Syntheticloud(シンセティクラウド) のRDTAアトマイザー、Alpine RDTA「アルパインRDTA」のレビューです。
Syntheticloudはアメリカのメーカーで、AEOLUSなどのRDAが有名らしいですが、僕は初めて知ったメーカーです。AEOLUSはかなりヒットしたアトマイザーのようで、特徴としてはトップフローのドリッパーだったようで、トップフローRDAの先駆者的な存在です。このRDTAにもトップフローが用いられており、デザインもその面影を残した製品になっています。
それでは詳細の方見ていきたいと思います。
商品提供:Urvapin
Alpine RDTAのパッケージ、開封
まずパッケージと内容品から見ていきます。プラスチックケースに入ったパッケージです。
シャ○ルではないです!あ、間違えませんね。それっぽい感じのシックなパッケージングです。
付属品は
- Alpine RDTAアトマイザー本体
- 予備パーツ(Oリング、ネジ、スペアガラスタンク)
非常にシンプルな内容品ながら、当たり前ですがショートパーツは一式付属します。説明書が付属しないのはある程度RBAを触ったことがある人前提の商品であるという意思表示でしょうか。
Alpine RDTAの詳細
Alpine RDTAはご覧の通り、爆煙タイプのRDTAです。直径24mmの大口径サイズで、各社リリースが続く人気なのかな?というタイプで、クラウドチェイサーやトリッカーに向けた製品という印象。特徴としては、ボトムフローとトップフロー、2つのエアフローが設けられている点。そして、見た目もゴールドとブラックというシックなイメージになっています。
さて、スペックを見て見ましょう。
Alpine RDTAのスペック
直径 | 24mm |
高さ | ○mm ※スレッド含まず。 |
リキッド容量 | 3ml |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510 |
コイル | RBA デュアル |
エアフロー | ボトム&トップエアフロー |
リキッドチャージ | センターフィル |
素材 | ステンレス、ガラス |
色 | Black&Gold |
Syntheticloud公式サイトより
ジャンルとしてはGold RDTA(Limitless)やLimitless RDTA Classic Edition (ijoy)、AZEROTH RDTA (CoilART)などと同様のRDTAです。リキッド容量は3mlと少なめです。
黒系のMODに搭載してカラーを合わせれば中々見た目は良さそうで、好きな人にはたまらないルックスなのかな?
さて、分解して見ます!
ざっくり分解するとこのような形です。デッキはさらに分解可能。
さて、上の方から順番に詳細見ていきます。
デルリン製のワイドボアドリップチップは専用品で、調べてみたところ、ヒットした同社SyntheticloudのRDA、Aeolusでも同様の構造が用いられていたようです。
このドリップチップがトップフローの調整部も兼ねる構造になっています。
このようにトップパーツにはめ込み、ドリップチップ部分を回してトップエアフローの調整をすることが出来ます。そして、全部塞いでトップフローを殺すこともできます。
サイドから見てみると、ちょっとわかりにくいですが、ドリップチップの切り欠き部分を確認することが出来ます。このような設計になっているため、ドリップチップを交換する事はできませんし、ドリップチップを無くしてしまうと使うことができなくなってしまいます。
さて、スリーブ部も見て見ます。
スリーブとキャップは分解可能で、Oリングを介して接続されています。
キャップ裏には先ほどのトップエアフローのホールが設けられています。
ミスト発生部とエアフローの関係を見て見ましょう。
このようになっています。トップフローを活かすにはコイル位置は上げ気味?ボトムフローを活かすには下げ気味?と考えるのが楽しいデッキです。僕は基本的にコイルレッグを短く取りたいので、ボトムフローメインで使って見たいと思います。
ボトムフローの調整はスリーブを回すことで可能です。
デッキとキャップのエアフローの合わせ具合で無段階調整可能で、全閉にすることもできます。
デッキです。
タンク部と同様にキンキラのデッキ。金メッキです。デッキはスタンダード?時代遅れ?な2ポールデッキです。24mmサイズのアトマイザーなので2ポールでも慣れていればビルド難易度は高くはないでしょう。
上からデッキを見てみると上下のホールがボトムフローのエアホールで、左右4箇所のホールがコットンレッグを落とすホール、そして中央の煙突みたいにそびえ立つのがリキッドチャージホールになっています。
リキッドチャージホールからリキッドをチャージすると、管の中を通ってタンク部の四角い穴からタンクにリキッドをチャージすることができます。
そしてタンク部を分解して見ます。
タンクは工具無しで分解可能で、タンク部を持って回すだけの構造で簡単に着脱できます。洗浄に便利ですね!
この四角い穴からリキッドが出てきます。四角じゃなくてもこんなに大きくなくても大序由布そうですが、それはデザイン上のことなのでしょう。
Alpine RDTAをビルドする
ワクワクしながらビルドします。今回はボトムフローを活かしたビルドをご紹介します。
カンタル24Gで巻き、ボトムエアフローに近づける形でビルドしました。トップフローを活かすとなると、コイル位置を高めに設置しなくてはならず、そうするとコイルれっぐが異様に長くなってしまうのでボトムフローメインで考えました。
横から見るとコイル位置は低めですが、ベタベタではありません。あまり低くしすぎると、エアホールからつたい漏れしてしまいそうなのでこのぐらいの位置で良いと思います。
ウィックは若干緩めに詰めてみました。
そしてコットンレッグは短めです。ルックス重視ですね!いや、実用的にも短くて問題ありません。Vapingの時にアトマイザーを全く傾けない人なら話は別ですが…
そして、使って見た感想としては、ボトムフローだけだと意外とドローが重い、ということ。今回のビルド程度の熱量のコイルだと、十分な印象ですが、よりクラウドチェイス、爆煙を目指すビルドだと、トップフローも開けないと冷却が間に合わない印象です。しかし、トップを開けると味が薄まる印象で、これを活かすビルドもあると思いますが、コットンレッグの長さ、供給を考えるとどうなんだ?と。味重視ならボトムフローのみ。味を気にせず、とにかくミスト量なら両方開けるのが正解なのかな?という印象です。
Alpine RDTAのまとめ
爆煙RDTAとしては珍しい、ボトム+トップフローのエアフローを持つ本機。
大抵この手のアトマイザーはサイドフローで、味などの実績がある構造をあえて踏襲していません。
そこで味はというと、前記の通り、ボトムフローならそれなりに味は出ますが、爆煙機としては、ドローもミスト量も満足ではなく、かといってトップを開けると味が薄まる印象です。
ボトムフローでは爆煙とまでは言えないもののそれなりに味もミストも出ますが、それだったらもっとコンパクトで同じような質感のミストを楽しめる機種もあるな、というのが率直な印象です。
これを活かすビルドもあるのでしょうが、トップフローだけのAEOLUS RDAは触ったことがありませんが、構造を見てみる限り、デッキの広さも背の高さも違うため、本機でトップフローに向いた正解を見つけることはできませんでした。
正直サイドフローのダイレクトで荒々しいミストに満足しているので、賢明なクライドチェイサーはそちらをセレクトするのが正解だと思います。
ただし、このエアフローを活かせる!もしくはチャレンジしたいという変態さんはトライして見るのも面白いアトマイザーかもしれません。
コメント