aspire(アスパイア)のVAPEテクニカルMOD、Archon 150W「アルコン」のレビューです。
aspireのデュアルバッテリーMODでは既に最新機種がリリースされいます。
スペック的には完全に最新機種の方が上ですが、このArchonにも「軽量、コンパクト、5ボタンの優れた操作性」というメリットがあります。
それでは早速レビューしていきます。
商品提供:ベプログshop
aspire Archon のパッケージと内容品
パッケージは化粧箱を用いており、しっかりとした強度と質感です。デザインは同メーカー共通デザインになっていて、黒を基調にしたシンプルでシックなデザインを採用しています。
パッケージ背面には英語の商品説明と、製品偽造防止のスクラッチ式コードの入ったステッカーが貼られています。
パッケージのサイズはコンパクトにまとまっており、本体と内容品が収納されています。
内容品一覧
- Archon MOD本体
- microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル
- ワランティーカード
説明書は全編英語で記載されていますが、簡潔に書かれており、日本人でもわかりやすい英語で書いてあります。
aspire Archon の詳細
中国の老舗VAPEデバイスメーカーがリリースする18650デュアルバッテリーMODがこのArchonです。スタンダードデザインのCフレームを採用し、トラディショナルなVAPE用テクニカルMODのルックスとボディに色のついたパーツを用いることで、カジュアルな印象を与えています。
Archonのスペック
サイズ | H 88×W50×D23mm |
重量 | 90.7g(実測) |
電圧範囲 | 0.1 – 8.5V |
抵抗値範囲 | 0.05 – 3.5ohm(TC Mode) 0.1 – 4.0ohm(Watt Mode) |
ワット数範囲 | 1 – 150W |
温度範囲 | 200 – 600F/ 100 – 315℃ |
モード | VW/VV/Bypass/温度-Ti系/温度-Ni系/温度-SS / TCR(M1、M2、M3)/CFBP(カーブモード) |
スレッド | 510 |
充電ポート | microUSB |
バッテリー | 18650デュアルバッテリー |
保護機能 | ・自動カットオフ ・短絡保護 ・低抵抗保護 ・過熱保護 ・過充電保護 ・過放電保護 |
バッテリーの逆挿し保護が入っていないため、バッテリーの挿入方向には十分注意しなければなりません。
手に持ってみると相当軽量なことを実感できます。
重量は約90gと18650デュアルバッテリーのMODとしては相当軽量です。
軽量なデュアルバッテリーMODとして思い出されるのは
69gとかなり軽量な反面、外装部分含め外装パーツがほぼ樹脂製で強度的に心配になる手触りでしたが、本機は軽量さを求めつつも、部分的に金属パーツを使用し、強度も確保している印象を受けます。
アトマイザー取り付け部分
アトマイザー取り付け部は、今リリースされているアトマイザー(リキッドを気化させる装置部分)の多くに採用されている510スレッドを採用し、多くのアトマイザーに対応しています。
ポジティブのコンタクトはスプリングコンタクトを採用しており、アトマイザーのポジティブピンの長さに自動で対応できる仕様になっています。
また、アトマイザーとMODの設置する部分はMOD上部に直接触れるようになっているため、アトマイザーの着脱を繰り返すと、MOD上部に取り付け跡が目立ってしまうのが気になってしまうかもしれません。
そしてMODの幅が23mmサイズなので、直径24mm以上のアトマイザーだとはみ出してしまうため、ルックスにこだわる人は22mmまでのアトマイザーで使用するのが良いでしょう。
アトマイザー取り付け部は出っ張りがないデザインです。
インターフェイス
MODの操作部分は、全て正面に集約されており、操作性と認識性に優れています。
操作系統は上からファイアボタン/Wボタン&Tボタン/液晶画面/マイナス&プラスボタン そしてmicroUSB端子が設けられています。
aspireのテクニカルMOD数種類にも採用されている5ボタンの操作系統で、多種の機能を有するMODにおいて操作性に非常に優れた仕様になっています。
aspireの5ボタンテクニカルMODのラインナップは以下でも紹介しています。
18650シングルバッテリーの【NX75】
26650バッテリー対応の【NX100】
バッテリー収納部
バッテリー収納部はスライド式のバッテリーカバーを外すことで露出させることができます。デュアルバッテリー専用レギュレーテッドなのでバッテリーは2本収納できることができます。
バッテリー収納部には注意書きが書いてあります。
To ensure safe use,please make sure the 18650 battery wrappers are in good condition before installing your battery.
安全に使用するためには、バッテリーを取り付ける前に18650バッテリーラッパーが良好な状態であることを確認してください。
バッテリー収納部には通電パーツは用いられていませんが、バッテリーは密着した状態で数脳されるため、バッテリーのラッパー(シュリンク)に破れや傷があると大変危険です。収納時には必ず確認するようにしましょう。
バッテリーカバーにはマグネットを用いて固定される仕組みになっています。
aspire Archon の使い方、操作方法
MODを使用するには18650バッテリーを2本用意する必要があります。VAPEで使用するのに適したバッテリー(SONY VTCシリーズなど)を別途用意します。
そして、デュアルバッテリーMODの注意点です。
バッテリーは同じロットの同銘柄の新品バッテリーを用いましょう!
バッテリーの銘柄が異なると性能が違います。そして、使用を繰り返したバッテリーは内部抵抗が増大しており、異なる銘柄、使用頻度のバッテリーを使用すると、どちらかに負担がかかってしまうため大変危険です。
バッテリーを外す場合には背面に穴が空いているので、指などで押すことで簡単に外すことができます。
バッテリーの充電には本機を用いることも可能です。電源接続したmicroUSBケーブルを本体端子に挿入してバッテリーの充電を行います。
使い方
Speeder 200W ボタン機能 | ||||
ファイアボタン5クリック | ロック/アンロック | ロックされている時、3秒間ファイアボタンを押す | システムをオフにする | |
ファイアボタン3クリック | ステルスモードを開始または終了する | バッテリーを入れている間に火のボタンを押す | 言語選択 | |
Wと+ボタン同時押し | ボタンのロックとアンロック | Wボタンを押す | モード選択 ・Wattage(VW) ・Voltage(VV) ・Bypass ・CFBP(C1/C2/C3) |
|
Wと-ボタン同時押し | チャイルドロックとロック解除 | Tボタンを押す | モード選択 ・TC(Ni/Ti/SS316) ・TCR(M1-3) |
|
Tと-ボタン同時押し | ロゴを変更する | -ボタン,+ボタンを押す | 電圧、温度、ワット数の増加,減少 | |
Tと+ボタン同時押し | TCRセッティング | ファイアボタン | ファイアするか確認する |
基本的な操作は過去にレビュー済みのNX75(18650シングル)、NX100(26650シングル)のMODと共通になります。そちらのレビューも併せてご覧ください。
aspire Archon にアトマイザーを載せてみました
アトマイザーを載せてみました。22mmでもギリギリかな、といった印象で、厳密に言えばエッジの部分が落ちています。そして、24mmサイズだと完全にオーバーしていますが、筆者としてはさほど気にならない印象です。
しかし、これ以上のサイズだとさすがに不恰好でしょう。
aspire Archon のまとめ
既に最新機種のリリースされている製品で、過去の機種と言えなくもないですが、最新機種Speeder 200Wでは「ハイボルテージ200W出力、大口径アトマイザー対応(30mmまで)」など優れた部分がある反面、大きく重く、そして操作ボタンが3つになってしまいました。
そして、今回レビューしたArchonでは、「150Wまでの出力、はみ出さないのは22mmまでのアトマイザー」というデメリットの反面、Speederの半分以下の重量、そして5ボタンの優れた操作性が特徴です。
つまり、どちらが優れているということではなく、使い方や趣向によって選択できる、ということです。
デュアルバッテリーのバッテリー容量などの恩恵を受けつつ、軽量で持ち運びにも嵩張らない本機Archonも魅力的なテクニカルMODでした。
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