WISMEC(ウィスメック)のVAPEスターターキット、R80「アール80」のレビューです。
18650シングルバッテリーMOD POD!
出力調整機能に最大80W出力の高性能デバイス!
510アダプター標準装備で、MODとしても使えます。
特徴や使い勝手など詳細をレビューしていきます。
商品提供:VapeSourcing
WISMEC R80とは?
WISMECのバッテリー交換が可能なハイスペックPODデバイスがR80「アール80」です。
以前はPODと言えば、簡易的な機能で簡単便利に使えるデバイスが主流でした。
しかし昨年2019年から、これまでのペンタイプデバイスを抑えVAPEスターターキットのメインストリームに取って代わると、多種多様に進化しました。
その中でも、ハイスペックモデルとしてデバイスブランド各社がリリースしているのが『MOD POD』と呼ばれる、テクニカルMODと同等の機能を持つ製品です。
PODデバイスとしては大きめのボディー、その理由は「バッテリー交換可能」なことです。
MOD製品で一般的な18650バッテリーを収納できるのが最大の特徴で、バッテリー寿命に依存しないで製品を使い続けられること、スペック(最大出力・容量など)に優れているなどが挙げられます。
WISMEC R80の特徴
- 18650シングルバッテリー仕様
- 最大80W出力の高性能デバイス
- カラーディスプレイ搭載
- 510アダプター標準装備 テクニカルMODとしても使用可能
そして!なんと!510アダプターが付属するので、テクニカルMODとしても使えるのがWISMEC R80です。
ディティールを確認する前に、デバイスの特徴を見ていきましょう。
18650シングルバッテリー仕様
WISMEC R80のバッテリーは、内蔵ではなく別売りです。
テクニカルMODで一般的な18650バッテリーをシングルで搭載可能です。
これによって、スペックに優れるだけでなく、バッテリー交換にも対応。
複数本バッテリーを持ち歩く運用はもちろん、バッテリー寿命に依存せずデバイスを使い続けることができます。
最大80W出力の高性能デバイス
18650バッテリーを採用することによって、高スペック化を実現。
PODデバイスとしては超高出力、最大80W出力が可能です。
ただし、最高出力と安全性はバッテリースペックに依存しますので、WISMECでは放電電流25A以上のバッテリーを推奨しています。
カラーディスプレイ搭載
POD MOD製品において、デバイス各社が採用するカラーディスプレイを採用。
しかも、大型でデザイン性にも優れたものを採用しています。
510アダプター標準装備 テクニカルMODとしても使用可能
POD MODジャンルの製品としては、後発となるだけに、人気製品やトレンドなどの分析から、ユーザーの嗜好に合わせた製品に。
510アダプターが付属します。
PODの代わりに使うことによって、テクニカルMODとしても使用可能。
通常の510スレッド搭載のアトマイザー用として使うこともできます。
カラーバリエーション
全5種類のバリエーション。
それぞれ、名前に合わせたスキンが採用されています。
- クラシックレジェンド(Classic Legend)
- 流星群(Meteor Shower)
- オーロラ(Northern Lights)
- オーシャンスター(Ocian Star)
- 量子世界(Quantum World)
スペック
サイズ | H 116.2× W32× D31.5mm |
重量 | 111g |
出力 |
VW(1w – 80W) |
リキッド容量 | 4ml |
リキッドチャージ | PODボトムフィル |
エアフロー | ボトムエアフロー(調整可) |
コイル | プリメイドコイル交換式 |
充電ポート | USB-C(5V2A) |
バッテリー | 18650シングルバッテリー(別売) |
保護機能 |
|
パッケージ・内容品
内容品一覧
- WISMEC R80d バッテリー本体
- WISMEC R80 Podカートリッジ
- プリメイドコイル(WV-M 0.3Ω)
- プリメイドコイル(WV01 0.8Ω)
- 510アダプター
- USB-C 充電用ケーブル
- ユーザーマニュアル(日本語表記あり)・ワランティーカードなど
WISMEC R80の詳細
スティック型のスリムなデザイン。提供カラーは『流星群(Meteor Shower)』
ボディー部分はメッキ仕上げ(鏡面)、質感は悪くありませんが、皮脂汚れや指紋が目立ちます。
丸みを帯びた三角柱に近い形状、持ちやすさや転がり防止を考慮したフォルムです。
パネル部分のグラフィックは若干チープさがあります。
写真で見るとかなりコンパクトなサイズなのかな?と感じるのですが、実物はかなり大きく、シングルバッテリーMODと比べても大型なサイズ感。
PODに携帯性と小ささを求めるユーザー向けではないでしょう。
それもそのはず、ハイスペック&バッテリー交換式ですから、仕様に合わせた大きさです。
バッテリー
- 容量:18650シングルバッテリー(別売)
- 出力モード:VW(1-80W)
- パフ操作:マニュアル(ボタン式)
- 充電ポート:USB-C(2A)
- 保護機能:
- 過充電保護
- 過放電保護
- 自動カットオフ(10秒)
- 短絡保護
- 過電流保護
- 温度保護
テクニカルMODの操作部分に準じた3ボタン仕様。
- パフボタン 電源ON/OFなど
- サブボタン 出力調整など
機能やスペックは、「ほぼテクニカルMOD」と遜色のない仕様になっていますから、可変出力などの設定がしやすくなっています。
ボタンは、本体と同じ金属製で、これも同じくメッキ仕上げで統一感があります。
全面パネル部分に集約されたボタンと液晶パネル。
カラーディスプレイは、0.96inch TFTとかなり大型でインパクトがあります。
惜しいのは、照度(明るさ)が暗めなので、視認性がイマイチな点。
室内では問題ないものの、屋外(特に直射日光下)では見にくく感じました。
できれば明るさ調整機能がついているとなお良かったですね。
大型カラーディスプレイというだけでなく、表示デザインもかっこいいですね。
好みに合わせたカラーテーマ(赤・黄色・青)が選べます。
また、表示項目も十分、5項目(バッテリー残量・ワッテージ・抵抗値・パフ時間・パフ回数)を表示します。
なお、駆動モードは1種類です。
バッテリー収納部はボトムにあります。
スクリュー式キャップには、可能式。ハンドル付き。ツールなど不要で、ハンドルを引き起こすだけで、キャプの開閉ができます。
そして、コインなどを差し込む溝もあるので、キャップが堅く閉まってしまった場合などにも便利。もちろん、ベントホールも空いています。
バッテリー交換に対応。18650(放電電流25A以上)を1本収納可能です
キャップとバッテリー収納部にはそれぞれ、バッテリー収納方向の記載あり。
2A急速充電に対応。また、UBS-Cでケーブルを挿入するときの方向について心配する必要はありません。
ストラップホールも装備。ネックストラップは付属しませんが、別途用意すれば首からぶら下げたりと活用できます。本体にストラップホールがあると安心ですね。
510アダプター標準付属(Version 2キットのみ)マグネット式で簡単に着脱できます。
28mmまでのサイズをオーバーハングなしで搭載可能。
もちろん、スプリング内蔵のオートアジャスト方式です。
アダプターはバッテリーからはみ出さない作りなので、アダプターを外したいときは取り付けたアトマイザーを引っ張るなどしないと外れません。
510スレッドを持つアトマイザーに対応します。
対応するサイズが28mmまでですから、標準的なサイズのアトマイザーであればほぼほぼ大王できるサイズです。
ということは、このR80のサイズも大きい、ということになります。
POD
- リキッド容量:4ml
- マウスピース:POD一体型
- リキッドチャージ:ボトムフィル(プラグ式)
- エアフロー:ボトムエアフロー(調整可)
- コイル:プリメイド交換型(WISMEC WV)
PODはマグネット着脱式。つまんで引っ張り上げるだけで簡単に着脱できます。
強めのマグネットで、不意に外れてしまうこともなさそうです。
なお、PODカートリッジの素材は公開されていませんでした。
カバーキャップが付属。ダストカバーとして機能します。
マウスピース部分にカポッとはまるタイプです。
PODカートリッジ一体型のマウスピース(交換不可)
5.7mm→8.5mm(逆テーパー)
差し込み式のコイル。簡単に着脱できます。
リキッドチャージはボトムフィル、リキッドチャージ時はPODカートリッジを外す必要あり。ゴムプラグ式です。
リキッド容量は4ML、ライバル機種などと比べてもかなり大きなタンク容量です。
プリメイドコイルは新規格『WISMEC WV head』です。
DL向け・MTL向け2種類のバリエーションが付属します。
今の所、RBAユニットは用意されていないみたいですが、POD MOD製品ですから、リビルド可能なPODカートリッジなりコイルなりが用意されても面白いですよね。
エアフローコントロールが一体化したコイルデザイン。
別体パーツではなく、一体化しています。
ボトム部分のAFCを回してドロー変更可能。
コイル抵抗値に合わせたサイズのエアホールを備えています。
ボトムエアフローデザインのコイル、空気導入口は本体側面のエアホールから。
WISMEC R80の使い方・操作方法
フル機能…ではなく、機能は限定的。ワッテージ変更の他にはカラーテーマ変更、ボタンロックが可能です。
- 電源ON/OFF… パフボタン5クリック
- 出力変更… 電源ON時にサブボタンで操作
- カラーテーマ変更… 電源ON時にパフボタン3クリック
- ボタンロック… 電源ON時にマイナスボタンとプラスボタンを同時長押し
- Vaping… マウスピースを咥えてパフボタンを押しながら吸い込む
感想
ドローに関しては、どちらも最適化されているんですが、MTL向けコイルはもう少しドローが絞れるとなお良かったですね。AFCの精度的に劇絞りはできません。
味は「なかなか」です。と言っても、最近リリースされるデバイスの中で、飛び抜けて美味しいわけでも、劣っているわけでもない「普通レベル」の味わい。
というのも、VAPEデバイスのレベルが上がってきて、「どれを吸っても及第点以上の美味しさ」は実現できているんですよ。差が出にくいというか、飛び抜けて美味しくないとというハードルが上がりまくっているわけです。
悪くないですよ。むしろ美味しい。でも、飛び抜けてすごい!っていうわけでもないです。
まとめ
『PODとしても使えるし、テクニカルMODにもなる!完璧じゃん!』と思いますよね
しかし、『PODとしてもMODとしても大型』であることを忘れてはいけません。
人気のシングルバッテリーMODと比較しても、大きめです。
そして同じWISMECのMODと比べて機能も限定的ですから、『MODとしてのみ使いたい』と用途が最初から決まっている場合は、MOD製品の方が軽量コンパクトで多機能です。
ただ、R80にも良さがあります。
それは「コスパの良さ」と「高性能・多機能POD MOD」という点です。
1W – 80W 出力機能は有していますから、機能は必要十分。
シングルバッテリーMODと比べて、かなり低価格で買える製品というのも良いですね。
PODとしてがメインで、気が向いたら他のアトマイザーでも使いたい用途にはぴったり。
PODに飽きても、バッテリー交換式ですから、長く使える製品。
「安くて遊べる製品」です。
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