TeslaCigs「テスラシグズ」のVAPEテクニカルMOD、WYE 85Wのレビューです。
プラスチックボディの軽量コンパクトな18650シングルバッテリー テクニカルMODです。
特徴は驚くほど軽量なボディ!なんと56gしかありません。数値を言われてもピンと来ないかもしれませんが、僕が手持ちの18650バッテリーの重量が45gなことからもわかっていただけるのではないかと思います。つまり、バッテリーを入れても100g程度の総重量。
樹脂素材の筐体には大きなロゴ入りで、カジュアルというかストリートっぽさを演出。
それでは詳細を見ていきます。
商品提供:Everzon
TeslaCigs WYE 85W の詳細
TESLACIGSではスチームパンク感溢れるPUNKなど個性的なテクニカルMODを次々リリースしているのですが、今回レビューするWYE 85Wも個性が際立ったモデル。
カジュアルなルックス。そして何と言っても軽量なボディーは驚きの軽さ!
見た目の容積と、質量が釣り合わず、持った瞬間「軽い!」と思わず口に出てしまうほど軽量なボディーが一番の特徴。素材には強度に優れたポリカーボネート、そしてABS樹脂が使用されています。
ボディーサイズは18650シングルバッテリーのテクニカルMODとしては標準的で、コンパクトサイズへのこだわりはなく、シンプルなBOX形状を採用し、ロゴと筐体デザインから受ける印象は「カジュアル」特に提供いただいたホワイトカラーはストリート感を感じるデザインです。
スペック
サイズ | H 82×W40×D26mm |
素材 | ポリカーボネート、ABS樹脂 |
重量 | 56g |
出力モード | VW(KA)/温度-Ti/温度-Ni200/温度-SS316 /温度-TCR |
温度管理範囲 | 100-300℃/200-600℃ |
ワット数範囲 | 7 – 85W |
最大出力電流 | 30A |
最大出力電圧 | 8.5V |
対応抵抗値範囲 | 0.1-3.0ohm(VW) 0.05-1.0ohm(TCモード) |
充電ポート | microUSB(DC5V1A) |
バッテリー | 18650シングルバッテリー |
保護機能 |
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Teslacigs公式サイトより
パッケージ・内容品
貼り箱パッケージには、ロゴのエンボスと製品写真入り。ポップな印象のデザインです。
そして背面には製品のスペックや付属品などの情報とともに、製品の偽造を防止するべく、スクラッチ式のセキュリティーコードの入ったステッカーが貼られています。
TESLACIGSのウェブサイトでコードを入力してチェックできます。
内容品一覧
- TeslaCigs WYE 85W テクニカルMOD本体
- エクストラ バッテリーカバー
- microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル、注意書き、品質合格証
それでは付属品を見て行きます。まずはテクニカルMOD WYE85W本体に、色違いのバッテリーカバー、そして充電用のケーブルと、マニュアルや注意書き、そして品質合格証が入っています。
マニュアルや注意書きは英語と中国語で書かれていますが、残念ながら日本語での記載はありません。この記事の使い方、操作方法の項目では、このマニュアルの日本語訳も含め詳しく解説していますので、使い方が気になるユーザーは是非そちらをご覧ください。
アトマイザー取り付け部
アトマイザー取り付け部はMOD上部に設置。MODの厚みが26mmなので、同じ直径までのアトマイザーをオーバーハングなしで搭載可能。今主流の24mmサイズのアトマイザーは余裕で搭載可能です。
コンタクトはスプリング式。押してみると、若干の硬さは感じるもののアトマイザーのポジティブピンの長さに自動追尾する仕様を採用。このスプリングコンタクトは、最近リリースされるほぼ全てのテクニカルMODが採用する標準的な機能です。
コンタクトの周りにはギアのような模様がエングレービングされています
ボタンと液晶画面
このWYE 85Wには本体設定のために、3つのボタンと1つの液晶パネルが配置されています。
液晶パネルはモノクロタイプ。TESLACIGSがリリースしたPUNK 220Wなどと同じ表示項目であり、スペックも似通っている、そして使い方も共通なので、共通の基板を採用しているものと思われます。
基板を共通化することで、開発コストを抑え、ユーザーに安価に製品を提供する仕組みは電子タバコデバイスメーカーの多くに見られます。
メインボタンであるパフボタンは円形。大きく押しやすい。はっきりしたクリック感のボタンは、本体と同じ素材、同じ質感の仕上げが施されています。
さらに細かい設定をするためのサブボタン2つは、物理的に繋がったボタン形状ですが、左右それぞれに違うボタン機能が割り振られています。こちらも本体と同素材を採用。そのサブボタンの脇には収納したバッテリーを充電するためのmicroUSB端子を備えています。
バッテリー収納部
バッテリー収納部はバッテリーのカバーを着脱してアクセスします。
カバー背面には製品名のエングレービングと、バッテリーベントホールを設け、安全性に配慮しています。
このバッテリーカバーは、爪で引っかかっているだけなので、力技でえいやと外します。程よいテンションで接続されていますが、着脱を繰り返すと、留めが緩くなりそうです。
バッテリー収納部にはバッテリーの収納方向が、バッテリーのようなエングレービングでも表されているので間違えないように収納します。
付属品には色違いの予備バッテリーカバーが付属するので、見た目の好みで変えることもできますし、単純にカバーをなくしてしまった時の予備としても使えます。
僕の好みとしては、同色のカバーの方が普通に使いやすいカラーリングだと感じました。
使い方
それでは使い方を見ていきましょう。まず、本体とは別に18650バッテリーを1本用意する必要があります。用意したバッテリーを収納方向を間違えずに収納します。
収納したバッテリーは、WYE 85WテクニカルMODを仕様して充電することができます。電源接続した付属のmicroUSBケーブルを本体端子に接続して充電します。バッテリーの状態は液晶画面のインジケーターに表示されます。
操作方法
それでは基板の操作方法です。
以下に説明書の直訳を記載しますが、内容を比較すると、PUNK220WとLEDイルミネーションの設定と、メモリーモードが非搭載である以外全く同じ説明になり、使い方も同じです。
使い方
1.パワーオン:
バッテリーカバーを取り外し、1つの高レート18650セルを装置本体に挿入します。デバイスの電源がオンになり、Teslacigsロゴが表示されます。 (注:使用する前に、使用するアトマイザーと一致するワット数を適切な範囲に調整してください)。
2.電源オフ:
ファイアボタンを5回連続して押して、デバイスの電源を切ってください。
3.ベイピング:
vapeを起動するには、ボタンを押し続けます。停止するには、ボタンを放してください。
4.電源ロック/ロック解除:
KAモードでは、ファイヤーボタンとダウンボタンを同時に押して、デバイスの電源をロック/ロック解除します。
5.温度ロック/ロック解除:
TC / TCRモードでは、ファイヤーボタンとダウンボタンの両方を押しながら温度をロック/アンロックします。
6.電源オプションを調整する:
デバイスの電源がオンになったら、アップ/ダウンボタンを押してワット数を調整します。ワット数は0.5単位で移動します。ボタンを長押しすると、ワット数が速く調整されます。
7.新しいコイル、同じコイル:
新しいアトマイザを接続するか、既存のアトマイザを切断して再接続すると、デバイスはこの変更を確認するように求めます。新しいアトマイザーを取り付けた場合は、上ボタンを押します。同じ噴霧器を外して再接続した場合は、DOWNボタンを押します。
8.充電:
デバイスを再充電するには、Teslacigs USBチャージャーを使用してください。デバイスが充電中は、バッテリーの記号が上下に変動します。デバイスが完全に充電されると、バッテリの記号は静的になります。
一般設定
メニューの切り替え:
装置がオンになっている間、メニューの切り替え状態に入るために火災ボタンを3回連続して押し、抵抗設定、抵抗ロック/アンロック、味覚モード、出力モード、バージョン情報およびメモリモードを切り替えるには、下ボタンを押します。火災ボタンを押して、サブメニューに入ります。
抵抗設定:
抵抗値のサブメニューに入るときは、±0.05の範囲で抵抗を微調整できます。
抵抗のロック/ロック解除:
“0”サブメニューを入力する場合は、 “&” / “0”の間で切り替えて、コイル抵抗をロック/ロック解除してください(注:この操作は常温で行ってください)。
味覚モード:
“NORM”サブメニューに入ると、画面にNORM / SOFT / HARD / USERが表示されます。
ユーザーモード:
この機能を使用すると、10秒の出力ワットの前に独自のカスタム設定に合わせてパワーカーブを微調整できます。これはKAモードでのみ使用できます。
注:各ヒストグラムは1秒を表します。上/下ボタンを押して現在のワット数を調整し、火を押すと次のヒストグラムに移動します。終了すると、画面にTest、Reset、またはOKが表示されます。最初に設定をテストして、すべてがOKであることを確認してから、OKオプションを選択すると、ホーム画面に戻ります。
出力モード:
出力モードのサブメニューに入るときは、サポートされている材料を順番に調べるか、TCR設定で独自のTCR値を入力します。
温度モード:
温度制御モードの画面表示情報(抵抗、出力ワット数、温度、風味制御、出力モード、バッテリレベル、メモリモード)
TCRモード:
新しいTCR(Temperature Coefficient of Resistance)機能をデバイスで利用できるようになり、温度制御コイル(Ni200 / SS31 6 / Ti)を独自にカスタマイズすることができます。 TCR値の範囲は参考値です:
Material | TCR Value Min | TCR Value Max |
SS316 | 0.00060 | 0.00150 |
Gold | 0.00300 | 0.00350 |
Ti | 0.00350 | 0.00380 |
Co | 0.00381 | 0.00390 |
Nife | 0.00391 | 0.00550 |
Ni200 | 0.00570 | 0.00700 |
バージョン情報:
バッテリーアイコンのサブメニューに入ると、ハードウェアのバージョン、ソフトウェアのバージョン、製品のモデルが画面に表示されます。 メモリモード:Mサブメニューに入ると、現在の設定パラメータをメモリモードに保存できます。 これには、ワット数/ TCR /温度/出力モード/味覚モードが含まれます。 3つのデータグループを設定できます。
アトマイザーを載せる
本体の厚みが26mmなので、今主流の24mmサイズアトマイザーを載せて見ても余裕があります。これより大きなサイズでも全く問題なく感じます。
感想とまとめ
とにかく軽い!シングルバッテリーのテクニカルMOD!
記事中なんども書いていますが、軽い!相当軽いです。バッテリー込みでも100g程度。バッテリー交換可能なMODとしては、Yosta/Livepor 160W以来の衝撃的な軽さを体感できました。その上質感を半艶にし、カジュアルなデザインを採用することで、チープさを感じさせない仕上がりは「うまく作ったな」と感心してしまうほど。
性能、スペック的には他のTESLACIGSのテクニカルMOD同様。温度管理も一通り網羅しており、特別優れている印象はありませんが「過不足ない性能と機能」だと言えます。
とにかく軽さ重視!持ち運ぶなら軽い方が良い!というユーザーは是非チェックして見てくださいませ!
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