Cthulhu MOD(クトゥルフ・モッド)のVAPEアトマイザー、Artemis MTL RTA「アルテミス・エムティーエル・タンク」のレビューです。
デッキエアホールが4種類に可変できる!しかもAFCでさらに調整可能!
MTLをとことん追求したミドルハイト22mmタンクです。
Cthulhu MOD Artemis MTL RTAの特徴
- MTLを追求!デッキエアホール可変式22mmタンク
詳細をレビューしていきます。
商品提供:ベプログshop
Cthulhu MOD Artemis MTL RTAとは?
クトゥルフのアトマイザー、Artemis MTL RTA「アルテミス MTL タンク」です。
Cthulhu MODは中国のVAPE関連ブランドでありながら、他社とは一線を博す商品作りで有名なメーカーです。
その製品はオリジナリティや品質が高く、ロゴなどの主張が少ないことから、ハイエンド製品に近いイメージを持っているユニークな物が多く存在します。
そのクトゥルフが有名YouTuberとタッグを組んで、MTL特化型RTAを完成させました。
ポイントは可変式デッキエアホールで、しかもコイルビルド後にも変更可能という点です。
カラーバリエーション
アルテミス MTL RTAは全2色のバリエーションが用意されています。
シンプルなラインナップです。
スペック
リキッド容量 | 2.4ml |
直径 | 22mm |
全長 | 35mm(DT・510スレッド含まず) |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510DT |
コイル | RBA シングルコイル |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | デッキボトムエアーフロー |
パッケージ・内容品
内容品一覧
- Cthulhu MOD Artemis MTL RTA アトマイザー本体
- 予備パーツ
- Oリング・パッキン
- デッキネジ
- エクストラパーツ
- 510DT
- エアーピン
- ツール
- ユーザーマニュアル(英語)
Artemis MTL RTAの詳細
特徴的なデザインは、全て実用性に裏付けられたもの。
可動部分部分には装飾と滑り止めを兼ね備えたローレット加工。
その他のディティールも、実用性を考慮したものです。
登録者数20万人を超える有名YouTuber『George Batareykin』が、Cthulhu MODとともにデザインを担当したコラボレーションアトマイザーです。
Cthulhu MODらしいシンプルなデザイン、ユニークなフォルムです。
クオリティは今までのCthulhu MODと同様、高品質。
金属表面の仕上がりも美しく、とても廉価な製品とは思えない完成度です。
素材にもこだわり、高品位なSUS304を使用しています。
細長いドリップチップが『いかにもMTL向け』というイメージ。
アルテミス MTL RTAは、工具なし・素手のみでここまで細かく分解できます。
分解・洗浄(クリーニング)の際には非常に便利な仕様です。
ドリップチップ
ドリップチップは510DT仕様ですので、付属品だけでなく汎用品も使用可能です。
アルテミスタンクには、2種類のドリップチップが付属します。
内径スペックは全く同じで、MTL向けの内径3.5mm、全長とデザインが異なります。
RTA本体のチムニー(ミストが通るトンネル部分)が短いので、ドリップチップがその役割を果たすので、2つのドリップチップでは味がかなり違います。
自分の好みやビルドに合わせて選択することができます。
タンク
タンクは、トップキャップを外すだけでリキッドチャージ可能なトップフィル仕様です。
トップキャップはスレッドロック(ねじ式)で、回転させる部分には滑り止めのローレット加工が施されているので、ストレスなく回すことができます。
タンクパーツは3ピース(トップキャップ・トップベースパーツ・チューブ)で構成。
2色のタンクが付属、どちらも樹脂製(PMMA)です。
PMMAはリモネンなどでクラックが入るため、できれば一方はガラスチューブだとリキッドの選択肢が広がるので良かったです。
トップパーツを側面Oリングにすれば対応できたはずなので、もう一工夫欲しかったです。
タンクをデッキから外してみると、タンクの凸とトップパーツの凹、Oリングによって樹脂チューブが保持されています。
そのため、ボトムフィルでのリキッドチャージにも対応しています。
そのため、タンクいっぱいにリキッドが残っていてもデッキにアクセス可能です。
チャンバーは綺麗なドーム型で、チムニーは付属ドリップチップと同じ内径です
チムニー内径:3.5mm
外見からもわかる綺麗なドーム型チャンバーは、より良いフレーバーを提供するそうです。
ドーム型のチャンバーは、個人的には「ミストが厳選」されるように感じます。
荒々しいミストがチャンバー内壁に当たることによって、細かいミストだけが残って、柔らかい口当たりと、上品なフレーバーになるように感じます。
荒々しく、ダイレクトな味わいが好きなユーザー向きではないですが、複雑なフレーバーのリキッド・タバコ系リキッドなどとマッチする仕様です。
エアフロー
まず、ボトムエアホールにはAFC(エアフローリング)を装備しています。
5つのホールから、好みのドローを選択可能です。
また、デッキボトムパーツ(逆ネジ)を外すだけで、エアーピンの交換が可能です。
エアーピンを交換することで、デッキエアホールサイズを変更することができます。
コンタクトピンにスクリュー(ネジ)で接続されているだけなので、簡単に交換できます。
エアーピンの交換は、コイルビルド後でも問題なくできます。
タンクのリキッドが漏れてしまわないか心配でしたが、全く漏れは発生しません。
ビルド後にちょっと違うなーと感じても、パーツを外すだけで変更できるので楽です。
ただ、ボトム部分を外すのが逆ネジなのですが、気を付けないとタンクを分解しそうで怖いです。タンクボトムをしっかりと保持して回せば大丈夫ですが。
また、AFCにローレットが刻んであるのですが、調整するときにもボトムパーツを外しそうになったり、タンクを分解しそうになったりするので、若干面倒に感じます。
色々できる分、ミス操作も発生しそうになります。
デッキ
シンプルなデッキデザインです。2ポスト・2スレッドのシングルコイル専用デッキ。
デッキサイズ:13mm
コイルビルドが簡単にできるように、「非対称ポスト」を採用しています。
ポスト間隔: 5.5mm
MTLアトマイザーらしく、細いワイヤーも確実にクランプできるガイド付きポスト。
ネジ頭でワイヤーを直接固定するタイプ、細線もワイヤーが逃げることなく固定できます。
MTLユースとしては若干大きめのジュースチャンネル。
デッキボトムにスペースがある空中浮遊タイプ、デッキ下から着実にリキッドを吸い上げるために、ウィックレッグをそこまで垂らしてやる必要がありそうです。
ポジティブピン
エアフローピンがポジティブピンになっているので、調整などはできません。
突出具合の実測0.8mmです。金メッキ仕様のポジティブピンです。
アルテミス MTL RTAのビルド
デッキデザインを見て貰えばわかるように、スタンダードな2ポストデザインなのでビルドに迷うことはありません。
13mmのデッキサイズながら、ポスト間隔が5.5mmと広めに取られているので、単線ワイヤーだけでなくMTLクラプトンなどでのビルドにも対応しています。
エアホールサイズも、超タイトドローから重めDLまで対応するスペックなので、用途は幅広い印象です。
また、ワイヤーを固定する部位を変えることで、幅広コイルにも対応します。
幅が広いコイルをクランプする場合は、ネジの外側を回してやればOKです。
個人的にはデッキ外側でワイヤーを切るよりも、ネジの周りをぐるっと半周リターンさせて内側で切ってやる方が安心できる(チャンバーと触れてショートすることがなく、固定も着実)のでそうやっています。
ボトムエアフローのセオリー通りに、エアホール直上にコイルをセット。
ただし、あまりエアホールに近づけすぎると、コイルに供給されたリキッドがホールを伝って漏れてしまうので注意が必要です。
ウィックはちょっぴり長めにカットして、タンクの底まで落としてやりました。
デッキ下のスペースが深めなので、ジュースチャンネルにふわっと乗せてやるだけだと最後までリキッドを吸い上げてくれなそうです。
自分は(エアーピン1.0mm)×(AFC0.8mm)の超タイトドロー仕様で使っています。
アトマイザーのマッチング・使用例
感想とまとめ
使い勝手と味わい!MTLユースを追求した22mmタンク!
常々レビューでは申していますが、MTLユースにおいてはデッキエアホールサイズはかなり重要です。いくら入口(AFC)で絞っても、供給されるエアホールサイズが適正でなければ、空気の流速などの関係からかおいしさが実現できません。
使いにくさ(タンクの供回り・AFCの回しにくさ・デッキボトムの逆ネジ)はあるものの、そういう意味で究極と呼べるほどの機構を備えたアトマイザーです。
唯一気になったのが、チムニー(煙突)の短さですが、それをメーカーも分かっているためにロングドリップチップがデフォルトになっているのだと思います。
逆転はただ一つ、タンクチューブが樹脂製(PMMA)なことだけでしょう。
リモネンなどでクラックが入りますので、そこだけ注意です。
好みのビルドにエアフローをバチっと合わせられる優れたMTLタンクです。
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