INNOKIN(イノキン)のVAPEアトマイザー、ARES 2 MTL RTA「アレス2エムティーエル・タンク」のレビューです。
あの名作アトマイザーが進化して帰ってきた!
寄りたいとドローに特化し、ダイヤル可変式デッキエアホールを搭載しました!
INNOKIN ARES 2 MTL RTAの特徴
- 直径24mmサイズのMTLタンク
- 世界的に流行したアトマイザーの後継機種
詳細をレビューしていきます。
商品提供:healthcabin
INNOKIN ARES 2 MTL RTAとは?
イノキンのRBA(Rebuildable Bulid Atomizer)、ARES 2 MTL RTA「アレス2エムティーエル・タンク」です。
シリーズ2作目となる本作は、Ares MTL RTAのアップデートバージョンです。
前作も優れたRTAとして人気を博した名器として有名ですね。
そのアトマイザーをさらに進化させて、利便性と味わいを追求したのが本作です。
大きく進化したのがエアフロー周りのデザインです。
AFC周りはもちろん、デッキエアホールも可変式になりました。
詳細を確認していきましょう!
ドロー調整の自由度が高いAFCデザイン
シーリングなど細かい部分のアップデートの他に、AFC周りも進化しています。
0.8mmエアホールを追加して、よりMTLユースでのドローの自由度を向上しました。
初代同様4つのエアホールに加えて、さらに小さいエアホールを追加。
合計5つのエアホールを搭載しました。
革新的なデッキエアホール”CAFC”デザイン
デッキエアホール可変式構造CROSS AIR FLOW CONTROL(CAFC)を採用。
これは今までになかった構造です。
デッキエアホール可変式は他社でも採用していますが、多くはパーツ交換式です。
INNOKINの革新的なのは、パーツ交換を必要とせず、ダイヤル式で調整可能な点です。
しかも、デッキ側面から調整できることで、ビルド後でも変更可能です。
カラーバリエーション
2種類(ブラック・シルバー)のシンプルなカラーバリエーションです。
スペック
リキッド容量 | 4ml |
直径 | 24mm |
全長 | 59mm |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510DT |
コイル | RBA シングルコイル |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | デッキボトムエアーフロー |
パッケージ・内容品
内容品一覧
- INNOKIN ARES 2 MTL RTA アトマイザー本体
- 予備パーツ
- Oリング・パッキン
- デッキネジ
- カラードチューブ
- エクストラパーツ
- 510DT
- ビルド用
- プリビルドコイル
- ワイヤー
- コットン
- ツール
- ユーザーマニュアル(英語)
ARES 2 MTL RTAの詳細
初代とほぼ変わらない安定の大量製品っぽさがARES 2 MTL RTAの個性です。
デザイン自体は初代Ares RTAと同じ、クオリティーもほぼ同じ印象です。
唯一違うのは、AFCに模様が追加されて、トップキャップ周りの文字が無くなったぐらい。
AFC部分が分厚くなっているような気もしますが、それぐらいの違うでしかありません。
初代が出てから2年半以上立つのだから、外見もブラッシュアップしてもよかったのに…
「The・マスプロ」というもので、デザインよりも実用性重視のディティールです。
チャンバー部分のレーザー刻印が如実にそれを物語っています。
今では、ハイエンド顔負けのデザインも珍しくないので、個人的にはイマイチな部分です。
ですが、デザイン・ルックスは実用的には関係のない部分ですので、気にならない人にとってはどうでも良い部分ではありますが… 一目でINNOKINとわかるブランドの方が重要?
パーツ点数は初代同様、ここは使いやすさ重視が良い方向に。分解洗浄が簡単です。
ドリップチップ
付属ドリップチップは510DT仕様、汎用品も使えます。
樹脂製ドリップチップは内径の細いMTLスペック。
全長16.8mm、露出部の高さ12mm、外径11.8mm、内径3.4mm
ちなみに、チャイルドプルーフ(子供のいたずら防止)のロック機構兼用です。
汎用510DTも使えますが、付属品以外の場合はチャイルドロックは機能しません。
アトマイザー側の凹と、ドリップチップ底の凸が合わさると、トップキャップがスライドしないようにロックされる機構です。
タンク
リキッドチャージはトップフィル、スライド式トップキャップで楽々チャージ可能です。
リークレス仕様のスリット入りトップフィルシール(交換可能)採用です。
ちなみに初代Aresではパッキン交換ができませんでしたが、Ares2ではトップキャップが分解可能(トルクスネジ)に変更されています。
タンクは2ピース構成(ベースパーツ・ガラスチューブ)となっています。
リキッドチャージは、ボトムフィルにも対応しています。
リキッドがタンク満タンに残っていてもデッキにアクセス可能です。
チャンバーはドーム型、かなり綺麗に半円に近い形状です。チムニー内径は相当細めです。
チムニー内径:3mm
エアフローリング
5種類のエアホールが空いています。
オーバル型の窓だけでなく、エアホール一つ分の窓も空いているので、エアホール一つをトリミングすることで、好みのドローを探ることができます。
ホール周りが金属素材じゃなくなっているのは、AFCとの密着性を高めるためでしょう。
デッキ
デッキは初代に近いデザイン。2ポストのシングルコイル専用デッキです。
デッキサイズ:17mm
ポストデザインも前作同様、ネジはサイド留め・ネジ直留め式です。
ポスト間隔: 7mm
ジュースチャンネルが変更に。初代よりも大きく、供給量が増しています。
デッキが空中を浮いているような構造のメリットは、ウィッキングが楽。
量がある程度適当でも供給不足や漏れにくいと個人的には感じています。
CROSS AIR FLOW CONTROL(CAFC)を採用。
部品を交換したりコイルを取り外したりすることなく、横からダイヤル操作できるのでビルド後(コイル設置・ウィッキング)に変更可能です。
フルオープンではオーバル型、最も閉じた状態では正方形に近い形状に。
コイルの長さに応じて、開き具合を調整可能です。
ポジティブピン
ポジティブピンの突出は実測0.4mm。金メッキ仕様のゴールドピンを採用。
シングルピン仕様なので基本調整は不可です。
ただしデッキポジティブ側は取れませんでした。圧入されていると思われますが、脱落が起きる可能性もあるので、ポジティブピンを緩めて使うのは危険です。
ARES 2 MTL RTAのビルド
それではビルドです。
デッキデザインのガイドラインは初代とほぼ同様で、ポスト周りのデザインは一緒ですので、初代とほぼ変わらない感覚でビルドできます。
ネジはサイド留め。デッキサイズにしては大きめのネジなので、精密ドライバーよりも通常サイズのドライバー(PH1サイズ)で操作するのに向いていました。
ワイヤー直留め式なので、ネジでワイヤーを挟み込んでやります。
ビルドはめちゃくちゃ簡単でした!と言いたいところだったのですが…
実はレビュー品の個体に使われているネジに不良(たまたま相性が悪いネジ)があって、ワイヤーが逃げる逃げる…
締め込むと、どんなに丁寧に回しても絶対にワイヤーが抜けてしまうのです。
2-30分格闘しましたが、全く固定できないので投げ捨てそうになったほどです。
ネジの回す方と反対側をヤスリで平らに削って対処したのですが、5分の加工時間で全く問題なく使えるようになりました。
という症状の個体に当たる可能性もあるので、予備のネジを使ってみると良いでしょう。
ネジさえ問題なければビルド自体はめちゃくちゃ簡単です。ただ固定するだけ。
ジグを通したまま固定すれば、いい感じの位置にコイル高が合います。調整いらずですね。
ウィックはアトマイザー直径よりちょっぴり長めにカットするとマッチします。
ジュースチャンネルを塞いでやればビルドは完了。詰めすぎない載せる程度の塩梅で。
この状態でもウィックをちょっとずらしてやれば、デッキエアホールを回して調整することができるのがこのアトマイザー最大の魅力です。
アトマイザーのマッチング・使用例
直径大きめで長めのタンクなんですが、以外にもそんなに大きくありません。
特にステルスMODとの相性抜群ですね。
ルックは正直イマイチなのですが、ステルスMODであればそのデメリットを上手にカバーできます。
感想とまとめ
正統進化のマイナーアップデートバージョン!よりMTLに特化!
ほぼ初代と同じなんですが、重要な部分だけがアップデートされています。
主にエアホール周りの進化ですね。他にはシーリング関係が改善されてます。
初代もかなり良いアトマイザーだったのですが、よりタイトドローに特化したのが本作。
AFC周りも小径サイズが追加、デッキエアホールも可変式&小型に。
ルックスは正直良いとはいえないのですが、使い勝手と味わいは最高ランクです。
タンク容量が大きく、ビルドが簡単。肝心の味も良い。
今流行りのステルスMODにセットすると、ルックスも悪くないので良いですね!
最近ノリノリのイノキン、名作をブラッシュアップしたアトマイザーでした。
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