Think Vape(シンクベイプ)のテクニカルMOD、Thor「トール」のレビューです。
樹脂ボディーの軽量かつコンパクトサイズのデュアルバッテリーMODです。
そのボディーには大胆にグラフィックデザインがプリントされいるのが特徴!
このテクニカルMODの特徴
- グラフィックデザインプリントのインパクト!
- 18650デュアルバッテリーMOD
- ABS樹脂の「軽量&コンパクト」なサイズ感
詳細をレビューします。
商品提供:Everzon
Think Vape Thorの詳細
THORはThink VapeがリリースするテクニカルMODです。
ざっくりと特徴を挙げるとすれば…
- 大胆な全面グラフィックデザイン
- 樹脂製ボティーは軽量&コンパクト
- 18650デュアルバッテリー専用
- 3ボタンにモノクロ液晶搭載
- 28mmタンクオーバーハングなし
- バッテリー充電機能(microUSB)
といったところでしょうか。
Thorの本体は樹脂製で、「ABS樹脂」という素材が使われています。
ThorはデュアルバッテリーMODでありながらも、軽量&コンパクトを実現するために、このABS樹脂で作られています。
剛性だけでなく、耐熱性や耐薬品性にも優れた素材ということで、熱を発するアトマイザーや樹脂攻撃性のあるリキッドを使うVAPEにはぴったりの素材だと言えそうですね。
『軽くてコンパクト』だけがThorの特徴ではありません。
そのボディーには全面にグラフィックがプリントされているのも大きな特徴です。
インパクトのあるデザインのグラフィックは、確認できるだけも10種類ものバリエーションが用意されているので、好きなものをセレクトできる楽しみがありますね!
カラーバリエーションは公式サイトでは上記写真の6パターンとアナウンスされています。
しかし、商品提供してもらったショップサイトでは、さらに2パターン多い8バリエーションが販売されているうえに、公式サイトのパターンのうち掲載されていないものも。
とにかくグラフィックのバリエーションが豊富に用意されている、というのが『Thor最大の魅力』と言っても良いでしょう。
ボディー部分の触感(触った感じ)はマットな質感で、ゴムに近いようなサラサラとしながら若干弾力を感じるラバーペイントのようなもので、高級感こそ感じませんが安っぽさは微塵も感じません。
また、サイズ感も手頃で、丸みを帯びたボディーデザインも合間って、手に馴染むサイズ感が魅力的です。
そして気になるクオリティ(品質)ですが、同様に樹脂素材でグラフィックプリントの入っているテクニカルMODよりも高品質です。
過去にこちらの機種をレビューしていますが、お世辞にも綺麗な作りとは言えずに継ぎ目が目立ったり、継ぎ目部分でグラフィックの柄合わせができていなかったりなどアラが目立ちました。
ですが、Thorはこのデバイスよりも綺麗に仕上がっていると言えます。
では超高品質か?といわれればそうではなくて、バッテリードアのエッジ部分が面取りされていなかったりと若干荒削りな部分はありますが、低品質ではありません。
それではより詳細を確認していきます。
スペック
サイズ | H 88×W46×D32mm |
重量 | 68g |
出力モード | Watt(VW)/ TEMP(NI200,Ti01,SS316) / BYPASS |
ワット数範囲 | 5.0 – 200W(0.1Wステップ・100Wからは1Wステップ) |
対応抵抗値範囲 | 0.05ohm-3.5ohm |
充電ポート | microUSB(DC5V) |
バッテリー | 18650デュアルバッテリー |
保護機能 |
|
公式サイト | http://www.thinkvapetech.com/ |
パッケージ・内容品
パッケージデザインは高級感こそ感じないものの、エンボス加工されたペーパーボックスにセンスの良いグラフィックが入ったもので悪くはありません。
ここで注意なのは、背面に中華製VAPEデバイスではおなじみの『スクラッチ式セキュリティーコード』の確認コードが入っているのですが、パッケージに印刷されているメーカー公式ウェブサイトのURLが誤っています。
正しくは ThinkVape (http://www.thinkvapetech.com/) ですので、このURLにアクセスしてオーセンティック(本物)の確認ができます。
内容品一覧
- Think Vape Thor テクニカルMOD本体
- microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル(英語)
パッケージ内容は非常にシンプルで、本体と充電ケーブル、そして英語のユーザーマニュアルのみが入っています。
無駄なものは一切省いた「コスト重視」の姿勢をうかがい知ることができます。
ディティール
それでは細部を見ていきます。
アトマイザー搭載部には510スレッドを採用し、今リリースされているほぼ全てのアトマイザーに対応しています。
コンタクトピンはオートアジャスト(自動調整式)で、スプリング機構を搭載しているのでコンタクトピンの長さに合わせてピンを手動調整する必要はありません。
今となっては「当たり前」のように多くのMODに搭載されている標準的な仕様です。
アトマイザーマウント部分の金属パーツの直径は23.5mmですが、MOD上面の厚みはおよそ28mmもあるので、かなり大口径のアトマイザーでもオーバーハングなし(はみ出しなし)で搭載可能です。
本体はABSですが、通電と耐熱性が必要なマウント部には金属素材が使われている素材チョイスが行われていて、パーツ自体の作りもかなり綺麗です。
また、この金具は円周部分に窪みがあるので、アトマイザーからの少量のリキッド漏れがスレッドに回らないように配慮されています。
デメリットとしてはアトマイザーとの接地面が減るので、ネガティブ側の通電においては不利です。実際の使用において不都合はあまり感じないでしょうが、「ビューティーリングを挟むと感覚的に立ち上がりが遅くなる」など繊細に挙動を感じられる人はこの差を感じられてしまうかもしれません。
周囲はABS樹脂でできていますが、取り付け部分が若干出っ張っているのでアトマイザーを締め込んで行っても樹脂部分に取り付け痕が残りにい仕様になっているのは良い点です。
Thor前面のパネルも樹脂製(素材不明)で、透明で光沢のあるものが使われていて英起床パネルを保護しています。
新品状態では保護フィルムで傷がつかないようになっているので剥がして使いますが、強度に優れた素材ではなさそうで、使用していると傷が目立ってしまいそうです。
このパネルには3つのボタン(パフボタンとサブボタン)・モノクロディスプレイ・microUSB端子を備えています。
全面に操作系が集約したスタンダードなデザインの3ボタンMODです。
microUSBは収納したバッテリーの充電用として利用することができます。
充電可能電流(何Aなのか?)は公開されていませんが、試しに2Aアダプターから給電しましたがそこそこ早く充電することができました。充電は遅くはなさそうです。
ただし、「バランス充電」(2つのセルに電圧差があっても均等に満充電にできる機能)は搭載されていないので、使っているうちに電圧差が生じた場合には外部チャージャーを利用する必要があります。
Thorの底面には6つの小さな穴が設けられています。
これはバッテリー用ではなく、制御基板冷却用のベントホールだと思われます。
バッテリー収納部とこのホール部分は繋がっていないと思われる構造なのと、バッテリー収納部はマグネットドア式なので、万が一の時にも内圧が高まる前にドアが飛んでしまうと思われるためです。
そのバッテリー収納部には側面からアクセスします。
両側面に同じようにバッテリードアの隙間があるので、この隙間部分に爪などを滑り込ませてドアを外します。
マグネット式のドアは簡単に外すことができます。
2つのマグネットで固定されているため、不意に外れることはないでしょう。
試しにThorを掴んで思いっきり何度も振ってみましたが外れることはありませんでした。
中には2セル(18650バッテリーをデュアル)を収納します。
収納は直列(シリーズ)なので、1本だけでは駆動しませんので、必ず2本のバッテリーを用意して入れます。
バッテリーは同ロット、同銘柄の新品バッテリーを用いましょう!
バッテリーの銘柄が異なると性能が違います。そして、使用を繰り返したバッテリーは内部抵抗が増大しており、異なる銘柄、使用頻度のバッテリーを使用すると、どちらかに負担がかかってしまうため大変危険です。
バッテリーを入れるときは絶対に収納方向を間違えないように入れます。
説明書にもメーカーサイトにもバッテリー逆挿し保護(逆入れしても大丈夫な保護機能)が搭載されているとは書かれていないため、誤った方向で入れてしまうと最悪ショートして事故につながります。
Thorの使い方
使い方はシンプルで簡単に使えます。基本操作は以下の通りです。
- 電源ON/OFF(ロック)... パフボタン5クリック
- モード変更… 電源ON状態でパフボタン3クリックで次のモードへ
モードは全部で5つのみ。以下のモードを使うことができます。
- Watt ワッテージモード。任意にワット数を設定可能。
- Bypass バイパスモード。バッテリーの電圧を直接出力する擬似メカモード。
- Ni200 温度管理モード。ニッケル Ni200での温度管理
- Ti01 温度管理モード。チタンTiでの温度管理
- SS316 温度管理モード。ステンレス SS316での温度管理
温度管理モードでのワッテージ変更は、サブボタン同時長押し後、ワット表示が点滅状態でサブボタンで増減します。
アトマイザーのマッチング・使用例
搭載部に余裕があるので、大口径のアトマイザー(28mm程度まで)に対応しています。
それだけではなく、丸みを帯びたフォルムとスリムなデザインは小径で長いタンクでもマッチするのが使い勝手の良いポイントです。
感想とまとめ
詳細設定(液晶照度やサブボタンロックど)はついておらず、基本的には5クリックでボタンロック(電源OFFにはならない)、3クリックでモード変更のみです。
2019年にリリースされるテクニカルMODとしては物足りないぐらいの機能です。
ただ、それもWatt(VW)しか使わないよ!というユーザーにとっては無駄なだけですので、使い方によってはデメリットにならないでしょう。
Thorは『軽量&コンパクト』と『グラフィックデザイン』が魅力のデバイス。
この部分に魅力を感じるユーザーのためのテクニカルMODです。
何故か?それはめちゃくちゃ価格が安いからです。
提供先ショップでは現在セール中で、?1,900円以下という驚異のコストパフォーマンスで販売されています!
それでなくてもあまりネガティブな部分はない(シンプルすぎる機能はユーザーによってはデメリットにならない)のですから、機能が十分で売り部分が気に入れば「買い」でしょう!
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