VANDY VAPE「バンディーベイプ」のVAPEアトマイザー、BERSERKER MINI MTL RTA「バーサーカー ミニ MTL アールティーエー」のレビューです。
既にレビュー済みのBerserker MTL RTAと同様に、パッケージにINSPIRED BY Alex from Vapers(Alex from Vapersに触発された)と記載がある通り、海外で有名なYouTubeチャンネル、Alex from Vapersとのコラボレーションアイテム。
そのネーミング通り、タバコのような吸い方であるMTL(マウス・トゥ・ラング)に特化したアトマイザーです。
早速レビューしていきます。
商品提供:ベプログshop
パッケージと内容品
パッケージはプラスチックケース。最近レビューしたMESH 24 RTAと同じサイズ・同じデザインなので、GeekVapeのように共通パッケージを用いて、パッケージのコストを圧縮し、サイズを共通化することでパッキングを効率化し、輸送コストなどトータルのコストを削減する考え方なのかもしれません。
背面には内容品情報などとともに、シリアルナンバーなどが入ったステッカーそして、セキュリティーQRコードの入ったステッカが貼られています。
内容品一覧
- Berserker MINI MTL RTA アトマイザー本体
- 2mlウルテム製チューブ
- 2mlガラス製チューブ
- ウルテム ドリップチップ
- 予備パーツ(Oリング一式、デッキネジ、ポジティブピン)
- ビルド用プラスドライバー
- プリメイドコイル *2
- ユーザーマニュアル
マニュアルには複数の言語が用いられていますが、残念ながら日本語の記載はありません。ですが、内容自体が簡単な上に、図解も入っており言語が理解できなくてもおおよそのことが理解できるよう配慮されています。
BERSERKER MINI MTL RTA の詳細
そのネーミング通り、MTL(タバコ吸い・口吸い。マウス、トゥ、ラング)に特化してデザインされたBERSERKER MINI MTL RTA。
基本的には既にレビューが完了している同社がリリースする24mmサイズの「Berserker MTL RTA」のバリエーションであり、デッキ形状が同一であるなど共通点も多い機種です。
是非そちらのレビューも合わせてご覧いただければと思います。
初期状態では、鎧武者をモチーフにしたような図案の入ったメタルタンク(金属製)と、デルリン製の黒い樹脂ドリップチップがセットされ、ブラックカラーはオールブランクで統一されています。VANDY VAPE公式サイトを見るとブラック以外のカラーのドリップチップも初期はブラックデルリン製のようです。タンクはそれぞれのボディーカラー物が付属します。
サイズは汎用性の高い22mm。スリムかつミドルサイズの本体は、24mmサイズのBERSERKER MINI MTL RTAよりもMODへのマッチングや携帯製にも優れています。
エッジ部分の処理や金属及び樹脂の質感、そしてペイントなど多少のアラは見えるものの、クオリティは価格以上の出来で、十分高品質だと言えるでしょう。
スペック
リキッド容量 | 2ml |
直径 | 22mm |
全長 | 31.7mm |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510 |
コイル | RBA シングルコイル |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | ボトムエアーフロー |
素材 | ステンレススチール |
VANDY VAPE公式サイトより
分解
構造体ごとに大まかに分解しました。写真左から ドリップチップ / タンク / デッキ です。タンクとデッキはさらに分解可能です。
ドリップチップ
ドリップチップの取り付け部分は510規格。汎用性が高く、リプレイスメント製品が数多くリリースされているのでそれらに交換することも可能です。
付属するのは2種類の素材もの。形状はどちらも一緒です。そしてこのドリップチップは24mm版のBERSERKER MINI MTL RTAと共通品。
全長16.5mm、露出部の高さ11.5mm、外径15mm(土台部分)、内径3mm。
タンク
トップキャップの上部にはエングレービング。そのサイドには涙形状のえぐりが入っており、トップキャップの着脱時に指にかかりやすくなっており、これを外してリキッドチャージホールを露出させます。
このトップキャップはちょうど良いトルクで外すことができるので、ゴムバンドやペンチなど基本的に道具なしで外すことができるように調整されているのはBERSERKER MINI MTL RTAと同様です。
トップキャップを外すと、中にはリキッドチャージホールがあります。トップフィル方式で楽にリキッドチャージが可能です。
リキッドチャージは2箇所、スポイトボトルなどの先端の太いものでも問題なくチャージできます。ホールが二つあるのは多くのアトマイザーと同じく、片側からリキッドを注いだ場合に、もう一方が空気抜き穴となるため。利便性と使い勝手が考慮されています。
タンクの付属品も充実しています。初期のメタルタンクの他に、ガラスチューブとウルテムチューブが付属します。ルックスと使い勝手に合わせてセレクトできます。
ガラスもウルテムも、どちらも対薬品製に優れ、なおかつ内部が見えるので見た目の好みで選ぶと良いと思います。筆者は付属のドリップチップに合わせてウルテム製タンクで運用したいと思います。
そしてタンクとデッキの構造。チューブはタンクの上部パーツにOリングを介して接続されており、デッキから外しても基本的に保持されるので、リキッドがタンクに残っていても逆さまにして外せばデッキを取り外し可能です。
そのため、吸い途中でのコイルのリビルドやリウィッキング可能です。
メタルタンクで見えませんでしたが、相変わらずの見たことのあるようなチャンバー部のマークは大丈夫なのでしょうか。アレにしか見えないのですが…
そしてデッキ上部。チャンバー部のトップはBERSERKER MINI MTL RTAと同様に綺麗なお椀型、ドームジ形状です。チャンバー内径13.5mm、チムニー内径4.5mmとこのスペックも同様です。
24mm版と異なるのはチャンバーパーツの違いで、分解不可です。これは24mm版はタンク容量の変更ができるのに対し、22mm版はできません。これはどういうことかと考えれば、22mm版はTPD対応版ということになり、法規制のためにデザインされたものだと予想できます。
エアフロー
エアフローはボトムエアフローで、デッキ下のエアホールからコイルに空気を供給します。エアホールは5種類で、 0.8mm , 1.0mm , 1.2mm , 1.4mm , 1.6mmのホールが空いており、エアホールリングで用いるエアホール以外をトリミングしてドロー調整します。
ポジティブピン
ポジティブピンには金メッキが施されています。ダブルピン仕様で、調整可能とも言えますが、筆者としてはネジを緩めた状態での使用をお勧めできません。分解するとインシュレーターとポジティブ側のポールを外すことができます。
デッキ
デッキは2スレッド2ポールのシングルコイル前提のデッキ。このデッキはサイズも形状も24mm版と同じです。デッキ部分が全く同様なので、違いはタンク部分のみで、24mm版と22mm版は単にサイズが違うのみのアトマイザーということです。
しかし、そのサイズが重要だとも言えます。見た目などルックス的なファクターと、リキッド容量などの実用性を考慮して好きな方を選ぶ楽しみがあります。
デッキ左右にはジュースチャンネルがあり、ここからリキッドをコットンに供給します。
ポールのコイルクランプ部分はワイヤーを逃し、サイドでカットしてもチャンバーと触れて短絡しづらいようにデザインされ、ビルドのしやすさを考慮しています。
中央部に設けられたエアホール直径は1.3mm。一段上がっているのはデッキにリキッドが染みても漏れづらいようにデザインされているからです。
ビルド
ビルドしていきます。前記の通り、24mm版と変わりありませんので確認の意味も含めてのビルドです。今回は温度管理ワイヤーで巻いていきます。また、Berserker MTL RTAのビルドも参考にしていただければと思います。
チタンワイヤー28G、3.0mm、6ラップで巻いています。
チタンなので高温になり過ぎないよう、低ワッテージでドライーバーン。スペースドならばドライバーンなしでも大丈夫そうですが、マイクロなのでホットスポット除去が必須です。
コットンはFiberFreaksを使用しています。ジュースチャンネルにはふわっと載せる程度でウィッキングしています。
ビルドが終わったらタンクを取り付けて、リキッドチャージすれば準備完了!
使用例
dicodes / dani box(18650single)
Smoant/Charon 218W Box Mod (18650デュアル)
Eleaf / iKuu i80 (3,000mAh内臓)
感想とまとめ
Berserker MTL RTAのスリム版!コンパクトにこだわるならコレ!
デッキとエアフロー周りが全く同様なので、サイズのみの違いのバリエーションです。基本的には欧州のTPD規制対応版ですが、日本では22mm愛好家が多いようにも思いますので見た目と携帯性に重きをおくならこちらをセレクトするのが良いと思います。
改めて使ってみて、MTLなので特に温度管理で運用すると非常に美味しいです。MTLタンクが数多くリリースされていますが構造的には似たり寄ったり。もちろん運用により優劣はあるものの、ビルドである程度の差異をなくすこともできるので見た目などで選ぶのも一手です。
コメント