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【CTHULHU 1928 MTL RDA レビュー】クトゥルフ 1928 MTL RDA

CTHULHU 1928 MTL RDA レビュー

CTHULHU(クトゥルフ)のVAPEアトマイザー、1928 MTL RDAのレビューです。

その名の通り、MTLに特化したドリッパー。RDAでありながらタンクのように深いジュースウェルを持ち、矮小なデッキスペースを持つユニークなアトマイザーです。

ニコチンソルトの世界的な流行。タバコに近い煙味を実現したニコチン塩の登場によって、リキッドだけでなく、アトマイザーにも紙巻たばこに近い感覚が求められるようになりました。

それに応じて、MTLというタバコに近いタイトドロー向きのスターターやアトマイザーのリリースが続いています。

日本では元々MTLの需要が高かったため、その趣向を持つユーザーには嬉しい状況になっています。

様々な製品がリリースされていますが、その中でも前評判が高い製品なのが、今回レビューする1928 MTL RDAです。

このアトマイザーの特徴

  • 22mmサイズながら、12.5mmサイズの矮小デッキ!
  • タイトドローに特化したMTLアトマイザー

詳細をレビューしていきます。

商品提供:Everzon

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詳細

CTHULHU 1928 MTL RDA レビュー

その名の通り、MTL(マウス・トゥ・ラング)に特化したアトマイザー、Cthulhuの1928 MTL RDA

 

名前の由来は、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの小説『クトゥルフの呼び声』がウィアード・テイルズ誌に掲載されたのが1928年。今年は90周年に当たるということで1928と名付けられたようです。

CTHULHU 1928 MTL RDA レビュー

デッキは極小サイズです。

アトマイザーは直径22mmと標準的なサイズなのですが、実際のデッキサイズは12.5mmしかありません。チャンバースペースが絞り込まれているデザイン。純然たるMTL RDAの構造です。

また、デッキ下のジュースウェルがしっかりと確保されたRDTAに近い構造もこの1928 MTL RDAの特徴です。

CTHULHU 1928 MTL RDA レビュー

出典:CTHULHU

カラーバリエーションは2色展開のシンプルな構成。好みに合わせてブラックとシルバーから色を選択可能です。

Black / Silver

スペック

直径 22mm
高さ 26.6mm(DT、スレッド含まず)
重量 39.8g(実測)
ネジタイプ 510
ドリップチップ 510DT
コイル RBA シングルコイル
エアフロー サイドエアフロー(デッキボトムエアフロー)
素材 ステンレス
BF対応 ◎ BFピン付属
公式サイト https://www.cthulhumod.com/1928-mtl-rda-true-mtl-nic-salts-rta/

パッケージ・内容品

CTHULHU 1928 MTL RDA レビュー

パッケージには缶を採用。今までにもCthulhu製品に採用されてきたもの。レビュー品は裏側が凹んでいましたが、製品保護のためのパッケージなので気にしないようにします。

表面にはCthulhu(神話などに登場する頭部がタコに似た神性生物)のイラスト、裏側には製品偽造防止のスクラッチ式セキュリティーコード入りステッカーが貼られています。

CTHULHU 1928 MTL RDA レビュー

内容品一覧

  • CTHULHU 1928 MTL RDA アトマイザー本体
  • スペアパーツ一式(Oリング、デッキネジ)
  • スコンクピン
  • プラスドライバー(ビルド用)
  • 六角レンチ(スコンクピン着脱用)
  • ユーザーマニュアル(日本語)

アトマイザー本体は起毛素材の巾着袋入り。本体の他にはマニュアルとツール、予備パーツにオプションのドリップチップが入っています。

CTHULHU 1928 MTL RDA レビュー

マニュアルには日本語入り。簡易的な内容のマニュアル。製品のスペックや簡単な使い方が書かれています。

外観

CTHULHU 1928 MTL RDA レビュー

シンプルなルックス。飾り気のないツルっとしたデザインのトップキャップを採用。

クオリティは高い。価格なりの粗はもちろんあるものの、デッキはCNC削り出しで綺麗な作りになっている印象です。

分解

CTHULHU 1928 MTL RDA レビュー

分解します。構造ごとに分けると3つの部位に分けることができます。

  • ドリップチップ
  • トップキャップ
  • デッキ

デッキはさらに細かいパーツに分解可能です。

ドリップチップ

CTHULHU 1928 MTL RDA レビュー

取付部は510規格。汎用品の取り付けも可能。デザインの違う2つのドリップチップが付属。

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プリセットのドリップチップは中央部がえぐられた「くびれ」タイプ。内径4mmストレート。

全長15.5mm、露出部の高さ11mm、外径11mm、内径4mm

CTHULHU 1928 MTL RDA レビュー

ストローのように長細いドリップチップも付属。内径3mmストレート。Cthulhu HASTUR MTL RTA Mini 22mmに付属のドリップチップに酷似しており、内径以外のスペックは同一。

全長26mm、露出部の高さ22mm、外径10(5)mm、内径3mm

トップキャップ

トップキャップのデザインは、上部がすぼまった形状で、ドリップチップを咥えたときに唇が触れないようにデザインされていて、咥え心地に影響を与えません。実用性に優れたデザインです。

CTHULHU 1928 MTL RDA レビュー

トップキャップには4種類のホールが空いており、デッキエアホールとの合わせ具合を調整することで、4段階にドロー調整が可能(ただし、中途半端に開くこともできるので実質無段階とも言える)です。

ホールのバリエーションは、MTLに特化したスペック。 0.8mm / 1.2mm / 1.6mm / 2.0mm

ドローを確認すると、デッキとキャップの継ぎ目からのエアーの混入もなく、しっかりとスペック通りのどろーになっていることがわかりました。

CTHULHU 1928 MTL RDA レビュー

デッキとキャップ裏にはそれそれ凹凸が設けられているので、これが周り留め(ストッパー)として機能します。

デッキの溝のほうが広いので、周り度めは搭載されていても、回転させてのエアフロー調整は問題なく機能。

取付時の注意としては、デッキエアホールは一箇所のみながら、デッキの凸は180度対角線上に2つもうけられているので、反対側にキャップを合わせてしまうとエアホールが全ペー状態になってしまうので、取付時に確認が必要です。

CTHULHU 1928 MTL RDA レビュー

キャップ裏は、デッキに合わせて中央部分が別室になったような構造。トップ部分はドーム形状を採用。

デッキ

CTHULHU 1928 MTL RDA レビュー

デッキはユニーク。この1928 MTL RDA特有のデザイン。

デッキ全体の大きさは22mmサイズを目一杯つかったものながら、その内側に一回り小さなサークル(12.5mmサイズ)がも蹴られていて、このサークルが実質上デッキスペースとして機能するデザインになっています。

そのため、デザイン段階ではおそらく14mm程度のサイズでもこのアトマイザーは構築可能だったと思われますが、それだとリキッド保持量などの利便性から実用的ではないとCthulhuが判断したために、22mmサイズに落とし込んだものだと思われます。

実際のサイズは22mmながら、14mmサイズ相当のデッキを持ったアトマイザーということになります。

CTHULHU 1928 MTL RDA レビュー

デッキエアホールは2.1mmサイズ。

アトマイザー自体はサイドエアフロー構造ですが、側面から取り込んだ空気は、デッキの内部を通り、コイルの下から供給される構造で、コイルとの相関関係的にはボトムエアフロー構造となっているのが特徴です。

CTHULHU 1928 MTL RDA レビュー

深いジュースウェルはまるでタンクのように多くのリキッドを保持できる構造で、実質RDTAと言えるデザインになっています。

CTHULHU 1928 MTL RDA レビュー

コイル固定ネジはプラスドライバーで操作します。

ネジの両サイドには、ワイヤーレッグが逃げづらいようにするガイドが設けられ、ビルドに配慮しています。ネジとガイドの距離が短く、ネジ頭でしっかりとワイヤーをロックできるので、細い単線でも気を使うことなく、簡単にビルド出来ます。

逆に太いワイヤー(特にフラットクラプトンなど) はクランプすら出来ない仕様ですが、MTLユースに特化したアトマイザーなので問題ないと思います。

CTHULHU 1928 MTL RDA レビュー

チャンバートップにはかなり余裕があり、コイル位置は自由度が高い設計です。

ポジティブピン

CTHULHU 1928 MTL RDA レビュー

デッキの裏側には各種レーザー刻印入り。”Cthulhumod” “1928 MTL RDA”とシリアルナンバーが刻まれています。

CTHULHU 1928 MTL RDA レビュー

金メッキ処理されたポジティブピンの出っ張り具合は実測0.94mmでした。

CTHULHU 1928 MTL RDA レビュー

ピンはデッキ固定ネジ兼用なので、緩めて出っ張り具合の調整をすることはできません。スコンクピンも同様です。

CTHULHU 1928 MTL RDA レビュー

スコンクピンのリキッド出口は側面にあり、リキッドをジュースウェルに保持できる構造です。

しかし、もうちょっと高い位置に出口があればもっと保持できたと思うので少々残念です。でも、このピンの作りだとそれだと強度保てないと思うので限界なのでしょう。

ビルド

CTHULHU 1928 MTL RDA レビュー

ビルドです。エアホールの仕様(0.8mm / 1.2mm / 1.6mm / 2.0mm)からも分かる通りに、MTLに特化したアトマイザー。ドローはタイトですので、細めの単線でビルドしていきます。

カンタル26ゲージ、2.5mm軸、5巻

セレクトしたのは若干ですが太めのワイヤー。ドロー的にはもっとタイトにできるのですが、デッキエアホールサイズが若干大きめの2.1mmサイズなので、ドローは若干軽めにする予定でビルドしました。

コイルレッグは180度リターンさせてやるのが良いと思います。

キャップまでの距離が十分にある、と思いや、内側にもう一重の壁があるので割と余裕がなく、外側でカットする場合はかなりキワでカットしないと短絡してしまいます。

CTHULHU 1928 MTL RDA レビュー

コイルはボトムエアフローのセオリー通り、デッキエアフローホール直上にできるだけ近づけます。ただし、近づけすぎると、コイルからリキッドが伝い漏れしてしまうので、近づけ過ぎないように注意します。

CTHULHU 1928 MTL RDA レビュー

ウィックは長めにカット、ジュースウェルの底までは入れる必要はありませんが、デッキ上部を塞がないとアトマイザーを斜めにしたときに漏れそうなので、その隙間を埋めるつもりでカットしました。

CTHULHU 1928 MTL RDA レビュー

ウェルにジュースを注ぐスペースを少しだけ開けて、残りはウィックで塞いでいきます。

CTHULHU 1928 MTL RDA レビュー

このようにウィックの横からリキッドも注げるし、逆さまにしてもすぐにリキッドが伝ってくることはありません。

ただ、チャージ量がわかりにくく、溢れそうになったらチャージ終了。また、残量もわかりにくいですね。

デッキ周囲の溝までウェルとして考えることもできるので、この溝にリキッドを注いでおくこともできます。ほんの少しですけどね。

MODに載せてみました

22mmと汎用性の高いサイズのアトマイザー。マッチングは良好です。

エアホール位置が高めなので、スラントリングでマッチさせて大きめのMODにマウントすることもできます。

感想

この1928、大変おいしいです!

構造を見ていても「おいしそうだな」と予想はしていたのですが、予想通りにいかないのがVAPEアトマイザーのおもしろいところでもあるのですが、これは構造的にも優れているし、それに見合った味のおいしさを実現しています。

CTHULHU 1928 MTL RDA レビュー

MTLユースにおけるおいしさの理由として考えられるのは

  • 矮小なデッキスペース
  • 直径が抑えられたチャンバーながら、高さはしっかりと確保
  • ボトムエアフロー
  • MTL向きのタイトドローを実現するエアホールデザイン
  • エアホールのスペックに見合ったドリップチップ構造

これだけあります!

欲を言えばデッキエアホールサイズが変更できるアタッチメント式だったら完璧でした。

0.8mmサイズで使うのであれば、もっとデッキエアホールを絞りたいのが正直なところで、吊るしの状態だと1.6mmで使うのが最もバランスが良いと感じます。

0.8mmのタイトドローでもおいしく吸いたいのでオプションパーツ付きでアップデート希望!

CTHULHU 1928 MTL RDA レビュー

また、RDAでありながら、ジュースウェルが深く、スコンカーでなくてもストレスを感じません。

そこまで保持量は多くはないのですが、MTLで消費量少ないので割と便利に使えます。

このアトマイザー、完成度高いです!

まとめ

CTHULHU 1928 MTL RDA レビュー

22mmサイズ。そしてシンプルなルックス。スラントリングなど使えば様々なMODに合わせられるデザイン。

そして何よりもおいしいというのが良いですね!

MTL好きのユーザーには是非試してもらいたいRDAです。これは良い!

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