Rincoe(リンコー)のテクニカルMOD、MECHMAN「メックマン」のレビューです。
質実剛健を感じさせるミリタリーテイストのデザインに、シンプルかつ実用性の高い機能を搭載したチューブタイプテクニカルMODです。
このテクニカルMODの特徴
- チューブタイプのテクニカルMOD
- 18650シングルバッテリー駆動
- 可変ワッテージと温度管理モードを搭載
- ミリタリーテイストの良デザイン!
デザインも良くて値段も安い!
複雑な設定や機能はないけれども、普通以上に使える機能を搭載した優れたデバイスです。
詳細をレビューします。
商品提供:Everzon
RINCOE MECHMANの詳細
MECHMANはRINCOEがリリースするテクニカルMODです。
その中でも「チューブタイプ」と呼ばれる数少ない商品の一つで、その名の通りメカニカルMODのようなチューブ形状をしたフォルムが特徴です。
選択肢の少ないチューブタイプテクニカルMODの選択肢が増えました!
チューブ形状のテクニカルMODって数えるほどしかバリエーションがないですよね。
その多くがヒット商品となっていることからも、まだまだ名前を聞かない製品のMECHMANも、もしかするとブレイクするかもしれません。
ちなみにサイズや基本スペックを競合機種と比較してみました。
- EHPRO MOD101(H 112×22mm,107g)max50W
- EHPRO MOD101 PRO(H117.5×24mm,140.5g)max75W
- Joyetech ULTEX T80(H95×26mm,92.3g)max80W
- Rincoe MECHMAN(H95×27mm,106g)max80W
- UWELL Nunchaku MOD(H94.5×27.4mm,124g)max80W
- Teslacigs PUNK 86W(H104×28mm,128g)max86W
- IJOY SABER 100(H97×29mm,107g)max100W , 21700対応
サイズ感やスペックは、大ヒット商品であるNunchaku MODにかなり似ていますが、それよりも18gも軽量というのは素晴らしいですね!
もちろん制御基板を搭載したテクニカルMODなので、可変出力(ワッテージ設定)はもちろん、温度管理モードも搭載しています。
そして2色のカラーバリエーションを用意。
ベーシックなカラーリングのマットブラックとSS(シルバー)です。
それではより詳細を見ていきましょう。
スペック
サイズ | H 95× φ 27mm |
重量 | 106g(実測) |
出力モード | P(POWER)/ B(ByPass) /Ti(SS,Ti,Ni) |
ワット数範囲 | 1.0 – 80W(0.1ステップ) |
対応抵抗値範囲 | 0.08ohm-5.0ohm(VW) 0.05ohm-3.5ohm(TC) |
充電ポート | microUSB(DC5V) |
バッテリー | 18650シングルバッテリー |
保護機能 |
|
公式サイト | https://www.rincoe.com/ |
パッケージ・内容品
内容品一覧
- RINCOE MECHMAN 80W テクニカルMOD本体
- microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル、ワランティーカード、QCカード、注意書き(英語)
デザインとディティール
マグライトのような質実剛健さと、どことなくミリタリーテイストを感じるデザイン。
何が良いかというと、複雑なくぼみのあるデザインなのにも関わらず、ゴテゴテした感じもなく、ロゴの主張すら控えめなのがかなり好印象です。
シンプルなデザインとは言えないものの、載せるアトマイザーを選ばないだけでなく、様々なユーザーの趣向にもマッチするようなボディーデザインです。
なお、サイズについてはメーカー公称は27mmとなっていますが、アトマイザー取り付け部の下の部分が盛り上がったデザインのためこの部分のみ28.5mmあります。
しかし、グリップ部分は公称通り27mmなので使用上問題はないでしょう。
また、このデザインはただ単にルックスのためというだけでなく実用性も兼ね備えています。
チューブタイプMODは、シンプルなデザインだと無造作にデスクに置いた時に転がってしまうことがあるのですが、MECHMANはそのデザインがストッパーとして機能するので転がりにくくなっています。
実に合理的なデザインですね!
ペイントは半ツヤな質感でボディーデザインとマッチしているだけでなく、塗装ムラやエッジ部分も綺麗にペイントされているので、荒っぽさは感じません。
低価格なプロダクツではあるものの、所有欲を刺激してくれる。
そのような商品だと感じます。
それではディティール(細部)を見ていきましょう。
アトマイザー搭載部は当たり前のように510スレッドを採用しています。
今リリースされているアトマイザーがほぼ全て採用している、と言っても良いほどの”規格”とも呼べるものです。(正確にはネジピッチやサイズは共通だが、スレッドの長さやピンの長さがまちまちなので規格としては成立していない)
金メッキ処理で耐腐食性と通電性を確保したコンタクトピンはスプリング式のオートアジャスト機構なので、アトマイザーのポジティブピンの長さに応じてユーザーが手動で調整する必要はありません。
アトマイザー搭載部は25.4mmサイズとなっていて、これ以下の直径のアトマイザーをはみ出すことなく搭載可能です。
これ以上のサイズのアトマイザーも散見できますが、多くの機種は22mm~25mmほどなので問題ないでしょう。
キャッチカップ、とまでは行かないまでも若干くぼみが設けられた搭載部は、アトマイザーからのリキッド漏れをほんの少しですがスレッドまで届かせない効果も期待できます。
ただし、アトマイザー底部との設置面が少なくなるので通電性では不利です。
もしかすると、スラントリングなどを装着した時に、味に変化を感じてしまうような敏感なユーザーは満足できないかもしれませんね。
しかし、使っている限りで他のMODに比べて通電性や立ち上がりが悪いとは感じませんでした。
このように設置面が少ないので、アトマイザーボトムやMOD側に装着痕がつきにくく、密着しないので脱着の際に固着してしまうことも防ぐ効果が期待できるでしょう。
MECHMANはチューブタイプ(円筒形状)のテクニカルMODで、BOXタイプに比べると表面積が少ないためボタンや液晶パネルを配置する場所的には不利なのですが、うまく全体の形状に合わせたボタンを3つ、モノクロ液晶画面を備えています。
ボタンは樹脂製のもので、本体のペイントとは異なりツヤのある仕上がりのパーツを使っているので、ボタンがどこにあるのかと迷うことはありません。
小さいながらも下部にモノクロ液晶画面を装備。
このディスプレイも全体のデザインを損なわないようになっているのが良いですね!
小さいのですが、表示項目は十分で5項目(ワッテージもしくは設定温度・モード・バッテリー残量・抵抗値・ボルテージもしくは温度管理のワッテージ)を表示可能です。
照度調整機能はついていませんが、比較的明るい表示で太陽光の元でも視認性は十分です。
充電用のmicroUSB端子はパフボタンの裏側についています。
DC5V電源(パソコンやモバイルバッテリー、コンセントアダプターなど)に接続して充電可能です。ただし、マニュアルやメーカー公式サイトには充電可能電流の記載はありませんでした。
本体が転がりにくくなっているので横倒しにしても良いですし、立てたままで充電することもできます。
バッテリー収納部には本体底部からアクセスします。
スクリュー式のバッテリーキャップは、側面にくぼみ(これも全体のデザインにマッチしていますね)があるので回しやすく使いやすい!
このキャップにはバッテリーベントホールも設けられ、安全性に配慮しています。
スクリューキャップを回して外します。
スレッドには変な引っかかりもなくスルスル回ります。
キャップ部分には記載はありませんが、収納部の内部にバッテリー収納方向が赤色で書かれているのでわかりやすいですね。
また、収納内部には樹脂素材が使われている安全設計です。
しかし、バッテリーシュリンクの破れは危険ですので、着脱の都度確認が必要です。
このMECHMANには『バッテリー逆挿し保護機能』も搭載されているので、万が一収納方向を間違っても「即ショート」を防ぐことができますが、事故防止のためにも収納方向は間違えないようにします。
MECHMANの使い方
シンプルな機能のテクニカルMODなので操作は簡単です。
- 電源ON/OFF(ロック)... パフボタン5クリック
- モード変更… パフボタン3回押しでモード切替(「+」もしくは「 ? 」ボタンで選択、パフボタンで決定)
- サブボタンロック…サブボタン同時長押し
- 設定Wもしくは設定温度変更…それぞれのモードでサブボタンで操作
- TCモードでのW変更…パフボタンと+ボタン同時長押しで設定Wが点滅→サブボタンで操作
アトマイザーのマッチング・使用例
27mmサイズとボリューミーで、マウント可能サイズが25.4mmと余裕があるために22mmサイズのアトマイザーだと段差ができてしまいます。
できれば24mm~25mmビューティーリングなどを使いたいところですね。
感想とまとめ
このチューブテクニカルMOD、すごく好みです。
スペックやディスプレイ表示などに共通点を感じたため、大ヒットしたチューブテクニカルのNunchaku MODと酷似している部分があり、「ほぼガワ違い?」とも思ったのですが、操作方法に一部違いがあるため、OEM製品ではなさそうです。
そういうぐらいスペック(大きさや重さ、モードや出力)などが似ているので、似たような機種を持っている人には魅力的ではないかもしれません。
でも、このデザインとルックス、良くないですか?
本文でも触れましたが、マグライト的なミリタリーテイストを感じるかなり良いフォルムじゃありませんか。
ロゴが底部分にしか入っていないのも好印象で、中華MODにありがちな「ロゴどーん!」という主張もありません。
また、スペック上のサイズは27mmなのですが、握ってみると不思議と細く感じるのですよ。
サイズスペック的には競合機と比べて、とりわけ優れているというわけではなく、むしろ同じぐらいなのですが見た目によって受ける印象って様々だと思います。
そして値段が安いのも良いですね!
提供先ショップではセールで¥2,500以下と破格のプライス!
出たばかりの製品なので、日本のVAPEショップや大手ECサイトでの取り扱いはまだのようですが、優れたデザインと普通に使えるスペック、そして手頃なサイズ感は多くのユーザーに受け入れられる製品だと思います。
手頃な値段と個性的でありシンプルなデザインのチューブタイプテクニカルでした。
コメント