geek vape(ギークベイプ)のVAPEアトマイザー、ZEUS X Mesh RTA「ゼウスエックス・メッシュ・タンク」のレビューです。
リキッドが漏れない「リークレス」トップエアフロータンクの最終版
メッシュビルド専用のデッキバージョンです。
詳細をレビューしていきます。
商品提供:HEAVEN GIFTS
geek vape ZEUS X Mesh RTAとは?
geek vapeがリリースする爆煙ユースのリークレス・トップエアフロータンクアトマイザー、ZEUS X Mesh RTA「ゼウスエックス・メッシュ・タンク」です。
ZEUSシリーズは、ギークベイプの大ヒット製品。
今までにも数々のバリエーションがリリースされ、「ZEUS X RTA」が最終版として登場。
『最終版』だったはずなのに、新製品?このシリーズはもう終わったはずだったんですが…
このバージョンは、あくまで「ZEUS Xのバリエーション」という位置付けのようです。
geek vape ZEUS X Mesh RTAの特徴
- 爆煙ユース・DLに特化した26mmタンクアトマイザー
- リークレス(リキッド漏れ防止)デザインのトップエアフロー構造
- メッシュコイルに特化したデッキにリニューアル
タンク部分やデザインなど、ほぼ全体的にZEUS X RTAと同じです。
ZEUS X Mesh RTAは、デッキ部分が違う別バージョンとなっています。
正確に言うと、一部にデザインの違いはあるのですが、構造などについては一緒です。
Meshと製品名についている通りに、メッシュコイルビルドに特化したデッキです。
シート状のコイルで楽にビルドできるアトマイザーですね。
カラーバリエーション
ZEUSシリーズ中、最も充実したカラーバリエーションは全9色です。
スペック
リキッド容量 | 4.5ml(ストレートタンク 3.5ml) |
直径 | 26mm(バブルタンク 29mm) |
全長 | 39.1mm(DT、スレッド含まず) |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 810DT |
コイル | RBA メッシュコイル |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | トップエアーフロー |
パッケージ・内容品
内容品一覧
- geek vape ZEUS X Mesh RTA アトマイザー本体
- 予備パーツ
- ストレートガラスチューブ
- Oリング
- デッキネジ
- スプリング・インシュレーター・ネジ
- エクストラパーツ
- 810DT
- 510DTアダプター
- ツール(プラスドライバー・コイルローリングジグ)
- コイル(0.2Ω カンタルメッシュコイル)x2
- コイル(0.17Ω Ni80メッシュコイル)x2
- コットン x4
geek vape ZEUS X Mesh RTAの詳細
洗練されたスタイリッシュなデザインは、ZEUS X RTAと同様です。
迫力のあるサイズ感もそのまま。
公式スペックがφ25mm → φ26mmにアップしていますが、これは測定方法の違い(エースの最小部分を測定)によるもので、実際のサイズはそのままです。
チャンバー部分には名前の由来になっているギリシャ神話の主神・全知全能の存在であるZEUS(ゼウス)をモチーフにしたエングレービングが入っています
デザインはノーマル版のZEUS X RTAとほぼ同じ、全く一緒にしか見えません。
しかし、細かい部分に違いがあります。
公式画像を見て比較すると、タンクの上下部分の溝が刻んである部分に違いがあります。
ZEUS X Mesh TTAは、よりダイナミックに。広がったデザインになりました。
これはデザインだけではなく、使い勝手も向上しました。。
回転させる部分(上:トップフィルのキャップ 下:タンクのボトム部分)が掴みやすくなっているので、パーツ脱着の利便性がアップしています。
デザインの違いを除けば、他のパーツには互換性があり、ZEUS X RTAとデッキを付け替えて使うこともできるようです。
パーツ構成も共通です。大まかに分解すると、7ピース構成なのも一緒。
全バラして洗浄する際は、最低限ここまで分解しなくてはなりませんので、クリーニングの手間がかかる部類の製品であることは間違いありません。
洗浄時に気になるのがタンク部分で、ベースパーツが複雑な構造になっているのでリキッドや水気が残りやすいため、気を使うのは否めません。
ZEUS X RTAとは、『デザインとデッキが違うバリエーション』であるということ。
ということは、ZEUS X RTAを持っているユーザーのために、デッキ部分だけの販売もしてくれると嬉しいんですけどね… 多分しないでしょう。
ドリップチップ
付属品は3つです。
- 左:810DT(ブラック)
- 中:810DT(黄色っぽい透明)
- 右:510DTアダプター
ZEUS X Mesh RTAはDL向け爆煙ユースのRTAです。
しかし、ビルドのバリエーションや好みの調整を実現するために、ドリップチップが絞れるオプションパーツが付属します。
プリセットは黒い樹脂製のドリップチップです。
トップキャップの形状に合わせてデザインされたショートタイプで、逆テーパーデザインと構造にもこだわったものとなっています。
全長9mm、露出部の高さ4mm、外径19mm、内径7.5→13.5mm(逆テーパー)
エクストラパーツは、PEI(ウルテム)のような質感のとカラーの樹脂製ドリップチップ。
全長11mm、露出部の高さ6mm、外径17.8mm、内径7.5mm(エンド部13.5mmに逆テーパー)
ちなみに、ドリップチップ周りの付属品は、通常のZEUS Xと全く一緒です。
タンク
トップキャップを外すだけでリキッドチャージ可能なトップフィル方式です。
タンクのトップキャップはロック式で、90度回してロック/ロック解除操作が可能です。
この作りも、ノーマルバージョンのZEUS Xと全く同じです。
スレッド式(ネジ式)に比べて、簡単に開閉操作できるので、利便性は優れているものの、しっかりと着実にロックすることができるという安心感では劣ります。
しかし、トップキャップを回す手応えには程よい硬さが確保されているので、不意にキャップが開いてしまうこともあまり無さそうです。
ノーマル版と違うのは、よりグリップしやすくなったトップキャップ側面のデザイン。
ノーマルバージョンもかなり使いやすかったのですが、より使いやすくなりました。
かなり開閉しやすいです。
基本的にはトップフィルでリキッドをタンクに供給する構造ですが、ボトムフィル(タンクの下からリキッドを注ぐ)にも対応しています。
そのため、タンクにリキッドが残っていてもデッキにアクセス可能です。
タンクに残ったリキッドを無駄にすることなく、リビルドやりウィッキングが可能。
今や当たり前のような構造ですが、タンクを持ったアトマイザーの中にはリキッドをタンクから取り除かないとデッキにアクセスできない機種も少なくありません。
トップエアフロー構造のZEUS X Mesh RTAは、エアホール部分がタンクに設けられているために、5つのパーツ構成なので、通常のRTAに比べてタンクを構成するパーツ点数は若干多めです。
- トップキャップ
- AFC
- タンクベースパーツ
- インナーチャンバー
- ガラスチューブ
また、プリセットされているのはバブルチューブですが、ストレートタイプも付属します。
- バブルチューブ 4.5ml
- ストレートチューブ 3.5ml
タンクとデッキの接続には、インナーチャンバーが用いられます。
チムニー内径:7.5mm
トップエアフロー構造のタンクアトマイザーでは、チャンバーが一体化しているものがおおいのですが、ZEUS XシリーズはタンクにOリングで接続される別パーツ構成です。
ZEUS Xが個性的なのは、インナーチャンバーが別パーツになっているだけでなく、フリー(Oリングでハマっているだけ)になっている部分です。
チャンバー内にさらにパーツを追加することで、チャンバーとインナーの間に空気を通す構造であるだけでなく、チャンバーによってタンクのリキッドはインナー内には入り込まないようになっている簡単な構造なのに今までどのメーカーも思いつかなかった革新的な構造になっているのが特徴です。
この構造のメリットは、MODから外さずにタンクの着脱ができるということ。
ボトムエアフロー構造だと普通にできるのですが、トップエアフロー構造の場合にはタンク部分に着脱を簡単にするため、デッキ部分が回転する構造を取っているものが多くあります。
この場合は、タンクを外す時にはデッキをMODから取り外す必要があります。
ZEUS X Mesh RTAはその必要がありません。
実際に使ってみるとこれが使い勝手も良い。
デッキにドッキングするときにデッキの凸とインナーチャンバーの凹がドッキングするのですが、この凸凹は意識的に合わせる必要はありません。
チャンバーをデッキにドッキングすれば、フリーになっているインナーチャンバーがくるくる回って、勝手に凸凹がドッキングされます。
固定されている構造のアトマイザーだと、この凸凹が合わなくてイライラするものも過去にはありましたが、構造的に優れているだけでなくて使い勝手の良さも実現しているのが素晴らしいです。
エアホールはトップ部分だけでなく、コイルサイドに近い部分にも空いたデザインを採用。
マルチホール式デッキエアフローはある時期から多くのアトマイザーに採用され始めたもので、シングルホール式に比べて、リキッドの風味をより引き出すようにデザインされています。
デッキエアホールはマルチホール(多穴式)デザインで、無数の穴が空いています。
チャンバートップはなだらなかにテーパードしたデザイン。
ドーム状ではありませんが、綺麗にすぼまった形状です。
チャンバー内径:15.5mm
トップエアフロー
リキッド漏れしない構造のトップエアフロー構造です。
リキッドが漏れる唯一の穴であるエアホールがタンク上部にあるので、アトマイザーを立てた状態ではリキッド漏れする箇所がないのです。
エアホール部分にはドロー調整用のAFC(エアフロー調整リング)を装備。
AFCを回転させることで、無段階ににドロー調整が可能です。
- 全開 ほぼ抵抗感のない、相当軽いスカスカドロー
- 全閉 少し重めのDL向け タイトドローにはできない
爆煙アトマイザーらしい、ドローが軽く空気の取り込み量が多いスペックです。
吸気音(吸ったときの音の大きさ)は、トップエアフローRTAとしては静かめです。
ドローを軽めにすると「スゥーーー」という音が鳴るには鳴るのですが、音はかなり小さめ。ボトムエアフロー構造のアトマイザーとほぼ変わらない程度の音の小ささを実現しています。
AFCは着脱できます。洗浄する時に便利です。ベースパーツのOリングで気密性を確保。
AFCには回り留めが設けられているので、AFCをつまんでタンク/デッキの分解が可能です。
デッキ
2クランプデッキ、シート状のメッシュコイルに特化したデッキデザインです。
デッキ直径:15.5mm
メッシュコイルデッキのスタンダート的なデザイン、爆煙スペックに合わせてジュースチャンネル(タンクからのリキッド供給口)もかなり大きく確保されているので、供給力に余裕があります。
メッシュコイルとコットンウィックとの密着性を確保する、スプリング式インシュレーター方式です。
この方式は、他社が最初に採用した方式ですが、多くのメーカーが次々に採用している「定番的」な構造です。
オリジナル以外は「模倣」にはなってしまうのですが…
geek vape以外にも様々なメーカーが採用しており、この構造が如何に優れているかの証明とも言えるのではないでしょうか。
初期のMeshコイルアトマイザーは、ウィックがへたってくるとメッシュシートとの密着性が悪くなる=リキッド供給に支障が出る=ドライヒットする。
つまり「イガる」となり、イガりやすいでめりっとがありました。
それを、スプリングによって、ウィックが痩せても密着性を確保できるのです。
セラミック製の台座を、スプリングで押し上げる構造。
これによって、コットンウィックを保持し、メッシュコイルと密着させます。
ウィックを上に押し上げ、上部のシートコイルに密接させる構造は、「ウィックが密着していないとイガる」というシートコイル採用のアトマイザー最大の弱点を無くす機構です。
クランプは側面のネジで操作します。
この部分にはスプリングは内蔵されていないので、ネジを緩めても勝手に隙間は生まれませんが、爪などで隙間を開ければ良いだけなので使い勝手は悪くありません。
チャンバースペースとエアホールです。
デッキ側面には、多穴式のマルチエアホールが配置されていて、メッシュシートコイルを効率的に冷却します。
チャンバーやエアホールの作りは、ノーマルバージョンのZEUS Xと同じはずですが、まるでメッシュコイルに溶かしたような作りに感じます。
ポジティブピン
金メッキ加工されたポジティブピン、導電性と耐腐食性を兼ね備えた仕様です。
ポジティブピンは初期状態でもかなり出っ張っています。
実測:0.9mm
ダブルピン仕様で出っ張り具合をさらに出すことができます。
ポジティブピンを分解することで、デッキのポジティブポストの脱着も可能です。
ZEUS X Mesh RTAのビルド
それではビルドです。
メッシュシートコイルを、付属のコイルローリングジグを使って丸めていきます。
シートコイルを当てがって、丸みをつけてやればOKです。
ちなみにgeek vape公式画像では、シートコイル以外にもクラプトンワイヤーを切断して、クランプするビルド方法が紹介されています。
シート以外でもビルドできるという汎用性を示しています。
メッシュコイルは、2つのクランプで挟み込むだけ。
通常コイルの固定に比べて、楽なのがメッシュコイルビルド最大のメリットです。
一応ドライバーンして、ホットスポットと付着物を除去しておきます。
付属コットンはかなり太め(量が多い)、メッシュコイル専用品でした。
デッキサイズでカットして丁度良かったです。
ジュースチャンネルを埋めてやればビルド完成です。
アトマイザーのマッチング・使用例
感想とまとめ
あくまでもバリエーション!色褪せない最終版ZEUS X RTAの魅力!
味が抜群に良く、ルックスと使い勝手を兼ね備えたアトマイザーのメッシュバージョン!
何故「最終版なのにまたバリエーションが出た?」という疑問も無理はないですが、メッシバージョンが優れていることの証明でもあります。最終に追加したくなる気持ちがわかります。
というよりも、人気シリーズなんだから「最終」とか言わなければ良かったのに…なんて。
メッシュコイルは立ち上がりこそ良いものの、質量が少なく、ノーマルコイルに比べると味の傾向は若干違うのですが、良い意味で「メッシュコイル」っぽくない味わいです。
ノーマルコイルバージョンと比べても遜色のない味わいを実現しています。
メリットそのままに、より楽に運用できるようになったバージョンと考えて良いでしょう。
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