GAS MODS「ガスモッズ」のVAPEアトマイザー、NIXON v1.0 RDTA「ニクソン バージョン1.0」のレビューです。
リリース当初から話題になり、もはや定番機材となりつつある優れたアトマイザー。
ポイントは「ルックスよし!サイズよし!構造よし!」といった複合的な理由からで、遅ればせながら筆者も購入しましたので詳細をレビューしていきます。
パッケージと内容品
パッケージは簡易的。フィルムケースのような素材の容器にステッカーが貼られたケースが持ちられています。
背面にはスクラッチ式のセキュリティーコードの入ったステッカーが貼られ、製品偽造対策が施されていることがわかります。
GAS MODSサイト内の所定のフォームにこのコードを入力すると、そのコードがメーカーに登録されたものであるか閲覧することができます。
内容品一覧
- NIXON v1.0 アトマイザー本体
- ツール 6角レンチ2本(ビルド用とBFピン着脱用)
- 予備パーツ(ガラスチューブ、Oリング一式、デッキイモネジ)
- 通常ポジティブピン
本体以外の付属品は、ケース内部の緩衝材の下に入っています。
RBA製品であり、ある程度VAPE知識のあるユーザー向けの製品という位置付けのためか、マニュアル類は付属しません。
しかし、付属品は充実。予備部品一式の他に、2種類のツールと通常ポジティブピンが付属します。
NIXON v1.0 の詳細
シンプルなデザイン。スタンダードな形状のRDTAです。外側からわかる部分にはロゴや文字はなく、マスプロダクツらしくないルックスで高級感をも感じます。金属の質感はサンドブラスト加工された肌感でマット仕上げです。
細部の仕上がりやクオリティも上々。価格が抑えられた製品ながら、ハイクオリティな製品であると言えます。
スペック
リキッド容量 | 2ml |
直径 | 22mm |
全長 | 22mm(実測21.73mm) |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510DT |
コイル | RBA シングルコイル |
エアフロー | ボトムエアーフロー |
BF対応 | ◎ BFピン付属 |
GAS MODS公式ページより
分解
製品を分解すると、写真左から ドリップチップ / トップキャップ / デッキ / タンク に分けることができます。デッキはさらに細かなパーツに分解可能です。
ドリップチップ
付属のドリップチップはデルリン製の黒い樹脂製のものが付属します。
アトマイザーのドリップチップ取り付け部は510規格を採用し、リプレイスメント用に販売されている汎用品に交換して使用することも可能です。
全長11mm、露出部の高さ7mm、外径12mm、内径5mm
トップキャップとエアフローデザイン
エアフローの調整はスレッド式で接続されるトップキャップを捻って調整可能。ねじることでエアホールの開き具合を調整できます。
スレッド式で接続されるので勝手に取れてしまうこともなく、Oリングも設けられているのでリキッドのにじみや不意に回ってしまうこともありません。
トップキャップのネジは逆ネジなので、時計回りに回して緩めることができます。
エアフローはデッキ下のエアホールから取り込まれます。
トップキャップ裏はこのような構造。ドリップチップがチムニーのように飛び出しています。
タンク
タンクは2ピース構造。ガラスチューブと金属ベースから構成されており、工具無しで取り外し可能。トップと違ってこちらは正ネジ。反時計回りに回して緩めます。
磨りガラスのような質感のタンクは樹脂製。
NIXON v1.0はリリースされた当初BF非対応でしたが、現行品はBF対応にアップデートされており、タンク内のポストにはリキッド供給ホールが設けられています。
デッキデザイン
デッキは2ポスト2スレッド。シングルコイル前提のデッキで、エアフローはボトムエアフロー。中央部にエアホールが設けられています。
デッキのポストにはコイルレッグ固定のためのスレッド。固定ネジはイモネジです。
片側のポストにはGAS MODSのレーザー刻印。ポストがエアホールを囲い、チャンバー容量を埋めるようなデザインです。
コットンレッグをタンク内に落とし、リキッドを供給します。ジュースチャンネルの他に設けられた小さな穴は空気抜きのための穴で、これを設けることでリキッドチャージの際にリキッドが問題なく入っていくようにデザインされています。
このv1.0のリリース当初はリキッドチャージホールは設けられておらず、利便性に問題がありましたが、v1.5がリリースされた後にアップデートされ、ネガティブポール側にリキッドチャージホールが設けられました。
ポジティブピン
初期状態ではBFピンがセットされています。このBFピンは付属の六角レンチで着脱可能。
ポジティブピンには金メッキが施され、腐食を防止し、通電性をアップしています。このピンはデッキのポジティブポール兼用なので、出っ張り具合の調整はできません。
ポジティブピンを外すことで、このようにポールを分解できます。分解するとわかるのはv1.5と違い、ネガティブ側にエアホーールが設けられていません。この仕様の違いについてはv1.5のレビューで詳細を記載します。
ビルド
ビルドです!ポストのスレッドはイモネジ式。付属の六角レンチで操作します。
今回はカンタル26ゲージ、3.0mm、6ラップで巻いています。
ボトムエアフローなのでセオリー通り、エアホールのど真ん中にできるだけ近づけてコイルを設置します。コイルにジグを通してもポールは邪魔をせず、シングルコイルということもありビルドは非常に簡単です。
コイルの位置が決まったら余分なコイルレッグを切断した後にドライバーンします。
コイルビルドが終わったらコットンをコイルに通し、適当な長さのコットンレッグをジュースチャンネルに落とします。今回はFiber Freaksを使用。
コットンレッグは短めに調整。供給が心配な場合はタンクの底まで届くぐらいでも問題ありませんが、筆者はそのコットン分の容積もリキッドを注ぎたいと考えました。Vapingの際、アトマイザーを傾けるので、コットンレッグは短くても使用上問題はありません。
ビルドが終わったら、サイドのリキッドチャージホールからリキッドをタンクに注いでやれば準備完了です。
使用例
Eleaf / ASTER (18650シングル)
WISMEC / LUXOTIC BF BOX (18650シングル)
Sigelei / FUCHAI SQUONK 213 (21700/207000/18650)
感想とまとめ
見た目、クオリティに優れたマスプロ機!ボトムエアフローで味も良好!!
まず見た目がシンプルで非常に好感が持てます。マスプロ機種はロゴやネームなどの主張が大きく、筆者の好みではありませんが、NIXONはアトマイザーボトム以外にこれらが入りません。
そしてクオリティーも高く、作りも良い。これは昨今のマスプロ機に共通する部分なのでNIXONが特にということはありませんが、そつないつくりです。
仕上がりですがサンドブラスト仕上げなのでMOD機種へのマッチングはやや難ありかな、と思います。似たような質感の機種はあまり見当たりません。好みが分かれる部分です。
味に関してはご想像通り良好。これはボトムエアフロー構造によるもので、背の低さから多少の妥協は見られるものの概ね良好だと言えます。そしてこのv1.0はv1.5に比べ、タイトドローよりの機材です。ドローの好みでセレクトするのがよろしいかと思います。
マスプロ機種らしからぬ見た目と機能。人気が出るのも頷けるVAPEアトマイザーでした。
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