VANDY VAPE(バンディーベイプ)のベイプアトマイザー、GOVAD RTA「ゴバッド」のレビューです。
同メーカーがリリースする同名のドリッパーアトマイザー、GOVAD RDAのタンクバージョン?共通点はデッキの形状およびエアホールチャンネルがボトムとサイド設けられていることでしょうか。大口径26mmサイズの爆煙タイプRTAです。
それでは早速レビューしていきます。
商品提供:GearBest
VANDY VAPE GOVAD RTA のパッケージと内容品
パッケージデザイン。個人的主観ですが、「ダッサい!」絶望的というか、寒気がするほどダサい。90年代のまがいものPCパーツ系のようなパッケージデザイン。
ただの箱ですし、内容品保護のためのパッケージですが、もうちょっとかっこよくはなりませんでしょうか。。。
側面に貼られたステッカーにはQRコードが入っていて、製品の本物証明になっているようです。
内容品一覧
- GOVAD RTAアトマイザー本体
- 2mlブロック
- ウルテムドリップチップ
- デルリンドリップチップ
- 510ドリップチップアダプター
- 予備パーツ(ガラスタンク、カラーパッキン、Oリング一式、ネジ、バネ)
- ビルド用プラスドライバー
- タンク分解ツール
- ユーザーマニュアル
説明書は基本的に英語で記載されており、日本語の説明はありません。図解入りです。
VANDY VAPE GOVAD RTA の詳細
VANDY VAPEのタンクアトマイザー、GOVAD RTAは基本シングルコイル前提でありながら、爆煙に対応したVAPE機材です。GOVAD RDAと同形状のクランプデッキを持ち、エアフローはサイドとボトムの2チャンネル。ドリップチップはハーフインチと仕様からもわかる通り、爆煙、クライドチェイスなど、ミスト量多めの運用に向けた機材になっています。
GOVAD RTAのスペック
リキッド容量 | 2ml/4ml |
直径 | 26mm |
全長 | 42.7mm ※ドリップチップ、510スレッド含まず |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | ハーフインチ(810DT)/510DT |
コイル | RBA シングル/デュアル |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | ボトムエアーフロー |
色 | Silve , Black , Gold , 7-Color(Rainbow) |
VANDY VAPE公式サイトより
タンク容量は基本的に4mlであり、ショートガラスタンクなどは付属しませんが、スペースを埋めるためのパーツ、2mlブロックが付属し、タンク容量を少なくすることが出来ます。
しかし、アトマイザーの全長も短くすることもできずにメリットは何もないように感じます。
全高の実測はおよそ43mm。(ドリップチップ および510スレッド含まず)
分解してみました
構造的に大まかに分解すると、デッキ/タンク/ドリップチップに分解できます。
デッキとタンクは更に分解可能です。
ドリップチップ
充実の付属品。ドリップチップが2種類付属。取付部はハーフインチ(810DT)で、トップキャップ側にOリングが用いられています。
そして、510DTも使用可能。アダプターが付属します。
黒いデルリン製のドリップチップ。全高9mm(取付部含まず)、外径14mm、内径10mm。
ウルテム製のドリップチップ。全高7.5mm(取付部含まず)、外径17.5mm、内径10mm。
リキッドチャージはトップフィル
トップキャップの上部には”VANDY VAPE”ロゴ文字のエングレービングが入り、側面にはデザインと、開けやすさの機能性を兼ね備えた溝が等間隔で掘られています。
スクリュー式のトップキャップを外すとリキッドチャージホールが備えられています。
大きく設けられたホールで、スポイトボトルなど先端が太いものでも問題なくタンクにリキッドを注ぐことが出来ます。
デッキはリキッド残量があってもアクセス可能
タンクは、主要パーツであるガラスタンクを保持する金属の枠が用いられている構造なので、逆さまにして外すことで、タンク内にリキッドが残っていてもデッキにアクセス可能。
リキッドをムダにすること無く、コイルのリビルドや、リウィッキングなどが可能です。
ジュースコントロール搭載
タンク内のリキッドは、チムニーとデッキに設けられている同形状のジュースホールからデッキに供給される構造。タンクを若干緩めることで、ジュースホールを開閉することが出来ます。
持ち運び時のリキッド漏れ対策に有効な機能を備えています。
タンク
説明書や公式WEBサイトに記載はありませんが、このツールはタンク分解を容易にする為の専用工具だと思われます。工具の出っ張りをタンク上部のリキッドチャージホールに引っ掛けて使うことで分解を容易にしています。
タンクはこのようなパーツ構成。メインパーツであるガラスタンクを保持する金属枠を上下に配置した設計です。
このチムニーデザイン、ひと目見て興奮してしまいました。
太いチムニー径は、ダイレクトなミストを吸うのに有効で、チムニーに続くチャンバー上部は、空気の流れを考慮したファンネル形状。構造だけ見ればこれで味が出ないわけはない!と思わせる構造に思えるのです。
ボトムエアフロー
デッキへエアーを供給するのは、デッキ下に設けられたエアホールで、周辺のエアフローリングを回すことでエアホールの空き具合を無段階で調整することが出来ます。
GOVAD RTAのデッキ構造
デッキは2ポール、2クランプデッキ。デッキ全体は金メッキ加工されています。
エアホールがボトムとサイド(斜め)に用意されていて、構造的にはシングルコイル前提のデッキのように思えますが、クランク幅がひろいため、両サイドにコイルを設置するのも容易だと思えます。
有名なkennegy RDAのようなボトムエアフローデザイン。煙突のようなパイプが2本如キット飛び出しています。
そして、2本のポールにはそれぞれ斜め上に向けてサイドエアフローが設けられています。
ここが秀逸!!ビルドしやすいデザイン!
2つのクランプにはバネが用いられていて、ネジを緩めていくと、クランプが上に持ち上がります。クランプ式は非常に便利なのですが、クランプが重力で自然に落ちてしまうため、若干やりづらい部分を改善。弱点を克服した素晴らしい仕様です。
そして、デッキとチャンバーの関係はこのようになっています。充分な容積と、コイル上のスペースが有るため、コイル高の自由度が高く思えます。
ポジティブピンは金メッキ仕様。
分解してみるとダブルスクリューになっています。その為、調整可能とも言えますが、筆者的にはネジを緩めた状態での使用は推奨できません。
通電性向上および錆による通電性劣化防止のための金メッキがデッキ全パーツおよびポジティブピンにまで施されています。
エアフローが複雑なので内部の構造はこのようになっています。
VANDY VAPE GOVAD RTAをビルドしてみました
さて、ビルドです。プリメイドコイルは付属しませんので自分でコイルを巻いていきますが、公式サイトの写真を見ても分かる通り、おそらくクラプトンなど熱量の高いシングルコイルでの運用を想定したデザインのアトマイザーだと思われます。
空吸いしてみても、全開でのドローはかなり軽いため、仕様的にもDL向け、ミスト量多めのデザインです。
今回はデュアルでも簡単にビルドできそうでしたのでデュアルビルドにチャレンジしていきます。
難点だなと感じたのは、付属のプラスドライバーが簡易的すぎて、ネジが緩まなかった点。100円均一で売っているものでも良いので別途精密ドライバーを用意するのが便利です。
予想通りデュアルでのビルドもかなり簡単です。クランプ式の上に、クランプ自体がバネで上がるので、クランプを抑えたり、アトマイザー自体を逆さまにしてクランプとデッキの間を保持する必要がありません。
これ以上無いぐらいにビルドは楽です。
コイル位置はとりあえずこの位置にセットしました。画像を見る限り、若干上に調整したほうが良さそうです。抵抗値は実測で0.4ohm。
ウィッキングは2つのコイルに同じコットンを通しました。使用ウィックはコットンベーコンです。RDAにはダイレクトな味を実現できるFIberFreaksを、RTAには味と、リーク防止耐性の充分なコットンベーコンをもちることが多いです。
コットンレッグはふわっとさせてやり、ジュースホール部分にあまり突っ込まず、乗せる程度でウイックしました。注意点はサイドフロー部分から伝い漏れしそうなため、その部分だけ気を使ってやるのが良さそうです。
VANDY VAPE GOVAD RTAを使ってみました
Eleaf ASTER (18650シングル)
Eleaf iStick Pico Dual(18650デュアル)
VO Tech Dagger 80W Box Mod(18650シングル)
◎見た目とクオリティ
見た目は26mmで大口径なので、間延びしてしまう大きさですが、デザインで補っている印象で、ロゴの主張は有るものの、弱めです。Ultem製のドリップチップが全体を締めている印象で、悪くはありません。大きさは隠せないので、バランス的にはデュアルバッテリーMOD以上の大きさにマッチングします。
クオリティも、バフ仕様の光沢感に若干安っぽさを感じるものの、廉価な機材には見えない質感を感じます。
スレッド精度や、エッジの面取りなど、実用上も全く問題ありません。
唯一の難点は、パッケージデザインがダサいということぐらいで、お店で売られていたら、パッケージだけでこれを選ばない、と思わせるクオリティなので残念に感じます。
◎価格
$40以下ですよ。中華オーセンティック製品は本当に安い。
ものに対して、この価格で良いの??という価格設定。
人件費の高い国では到底実現不可能な価格。
そして、提供ショップでは更にディスカウント価格で入手可能です。
◎機能面、運用性
ビルドの項目でも触れましたが、ビルドが相当楽です。デュアルで巻いても相当楽なので、シングルだと、RTAでこれ以上楽なものはない程度に楽です。
運用性もかなりよく、機能も全部入りです。
◎ドロー
全閉ではDL(直配吸い、ダイレクトラング)ギリギリのドロー。しかし、付属のハーフインチドリップチップではMTL(タバコ吸い、マウストゥラング)向きのドローにはできず、付属の510ドリップチップを使用し、絞った内径のドリップチップを使う必要があります。
逆に軽い方向性のドローへの調整幅は広く、全開ではほぼ抵抗感なしのスカスカドローになります。エアフロー調整ですが、全開まで段階的に効く印象です。
◎ミストの質感、味
よく言う”ドリーッパーライク” RBAのようにダイレクトな味です。
タンクなので漏れをきにする必要があるため、過剰供給気味の味にはなかなか調整できませんが、それでもウェットな印象かつ、直接的なリキッドの味を堪能できます。
吸気が心地よく、タンクを吸っている印象を超えています。
今回のビルド、デュアルコイルで巻いても供給力に問題はありません。
ボトムと斜めサイドのデュアルエアフロー、チャンバートップのファンネル形状が効いているためか、デュアルコイルでも、味・ミストの質感共に満足いく結果を得られています。
VANDY VAPE GOVAD RTAのまとめ
大型のタンクアトマイザー。DL向けで、ミスト量多めの運用向きです。
大口径26mmで、全高もそれなりにあり、かさばる印象で、MOD的なマッチングもデュアルバッテリーなど大きめのMODと相性が良いです。
大きささえ許容できれば、デュアルコイルなどミスト量多めかつ、サイドフロードリッパーのダイレクトな味を好む趣向を満たす、汎用性、機能性にも優れた数少ないコスパに優れた良RTAです。
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