KIZOKU(キゾク)のセミメカニカルMOD、KIRIN TUBE MOD「キリン チューブ モッド」のレビューです。
個性的なのにシンプルで使いやすいデザイン
基本的な保護機能だけでなく、MTLに特化した固定電圧出力のセミメカニカルMOD
分割式ボディーで2サイズ、2種類のバッテリー(18650,18350)に対応
KIZOKU KIRIN TUBE MODの特徴
- 18650・18350バッテリー対応チューブタイプセミメカニカルMOD
- セミメカだけどテクニカルMODに近いスペック
- 麒麟をモチーフにした個性的なデザイン
詳細をレビューします。
商品提供:ベプログshop
KIZOKU KIRIN TUBE MODとは?
KIZOKU(キゾク)ブランドから、MTL向けのセミメカニカルチューブMOD KIRIN TUBE MOD「キリン チューブ モッド」が登場しました。
セミメカニカルの魅力といえば、基本的な保護機能のみを搭載したメカニカルMODと同じぐらいコンパクトなサイズ感です。
18650バッテリープラス15mm(全長80mm)という驚異のコンパクトサイズを実現しながら、直径はあえての24mmサイズ。
昨今のアトマイザー事情(24mmサイズが主流)に合わせたボディーサイズです。
また、それだけではなく、MTLに特化したスペックを備えているのがKIRIN TUBE MODの個性です。
18650・18350バッテリー対応チューブタイプセミメカニカルMOD
分割式ボディーを採用することで、2種類のバッテリーサイズに対応しました。
- 18650バッテリー(φ 24mm × H 80mm・76.5g)
- 18350バッテリー(φ 24mm × H 50mm・50.8g)
用途に合わせて、大きさを変更することができるのが特徴です。
セミメカだけどテクニカルMODに近いスペック
KIRIN TUBE MODには、専用基板を搭載しています。
簡易的な保護機能だけでなく、MTLユースに嬉しい固定電圧出力なのが特徴です。
麒麟をモチーフにした個性的なデザイン
KIRINのネーミング通り、伝説上の霊獣『麒麟』がモチーフです。
ボトムパーツの鱗モチーフの装飾や、左右6本のスリットが個性的なデザインです。
カラーバリエーション
メタルの質感を生かした3色展開、素材はすべてステンレス(SS304)です。
スペック
サイズ |
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重量 |
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出力モード | 3.5V固定電圧出力 |
充電ポート | なし |
バッテリー | 18650,18350シングルバッテリー |
保護機能 | 抵抗値保護(0.25Ω-3.0Ω) |
パッケージ・内容品
内容品一覧
- KIZOKU KIRIN TUBE MOD 本体
- ユーザーマニュアル、ワランティーカード(日本語表記あり)
KIZOKU KIRIN TUBE MODの詳細
個性的だけどシンプル。
φ24mmサイズのチューブタイプMODですが、中央部がえぐられたようなフォルム。
デザイン性だけでなく、これによって軽量さも実現。
ライバルとなる他社製品と比べてもかなり軽くなっています。
作りはかなり綺麗「マスプロ以上」のクオリティ。
細かいヘアライン(ブラシ仕上げ)のボディーに傷が全くないのはもちろん、マスプロ製品に良く見られがちな磨きムラもないハイクオリティな仕上がり。
「ハイエンド製品」と見間違えてしまうほど遜色のないクオリティーの高さです。
ボトムパーツのデザインが個性的、主張するデザイン。
KIZOKUブランドのロゴマーク入り。
510スレッド
510スレッド採用の標準的な仕様。
オートアジャスト式ではありませんが、基板の詳細で解説している通り、シリコンパッドを採用しているため、ある程度ポジティブピンの長さを吸収できる仕様です。
サークル部分の直径は22mm。
本体の直径は24mmですが、このサークル部分までは徐々にすぼまったフォルムになっていて、24mmサイズのアトマイザーでも違和感なく装着できるデザインです。
ボタン
ボディーパーツに切れ込みが入ったボタン部分。
内部に入った基板のスイッチを押すのに最適なディティールかつ、デザイン性を損なわない仕様です。押し心地は悪くなく、使い勝手も良いです。
KIRIN TUBE MODはこのボタン1つのみで操作します。
ベントホール
上部のスリーブのサイドには、両側3本のスリットが入っていて、個性的なデザインを演出しています。
バッテリー収納部
バッテリーキャップの金色のパーツには大きな二つのバッテリーベントホールを装備して、安全性配慮しています。
バッテリーキャップは2ピース構造です。
スリーブパーツの中に、スクリュー式パーツが入っています。
内側の金色パーツを回すことで、バッテリーと触れる部分の長さ調整が可能です。
この仕様によって、バッテリーの長さの違いや、仕様の違い(ニップルトップ・フラットトップ両方に対応)に対応できます。
分解
TUBE部分は4つのパーツに分解できる構造です。
バッテリーキャップにはバッテリー収納方向の記載(キャップ側がポジティブ)があるので、収納方向がわかりやすいです。
なお、充電機能は非搭載です。
別途バッテリーチャージャーが必要ですし、充電の都度バッテリーの出し入れが必要ですので、普段本体充電になれたユーザーだと面倒くささを感じるかもしれません。
18650と18350バッテリーに対応
このKIZOKU KIRIN TUBE MODのボディーは4分割です。
- トップパーツ
- トップチューブ
- ボトムチューブ
- バッテリーキャップ
このパーツのうち、ボトムチューブ(下部の筒状のパーツ)は省略して、全長を短くすることができるのも特徴の一つです。
中間チューブを外すことによって、全長が30mm短くなり、18350バッテリーで使うことができます。
18350バッテリーで使用する場合にも、トップチューブにもインシュレーター入りです。
バッテリー収納部の内側にはインシュレーター(絶縁パーツ)が設けられているので、バッテリーが直接チューブ(通電性のある金属)に触れないように配慮されており、バッテリーのシュリンク破れによる短絡事故を防げる仕様です。
ただし、完璧ではないので、バッテリーを収納する都度、シュリンク(ビニール)の状態確認は怠らないようにします。
基板
搭載基板には「Kiin_V1.3B」とプリントされていました。
基板ははめ込むだけの簡単装着方式で、ネジ止めなどは一切なく簡単に交換できます。
ただし、今の所交換用基板単体では販売されていないようですね。
MOSFETよりも、高機能な制御基板です。
特に、セミメカチューブMODで固定電圧出力というのはかなり珍しいスペックです。
某有名セミメカチューブMODにならって、ポジティブのコンタクトにはシリコンパットが装着されていました。
スプリングコンタクトとまではいかないものの、シリコンパットの弾力でポジティブピンにフィットする仕様なのですが、弾力性はほとんどなく、コンタクトピンが長すぎると吸収しきれないと思われます。
スイッチ一体型基板の側面には、スイッチパーツが取り付けられていて、それを本体に接続された金属製スイッチパーツで押せるようになっています。
基板の厚みは薄くスペースを取らない設計なので、本体パーツの小型化に貢献しています。
ライバル機種のような基板防水処理は施されていないように見えます。
初期のライバル機には、ショートによるトラブルが多かったので、心配な部分です。
基板部分に漏れたリキッドが染み込まないように、トップパーツ部分にはOリングが使われています。
しかし、万が一リキッド漏れが発生してしまった場合は、コンタクト部分から入り込んでしまいます。
コンタクト部分が基板と直結しているため、アトマイザー側でリキッドリークが発生すると、基板にリキッドが付着しやすいという欠点があります。
アトマイザーのマッチング・使用例
KIZOKU KIRIN TUBE MODの使い方
- 電源オンオフ …パフボタン5クリック
- パフ操作 …電源オン状態でパフボタンを押す
KIZOKU KIRIN TUBE MODの基板は、MOSFETに近い簡易的な保護機能だけでなく、電源オンオフやロック機能が備わっています。
そのため、他社の有名なセミメカニカルチューブと比較して、バッテリーを収納したままで携帯できるメリットがあります。
感想とまとめ
軽量で作りの良いセミメカチューブMOD!!
モチーフがある個性的なデザインが特徴ですが、そこまで主張が強くないので持つ人を選ばないのが良いですね。鱗デザインはプリントでなく、彫り込みだったら尚良かった。
セミメカチューブとしては珍しくない2サイズバッテリー対応機種です。
しかし、固定電圧出力の機種はかなり珍しいですよね。
個人的には低ボルテージ運用がメインなのでかなり重宝する仕様です。
しかも5クリックロック付きですから、普段持ち歩くにも面倒じゃないのが良い!
いちいちバッテリーを外すのはかなり面倒ですからね…
作りもかなり良いですから、セミメカを探している人だけでなく、小さいサイズのMODを求めているユーザーにはかなり良いと思いますよ!
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