Cthulhu(クトゥルフ) のベイプアトマイザー、MTL RTAのレビューです。
多数のアトマイザーをラインナップするmade in CHINAブランド。
コストパフォーマンスに優れた製品を多数リリースしています。当サイトでも過去に製品レビューを行なっていますのでそちらも合わせてご覧ください。
そして本製品、MTL RTAはその名の通りMTL(マウス・トゥ・ラング/タバコ吸い/口吸い)に最適化されたRTA(リブルタブル・タンク・アトマイザー)です。
それでは詳細を見ていきます。
商品提供:GearBest
Cthulhu MTL RTA のパッケージと内容品
プラスチックの簡易的なパッケージング。しかし、100円均一感はないのはオリジナルのステッカーやなどでデコレートされているから。
背面には内容物やスペックなどが記載されています。
前面にはオーセンティック製品照明のQRコード入りステッカーが貼られています。
内容物は専用の形状にカットされたスポンジに守られ鎮座しています。
内容品一覧
- MTL RTAアトマイザー本体
- ドリップチップ(内径3mm,5mm)
- 予備パーツ(ガラスタンク、Oリング一式、ネジ)
- エアホール縮小ネジ(1.2mm, 1.6mm, 3mm)
- ビルドツール(プラスドライバー)
必要最低限のものが入ったミニマムなパッケージ内容。プリメイドコイルやコットンなどは同梱されていないので別途用意する必要があります。
Cthulhu MTL RTAの詳細
made in CHINAのVAPEデバイスメーカー、Cthulhu(クトゥルフ)は多数のアトマイザーをリリースしており、今回のMTL RTAはその名の通り、MTLユースのアトマイザーです。
それに合わせた仕様を持ち、サイズもコンパクトで見た目も上々と使い勝手が良さそうなタンクです。
Cthulhu/MTL RTAのスペック
リキッド容量 | 3ml |
直径 | 24mm |
全長 | 39mm ※ドリップチップ含まず |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510DT |
コイル | RBA シングル |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | ボトムエアーフロー |
色 | Silve , Black , Gold |
CTHULHU公式サイトより
クトゥルフ (Cthulhu)は神話に登場し、タコに似た頭部とイカのような触腕を無数に生やしているのが特徴。そのモチーフをタンク内のチャンバーにプリントしています。
全高は37.7mm程度(取付部の510スレッド、ドリップチップを除く)
分解しました
タンクなのでパーツ総数は多めです。大まかに分解すると、このようなパーツ構成になります。左からエアフローリング/デッキ/タンク/トップキャップ/ドリップチップ。
デッキとタンクは更に分解可能な構造になっています。
ドリップチップ
ドリップチップは2種類付属。樹脂製で色違うのドリップチップの仕様はそれぞれ異なり、主に内径が異なります。
黒のドリップチップは内径が細く絞られたタイプ。高さ8.5mm(取付部含まず)、外径11mm、内径3mm。
赤のドリップチップが最初からアトマイザーに取り付けられているもの。高さ8.5mm(取付部含まず)、外径11mm、内径5mm。
リキッドチャージはトップフィル
リキッドチャージは便利なトップフィル方式。スレッド式のトップキャップを回し外すと、スポイトボトルでも問題なくリキッドチャージできる大きなリキッドホールが備えられています。
タンクは単体で保持するタイプなので、逆さまにして外せば、タンクにリキッドが残っていてもデッキにアクセスできます。
リウィッキングやコイルのリビルドも容易にできるので非常に重宝します。
タンクを分解すると、ベース/ガラスタンク/トップの3ピースに分解可能。ガラスタンクはスペアも付属します。
チャンバーのトップは2段階にテーパードしています。
ジュースコントロール搭載
タンクはスレッド式でデッキとドッキングします。ジュースの供給は両側に設けられた同形状のジュースホールから供給されるので、このホールの合わせ方でジュースコントロールが可能。全閉にすることで持ち運び時などの漏れを防げる仕様を搭載しています。
エアフローはボトムエアーフロー
エアフローはデッキ下、コイル下からエアーを取り込むボトムエアフローを採用。そのエアホールはエアフローリングで無段階に調整することが出来ます。
このエアフローリングはデッキにOリングを介してはまっているだけなので、クリーニング時などは外すことが可能です。MODに取り付ければ、アトマイザーとMODで挟む形になるので外れることはありません。
デッキ構造
デッキはスタンダードな2ポールデッキで、基本シングルコイル前提のデッキデザインになっています。
中央にはエアホール。コイル下からダイレクトにエアーを供給します。写真上下にはジュースチャンネルが設けられています。
ポールには独特な切込みが入っていてこれがビルド時に活躍します!これはビルドの項目で説明しますが、これが非常に便利です。
そしてエアホール径を小さくするパーツも付属します。
イモネジに 1.2mm, 1.6mm, 3mm 3種類のホールが開いたパーツが付属。
好みのエアホール系に調整可能です。
ポジティブピンはデッキ固定兼用で調整不可能ですが、かなり出っ張っています。
Cthulhu MTL RTAをビルドしてみました。
それではビルドです。MTL仕様のタンクなので控えめなビルドをしていこうと思いますので今回はカンタル26ゲージ 2.5mm 7ラップ巻いていきます。
そこまでタイトフローは好みではないのでエアホール系は3.0mmにセットしました。
コイルレッグはデッキの切込みに添わせてこのように流すだけ。
その後このポイントでニッパーを用いてカットすれば、切断面がタンクに触れないので短絡の心配がありません。非常に楽ですね!
コットンにはNativeWicksを用いました。
ジュースチャンネルに乗せる程度にウィックレッグをセットすればビルド完了です。
Cthulhu MTL RTAを使ってみました。
YOSTA/Livepor 160W(18650 Dual)
aspire/NX100(26650 Single)
Eleaf/iStick QC 200W(内蔵リポバッテリー)
◎価格
$40以下のコストパフォーマンスに優れた製品です。
提供先ショップではさらにディスカウント価格で入手可能です。
◎見た目とクオリティ
ミドルサイズのハイトで、機能を考えれば十分にコンパクト。
チャンバー部のCTHULHUエングレービングを除けば刻印やロゴなども入らないシンプルなデザインで、MODとのマッチングも悪くありません。
しかし、MTLユースでこのデッキサイズであれば、リキッド容量を犠牲にしてでも、22mmサイズでもよかったのではないかとも個人的には思います。
クオリティは全体を通して高く、エッジは面取りされており、素手で分解しても指を切ることはありませんでした。スレッド周りの精度にも問題は感じられません。
◎機能面と運用性
現在考えられる全ての機能が搭載されたRTAです。
ジュースコントロールまで搭載されていて、方式は最適とはいえないものの十分に機能を果たします。
運用性も良く、リキッドがタンクに残っていてもデッキにアクセス可能で、コイルもシングルコイルビルド。ウィッキングも楽で、コツはあまり要らず、長期放置でも伝い漏れも発生しませんでした。
◎ドロー
名前の通りMTLユースのRTAです。
デッキ部のエアホールをイモネジで調整可能なので、DL可能な軽いドローでも運用可能ですが、真価を発揮するのはタイトドローだと思います。
◎その他
筆者はこのアトマイザーの構造がKayfun5汎用機に感じられます。色々なRTAの良いところを参考にデザインされた印象で、デッキ構造やタンク、供給などに違いはあるものの、チャンバー構造やトップデザインなどに共通点があり、味に違いはあるもののかなり参考にして作られたことは間違いないように思えます。もちろんクローンとは全く異なる製品ですし、異なる部分も多々あります。良い悪いではなく、コスパに優れた汎用機でもここまでの構造のものがでてきたのだな、と思いました。
Cthulhu MTL RTAのまとめ
名前通りMTLユースに最適化されたRTAです。
好印象なのは各種機能(ジュースコントロール、ドロー調整、タンクの構造、トップリキッドフィル)が搭載され、運用やビルドも楽な点です。
唯一イマイチなのが、MTLユースでありながら、サイズが直径24mmであること。
これは、全高を抑えつつ、リキッド容量を大きくしたい設計思想によるもので、22mmサイズだとそれこそKayfun5のように全高が高くなってしまうからでしょう。しかし、最近は24mm以上のサイズのアトマイザーが増えたので、対応するMODが増えたのであまり問題ではないかもしれません。
ウィッキングも簡単で、伝い漏れなどのリキッドリークも発生しづらいので、タバコから移行したVAPEユーザーの初めてのRTAとしてもオススメできるアトマイザーです!!
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