dicodes「ディコデス」のVAPEテクニカルMOD、dani box mini「ダニ・ボックス・ミニ」のレビューです。
ドイツ製の少しお高いマスプロダクツ。
今回はそのdani boxがv2(バージョン2)になると同時に、筐体サイズの小さくなった「dani box mini」がリリースされましたので、早速購入してみました。
それでは詳しくレビューしていきます。
詳細
dani box(以降v1と呼びます)のバージョン2であるv2と同時にリリースが決定した筐体サイズをコンパクトにしたのがこの「dani box mini」です。
中国製品に比べて価格が高いのには訳があり、筐体の制度の良さはもちろんですが、一番の理由は性能に定評があり、特に「温度管理機能」と「P-Boost」など優れた機能を搭載しており、v1が話題になって2年以上経過した今も、このdicodes基板搭載MODよりも優れた製品がリリースされていないことからも、その性能が如何に優れているかがわかると思います。
特に優れていると筆者が感じるのは「温度管理機能」
元々はRDAなどでリキッドが亡くなった時のイガり「空焚き」防止機能として、ワイヤーの抵抗値を監視してイガリを防止する機能であったもの。dicodes以外の機種はこの温度管理が「荒い」ために、ミストが出ていないインターバルの時間が長く、「味が犠牲になる」印象でしたが、dicodesではこのインターバルを極力短くした印象で、味が一定である以上に「美味しさを持続できる」印象で、味を求めるユーザーに好評を得ています。
dicodesでは基板だけの販売もしており、BF60やFL80などがハイエンドと呼ばれる価格が高い、ハンドメイドに近い個人レベルが製作した「作品」にも採用されていますが、ワイヤリング(配線)などがシビアで、その性能を最大限引き出しているのはdicodes自体がリリースしている製品であると周知されています。
片手に収まるサイジング。デザインはv1と同様で、チューブを2つ連結したようなデザインで、中央部分が窪んでいるため、握り心地も良好です。
スペック
サイズ | H 77×W42×D24mm |
ワット数範囲 | 5 – 80W |
温度範囲 | 200 – 600F/ 100 – 315℃ |
抵抗値 | 0.05-5.0ohm |
モード | Power(VW) TmpCtrl(温度管理) HtrProt P-Boost(プリヒート等) |
スレッド | 510 |
充電ポート | なし |
バッテリー | 18650(別売り) |
・スプリング式センターピン
・バッテリー逆刺し保護
・OLEDディスプレイ
・2年間の保証
・ドイツ製
dicodes公式サイトより
パッケージ・内容品
パッケージはdani boxと同じもの。かろうじて背面にステッカーが貼ってある程度の違いです。
内容品一覧
- dani box mini テクニカルMOD本体
- マニュアルQRコードカード(ネットで見ることが出来ます)
- Nife30ワイヤー
本体の他に、マニュアル閲覧用のQRコードとNife30ワイヤーが付属します。
アトマイザー取り付け部
アトマイザー取り付け部分はdani box miniの上部に設置されている510スレッド。
デザインはv1と同様で、スレッド周囲には溝が切られています。スレッド自体はスプリングコンタクト。カッパー素材のコンタクトがスレッド内部に仕込まれているスプリングで上下する機構です。
液晶パネル
液晶パネルはモノクロ。サイズ自体はv1と共通サイズで表示項目なども一緒。ただし、液晶の向きが変更になっています。筆者としては縦向きに握った時に違和感がなく、見やすくなったと感じます。
バッテリー収納部
バッテリー収納部周りの仕様もv1と同様です。ただし、バッテリーキャップが変更になっています。コインなどのツールを用いずとも、指で開けられるようになった印象。
底部分の作りも同様で、専用チャージャー「dicodes charger cs1」接続端子も同じように設けられています。
ボタン
ボタンの数は3ボタンで同様。後の項目でも触れていますが、ペイントが施されていない金属部分の仕上がりが変更になっています。v1ではマットな質感の仕上がりでしたが、miniではヘアライン仕上げの光沢感のある仕上がりです。ボタンもこの仕様に合わせて質感が変わっていますが、サイズや押し心地は全く同じです。
ノーマルサイズとの比較
旧作v1と比較していきます。まず外見上の違い。塗装部分は同様の質感で、色が若干異なるのはロット差程度だと思います。大きく違うのが上下の金属パーツの質感。v1ではマットな仕上が利ですが、miniでは光沢のあるヘアライン仕上げに変更。
マットな質感のv1は新品状態では高級感があるのですが、よく擦れる部分が光沢を帯びてしまうことから、使っていく上での実情を考慮しての仕様変更かと筆者は感じました。
左:本機dani box mini 右:dani box
まずはサイズ。一回り異常コンパクトです特に横幅がかなり小さくなっており、容積に合わせて重量も軽量に。mini(130g) danibox(156g) 26g、アトマイザー1つ分ほど軽量化されました。
高さも低くなったので携帯性が向上しています。
スレッド周りのサイズは同様で、直径24mm以上のアトマイザーではオーバーハングが発生します。シリアルナンバーの刻印が底部へと移動されました。
底部のつくりの大きな違いはバッテリーキャップで、旧作ではコインなどのツールを必要としましたが、miniでは工具なしに開閉が可能に。見た目的にはドリル跡の残っていない旧作の方が綺麗に感じますが、利便性を重視したのでしょう。
分解
そういえばv1のレビューでは分解写真を掲載していませんでしたが、何度も分解しています、今回のminiも興味から分解して見ることにします。
作りが一緒なので構造も一緒だと思いますが六角レンチ(2.5mmサイズ)を用いて3つのネジを外していきます。
ねじ止めされているだけなので、3本のネジを外せば簡単に分解可能です。
基板は専用のクリップパーツで固定されているので引き抜いていきます。
パーツ構成はこのような形。基板パーツはさらに分解可能ですが、違いを把握する目的ではこれ以上分解する必要がないため、ここでストップとしておきます。
ほぼ同様のパーツ構成。違いは、
- スリーブと上下金属パーツの接続部分
- 基板固定用のクリップの素材
ぐらいであると思います。
基板を見て見るとサイズ感は同様ですが、プリントから違っています。アップデートによるものか?
ワイヤリングも若干異なります。
そして、バッテリーのプラス側の金具も変更に。細かく仕様が変わっています。
使い方
使うためには別途18650バッテリーを用意します。バッテリーカバーを取り外してバッテリーを収容。
なお、本機にはバッテリーチャージ機能は搭載されていないため、本機をマウントして充電できる専用のチャージャー『dicodes charger cs1』を別途購入するか、もしくは汎用の18650対応バッテリーチャージャーを使い、充電の都度バッテリーを着脱する必要があります。
使い方の詳細はdicodes公式サイトににマニュアルが掲載されていますのでそちらをご覧ください。また、当ブログでも日本語でdani boxの使い方を掲載しており、そちらと同じメニュー系統になりますので本記事では使い方を割愛します。使い方の詳細はそちらをご覧ください。
dicodes本家のサイトを見て気がついたのは、現在dani boxがV2となっており、説明書がminiと共通なので基板自体はv2と共通であると思います。
v1との相違を探してみると、最大ワッテージが80WにそしてP-Boostのプログラムが変わっています。
アトマイザーを載せてみました
感想とまとめ
細かく仕様変更されたものの、優れた温度管理は健在!コンパクトなdicodes純正テクニカルBOX MOD!!
いかがでしたでしょうか?細かく見て見ると、筐体の作りだけでなく、基板やワイヤリングなど細かい変更点があることがわかります。これはv2となった通常サイズのdani boxと同様のマニュアルが提供されていることからも、dani boxにも同様の仕様変更が施されているものです。
使ってみると、温度管理メインの筆者に違いが体感できるほどのものではありませんが、今までP-Boostをメインに使用していたユーザーは、プログラム自体が変わっているため、購入前に確認が必要です。
優れた温度管理で、特にMTLユースにおいては唯一無二。優れたフレーバー再現度を実感できるだけなくその筐体のつくりの良さに「所有欲」をも満たすことができるでしょう。
筆者は以前からお世話になっているイギリスのCrème de Vapeさんで購入しましたが、国内VAPE SHOPでも取り扱いが開始されているのでチェックして見てください。
dani boxはAmazonなどでも取り扱いがあるようですよ♪
コメント
ご指摘ありがとうございます!修正させていただきます。
こちらこそ今後ともご愛読よろしくお願いいたします!
Excelet reviews and great photos.
Thanks!
Thank you!!