TeslaCigs「テスラシグズ」のVAPEテクニカルMOD、PUNK 220W「パンク 220W」のレビューです。
TeslaCigsはいつの頃から、ルックスにこだわったり、RTAを内包できるステルスMOD Stealth TC40Wなど、個性的なテクニカルMODを数々リリースしています。
特に最近人気があるのが「スチームパンク」をデザインモチーフにしたもので、以前リリースされたNANO 120Wのレビューでは大きな反響をいただきました。
そのデザインコンセプトをさらに推し進めたのが今回レビューするPUNK 220Wです。それでは早速レビューしていきます。
商品提供:VapeSourcing
パッケージと内容品
白を基調にしたパッケージデザイン。製品のイラストが金の箔押しで入り、さらにギアのエンボスが施された凝った加工が施された高級感を感じるものです。
背面には製品の簡単なスペックや内容物などのインフォメーション。そして、製品シリアルナンバーと、偽造防止のスクラッチ式セキュリティーコードの入ったステッカーなどが貼られています。
内容品一覧
- TeslaCigs PUNK 220W テクニカルMOD本体
- microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル、注意書き、品質合格証
付属の書類は基本的に英語と中国語で書かれています。
PUNK 220W の詳細
スチームパンクなどのテイストが好きな人にピンポイントで刺さるデザイン。個性的なルックスのデュアルバッテリー テクニカルMODがPUNK 220Wです。
前作NANO 120Wでもスチームパンクをモチーフにしていましたが、外装にギアがデザインされたものが用いられているのみでしたが、本作では透けて見える内部に基板とギアをモチーフにした構造物を用いることで、より「本物感」を演出しています。
スペック
サイズ | H 86×L56×D30mm |
重量 | 280g |
出力モード | VW/温度-Ti系/温度-Ni系/温度-SS /温度-TCR |
温度管理範囲 | 100-300℃/200-600℃ |
ワット数範囲 | 7 – 220W |
最大出力電流 | 50A |
最大出力電圧 | 7.5V |
対応抵抗値範囲 | 0.1-3.0ohm(VW) 0.05-1.0ohm(TCモード) |
充電ポート | microUSB(DC5V1.5A) |
バッテリー | 18650デュアルデュアルバッテリー |
保護機能 |
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Teslacigs公式サイトより
アトマイザー取り付け部
アトマイザー取り付け部分は510スレッドが採用されており、多くのアトマイザーに対応。スレッドとポジティブピンの長さを吸収できるスプリング式コンタクトを採用sています。
コンタクトには金メッキが施されており、腐食を防ぎ、通電性を確保する配慮がなされています。
スレッド周りにも本体のデザインコンセプト同様にギアをモチーフにした溝が彫られています。徹底している反面、仕上がりはドリル痕が残る荒々しいものとなっています。
アトマイザー取り付け部分はフラットデザイン。本体の幅が30mmであり、角が面取りされているので、28mm程度の直径のアトマイザーをはみ出さずに搭載できますが、はみ出すことを気にしなければ、載せることのできるアトマイザーに大きさの制限はありません。
ボタン類
ボタン類は側面、液晶パネルが設けられた面に集中しており、使い勝手に考慮しています。
ボタンは全部で4つ。メインとなるパフボタンに、2つのサブボタン、そしてLEDを操作するボタンが設けられ、その全てのボタンは金属製でクオリティにも気を使った仕様です。
液晶パネルはモノクロディスプレイ。視認性が良く、表示項目が多く実用性が高い印象です。
バッテリー収納部
バッテリー収納部は本体底部、スライド式のカバーを取り外してバッテリーを収納します。そのカバーにはバッテリーベントホールが設けられ、安全性にも配慮されています。
バッテリーカバーは着脱可能タイプ。マグネットで固定される方式で、不意に外れてしまうことがないように配慮されている反面、外れてしまった場合には紛失に気をつけなければなりません。バッテリーカバーにはバッテリー収納方向の記載がされています。
また、本体内部にもバッテリー収納方向の記載があります。欲を言えばポジティブが赤、ネガティブは青など、色でもわかるように配慮してもらえればなお良かったと感じます。
使い方
バッテリーをセットする
まずは別途購入した18650バッテリーを本体に収納します。バッテリーはできるだけ信頼性の高い銘柄のものを、信頼の置けるショップで購入するのをお勧めします。
そして、デュアルバッテリーMODの注意点です。
バッテリーは同じロットの同銘柄の新品バッテリーを用いましょう!
バッテリーの銘柄が異なると性能が違います。そして、使用を繰り返したバッテリーは内部抵抗が増大しており、異なる銘柄、使用頻度のバッテリーを使用すると、どちらかに負担がかかってしまうため大変危険です。
バッテリーを充電する
本機はバッテリー充電に対応しています。DV5V電源接続したmicroUSBケーブルを、本体側面の端子に接続して充電します。なお、電流ですが1.5Aにまで対応。急速充電は2Aの物が多いですが、それには対応していませんので注意が必要です。
使い方
使い方に関しては、前作であるNANO 120Wとほぼ共通ですのでそちらをご覧いただければと思います以下にリンクを記載しておきます。
使い方?
1.電源を入れる:バッテリーカバーを取り外し、2つの高速18650セルを装置本体に挿入します。デバイスの電源がオンになり、Teslacigsロゴが表示されます。 (注:使用する前に、使用するアトマイザーと一致するワット数を適切な範囲に調整してください)。
2.パワーオフ:ファイアボタンを5回連続して押して、デバイスの電源をオフにします。
3. Vaping:vapeにfireボタンを押し続けます。停止するには、ボタンを放してください。
4.電源ロック/アンロック:KAモードでは、火災ボタンと下ボタンを同時に押して、機器の電源をロック/ロック解除します。
5.Teperature Lock / Unlock:TC / 1CRモードでは、FireボタンとDownボタンを同時に押し、温度をロック/アンロックします。
6.電源オプションを調整する:デバイスの電源がオンになったら、アップ/ダウンボタンを押して、それに従ってワット数を調整します。ワット数は0.5単位で移動します。急速にワット数を調整するには、上下ボタンを押し続けます。
7.新しいコイル、同じコイル:新しいアトマイザーを接続するか、既存のアトマイザーを切断して再接続すると、この変更を確認するように求められます。新しいアトマイザーを取り付けた場合は、上ボタンを押します。同じ噴霧器を外して再接続した場合は、DOWNボタンを押します。
8.充電:Teslacigs USB充電器を使用してデバイスを充電します。デバイスが充電中は、バッテリーの記号が上下に変動します。デバイスが完全に充電されると、バッテリの記号は静的になります。
一般設定
メニューの切り替え:装置がオンになっている間、メニューの切り替え状態に入るために、火災ボタンを3回連続して押して、抵抗設定、抵抗ロック/アンロック、味覚モード、出力モード、バージョン情報、およびメモリモードを切り替えます。火災ボタンを押して、サブメニューに入ります。
抵抗設定:抵抗値サブメニューに入るときに、±0.05の範囲で抵抗を微調整できます。
抵抗値ロック/アンロック: “0”サブメニューに入るときは、 “ii” / “Q”を切り替えてコイル抵抗をロック/ロック解除してください(注:このような操作は常温で行ってください)。
テイストモード: “NORM”サブメニューに入ると、画面にNORM / SOFT / HARD / USERが表示されます。
ユーザーモード:この機能を使用すると、出力ワットの10秒前に独自のカスタム設定にパワーカーブを微調整できます。これはKAモードでのみ使用できます。
注:各ヒストグラムは1秒を表します。上/下ボタンを押して現在のワット数を調整し、火を押すと次のヒストグラムに移動します。終了すると、画面にTest、Reset、またはOKが表示されます。最初に設定をテストして、すべてがOKであることを確認してからOKオプションを選択すると、ホーム画面に戻ります。
出力モード:出力モードのサブメニューに入るときは、サポートされている材料を順番に調べるか、TCR設定で独自のTCR値を入力します。
温度モード:温度制御モードの画面表示情報(抵抗、出力ワット数、温度、風味制御、出力モード、バッテリレベル、メモリモード)
TCRモード:新しいTCR(Temperature Coefficient of Resistance)機能を使用することで、温度制御コイル(Ni200 / SS3 1 6/1 i)を独自にカスタマイズすることができます.TCR値の範囲は参考になります:
Material | TCR Value Min | TCR Value Max |
SS316 | 0.00060 | 0.00150 |
Gold | 0.00300 | 0.00350 |
Ti | 0.00350 | 0.00380 |
Co | 0.00381 | 0.00390 |
Nife | 0.00391 | 0.00550 |
Ni200 | 0.00570 | 0.00700 |
バージョン情報:バッテリーアイコンのサブメニューに入ると、ハードウェアのバージョン、ソフトウェアのバージョン、製品のモデルが画面に表示されます。
メモリモード:Mサブメニューに入ると、現在の設定パラメータをメモリモードに保存できます。 これには、ワット数/ TCR /温度/出力モード/味覚モードが含まれます。 3つのデータグループを設定できます。
RGB LEDフラッシュモード:デバイスの電源が入っているとき、LEDボタンを押して5つの異なるフラッシュモードを切り替えるか、LEDを消灯します。RGB LED(青、赤、白)のアプリケーションは、デバイスを非常に魅力的でスタイリッシュにし、 視覚的な楽しさ。
異なるのがLEDイルミネーションの専用ボタン。
このボタンを押すことで、OFFおよび1~5までのパターンの切り替えができます。
使用例
まとめ
見た目のインパクト!スチームパンク好きに訴えかけるテクニカルMOD!!
スペックだけ見れば、前作NANO 120Wと大差ありません。違うのは最大出力部分ぐらい。多くの他社製品と同様に200W級の出力設定が可能になっています。
しかし、この機種を買うユーザーは「スペックよりもルックス!!」という場合がほとんどだと思います。
ルックスはかなり個性的で、マスプロダクツ(大量生産)ながら「他人とは違ったもの」を使いたいニーズに向けた製品である印象です。
サイズが大きく、そして重くなったため、携帯性には不利ですが、「そんなの関係ない!」と愛着を持って使ってもらえるユーザーを待っていることでしょう。
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