Geekvape(ギークベイプ)のアトマイザー、Ammit Dual Coil RTA「アメミット デュアルコイル」のレビューです。
優れた味のRTA、Ammitの後継機?
Ammitは評判も上々で、定番になっているアトマイザーですが、それに味をしめたのか、そのままのルックスとデザインコンセプトを引き継いで、無理やりデュアルコイルにしたようなバリエーションがリリースされました。
無理やり?正統進化?詳しく見ていこうと思います。
商品提供:VAPE CLUB
Geekvape Ammit Dual Coil RTAパッケージと内容品
サイドは左右2箇所、中身が交換されてませんよと証明するシールが貼られています。
側面には製品が正規品だと証明するスクラッチ式コード入りステッカーが貼られています。
Ammit Dual Coil RTA内容品
- Ammit Dual Coil RTAアトマイザー本体
- トップパーツ(ジュースホール付き)
- ガラスチューブ(6ml)
- 6mlガラスタンク用エクステンションチューブ
- 予備パーツ(3mlガラスタンク、Oリング、イモネジ)
- ビルドツール(デッキはマイナスネジ)
- ユーザーマニュアル
説明書は英語ですが図解入りの分かりやすいものです。
Geekvape Ammit Dual Coil RTAの詳細
Ammit Dual Coil RTAのスペック
リキッド容量 | 3ml/6ml |
直径 | 27mm |
全長 | 40.9mm ※ドリップチップ、510スレッド含まず |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510 |
コイル | RBA シングル/デュアル |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | ボトムエアーフロー |
色 | Silve |
Geekvape公式サイトより
3mlタンクの全長は、ドリップチップと510スレッドを除き、実測44.18mmです。
※トップパーツ装着状態
大まかに分解するとデッキ/タンク/ドリップチップの3ピースからなる、スタンダードな構造のRTAです。上部のパーツから順番に見ていきましょう。
ドリップチップはハーフインチタイプ(810)のもので汎用品にも交換可能です。トップキャップ側にOリングが設けられています。
ウルテム、PEI(ポリエーテルイミド樹脂)のような黄色い半透明の樹脂は素材名が公開されていません。
タンクパーツは3ピース構造。よく見るとトップパーツがトップキャップ兼用です。これはリキッドチャージの時要注意。気をつけないとガラスタンクが外れてしまって、リキッドが漏れる危険があります。
チャージの時はガラスタンクを抑えながらトップキャップを外す必要があります。
そういう僕のような心配症の方のために、トップパーツも同梱されています。この分だけ高さが高くなってしまいますが、ガラスタンクを上下で保持できるのでより安定性が増し、リキッドチャージ時の不慮の事故を防ぎます。
ロングタンクも付属します。ガラスタンクとチムニーのエクステンションを装着することでリキッド容量が3ml⇒6mlに倍増します。
6mlタンクを装着すると全長50.99mmでした。※トップパーツ装着状態
3mlタンクに比べ、6.8mmほど全長が長くなります。
そしてタンク内にリキッドが残っている状態でもデッキアクセル可能です。
アトマイザーを逆さまにして外すことでデッキアクセスが可能なので、コットン交換も楽々。
トップキャップ裏はなだらかにテーパーしているデザインです。
Ammitで良いな、と思っていた、チャンバー径に対してチムニーが広い仕様ですが、本作では若干歩いるされた印象。もう少し太めでも良いと僕は思います。
そしてジュースコントロールも搭載しています。
デッキ部分とチャンバー下部のジュースチャンネルの合わせ具合でジュースコントロール可能。持ち運び時などにジュースチャンネルを閉じることで、リキッド漏れを防ぐ優れたシステムです。
エアフローはボトムエアフローです。
デッキ下部から取り込んだ空気はデッキボトムからコイルに当たります。
クリック感があるAFCは5段階にカチッカチッと調整可能。時計回りに回していくと全開でそれ以上回らなくなります。
デッキはポールレスの4スレッドデッキ。デッキボトムとサイドにエアホールがああり、ボトム側が2箇所、サイド側が径6箇所。比率的にもエアホールの大きさ的にも、シングルコイルのAmmiと比べてもサイド側がメインのように感じるエアフローです。
ボトム側を大きく取れない分、サイドで帳尻合わせしたようなエアホールです。
ジュースチャンネルはかなり大き目なので、あまり巻き径の小さなコイルに通すコットン量だと付属してしまいそうです。
ポジティブピンはダブルスクリュー。全部外すとデッキのポジティブ側も外れる構造です。
このため調整は可能ですが、初期状態でもハイブリッド接続を想定した作りのため、基本的に調整はいらないと思います。
Geekvape Ammit Dual Coil RTAをビルドする
ビルドです。
Ammitと同じく24ゲージで組もうと思っていましたが、絞って空吸いしてみた所、結構いい感じのエアフローだったため、設定ボルテージを上げる前提で26ゲージで組んでみることにしました。
用いたのはカンタル26ゲージ 3.0mm 5ラップです。
2.5mmで巻きたかったのですが、ジュースチャンネルが思いのほか大きく、2.5mmデュアルのコットン量だとジュースチャンネルを埋められなそうだったので3.0mmで巻いてみました。
このポールレスタイプの場合、固定後にコイルレッグを切断できませんので、デッキマウント前にコイルレッグを切っておく必要があります。
その為おおよその足の長さを手持ちの棒状のもので計測します。
計測したものを基準に全てのコイルレッグを同じ長さで切断。
デュアルで巻くので2つコイルを作っておきます。
デッキにマウントした時、キレイにビルドする人だと最初からコイルレッグを曲げておくと思いますが、僕の場合は方向など適当にマウントしてしまいます。
コイルレッグ固定後にコイルジグにコイルを通し、コイルの型くずれを防ぎつつ、コイルジグを回したり、引っ張り上げたりしてコイルの位置と向きを調整。
そんな安直な方法でもこれぐらいの見栄えには出来ますよ。ズボラな人はお試しあれ。
今回はRTA。漏れが怖いのでコットンはCottonBaconを使用します。
RTAの場合は漏れ耐性が強く、味の傾向も好きなBaconを用いることが多いです。
コイル周りのウィック量は程々に詰めています。
コットンレッグはジュースチャンネルにふわっと入れる形であまり押し込みません。
押し込むと経験上供給不足になります。
対して、量が少ない場合は漏れの原因になりますので要注意です。
シングルで組む場合、シリコン製のリデューサーが付属します。
しかし、エアホールは塞ぐことが出来ますが、ジュースチャンネルは塞がないタイプです。
ジュースチャンネルにはコイルに用いたコットンを長めにして埋めるか、別に詰めてやって塞ぐ必要があります。
Geekvape Ammit Dual Coil RTAを使ってみる
準備ができたタンクにリキッドをチャージして使ってみます。
上記ビルドの他にも多々試した印象です。
◎見た目
でかいです。Ammitに比べててデザイン的には進化しているようにも感じますが、兎に角太い。25mmと書いている表記がありますが、それはベース部分で、一番太い所で27mmです。かなりボリューム感があります。
◎機能面
トップフィル、ジュースコントロール、ボトムエアフロー。
そして、タンクが単体で保持するタイプなので、タンクにジュースが残っていてもデッキにアクセス可能。
現段階でRTAに搭載できる機能はすべて網羅しています。
◎運用性
コイルビルド、ウィッキングに若干慣れはいりますが、デッキが大きいのでビルドは楽です。
機能面も充実しているので運用縄文だはありません。
◎クオリティ
初期状態で気になる点はホコリの混入が多い点。しかし、切削脂の香りや、スレッドに削りかすなどは見られません。
AFCの凹み部分に塗装ムラがあるなど、粗が見えます。
デッキにも切削痕が残るなどマスプロなりのクオリティですが、実用上問題ありません。
スレッドの回し心地などはAmiitでは若干の抵抗感があったのに対し、本機ではヌルっと動くようになった点が好ましく思います。特にジュースコントロールを回すのが格段に楽になりました。(僕のAmmitのジュースコントロールは最初から固着して動きません)
◎ドロー
スッカスカです。全開だとほぼ呼吸で、無抵抗だといえるでしょう。当然全閉でもMTL(口吸い、タバコ吸い)向きにドローには出来ません。基本爆煙ユースの機材です。
◎ミストの質感
チムニーで絞られる為、荒いミストが弾かれている印象で、Ammitと比べても、ドリッパーライクな印象は薄らいでいます。デュアルなりのミスト量を発生しますが、細かく柔らかい寄りの質感方向に向かっている印象です。
◎味
Ammitと比べて優しく出る印象。こちらもドリッパー寄りのダイレクトな味が薄らいでいる。それでも直接的表現の味が若干楽しめる。方向性的に間接的というかRTA寄りになった印象です。
あくまで推論ですが、エアホールの割合がサイドのほうが大きくなったのが味と質感にも影響を及ぼしていると思います。
24Gを用いて、コイル位置を上げ気味でビルドしてもこの傾向は変わらないので、AMMITのようなダイレクトよりの個性的な味にはなりませんでした。
Geekvape Ammit Dual Coil RTAのまとめ
Vaporesso NEBULA MOD (26650)
Smokjoy Air 77 TC MOD (26650)
Eleaf iStick Pico Dual (18650 dual)
AMMITの何が良かったか?味が良かった。
ルックスは正直イマイチだけど、味が良くて、オマケとして機能も良かった。
このAmmit dual coil RTAは味はそれなりで悪くないけど個性が薄くなった印象です。
正直これならAmmitを買っておけば良いと思います。
でかい!美味しい!であれば、悩みどころはありますが、携帯性が悪くなり、嵩張る上に、味に個性がなくなったなら悩むまでもありません。
もう少し小さければ。。。無理してバカでかいサイドエアフロー付ける必要あったのかな、と思ってしまいます。
ただし、デュアルコイルRTAは選択肢も少ないので、大きさに目を潰れれば悪いアトマイザーではないとだけ言っておきます。
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