WISMEC「ウィスメック」のVAPEスターターキット、REULEAUX RX GEN3 Dual with GNOME King「ルーロー RX ジェネレーション3 デュアル ウィズ グノーム キング」のレビューです。
WISMECが展開するReuleauxシリーズのジェネレーション3は、18650バッテリーを2本使用するデュアルバッテリーMODをキットにした爆煙ボックスタイプスターターの詳細をレビューしていきます。
商品提供:VapeSourcing
詳細
WISMECが手がけるボックスタイプスターターキットのシリーズ、REULEAUXの新作。
2つの交換可能な18650セルを搭載可能なデュアルバッテリーのReuleaux RX GEN3 Dualと、GNOMEシリーズのバリエーションであるWMヘッド採用のGNOME Kingをセットにしたスターターキットです。
WISMEC製品の多くは、JayBo氏( http://jaybodesigns.com/ )が担当しており、今回のREULEAUX RX GEN3 Dual with GNOME Kingも同氏のデザインによるものです。
光沢感のあるMODのボディーに合わせたデザインのアトマイザーをセットにしたスターターキット。
今回のREULEAUX RX GEN3 Dualは名前の通りデュアルバッテリーで、使用バッテリーが18650なので上記2機種よりも筐体サイズがコンパクト。
そして、WMヘッドを採用するGNOMEを採用しているのは同様ですが、このキットには専用デザインのGNOME Kingを採用し、見た目のマッチングにこだわっているのも特徴です。
パッケージ・内容品
黒を基調にしたペーパーボックスパッケージを採用。フロントには製品名とイラスト、背面には内容品の情報が書かれており、製品偽造防止のスクラッチコード入りステッカーも貼られています。
内容品一覧
- 1x REULEAUX RX GEN3 Dual テクニカルMOD
- 1x GNOME King アトマイザー
- 1xWM01 Single 0.4ohm Head (pre-installed)
- 1x WM01 Single 0.4ohm Head
- 1x QC micro USB ケーブル
- 2x ユーザーマニュアル
- 2x ワーニングカード
本体の他に説明書などの書類、そして予備部品や充電コードが付属します。プリメイドコイルは予備としてGNOME Kingに最初から組み込まれているものと同じWM01 headが付属します。
説明書を見てみると、アトマイザーとMODそれぞれの説明書共に日本語での記載もあります。一部言葉遣いに違和感を感じますが、十分理解できる日本語で書かれているので、日本人にもわかりやすい配慮が見られます。
クリアロマイザー GNOME King の詳細
付属のクリアロマイザーはGNOMEのバリエーションであるGNOME Kingです。
同様のコイル規格を採用した、GNOMEと同様のスペックを持ったクリアロマイザーで、大きな違いは「外見」キットとしてルックスに統一感を出すために、専用のエクステリアデザインを採用しています。
スペックを見てみるとそのことがわかります。細かい違いこそあれど、心臓部であるコイルはGNOMEと同じWM headを採用していることがわかります。
スペック
直径 | 26mm |
全長 | 57mm |
リキッド容量 | 5.8ml |
重量 | 66.1g |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 専用ワイドボア |
コイル | プリメイド交換式 wm head バリエーション ・WM01 (0.4ohm 40-80W)Single ・WM02 (0.15ohm 30-700W)Dual ・WM03 (0.2ohm 40-130W)Triple ・WM RBA (ビルド用) |
エアフロー | ボトムエアーフロー |
リキッドチャージ | トップ |
素材 | ステンレス |
WISMEC公式サイトより
分解
簡単に分解してみると、写真のように左から ドリップチップ / タンク / コイル / ベース に分けることができます。
それではここからはそれぞれのパーツの詳細を見ていきます。
ドリップチップ
ドリップチップはハニカムデザインの樹脂製ワイドボアドリップチップを採用。
WISMECは最近このハニカムデザインの樹脂素材が大好きで、色々な機種(Reuleaux RX MachinaやLUXOTIC BF BOXなど)に採用しています。鮮やかな色合いが魅力。
このドリップチップ取り付け部分の規格は公開されておらず、専用品だとも言えますが、手持ちの機材で確認してみるとEleaf/ELLO TS、Eleaf/ELLO Duro、Joyetech/ProCore ConquerやVaporesso/NRG Tankなど他社製品とも互換性のある取り付け寸法12.5mmで、汎用性があるのワイドボアドリップチップです。ただし、まだ一般的ではなく、付属品以外にはドリップチップ単体販売は確認できていません。
全長17.5mm、露出部の高さ13.25mm、外径16.25mm、内径8.5→13.5mm(逆テーパー)。
リキッドチャージ方式はトップフィル
次にタンク部品も見ていきます。まずはリキッドチャージ部分から。
回しやすそうな凹凸のトップキャップからはスレッド式を想像させますが、▲印の部分をスライドさせる方式を採用。
トップキャップをスライドさせるだけでリキッドチャージ可能なトップフィル方式を採用していて、手間いらずでリキチャ可能な利便性を追求。最近のクリアロマイザーでは多く採用されている構造で、トップキャプは非分解式。スライド部分が不意にスライドしてしまわぬよう、ボールロックを採用しています。ロックの硬さは適切な印象で、携帯時にリキッドチャージホールがオープンしてしまわないようになっています。
タンク
タンクは逆さまにして外せばリキッドが残っていても外すことができます。
ただし、逆さまにした時に、タンクの金属管部分よりリキッドの水位が高いと、外した時に管を通ってドリップチップまで溢れてしまうので、これより低い水位まで残量を減らさなくてはなりませんが、リキッドが残っていてもコイルの途中交換が可能なので便利です。
この構造はクリアロマイザーで一般的な構造ですね。トップキャップのOリングでガラスチューブを保持する構造です。このガラスチューブは予備も付属します。
ガラスなので割れてしまった時は呼びに交換することが可能。同じスモークブラック色の予備ガラスチューブが付属します。
エアフロー
エアフロー構造はボトムエアフロー。アトマイザー下部からコイルに空気を供給します。
このエアホールには、ドロー調整用のエアフローリングを装備していて、全開から全閉まで無段階で開き具合を調整できます。
DL用のアトマイザーなので全部閉じてもタイトドローにはなりません。直肺専用のドロー軽めのクリアロマイザーです。
ポジティブピン
デッキとエアフローリングが塗り分けされていてアクセントに。
ボトムエアフローなので、リキッドもでは完全に防ぐことができない構造ですが、多少のリキッドリークや結露はベースの凹み部分で貯められ、エアフローホールから漏れないようにデザインされています。
ポジティブピンはベースパーツに絶縁用のゴムのようなパーツではまっているだけの構造なので突起具合の調整はできません。この構造のアトマイザーはハイブリッド接続を含むメカニカルMODで使用するのは危険です。
プリメイドコイル
付属のコイルは2つ。GNOME Kingにプリセットされているものと予備のコイル、どちらも同じコイルが付属します。
- WM01 Single 0.4ohm Head
推奨ワッテージは40-70W。スペックから言っても、そこそこのミストを発生するコイルで、WMコイルのバリエーションの中で最も高抵抗のコイルです。もっとミストを発生させたい場合は別売りのWM02 (0.15ohm 30-700W)DualやWM03 (0.2ohm 40-130W)Tripleを購入して使用します。
シングルコアです。
テクニカルMOD REULEAUX RX GEN3 Dual の詳細
REULEAUX RX GEN3 DualテクニカルMODはその名の通りバッテリーを2本使用するデュアルバッテリーMODです。VAPEで使用するバッテリーとして最もポピュラーな18650バッテリーを採用し、コンパクトなサイズを実現。
提供品はgloss blackカラー。ピアノブラックとも呼べるほどのヌルッとした光沢感が美しいペイントで、このカラーを含め全6色のカラーを展開しています。ブラシ仕上げを生かしたBrish Gunmethal以外はGlossカラーで、提供品と同じ質感のペイントが施されているものかと思います。
「メカメカしい」デザインで、JayBoらしいというか、WISMECらしいデザイン。形状はおにぎり型で、バッテリー2本を並べ他のにプラス基板スペースを確保した一般的な形状。似たような形状のものが複数メーカーからリリースされていますが、円筒形のバッテリーを収納しながら、筐体スペースをできるだけコンパクトに構築したものです。
スペック
サイズ | H 74×W39.7×D37.6mm |
重量 | 128.3g |
電圧範囲 | 0.5 – 9V |
最大出力電流 | 50A |
ワット数範囲 | 1 – 230W |
温度範囲 | 200 – 600F/ 100 – 315℃ |
抵抗値 | 0.1-3.5ohm(VW) 0.05-1.5ohm(TCモード) |
モード | VW/温度-Ti系/温度-Ni系/温度-SS / TCR(M1、M2、M3) |
スレッド | 510(スプリング式) |
充電ポート | microUSB(2Aクイックチャージ対応) |
バッテリー | 18650デュアルバッテリー |
保護機能 | ・デュアルサーキット保護(過充電、過電流および過放電) ・バッテリー逆差し保護 ・プレヒート機能搭載 ・ファームウェアアップグレード可能 |
WISMEC公式サイトより
WISMECはスペック自体はしっかりと記載しているのですが、保護機能に関しては簡易的な書き方しかしていません。最低限の保護機能は搭載されていますが、2本以上のバッテリーを使用するMODとして、バッテリー電圧差保護などの有無も記載してほしいと思います。
レビュー時に使用する限り、電圧差が発生するようなシチュエーションはありませんでしたが、バッテリーのへたりなどで発生することもあり、安全に配慮するのであれば気になる部分ではあります。
アトマイザー取り付け部
アトマイザー取り付け部分はMOD上部、パフボタン側にオフセットした位置に設けられています。コンタクトピンはスプリング式で、金メッキ加工されています。
この部分には製品名のプリント入り。ブラックカラーは角度によっては見えないし、角度を変えてみるとはっきり見えるのでおしゃれさを感じます。
直径26mmサイズのGNOME Kingを取り付けてみると、まだ余裕があることがわかります。現在主流の24mmサイズアトマイザーは余裕で搭載可能。
ボタンとディスプレイ
ボタンは全部で3つ。
メインボタンであるパフボタンと、2つのサブボタンを備えています。この3つのボタンを使用して本体の操作を行います。3ボタンMODは一般的なボタン数です。
マットな質感の樹脂素材を用いたパフボタンには、デザインを担当したJayBo氏のシグネチャーがプリントされています。JayBo推しです。
液晶画面の下には2つのサブボタンを備えています。この素材もパフボタン同様のものを採用しています。
液晶画面にはモノクロディスプレイを採用。大きい表示で明るさも十分。見やすい画面には6系統の情報を表示できます。この表示形式はWISMECのテクニカルMODではお馴染みのデザインです。
このボタン・ディスプレイ部分のサイドにはメタルパンチングパーツを用いた通気部分があり、基板冷却を行うとともに、デザイン的にもメカっぽさを感じさせるディティールです。
バッテリー収納部
バッテリー収納部分はREULEAUX RX GEN3 Dualの底部のカバーからアクセスします。
このカバーはスライド式なので、カバーを抑えながらスライドさせると、バタフライ式のカバーをオープンすることができます。
このカバーにはバッテリーベントホールを備えています。
カバー内部にはバッテリー収納方向の記載あり。また、バッテリー1と2の記載もあって、液晶表示のバッテリーがどちらか判別可能。
そして内部にも色分けされていて、バッテリー収納方向を待ちがえないようになっています。そして、万が一間違えた時にもバッテリ逆挿し保護機能が搭載されています。
MODの背面にはパネルの継ぎ目がありますが、この部分を分解することはできません。
大きさ比較
使用バッテリーが異なる21700バッテリーのReuleaux RX2 21700とは、1回り以上サイズ間が異なります。見た目よりも握ると顕著にそのサイズの違いを実感できます。当然ですがサイズの大きな21700の方がスペック的に優れているのですが、そこまでハイワッテージを多様しないのであれば、コンパクトなREULEAUX RX GEN3 Dualを選ぶのが良いかもしれません。
使い方
それではキットを実際に使っていきます。MODにバッテリーをセットし、充電してからアトマイザーの準備をしていきます。
キットとは別に2本の18650バッテリーを用意します。
バッテリーは同じロットの同銘柄の新品バッテリーを用いましょう!
バッテリーの銘柄が異なると性能が違います。そして、使用を繰り返したバッテリーは内部抵抗が増大しており、異なる銘柄、使用頻度のバッテリーを使用すると、どちらかに負担がかかってしまうため大変危険です。
収納したバッテリーはMODを使って充電可能。2Aクックチャージに対応しています。
GNOME Kingにリキッドをチャージすれば準備完了です。
ただし、チャージ後はWM01コイルのコットンにリキッドが浸透するまでしばらく放置するのをお忘れなく。
操作方法
以下には主な使用方法を製品マニュアルの記載に基づいて記載します。
- 電源のOn/Off… パフボタンを5回押す(5クリック)
- ステルス機能…電源ON時にパフボタンと左サブボタンを同時長押しして、画面の表示がオン/オフになります。
- ボタンロック/アンロック…電源ON時に同時に2つのサブボタンを押します。キーロックとキーロック解除の機能が切り替わります。
- ディスプレイ反転…電源OFF時に同時に2つのサブボタンを押して画面表示を180度回転します。
- モード変更…
1.デバイスがオンになったら、パフボタンを3回連続して押してモードオプションに入ります。
2.右のサブボタンを押して、VW / TC(Ni、Ti、SS)/ TCR(M1、M2、M3)モードに切り替えます。パフボタンを押して確定します。
3.TC / TCRモードでは、モード記号が点滅している間、左のサブボタンを押してサブメニューに入ります。次に右のサブボタンを押してTC-Ni / Ti / SS(TCモード)またはM1 / M2 / M3(TCRモード)を選択します。パフボタンを押して確定します。
- VWモード:このモードでは、調整ボタンを押して出力ワット数を1W〜230Wに調整することができます。
- TCRモードの設定:
電源がオフの状態で、パフボタンと右のサブボタンを同時に押し続けてから、TCRセットメニューに入ります。
(1)左または右のサブボタンを押して、TCR M1、M2およびM3の中から選択します。
(2)選択したモードを確認するには、パフボタンを押します。
(3)左右のサブボタンを押して、コイルのTCRに応じてパラメータを増減させます。
(4)パフボタンを押したままにするか、インタフェースを約10秒間放置して確認してください。2つのサブボタンを使用して、増額する権利と減額する権利。 °Cと°Fの間を移動します。温度を315°Cに上げ、右の規制ボタンを押し続けます。温度の読みは自動的に最低華氏(200°F)に変わります。同様に、温度が最低(100℃)以下に下がると、ユニットは自動的に「°F」に戻り、温度は600°Fから低下し始めます。ワット数調整:ワット数記号が点滅している間、右または左のサブボタンを押してワット数を調整し、火災ボタンを押して確認します。右または左のサブボタンを長押しすると、ワット数の設定が急激に増減します。
抵抗ロック機能:抵抗記号が点滅している間、右のサブボタンを押してアトマイザーの抵抗をロックまたはロック解除します。 (注:このような操作は室温で行う必要があります。)
新しいアトマイザーの取り付け:TCモード。室温に冷却した新しいアトマイザーを取り付けてください。新しいアトマイザーが取り付けられる前に冷却されていない場合、新しいアトマイザーが冷えるまで、温度が正しく読み取られ、保護されます。
注:
1.新しいアトマイザーを接続するか、既存のアトマイザーを取り外して再接続すると、この変更を確認するメッセージが表示され、「NEW COIL RIGHT、SAME COIL LEFT」とメッセージが表示されます。右のサブボタンを押して、新しいアトマイザーが取り付けられていることを確認します。左のサブボタンを押して、同じアトマイザーが再接続されたことを確認します。2.ノーマルコイルを使用している場合、または使用しているコイルの抵抗がTCモードで1.5ohmより高い場合、デバイスは自動的にVWモードに切り替わります。 Current、Puff、Timeの間で移動:ユーザー情報のサインが点滅している間、右の規制ボタンを押して、現在のパフと時間の間を移動します
- 予熱機能:
(1)電源を入れたら、ファイアボタンと右のサブボタンを同時に押して、予熱設定メニューに入ります。
(2)予熱パワーと予熱時間を切り替えるには、ファイアボタンを押します。
(3)左または右のサブボタンを押して、パラメータを増減します。
(4)ファイアボタンを長押しして確定します。 - タイムアウト時間設定:
必要に応じてタイムアウト時間を5〜15秒に設定することができます。ファイアボタンと右のサブボタンを同時に押してメニューシステムに入ります。右のサブボタンを押してタイムアウト時間の設定を入力します。左のサブボタンを押して期間を設定し、次にファイアボタンを押して確定します。
時間が設定されると(5秒間など)、事前設定された時間にファイアボタンと音量を保持すると、「OVER 5S PROTECT」と表示され、自動的にシャットダウンします。ファイアボタンを5回押して再起動します。
- ロゴモード
電源を入れて、同時にパフボタンと右のサブボタンを押すとロゴモードに入ります。そして、左のサブボタンを使って、On/OFFを切り替え、パフボタンで確認します。
ソフトウェアを使用してロゴを導入することが可能。(64*48ピクセルのbmp画像のみ対応)
まとめ
メカっぽさを感じるデザイン。光沢感のあるボディーの爆煙デュアルバッテリーBOX MODスターターキット!!
REULEAUXシリーズはバリエーションが多く、このブログでもシリーズの機種をレビューしていますのでそちらもリンクしておきます。
正直どれを買ったら良いのかわからないユーザーもいるかと思いますが、大きな違いは使用バッテリーの種類と本数が異なるので、この部分でセレクトするのが良いと思います。
ペイントは高品位。質感も良く、仕上がりも上々です。しいて欠点をあげるのであれば、光沢のあるボディは油脂汚れ、指紋が目立ちますが、そんなことを言っていたら光沢ボディのMODは使えませんので欠点とは言い難いです。
デュアルバッテリーMODとして最大ワッテージや、搭載機能などの性能分は申し分ないので、あとは見た目が気にいるかどうかになってくると思いますが、専用デザインのアトマイザーなど見た目にもこだわった機種なので検討してみるのも良いと思います。
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