Eleaf「イーリーフ」のテクニカルMOD、iStick Pico Plus「アイスティックピコプラス」のレビューです。
むしろ後継機はこれ!と言えるほどの完成度!
デザイン変更によって、Pico最大の欠点と言える「アトマイザーサイズ制約」をクリアした革新的な製品です。
詳細をレビューします!
Eleaf iStick Pico Plusとは?
EleafのテクニカルMOD、iStick Pico Plus「アイスティックピコプラス」です。
ほぼほぼ初代と同じデザインなのですが、上下フレーム部だけを変更することで25mmサイズにまで対応できるだなんて!Picoデビューから5年以上経過してますが、これは考え付かなかった。
どちら発信であるかは分かりませんが本製品がリリースされる以前から某ショップでは「オリジナルモデル」としてそっくりな仕様の製品が売られていたりもしています。
DicodesなどのOEMでも有名なショップですから、これもEleaf OEMであることは間違いないんですが、どちらが提案したのかは定かではありません。
ちなみにバッテリーキャップのデザインなど、Pico Plusと仕様がそっくりです。
Eleaf iStick Pico Plusの特徴
- 「iStick Pico(アイスティックピコ)」のアップデートバージョン!
- デザインコンセプトそのままに25mmアトマイザーに対応!
- 機能はほぼ同じ!USB-C仕様で急速充電に対応
カラーバリエーション
スペック
サイズ | H 70.6×W47×D25mm |
重量 | 90.7g(実測) |
ワット数範囲 | 1 – 75W |
許容抵抗値 |
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モード | VW / TC(Ni,Ti,SS,TCR)/ Bypass |
スレッド | 510 (スプリングコンタクト) |
充電ポート | USB-C (DC5V 2A) |
バッテリー | 18650シングルバッテリー |
保護機能 |
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パッケージ・内容品
内容品一覧
- Eleaf iStick Pico Plus テクニカルMOD本体
- Eleaf MELO 4S アトマイザー本体
- EC-A コイル 0.5Ω
- EC-Aコイル 0.3Ω
- アトマイザー スクリュー用ツール
- スペアガラスチューブ
- USB-C 充電ケーブル
- ユーザーマニュアル(日本語表記あり)・ワランティーカード
Eleaf iStick Pico Plusの詳細
こんな手があったか!むしろ後継機はこっちなのでは!?というほど優れたデザイン。
こんな手で、Pico唯一の欠点「アトマイザーサイズ制約」をクリアするとは!
伝統的なデザインコンセプトはキープ。それが良いですよね!
サイズ感もほぼそのまま!Picoは健在です。
iStick Picoとの比較
サイズも重さもほぼ一緒で、握った時のサイズ感が同じように感じられます。
初代Picoには「サイズの妙」があって、このサイズ感が受け入れられて世界的にヒットした経緯がありますから、これをカスタマイズするのは正攻法。
何故今までやらなかったとこの製品が出た後に思ってしまうほど優れたデザイン。
ちなみに、初代との違いは対応アトマイザーサイズだけでなく、地味ながら着実に。
実用面でのアップデートが施されているのポイントです。
初代Picoとの違いを詳細に見てみると、筐体の違いは上下フレームだけではなく、510スレッドとキャップの距離も異なります。
この違いによって、対応アトマイザーサイズの拡大を実現しています。
510スレッド
アトマイザーマウント部は、汎用性の高い510スレッド仕様です。
アトマイザーサイズに大きな制約があるというのを払拭すべく、25mmまでのアトマイザーをはみ出さずにマウント可能にアップデートされました。
ボタン・液晶パネル
基本的に初代iStick Picoのディティールを継承している「アップグレード版」となる本機は、各種ディティールも初代そのままのものを踏襲しています。
モノクロディスプレイ・5項目表示と高精細カラーディスプレイ化が進む2021年において古臭さを感じさせるディティールではあるものの、シンプルを好むユーザーが待ち望んでいた仕様でもあることは確かです。
変わらない仕様もあれば、あえて変えた部分もまた特徴の一つ。
25mmサイズ対応のため一部が拡張したデザインに合わせ、パフボタンは同形状ながら突起した形状となり、これが押しやすさと使いやすさを感じさせるものになっています。
機能などは、後継機として同社がリリースしている「Eleaf iStick PICO 2」とは異なっており、どちらかと言うと初代iStick Picoに近い仕様となっています。
- VW(Wattage) ユーザーが任意の数字にワッテージを調整
- BYPASS バッテリー電圧出力(疑似メカニカルモード)
- TEMP Ni 温度管理モード(ニッケル)
- TEMP Ti 温度管理モード(チタン)
- TEMP SS 温度管理モード(ステンレス)
- TEMP M1~M3 温度管理モード(マニュアル・TCR)
ただし、そのどちらとも違うファームウエアというのが正確な表現で、プリヒート機能は省略されており、代わりに独自のドライバーンプロテクションが簡単にOn/OFFできる機能が追加されているのがiStick Pico Plus最大の特徴です。
しかし、専用コイルでのみ有効な機能なので、多くのユーザーが望んでいるものとは限りません。アトマイザーの項目で触れていますが、ASTとは「オーステナイト系ステンレス鋼」のことなので、基本的にはステンレス鋼のTCR制御となっていると思われる機能です。
充電端子
地味ながら実用性が向上する仕様変更としては、バッテリー充電端子があります。
充電スペック
- バッテリー容量:18650シングルバッテリー
- チャージポート:USB-C
- 充電電流:2A
更に2A急速充電に対応して、日常使いで大幅に使いやすくなっているのが嬉しいですね!
バッテリーベントホールがしっかり設けられているのも、初代Picoと同じ仕様です。
バッテリー収納部
初代Picoによって、VAPE用MOD界に浸透したスクリュータイプのバッテリーキャップを同じく装備、デザインは多少異なるもののシリーズとして統一感を感じられるディティール。
これまでのEleaf製品と同じく、内部にはバッテリー極性表示が色付きで。
保護機能には「バッテリー逆挿保護」もしっかり搭載されているが、収納方向を間違えないのが最優先となるので、地味にありがたい表示です。
もちろん、バッテリー収納部内部は絶縁素材で覆われていて、シュリンク破れによるショートを防ぐ安全性を考慮した仕様となっています。
ちなみに、バッテリーキャップは初代Picoと互換性があり、双方に付け替え可能。
外径サイズは誤差程度に小さくなったもののほぼ一緒。
サードパーティー製のカスタムパーツがそのまま流用可能なのも嬉しいポイント。
アトマイザーのマッチング・使用例
直径25mm対応ということで、一般的なアトマイザーであればほぼ制限がなくなったと言っても過言でないほどマッチングのバリエーションが増えました。
もちろんベースはPicoですから、22mmサイズでも問題なくマッチするのが良いですね!
iStick Pico Plusの使い方
操作も初代Picoを踏襲した仕様で、乗り換えもスムーズにできるのがメリットです。
- 電源ON/OFF …パフボタン5クリック
- モード変更 …電源オン時にパフボタン3クリック
- サブボタンロック…電源オン時にサブボタン同時長押し
- ステルスモード…電源オン時にパフボタンとマイナスボタン同時長押し
- AST DRY-PROOF設定…電源オン時にパフボタンとプラスボタン同時長押し
- 温度管理モードの出力調整…電源オン時にパフボタン4クリック
- ディスプレイ表示反転 …電源オフ時にサブボタン同時長押し
- バッテリー電圧表示…電源オフ時にパフボタンとマイナスボタン同時長押し
- TCR値設定…電源オフ時にパフボタンとプラスボタン同時長押し
MELO 4S クリアロマイザー
Picoシリーズ、といえば付属アトマイザーは「MELO」ですよね!
地味にアップデートされているものの、コイル規格はECコイル。
スタンダードで「しっかりした本格的な作り」のクリアロマイザーです。
最近は簡素化されたPODのようなクリアロマイザーが増えていますが、MELOは本格派。
細かく分解できるデザインで、しっかり考えられた作りになっているのが特徴です。
510DT仕様。汎用品に交換もできます。
爆煙ユースのコイルが付属するため、企画ギリギリの内径からワイドボアに広がるタイプ。
スクリューロック式のトップキャップ、わかりやすく「OPEN」の文字が入っています。
大きなリキッドチャーホールで、スポイトボトルでも問題なくチャージできます。
ボトムフィルには…非対応。でもコイルはスクリュー式です。
タンク分解のためには、専用ツールが必要。スクリューで着実にロックできる仕様。
クリアロマイザーらしい、フローティング(固定されていない)ポジティブピン。
付属コイルは2種類です。
どちらもメッシュコイルで、素材はオーステナイト系ステンレス鋼(AST鋼)です。
AST DRY-PROTECTIO対応の専用コイルです。
ボトムエアフローで、ドロー調整用のAFC(エアフローコントロール)搭載。
無段階に自分好みにドローを変こするとができます。
感想とまとめ
ユーザーが待ち望んでいたのはコレでしょ!自分的にはこれが後継機!
メーカーが常に新しい製品を出すのは避けられず、その度に新しいデザインが求められる。
でも、Picoが移り変わりが激しいVAPEデバイスの中で5年たった今も売れ続ける。
それが現実。それだけ優れた製品だということでもありますよね。
そして超えられない壁。初代が良すぎたから。
数多くのバリエーションが出ては消え、残ったものは…
そんな中、これは残るであろう素晴らしい製品です。
これですよ!待ち望んでいたのは!
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