ZQ Vapor(ゼットキューベイパー)のVAPEアトマイザー、TRIO RTA「トリオタンク」のレビューです。
3つのエアーフロー(ボトム・サイド・トップ)が独立して調整できる!
今までにない画期的な構造のタンクアトマイザーです。
22mmサイズでミドルハイトのコンパクトボディーも魅力!
詳細をレビューしていきます。
商品提供:healthcabin
ZQ Vapor TRIO RTAとは?
ZQ Vaporのタンクアトマイザー、TRIO RTA「トリオタンク」です。
ZQ Vaporといえば、昨年2020年に大ヒットしたPODデバイス「ZQ XTAL」で一躍有名になった新興メーカーがデバイスだけでなくアトマイザーまでも製品化しました。
このTRIO RTAには他のアトマイザーにはない特徴を備えています。
製品名にもなっている『TRIO(三重奏・三つ組)』というネーミングに現れている通り、3種類の独立したエアフローを備えているという画期的なものです。
ZQ Vapor TRIO RTAの特徴
- 22mmサイズのタンクアトマイザー
- 独立した3エアフローシステム!
- シングルコイルに特化したデッキデザイン
- 素晴らしいデザイン!?
それでは、TRIO RTAの概要を確認していきましょう。
独立した3エアフローシステム!
TRIO RTAのエアーフローバリエーションは本当に多彩で、3種類の独立したエアーフローを搭載した今までにないアトマイザーとなっています。
今までには、ボトムとサイドを備えているアトマイザーはありましたが、それぞれに独立したAFCを搭載。3種類のエアーホールすべてにAFCを備えているので、それぞれ独立してドロー調整できるのが特徴です。
シングルコイルに特化したデッキデザイン
TRIO RTAのデッキは独自性に溢れたデザインではありませんが、今までにリリースされてきたアトマイザーを参考にビルドしやすく味に優れたデッキデザインを追求したものです。
ビルドが簡単にできるシングルコイル仕様なので、運用性も抜群です。
素晴らしいデザイン!?
メーカー自らが「Great Design」と言い放ってしまう自画自賛っぷり。
ロゴの主張があるので、好き嫌いがはっきり分かれそうではありますが、なかなかかっこいいルックスであることは間違いありません。
カラーバリエーション
3種類の色展開です。
スペック
リキッド容量 | 2ml |
直径 | 22mm |
全長 | 54mm |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510DT |
コイル | シングルコイル |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | ボトム&サイド&トップエアーフロー(ドロー調整可能) |
素材 | ステンレススチール |
パッケージ・内容品
内容品一覧
- ZQ Vapor TRIO RTA アトマイザー本体
- エクストラドリップチップ
- 予備パーツ(Oリング・デッキネジ)
- ビルドパーツ(コイル・コットン)
- ツール(マウナスドライバー)
- ユーザーマニュアル(英語)
TRIO RTAの詳細
ルックスが良いだけでなく、クオリティー(品質)が良いのがTRIO RTAです。
XTALは製造をaspire系の工場が担当していたこともあって、新興メーカーなのにハイクオリティーでしたが、このTRIO RTAもかなり高品質です。
ディティールの仕上がりが素晴らしい!
ビルドが簡単にできるシングルコイル仕様のデッキデザイン。
パーツ点数はRTAとしては標準的、ですがAFCが3箇所あるので若干多めではあります。
細かく分解できるのですが、構造的に分解不可なパーツもあります。詳しくは後述します。
ドリップチップ
ルックスもスペックも違う2種類のドリップチップが付属、510DT仕様。
どちらも内径は若干細めで、スペック的にはMTL〜RDL用といった印象です。
左:内径4mm
右:内径5.5mm
タンク
スクリュー式トップキャップ側面には、模様と滑り止めを兼用の加工入り。
リキッドチャージホールは大きく、リフィルが簡単にできます。
使い勝手に考慮した仕様です。
タンクはトップエアフローのAFC含めて、全てのパーツが分解可能です。
チャンバーはきれいなドーム型、この形の特徴としてはミストが厳選されて細かくふわっとする印象になります。
チムニー直径:4mm
エアホール
独立した3箇所のエアホールにはそれぞれAFCを装備しているので、すべての箇所でドロー調整が可能。もちろん、全閉にしてその箇所のエアーフローを殺すこともできます。
エアーフローの詳細はこのアニメーションがわかりやすいです。
デッキにはボトムとサイド2種類のエアホールがあり、さらにドリップチップにつながるチムニー部分からもエアーを取り入れることができます。
ボトムエアーフローのAFCは分解可能ですが、サイドエアーフローのAFCは分解不可です。
デッキ
シングルコイルに特化した2ポスト2スレッドデザイン。
デッキサイズ:直径14.5mm
ユニーク(独自性)があるデッキデザインではなく、個人的には「Digiflavor Siren2」などを思い起こすような伝統的というか、スタンダード(定番)的なポスト形状です。
しかし、ポスト部分には独自の工夫もあって、ワイヤーがクランプしやすいようにステップ式の切削や、ワイヤーガイドが設けられているなどビルドしやすさに配慮されています。
デッキには2種類のエアーフロー(ボトム・サイド)があります。
エアーホールのスペックはどちらも大きめで、スペック的にはRDL〜DL向きに思えます。
ボトムエアホールサイズ:直径1.4mm
ポジティブピン
クリアロマイザーに近い構造のポジティブピンは非分解式、デッキ部分もかんたんには分解できないようです。出っ張り具合は問題ない程度です。
TRIO RTAのビルド
さて、ビルドですが、定番的なポストデザインのシングルコイル仕様なので何も迷うことはありません。デッキの写真を撮っている段階では「ネジ頭がちょっと小さいかな?」とも感じましたが、エアホールなどのスペックで考えれば、RDL〜DL向けにデザインされているようなので、ちょっぴり太めのワイヤーでビルドすれば問題はありません(写真は26ゲージ)
また、写真のようにコイルレッグを巻きつけるようにビルドすれば細線でも問題なくクランプできますので、デッキ的にワイヤー対応幅は広いと感じました。
ポスト間隔にも余裕があるので、3.0mm軸で巻いてもこの通り余裕があります。
コイルレッグをリターンさせたのは、そのまま外でカットするとチャンバーに触れてショートしそうだったのと、クランプ似若干の不安があったからです。
リターンさせても手間はほぼ変わらないので、この方法が良いと思います。
サイドエアフローも使うことを考えてコイルは若干高めにセットしました。
こういうエアーフローが面白いアトマイザーは、ビルドを工夫する余地が残されているので面白いですよね!ビルドを楽しみたいユーザーにぴったりだと思います。
コットンを通して、若干長めにカットしました。
というのも、ジュースチャンネルが若干大きめなので埋めなくてはならないためです。
コットンレッグでジュースチャンネルを埋めれば完成です。
ビルドは非常にかんたんで、ストレスも全くありませんでした。
アトマイザーのマッチング・使用例
感想とまとめ
ビルドを工夫する楽しみ!余地が残されているRDL〜DL向けタンク!
ドロー的にはMTLも行けるんですが、デッキエアフローのスペック的にもあまり向いているとは思えませんでした。ドロー自体は絞れるんですが、味的にはイマイチです。
悪くはないんですけど、MTLユースならもっと良いアトマイザーがあります。
デッキを見てもらえば分かる通り、RDL~DLが一番美味しいのかな、と感じました。
とはいえ、コイル冷却に関係するのはボトムとサイドだけですので、操作はこの2つで良いと思います。トップエアフローは完全に「話題性狙い」で追加されたに過ぎないでしょう。
ドリチを口から離して、隙間から空気を取り入れても同じことですから。
といっても、「味を若干薄くしたい」というニーズもなくはないですから、アリかもです。
太めの単線で巻いて、2つのエアフローを操作すれば中々美味しいです。
なによりこの背の高さ&22mmサイズですから、RDL~DL派には重宝するのは間違いありません。
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