EHPRO(エプロ)のテクニカルMOD、MOD101 PROのレビューです。
人気レギュレーテッドMOD101にProバージョンが登場。大容量のバッテリーに対応し、24mmサイズのアトマイザーを搭載可能なサイズにボリュームアップ!
このテクニカルMODの特徴
- 数少ない21700バッテリー対応のチューブタイプ テクニカルMOD
詳細をレビューしていきます。
商品提供:Everzon
EHPRO MOD101 PROの詳細
MOD101はEHPROの人気テクニカルMOD。
ただでさえ数が少ないチューブ型のレギュレーテッド。その魅力は「シンプルさ」
飾り気のないフォルムを実現できているのは、クオリティーの高さもあってのことで、シンプルが故に仕上がりに粗があると製品が良く見えません。継ぎ目がわからないほどの精巧さや、質感の高さ、それなのにお手頃な価格であることから人気が衰えないヒット製品です。
そのMOD101のバリエーションとしてMOD101 PROがリリースされました。
では何が変わったのか?まとめてみました。
- サイズが大きくなった H 112×φ22mm → H 117.5×φ25mm
- 重くなった 107g → 140.5g(33.5gアップ)
- デザインが少し変わった ロゴが見えるところに入り、キャップの方式が変わった
- 対応バッテリーが増えた 21700/20700にも対応
- 最大出力アップ 50W → 75W
ざっくりいうと、要はサイズ違いということです。
Proなんてネーミングなので、通常版と比べてスペックアップしたように感じてしまいますが、機能はそのまま。唯一違うのは最大出力のみで、温度管理機能などできることは通常版と何ら変わりません。
手に持ってみるとずっしりとした重量を感じます。
サイズも大きく、シンプルなデザインが故に、より一層のサイズアップ感を感じてしまいます。
一部がえぐられていたり、上下が絞られているなどデザインによって大きさを感じさせない手法が一般的ですが、このMOD101 Proはシンプルさを売りにしているのでかなりボリューム感を感じてしまいます。
要はでかいです。
カラーバリエーションは4色(シルバー、ブラック、ブルー、レインボー)です。
スペック
サイズ | H 117.5×φ25mm |
重量 | 140.5g(実測) |
出力モード | VW / TC(Ni,Ti,SS)/ Bypass |
温度管理範囲 | 100-300℃/200-600℃ |
ワット数範囲 | 1 – 75W |
対応抵抗値範囲 | 0.1~3.0Ω |
コンタクト | 510(スプリング式) |
充電ポート | なし |
バッテリー | 21700/20700/18650シングルバッテリー |
保護機能 |
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メーカー公式ページ |
パッケージ・内容品
パッケージデザインは最近のEHPROのお決まりデザイン。通常版の頃は白いシンプルなパッケージでしたが、最近ではこのデザインが採用されています。コーポレートカラーとなっているようですね。
背面にはセキュリティーコード入り。偽造防止対策です。
開封します。クッション材に保護されて本体などが収納されています。
内容品一覧
- EHPRO MOD101 PRO テクニカルMOD本体
- 18650バッテリーアダプター
- 25-22mmビューティーリング
- ヒートインシュレーター
- ユーザーマニュアル(日本語)
- ワランティーカード、ワーニングカード、インフォメーションカード
説明書には日本語の項目もあり。日本人にもわかりやすく配慮されているマニュアル。
デザイン
フォルムはシンプルな円筒形。そこに必要最低限のボタンや液晶画面などを配置したチューブ型のレギュレーテッドです。
通常版は一般的なバッテリー規格である18650の他に、同径で短いサイズの18350に対応していたので、ボディーの筒に一部継ぎ目がありました。
このMOD101 PROの対応バッテリーはというと
- 21700
- 20700
- 18650(バッテリーアダプターで対応)
この3種類となっていて、短いサイズのバッテリーには対応していないことから、ボディー部に継ぎ目はありません。
シンプルでロゴなどの主張のなかった通常版から一転して、PROバージョンではEHPROのロゴが小さめながら刻まれています。
そしてその裏側にはmod101 proのロゴ文字も刻まれています。
ペイントは真空蒸着のような質感で、ペイント面が薄く、強固な印象。ペイント剥がれなどに強そうです。質感は悪くありません。
デメリットとしては油脂汚れ(手の脂など)が目立つことです。撮影が大変。
510スレッド
汎用性の高い510スレッドを採用。多くの種類のアトマイザーを接続可能です。
コンタクトピンには金メッキ加工。スプリング式コンタクトを採用しています。
マウント部分の直径は25mmと中途半端なので、22mmサイズのアトマイザーとマッチさせるための25-22mmビューティーリングが付属します。
ブラックカラーの付属品はシルバーのリングでした。
ヒートインシュレーターも付属(0.38mm厚 直径24mm)
アトマイザーで発生した熱をMOD側に伝えないようにしたり、リキッドを漏らしてしまった時にMODに付着しづらいようにしたりする効果があります。
筆者もたまにヒートインシュレーターを使うことがありますが、デメリットもあります。
それはアトマイザーとMODの接する部分が減る(ボトム部分が触れなくなる)ので、通電性が低下すること。出力が同じでも若干レスポンスが悪いと感じることが少々あります。
好みに応じて使うのが良いかと思います。
パフボタン
パフボタンは本体上部に設置されています。円形、本体と同じような金属素材のボタン。サブボタン類はなく、このパフボタン1つですべての操作を行います。
クリック感はしっかりとしており、金属製ボタンのせいか音は小さめな印象です。
ディスプレイ
ディスプレイはパフボタンの裏面に配置されています。0.69inchモノクロディスプレイ
バッテリー収納部
バッテリーキャップはノーマルMOD101ではインナー式でしたが、このProバージョンではアウター式に変更になっています。
キャップ部分の継ぎ目ははっきりとしています。
裏側にはバッテリーベントホールと模様が刻まれています。
スルスル回るバッテリーキャップ。相変わらず精度や仕上がりがよく、小気味よく回るのが心地よく感じます。
ただし、金属の質なのか重量を軽く押さえてるためなのかは定かではありませんが、回したときの質感は「軽い」印象で、重厚な高級感はありません。
しかし、スレッドを回す時のストレスは全く感じません。
バッテリーキャップの内側にはバッテリー収納方向の記載があります。
スリーブ内は金属そのままで、絶縁体が貼られてはいません。
そのため、バッテリーのシュリンク(ビニール)に破れなどがあると、それは即短絡事故につながるので大変危険です。
このMOD101 ProにはmicroUSB端子がないことからもわかるように、バッテリー充電機能は搭載されていないので、充電の都度バッテリーの出し入れが必要なため、その都度シュリンクの状態を確認する必要があります。
安全に使うために必要なことですので必ず実行することを推奨します。
MOD101 PROの使い方
使い方は通常版のMOD101と全く同じです。
- 電源ON/OFF... パフボタン5クリック
- Vaping.. 電源ON時にパフボタンを押す
- メニュー呼び出し… 電源ON時にパフボタンを3クリック
ワンボタンですべての操作を行います。
- WorkMode Set... モードセレクト
各モード設定。ボタンを押さずに待機で詳細設定項目。クリックで数値変更。
01 Ni Temp → TC Max Power(W設定) → Temp(温度設定)
02 Ti Temp → TC Max Power(W設定) → Temp(温度設定)
03 SS Temp → TC Max Power(W設定) → Temp(温度設定)
04 TCR Temp → TCR Value → TC Max Power(W設定) → Temp(温度設定)
05 Power → Power
06 Bypass - Power Set… Power Modeでのみ表示されるメニュー。ワッテージの数値変更
- TC Max Power Set…TCモードでのみ表示。TCモードでの最大ワッテージ変更
- Temp Set… TCモードでのみ表示。温度設定の変更
- Calibr Init... 抵抗値ロック
- DisMode Set... ディスプレイモード(Right/Left)反転
- Exit Menu… メニュー終了
一つのボタンで全て操作するため、操作の度に「待ち」が発生します。次の設定項目に遷移する決定ボタンがないので、それを「待機」で補う発送なのは、他のワンボタンレギュレーテッドでも同じこと。
そのため頻繁に設定を変更するような使い方には向いていません。
アトマイザーを載せる
様々なサイズのアトマイザーを載せてみますので参考までに。
25mmサイズのアトマイザーは数は極端に少ないですが、もちろんぴったりとマッチします。しかし、タンクを載せると長いですね。
本体サイズが25mmと中途半端なので、オーソドックスな24mmサイズを搭載すると段差が生まれるのが残念でなりません。もう1mm頑張れなかったのか?と思ってしまいます。
逆に小さな22mmサイズは付属のビューティーリングで段差を隠せるので、見た目的には問題ないのですが、色を考えればシルバーカラーをセレクトするのが一番合わせやすい印象です。
MOD101 Proのブラックをセレクトしても、ビューティーリングはブラック、ではなくシルバー。そして黒いアトマイザーを載せるとリングだけシルバーになってしまいます。
これはこれで悪くないのですが、フルブラックで統一はできないので注意。
感想
24mmアトマイザーが一般的になり、ノーマル版だと対応できないので、ボリュームアップ版を検討するのはメーカーとしてはごく自然な流れなのですが、「直径が大きくなれば21700/20700にも対応できるじゃん!」という流れからこのサイズが落とし所になったものと思われます。
うーん、と唸ってしまいます。何故か?答えは長すぎるから。
シンプルなデザインがのっぺりしたように感じてしまうんですよね。
チューブ型レギュレーテッドは選択肢が少ないのですが、全長を短くしたいなら、同じメーカーがリリースしているARMOR Prime MODも候補になりますが、これは液晶画面なしのBypassモードのみで機能が絞られるので一長一短です。
22mm限定で良ければノーマル版MOD101も候補に上がります。スペック的には最大出力のみの違いなので、2018年現在でも十分に通用します。
また、他メーカーですがUWELL Nunchaku MODもありかな、と思います。これはこれで太いんですけど、エグリが入ったデザインなので、スペックほど太いとは感じません。
そして、IJOY SABER 100もありますよね。デザインのアクが強めですが、全長が短いのが特徴。こちらは20700に対応。
このようにどこを優先させるかで、セレクトするデバイスが変わるのですが、シンプルさと対応バッテリーやアトマイザーを考えれば、このMOD101 Proは悪くない選択肢なのかも知れません。
まぁ、要は好みです。
また、こうやって並べてみると、消去法にはなってしまいますが、21700対応で可変ワッテージだとこの機種ぐらいしか選択肢がないのも現実です。
まとめ
定番製品のボリュームアップ版。
サイズアップとともに、24mmアトマイザーや21700/20700バッテリーにも対応。
21700対応のチューブタイプレギュレーテッドは極端に数が少ないので、24mmアトマイザーを搭載できる物を探している人は選択肢がこれぐらいしかありません。
温度管理まで対応しており、機能は十分。大きさ(特に長さ)が許せればアリだと思います。
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