで、より多くのミストを楽しくことができます。
一言でDLと言っても、そのドロー(吸い込みの抵抗感)は様々で、コイルの抵抗値や数などでも発生するミストの量が変わってくるので、自分好みのセッティングを探したり、リキッドなどによってセッティングやデバイスを変えたりするのを楽しむこともできます。
- DLは「爆煙」と言われるミスト量を多く発生する吸い方向けのスタイル
- ドローは軽く、あまり抵抗感がないのが特徴でミストを直接肺まで入れる
- 抵抗値は低く、ワット数は高め
MTLはタバコに近い吸い方で、ニコチン入りリキッド向けのスタイルでもあると触れましたが、DLでももちろんニコチンリキッドを楽しむことができます。
ただし、ミスト量が多いのでMTLと同じニコチン濃度では吸うことができないので、ニコチン濃度を下げることが必要です。
DLの長所・メリット
- 爆煙を楽しむことができる吸い方
1番の長所はミストの量でしょう。MTLと比較すると、口の中にミストを一度溜めておく必要がないので、多くの空気とミストを吸引できるので、より多くのミストを楽しむことができます。
つまり爆煙を楽しむことができるのがDLというスタイルです。
短所・デメリット
- リキッドとバッテリーの消費が激しい
- デバイスが大きくなってしまう
- 周囲の迷惑を考えなくてはならない
ミストの量が多い、ということはそれだけリキッドの消費が激しい、つまりリキッド燃費が悪いということです。
当然そのリキッドを気化させるための電力も必要になるので、バッテリーの消耗も激しく、より大きなバッテリー容量が必要になるのでデバイス自体のサイズも大きくなってしまいます。
また、多くのリキッドを気化させるためのコイルは熱くなるので加熱に注意しなくてはなりませんし、ニコチン濃度を高くすると刺激が強すぎて吸えないことも。
多くのミストを発生するのですから、周囲に迷惑がかからないような配慮も必要です。
MTL用VAPEデバイスにも様々なタイプがある
吸い方が2種類あるのはお分りいただけたかと思いますので、ここからはMTL向けのデバイスについてです。
MTL用デバイスには大きく分けて2タイプが存在します
- スターターキット 必要なものが全てセットになっているモデル
一つは必要なものが全て揃ったスターターキットです。中には全てが一体化したモデルもあり、初心者にわかりやすいようにキットとして販売されている商品です。
- アトマイザー リキッドの気化装置単体で販売されているモデル
もう一つはアトマイザーといって、リキッドを気化する部分のみが製品になっているモデルです。単体では使えないので、電力を供給するバッテリーは別途用意するため、ある程度VAPEの知識がある上級者向けの製品です。
ここではいくつかのお勧め製品をピックアップしてみたいと思います。
おすすめMTLスターターキットデバイス
JUSTFOG FOG1
2017年リリースのロングセラースターターキット。根強い人気の理由は「味の良さ」と「使い勝手」の両立によるもので、ペンタイプの携帯性の良さも愛され続けている理由です。
リリース当時「上級機種並みの味の良さ」で話題になった性能は現在も健在です。
Justfog Q14
ステルス(アトマイザーを隠せる)タイプのユニークなスターターキット。Fog1と同じく味に定評のあるスターターキットで、ドリップチップが交換できることからプルーム・テックで利用するユーザーも多くこちらもロングセラーアイテムに。
Vaporesso Renova ZERO
流行中のPODスターターキットの中でも特に味などのバランスが良いとして人気急騰中のデバイス。コイル内蔵型使い捨てPODタイプなので煩わしいコイル交換の手間いらずで、セラミックコイルのクリアな味が楽しめる。
aspire Nautilus AIO
aspire伝統のBVCコイルを採用したコンパクトデバイス。VAPEアトマイザーの伝説的な機種Nautilus譲りの味をポケットサイズに携帯できるとあって、人気爆発中です。エアフロー調整できるのも嬉しいポイント。
LostVape Orion Q
今一番注目されているデバイス!デザインが良いはもちろん、味も優れたデバイスで、コンパクトサイズのボディーからは想像できないほどの美味しさを実現しているのが人気の秘密です。
おすすめMTLアトマイザー
VANDY VAPE BERSERKER V1.5 MTL RTA
味は言うことなし!かなり美味しいですね。ビルドも楽だし、運用も悪くありません。
でもサイズは24mmサイズ。できれば22mmバージョンを…
Geekvape AMMIT MTL RTA
このタンク、味も優れているのですが、それに加えてトップエアフロー構造なので、漏れにも強い。
運用性にも優れており、なおかつ仕上がりのクオリティーも高く、デザインも良い製品です。
惜しい点は24mmサイズである上に、トップキャップが重たいこと。
Cthulhu HASTUR MTL RTA Mini
HASTUR MTL RTAに続くシリーズ製品。味はロングバージョンの方が美味しく感じましたが、メリットはコンパクトなこと、22mmサイズの上に全長が短いので持ち運びにも便利です。
Vapefly Galaxies MTL RDA
個性的なデザインと優れた機構。そして本格的なタイトドローでの運用が可能なMTL特化型どリッピングあとマイザーです。もちろん味にも優れています。
CTHULHU 1928 MTL RDA
超タイトドロー向けのエアフローと矮小なデッキデザイン。深いジュースウェルでRDTA的な運用が可能。
シンプルなデザインでマッチングがよく、味も本格的に楽しめるアトマイザー。
まとめ
MTLはVAPEの吸い方の一つであることがお分りいただけたかと思います。
今までタバコを吸っていたユーザーにとっては、喫煙スタイルを変えることなく電子タバコを楽しむことができるので馴染みのあるスタイルです。
そのため、まず最初にVAPE・電子タバコを楽しみたいユーザーは、MTLからはじめてみるのが良いのではないでしょうか。
筆者もそうでしたが、最初からDLしようとしても長年の習慣があるので、直接肺に入れることができませんでした。
徐々に慣れてきたら、爆煙を楽しめるDLにもチャレンジするのが良いと思います。
VAPEは吸い方にも種類があって多種多様に楽しめるのが素晴らしいですね!
是非自分のVAPEスタイルを見つけて見ていきましょう。
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