OUMIERのVAPEアトマイザー、Wasp Nano RDTA「ワスプ ナノ」のレビューです。
同メーカーがリリースした”Wasp Nano RDA“はある一定の評価を得たドリッピングアトマイザーで、コンパクトなサイズとコストパフォーマンスに優れたアトマイザー。
https://vape-circuit.com/atomizer/rda/oumier_wasp-nano-rda/
シングルコイルの利便性と、運用のしやすさも魅力のアトマイザーでしたが、そのデッキ下にタンクをそのままつけたのが本作であるWasp Nano RDTAです。
それでは早速レビューしていきます。
商品提供:GearBest
Wasp Nano RDTAのパッケージと内容品
シンプルなデザイン、コンパクトなサイジングのパッケージ。ミニマムなパッケージングは前作から引き継がれたものだと感じます。
内容品一覧
- Wasp Nano RDTA アトマイザー本体
- ビルドツール
- 予備パーツ(ガラスチューブ、Oリング一式、イモネジ)
- プリメイドコイル(クラプトン)
- コットン
Wasp Nano RDTAの詳細
Oumier Wasp Nano RDTAは、目を惹きやすいデザイン、様々なコイル構成、優れた蒸気生成、微妙な風味の満足感を備えています。独自のエアーフローシステムを採用しているため、室内の空気を周囲に回り込ませることができ、風味の満足度が高まり、さまざまなコイルビルドの機能の多様性が高まります。
革新的なポストビルド構造を採用した広々としたビルデッキは、コイルのビルドを容易にします。便利なトップフィル法と組み合わせると、Oumier Wasp nano RDTAは本当に変わります
Wasp Nano RDTAのスペック
リキッド容量 | 2.0ml |
直径 | 22mm |
全長 | 31.1mm |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510DT |
コイル | RBA シングルコイル |
エアフロー | サイドエアーフロー |
BF対応 | 対応なし |
カラー展開は3色で、説明にはありませんが素材も異なっているかもしれません。提供品はシルバーで、アクリルのような素材が用いられており、メンソールや柑橘系リキッドを用いることを考えるとGoldenカラーをセレクトすれば良いかもしれません。
OUMIER公式サイトより
露出部の全長は約31mm。(510スレッド含まず) Wasp Nano RDAとの高さの違いは約8.5mmで、その増加分がタンクであることが数字から理解できます。
分解してみました
タンクを備えたRDTAタイプのアトマイザーながら、構造はシンプルでパーツ点数も少なくなっています。大まかに分解すると写真のようになり、左からタンク/デッキ/トップキャップとなっています。
トップキャップ
エアフローホールも設けられたトップキャップはマットな質感のホワイトカラー樹脂製で、素材名は明らかになっていませんが、あまり耐薬品性が強そうではありません。
OUMIER公式サイトより
トップキャップはスラムキャップデザインになっているので、そのまま口をつけて使うこともできますが、上部が510ドリップチップを取り付け可能なサイズにもなっており、汎用ドリップチップを取り付けることもできます。(ドリップチップは付属しません)
キャップ裏はWasp Nano RDTAのキャップと同様の構造になっていますが、ホワイトカラーなので見づらいため、Wasp Nano RDTAの写真をご覧いただければわかりやすいかと思います。
同じような構造とデザインだな、と思い、お互いに付け替えて見てわかりましたが、キャップは共用、共通の物になっているようです。
エアフローデザインはサイドエアフロー
エアフローはというと、デッキとキャップのエアーホールを合わ具合を調整することでエアフロー調整可能になっており、こちらもWasp Nano RDTAと同様の構造になっています。
そして、デッキのエアフロー周りのデザインも同様のようで、上記の写真の通り、全閉にしようとしてもホールと反対側が開いてしまうため、全閉には出来ません。MTLユースのタイトドロー好きには軽いと感じるドローです。
ポジティブピン
ポジティブピンには金メッキが施されており、通電性向上と酸化を防ぐ仕様になっています。提供品は十分に出ています。
ポジティブピンはデッキのポジティブ側の固定ネジ兼用なので、調整は不可になっています。
デッキデザイン
OUMIER公式サイトより
デッキデザインもWasp Nano RDTA同様の構造で、個性的な2スレッドのシングルコイル前提のデッキになっています。
公式サイトのエアフローシステム図を見てみるとエアーの流れも同一になっており、違いは見られません。ここまで構造を見てきて、まさにWasp Nano RDAにそのままタンクをつけたアトマイザーということがわかると思います。
違いはリキッドの供給の部分、タンク部分になりますので詳しく見ていきましょう。
タンク部分
デッキの下にはタンクが備えられ、ウィックをそのままタンクに垂らすことで多くのリキッドを保持できるデザインになっています。
タンク部分へのアクセスにはウィックホールが大きく設けられています。
そしてこのウィックホールはデッキに設けられたスライド式のパーツで開閉して大きさを調整することができます。
全部閉じてしまうことも可能です。
OUMIER公式サイトより
公式サイトの説明図がわかりやすいため見てみると、ウィッキングをした後に、ウィックレッグが通るギリギリまでスライドカバーを閉じてしまうことで、リキッド漏れを防ぐことができる構造で、リキッドチャージの際にはカバーを開けることで簡単にリキッドチャージをできるようにしたデザインになっていることがわかります。
スライドカバーの開閉部はスムーズで、少ない力で開け閉めすることができました。
タンク部分は手で掴み、タンクを回すだけで簡単に取り外すことができるデザインなので、工具を用いずにクリーニングなどのメンテナンスが可能になっています。
ガラスチューブは予備のものが付属します。予備のものは最初から組み込まれている磨りガラス?質感的には樹脂製のように思えるものと異なり、透明な普通のガラスチューブになります。
Wasp Nano RDTAのビルド
ビルドです。デッキのイモネジは六角レンチを用いて緩めることができます。
デッキはWasp Nano RDAと同じなので、ビルドの傾向は全くもって同様になります。
今回はカンタル24ゲージ、3.0mm、5ラップで巻いていきます。コイルレッグ固定部が離れているため、マイクロで巻く場合は多少広げてやる必要はあります。
ネジスレッド部分は一部が盛り上がってはいるものの、横からワイヤーを入れることができる構造になっているので、コイルレッグをスレッド部分に導くのが非常に容易で、ワイヤーを入れた後は少しだけイモネジを回してやればコイルレッグが逃げることもなくなるディティールで、ビルドを考えた仕様になっています。
コイルレッグ切断部もキャップから一段離れているので、ラフに切断しても短絡することが内容にデザインされています。
今回は筆者の趣向に合わせて、ダイレクトにリキッドの味を楽しめるように、コイルボトムにエアーが当たるよう、コイル高を高めに設置しました。
ウィッキングにはFiberFreaksを用いています。ダイレクトにリキッドの味を楽しめるRDAと非常に相性の良いウィックです。
コットンレッグをウィックホールに落としてやりますが、タンク容量の減少と見た目が悪化するため、あまり多くの量を突っ込むのが控えています。ウィッキング後にリキッドをチャージし、スライドカバーを閉じてやれば準備完了です。
Wasp Nano RDTAをMODに載せてみました
Smoant/Charon TS 218W Box Mod(18650デュアル)
Smoant/Charon 218W Box Mod(18650デュアル)
Eleaf/ASTER(18650シングル)
22mmサイズで、高さも抑えられているため、大型のMODから、シングル18650のスリムなMODまで様々なMODとの相性は良好です。
Wasp Nano RDTAのまとめ
見たままの感想にはなってしまいますが、味など大きな部分での印象はWasp Nano RDAから全く変わっていません。やはりエアホールを一番狭くしてもMTLでの運用は厳しい印象。つまり、MTL運用には向きませんが、DLニーズにはそれなりに楽しめ、ビルドも運用も楽なアトマイザーであると言えます。それもそのはず、共通する部分が大きく、異なるのはタンク部分のみです。
その為、用途やニーズによって分けるのが良いと思います。
- BF運用や、リキッドの味を頻繁に変えたい。全高を抑えたい場合はWasp Nano RDA。
- 単体でタンクの利便性を用いて運用したい場合は本機Wasp Nano RDTA
どちらもコスパに優れ、味もそれなりに楽しめるアトマイザーであると思います。
タンクをプラスしながら、増えたのは8.5mmのみ。2mlタンクの利便性を優れた運用性で使用できるドリッパータンクアトマイザーでした。
コメント
WaspNanoRDTA、WaspNano等使っているのです、
SS316、26G、28Gのワイヤーでビルドすると抵抗値がぶれるのですが、クラプトン、フラットクラプトンなどの太めなワイヤーだと抵抗値がぶれなくなるのですが、原因は何が考えられますか?
よろしくお願いします。
「ぶれる」というのは抵抗値が変わってしまうということでしょうか?
SS316は、温度上昇とともに抵抗値が上昇する温度管理対応ワイヤーです。
加熱時に抵抗値が上昇するとしたら素材として正常なことです。
ありがとうございます。