VANDY VAPE「バンディーベイプ」のVAPEアトマイザー、Berserker MTL RTA「バーサーカー エムティーエル」のレビューです。
パッケージにINSPIRED BY Alex from Vapers(Alex from Vapersに触発された)と記載があり、海外で有名なYouTubeチャンネル、Alex from Vapersと関連性があるアトマイザーで、VANDY VAPEはコラボレーションアイテムが多いですね。
名前の通りMTL マウス・トゥ・ラング/タバコ吸い に特化したタンクアトマイザーです。
それでは詳細をレビューしていきます。
パッケージと内容品
相変わらずのVANDY VAPE共通の空のように鮮やかな水色のパッケージ。背面の記載もわかりやすいのですが、デザインが優れているとは言い難いのですが、製品が素通しで見える窓もついてるわかりやすさが魅力です。
側面にはシリアルナンバーや、製品偽造防止のQRコード入りステッカーが貼られています。
スマートフォンなどでコードをスキャンすることで製品が偽造品でないか判定できるサイトに接続されるようになっています。しかし、他のいくつかの同メーカーの製品と同じく、何度かスキャンしてみても、表示されるのが中国語であり、コード読み込みエラーが出てしまい製品が正規品か確認できないようです。
内容品一覧
- Berserker MTL RTAアトマイザー本体
- 4.5mlガラスチューブ&チャンバーパーツ
- ユーザーマニュアル
- ビルドツール(プラスドライバー)
- チャンバー取り外し専用ツール
- 予備パーツ一式(パッキン、Oリング、デッキネジ、ポジティブピン)
- プリメイドクラプトンコイル 2個
説明書は英語をはじめとした多言語で書かれていますが、日本語の説明はありません。しかし、アトマイザーの説明書ということもあり、図解を見てば大まかなことが理解できるようになっています。
詳細
Berserker MTL RTAは中国のVAPEデバイスメーカーVANDY VAPEがリリースするリブルタブル タンク アトマイザーで、自分でコイルをビルドする製品です。
このメーカーは最近話題のアトマイザーを多数リリースする注目のブランドです。当サイトでも多くのアトマイザーをレビューしています。
MTLの名前の通り、一度口の中にミストを貯めたのちに肺に入れる、タバコのような吸い方をする、タイトドローの口吸いに特化した製品です。
直径は24mmと大口径サイズながら、全高が短く携帯性に優れている印象です。
VANDY VAPE/Berserker MTL RTAのスペック
リキッド容量 | 2ml / 4.5ml |
直径 | 24mm |
全長 | 30mm / 40mm ※スレッド、ドリップチップ含まず |
重さ | 130g |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510 |
コイル | RBA シングルコイル |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | ボトムエアーフロー |
素材 | 316ステンレススチール ウルテム(ドリップチップ&ショートチューブ) ガラス(ロングチューブ) |
VANDY VAPE公式サイトより
ツッコミどころはもちろんここ!!これはダークファンタジコミックの金字塔ベルセルクに登場する生贄の烙印そのままのロゴマークです。厳密に言えば違うのかもしれませんが、この製品の名前、Berserker MTL RTAというのも、ベルセルク/BERSELKを意識しているのは間違いないですね。
特許庁のデーターベースを筆者が検索した限りだと、ベルセルク関連の商標は標準文字のみで、権利者はどれも白泉社(ベルセルクの出版元)が保有していました。生贄の烙印ロゴでの登録はないため、法的には問題ないのかもしれませんが、モラル的にどうなのかと思ってしまいます。白泉社や三浦建太郎先生に許可を取っていれば別ですが…
ロゴを盗用してもしなくても良いものは売れるし、よくないものは売れないと思うのは筆者だけでしょうか。VAPE製品でたまにあるこの手のグレーな製品には呆れてしまいますね。
全長はメーカースペックより1mm長い31mmでした。
分解
大まかに分解しました。写真左から ドリップチップ / タンク / デッキ です。各パーツはさらに分解可能で詳細を詳しく見ていきます。
ドリップチップ
ドリップチップは同じデザイン、構造の素材違いのものが付属します。形やくわえ心地を考慮した形状になっており、好きなカラーを選んで使うことができます。
左…ウルテム / 右…デルリン
内径は3mmストレートで絞ったデザイン。構造にもこだわりがあり、アトマイザー側はテーパーデザインになっています。
リキッドフィル
リキッドチャージはトップフィル方式。利便性の高い構造です。
スクリュー式のトップキャップを回して外すと、タンクにリキッドを注ぐためのリキッドホールが露出するので、そこからリキッドを注ぎます。大きなホールで、先の太いスポイトボトルでも問題なくチャージできます。
タンク
タンクを構成するメインパーツであるチューブはOリングを介してトップパーツに接続されており、本体を逆さまにして外すことで、タンク内にリキッドが残っていてもデッキにアクセス可能です。ただし、前記の通りパッキンではまっているだけなので、脱落に注意が必要です。
チャンバーを外してロングタンクに交換する場合、付属の専用工具を使ってチムニー出口の逆ネジを外したのちにチャンバーを外します。
2mlショートチューブはウルテム製なのに対し、4.5mlロングチューブはガラス製。
チャンバー裏の構造は同じようなドーム形状ながら、ロングタンク用の方は出口付近がテーパードしており、チムニー長も異なるため、自ずと味にも変化がありそうです。
チャンバー内径13.5mm、チムニー内径4.5mm。
4.5mlガラスチューブにした場合の全長は約40mmとスペック通りです。
エアフローデザイン
エアフローはボトムエアフローで、デッキ下にエアホールが設けられており、コイルの下から空気を供給します。エアホールは5種類、 0.8mm , 1.0mm , 1.2mm , 1.4mm , 1.6mmのホールが空いており、エアホールリングで用いるエアホール以外をトリミングしてドロー調整します。
なお、全閉として、エアホールを開けない運用も可能で、その状態でもそれなりにドローできてしまうことから、デッキとエアフローリング間のクリアランスは広めで、エアフローリングの周り具合も緩目に感じます。
デッキ
デッキは2ポール2スレッドのシングルコイル前提デッキ。形状的にkayfunをオマージュしたような形状。
コイルクランプ部分もkayfunに酷似しています。
中央に設けられたエアホールの内径は1.3mm程度とかなり小さく、MTLに特化しているデザインです。
ジュースチャンネルは左右に2つウェルがあり、その中に1つづつリキッドホールが設けられています。
ポジティブピン
ポジティブピンはダブルピン仕様で、調整可能とも言えますが、初期状態で十分出ており、ネジを緩めた状態での使用は安全性的にも通電性的にもお勧めできません。分解するとインシュレーターとポジティブ側のポールを外すことができます。
ビルド
ビルドです。ビルド前に空吸いしてみると、極端に吸えないほどではないものの、ではないもののそこそこ重いドローでした。今回は温度管理ワイヤーで巻いていくことにします。
nife48 27ゲージ、 2.0mm 、6ラップでスペース度で巻いてみました。
kayfunのようにコイルレッグはポールに這わせるようにしようかと思いましたが、このポールですが、えぐり部分が浅く、チャンバーと触れて短絡するのが心配になり、ネジに半周巻いてエアホール側にレッグを回しました。
同じようなデッキデザインのCthulhu/MTL RTAではえぐり部分が深く、もっと太いワイヤーでも問題ないように感じましたので、コイルビルドビルド的には若干面倒にも感じますが、十分簡単だとも感じます。
ボトムエアフローなので、伝い漏れしない程度にエアホールに近づけて味を出るようにします。
コットンには愛用のFiberFreaksを使用しています。
見た限り結構ラフにウィッキングしても漏れたり供給不足にならなそうに感じたので、適当にレッグを突っ込んだだけですが、何度かビルドしても漏れません。ウィッキングはこの手のMTL RTAの中でも相当楽で、コツいらずだと感じます。
あとはタンクにリキッドを注いでやるだけです!
使用例
Eleaf/iStick Pico 25 (18650シングル)
Wismec/SINUOUS P80 (18650シングル)
ASMODUS/Mini Minikin(内蔵バッテリー)
Joyetech/EKEE(内蔵バッテリー)
24mmサイズなので搭載不可なMODも多少ありますが、最近リリースされるMODはほぼ対応しているのであまり問題は感じません。見た目的にもタンクでありながら、全長が短いのでバランスは良いですが、見た目のクセがあり、ベストマッチは少々難しいかもしれません。
まとめ
ロゴマークや名前に多少問題を感じる部分は残念ですが、味はかなり良いです!
高級タンクにも負けない味。オリジナリティはないものの、構造的にも間違いない!
高額なRTAには仕上げの美しさや、オリジナリティを感じる魅力はあるものの、味だけで言えば十分対抗できるレベルにあると感じます。
ただし、超タイトドロー向きではなく、カンタルで0.8~1.2ohm程度がスイートスポットのように感じます。それはどんな高額なタンクでも対応幅は限られているので当たり前ですがそれ以上やそれ以下でもないので、この辺りで美味しく吸えるリキッドや趣向の人に向いています。
このあたりに魅力を感じ、見た目が好きになれる人は検討してみてはいかがでしょうか!!
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