Vandy Vape「バンディーベイプ」のVAPEテクニカルスコンカーMOD、Pulse BF 80W MOD「パルス ビーエフ モッド」のレビューです。
制御基板VANDY CHIPを搭載しながらメカスコ譲りの軽量コンパクトボディーは健在!
レジン製パネルやカラーバリエーション豊富なスコンクボトルなどオプション品も充実!
20700/18650バッテリーに対応。
それでは詳細をレビューしていきます。
商品提供:ベプログshop
詳細
VANDY VAPEが新たにラインナップに追加したのは、軽量コンパクトなテクニカル ボトムフィーダーMODです。
サイズ感はVANDY VAPEがリリースしたナイロンとABS樹脂製のメカニカルBF MOD、Pulse BF Box Modプラスアルファ程度のコンパクトボディで、重量に関してははこれよりも2g軽量な79.2gで、制御基板を搭載したテクニカルMODとして相当軽量な部類の製品です。
また、テクニカル スコンカーMODのロングセラー、定番的モデルのHcigar / VTinboxとサイズスペック(VTinboxはH 83×W54×D25mm)がかなり近く、同じようなサイズ感でありながら、今回のPulse BF は20700バッテリーを収納することが可能です。
本体の素材については説明書にもメーカーWEBサイトにも記載がありませんが、Pulse BF Box Modと同じようなマットな肌感の樹脂素材が用いられています。
本体側面には”VANDY VAPE”のロゴ文字が入っています。
スペック
サイズ | H 82×W56×D27mm |
重量 | 79.2g(実測 ボトル5.5g除く) |
出力モード | VW/VV/Bypass/温度-Ti/温度-Ni200/温度-SS316 (TCR値の変更可能) |
温度管理範囲 | 100-315℃/200-600℃ |
出力電圧範囲 | 0.5 – 8.5V |
ワット数範囲 | 5 – 80W |
抵抗値範囲 | 0.05 – 3.0Ω (VW mode) 0.05 – 1.5Ω (TC mode) |
スレッド | 510(スプリングコンタクト) |
充電ポート | microUSB(DC5V1A) |
リキッドボトル容量 | 8ml |
バッテリー | 20700シングルバッテリー(18650スリーブ付属) |
保護機能 | ・オーバーヒート保護 ・短絡保護 ・開回路保護 ・過電流保護 ・自動カットオフ ・バッテリー電圧保護 |
Vandy Vape公式サイトより
パッケージ・内容品
それでは早速Pulse BF 80W MODのパッケージを開封していきます。
VANDY VAPEのブランドカラー、水色のパッケージの中には、プラスチックに保護されて本体と付属品が収納されています。
パッケージの側面にはシリアルナンバーなどが記載されたステッカーとともに、偽造防止対策のコード入りステッカーも貼られています。
内容品一覧
- Vandy Vape/Pulse BF 80W MOD本体
- BFシリコンボトル
- 18650バッテリースリーブ
- microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル、ワランティーカード、クオリティーチェックカード
マニュアルなどの書類は残念ながら日本語では書かれていません。使い方がわからない場合はこの記事を参考にしてくださいませ!
スプリングコンタクト式アトマイザー取り付け部
アトマイザーを取り付けるためのスレッドは、PULSE BF 80Wの上部に設けられており、パフボタン側にオフセットしています。通電性や耐久性を確保するために金属のパーツが用いられています。
本体の厚みは27mmですが、エッジがラウンドしているのでこの部分を除くと25mm幅です。この厚み程度の大きさのアトマイザーであればオーバーハングすることなく搭載可能。
メーカーウェブサイトを確認すると、リキッド滲みにも対策が施されていることがわかります。画像を引用します。
このように3箇所にOリングが用いられ、リキッドがリークしづらい設計となっているようです。
510スレッドを採用しているので、同じ規格のアトマイザーをマウント可能。現在リリースされているほぼすべてのアトマイザーをマウント可能。
更に金メッキ加工されたコンタクトはスプリング式で、調整の必要がありません。実際にピンセットなどを用いてコンタクトを押してみると、スムーズに上下することが確認できました。
高品質なボタンとモノクロ液晶画面
ボタンや液晶画面などの操作系統はすべてPULSE BF 80W本体側面に集約されています。
制御基板ですが、マニュアルやメーカーウェブサイトには「本物の」VANDY CHIP搭載と書かれています。実際に本体を起動してフォントや機能、操作メニューなどを触って感じることはVOOPOO/DRAG 157Wなどに搭載されているGENE CHIPとの共通性を感じます。メニューなどほぼそのままで、フォントも同じように感じます。OEM製品である可能性が高いと思いますが、公式にはアナウンスされていません。
液晶画面はモノクロディスプレイを採用しています。23*7mmほどの大きさの画面で視認性は十分です。表示項目は写真の通り5系統です。
メインのパフボタンはMOD側面の上部に設置されていて、握ったときに押しやすい位置に調整されています。頻繁に用いるボタンなので、大きいサイズ。円形の形状で、押しやすさを重視しています。
設定変更用のサブボタンは2つ。合計3つのボタンで操作することができます。パフボタン同様の素材が用いられており、本体とは異なる艶のある質感です。
操作系統ではありませんが、本体下部には基板冷却用だと思われる10個の小さなベントホールが設けられており、基板寿命にも配慮が施されていることがわかります。
マグネット式パネル バッテリーとスコンカーボトル収納部
バッテリーとスコンカーボトル収納部にアクセスするためにはマグネット式のパネルを外す必要があります。PULSE BF 80W本体からパネルを外すには、MOD底部の継ぎ目に設けられた段差に爪などをかけると楽に外すことが出来ます。
また、フロントパネルにはすコンカーボトルを押すための大きな穴が設けられているので、ここに指をかけて外すことも出来ます。フロントパネルの着脱はこの方が楽です。
フロントとリア、2面のパネルを外すことができます。
初期セットされているのはカーボン調パネルで、レジン製などのオプション品も販売されていて、カスタマイズも楽しむことができます。
マグネットでMOD本体に接続されているので、簡単に着脱でき、なおかつ不意に外れてしまうことも少ない仕様です。マグネットはパネルそれぞれ2箇所に設けられています。
パネルを外して内部を確認します。内部にも樹脂素材が用いられています。素材は公開されていません。樹脂素材であることは間違いなさそうですが、外装の樹脂パーツとは質感が異なります。
PULSE VANDY CHIPの記載あり。
また、バッテリー収納部には収納方向が側面にきさいされています。パネルを含め、バッテリー収納部は絶縁素材で構成されているので、バッテリーのシュリンク破れによる短絡を防ぎますが、バッテリー状態の確認は事故防止のために重要ですので、着脱の都度確認を怠らないようにします。
シリコン製8MLスコンクボトル
付属のスコンカーボトルは1本。予備は付属しませんが、オプションパーツとして様々なカラーバリエーションが用意されているので、カラーカスタマイズを楽しむこともできる充実の予備部品が魅力です。
付属品はボトルとトップキャップともにブラックカラーで統一された内容量8mlのボトルです。
もちろん分解することもできます。ボトル部分はシリコンゴムっぽい質感。トップパーツは金属製ではない手触りで、樹脂素材だと思われます。全体で軽量を目指したMODなので、軽リョナ樹脂素材を採用しているものと思われます。
着脱部分のトップパーツにはローレットのような溝が切られているので、開閉しやすいように配慮されているのが嬉しい一手間です。
分解組み立てしてみて気がつくことは、シリコンボトルの口が窄まっているため、一度外して組み立てる際の接続が若干面倒。うまくハマってくれずに先端の尖ったツールを用いました。
アトマイザーを載せてみました
使い方
それでは実際に使っていきます。まずは本体キットとは別にバッテリーを一本用意する必要があります。
20700もしくは18650バッテリーを1本用意して、パネルを外して収納します。
収納してバック側のパネルを外してみると、収納部の裏側から押し出してバッテリーを外すことができることがわかります。
また、パネル内部には”a Tony B PRoject”の記載があり、メカニカルBF MOD、Pulse BF Box Modと同じように「Tony Bと共同で設計された」製品であることがわかります。
メカニカルMODでは当然バッテリーの本体充電には対応していませんが、このPULSE BF 80Wには収容したバッテリーの充電機能が備わっており、20700/18650どちらのバッテリーも充電可能です。充電するには、まずバッテリーを本体に入れて電源に接続したmicroUSBケーブルを本体の端子に指します。充電状態は液晶画面に表示されます。
しかし、残念ながら電流に関する記載がなく、何アンペアにまで対応するかは公開されていません。安全性を考えて1Aで充電するのが良いかと思います。
バッテリーの準備が終わったら、次はBFボトルにリキッドをチャージしていきます。
通常用いる方法としては、ボトルを一度外し、更にキャップを外してリキッドを中に注いでいく方法がスタンダードです。
いちいちスコンカーボトルを取り外してリキッドを装填する手間が煩わしいユーザー向けの製品として、リキッドチャージできる製品もリリースされています。VANDY VAPEでも”30ML REFILL BOTTOLE”をリリースしておりますが、各社がリリースするリフォルボトルであればどれでも使用可能です。
また、テクニカルMODなのでビルドの際の短絡確認や抵抗値計測、ドライバーンにも当然使用できます。
操作方法
使い方をみていくと、細部は違うもののGENE CHIP搭載テクニカルMODと酷似しています。
- 電源ON …パフボタン5クリック
- サブボタンロック …電源ON時にパフボタンとプラスボタン同時長押し
- 画面の反転 … 電源ON時にパフボタンとマイナスボタン同時長押し
- モード選択 …パフボタン3クリックで次のモードへ
VW MODE ワッテージモード
1W刻みで 1W-129W-157Wまで設定可能
130W以上はSUPER MODESS MODE 温度管理ステンレス NI MODE 温度管理ニッケル TI MODE 温度管理チタン - メニュー呼び出し… サブボタン2つ同時長押しで呼び出し
P – V VW – VV モードの切り替え Pモードのみ DIY 1~5 カーブモードのセット Ω SET 抵抗値を表示する温度管理モードのみ TCR TCR値のセット 温度管理モードのみ ID シリアルナンバーを表示する VER ファームウエアのバージョン表示
温度管理モードでのワッテージ変更
各温度管理モード時にパフボタン4クリック
→W表示が点滅したらサブボタンでワッテージをセット
→パフボタンで決定
カーブモードモードのセット
メニューでカーブモードをセットした状態でパフボタン4クリックで呼び出し
・VWのカーブモードは1秒ごとに10秒までカーブを設定可能(5W-157W)
・温度管理のカーブモードも同様に1~10秒でカーブ設定(200°F~600°F/100℃-315℃)
設定後はパフボタン長押しで設定完了。
M1~M5まで、5種類、VWと温度管理モード合計10カーブ登録可能。
レジン着せ替えパネルも販売されています
着脱可能なマグネット式パネルですが、着せ替えパネルも単体で販売されています。
選べるカラーバリエーションは全4色。レジン製パネルなので、模様はランダムでユニークなものになりますが、色の系統を選ぶことができます。世界で一つだけの柄を楽しめるオリジナリティのあるパネルで、カラーシリコンボトルもオプション品が販売されているのでカラーカスタマイズが可能。
最初からセットされているカーボン調パネルも良いですが、わかりやすく個性を主張できるレジンパネルも捨てがたい。気分によってパネルを付け替えて遊ぶこともできるカスタマイズ性が魅力です。
このPULSE BF 80Wが大流行して、汎用企画化し、数多の数のカスタムパーツが流通してくれればよいのに。と期待を持ってしまいます。
まとめ:軽量コンパクト!カスタマイズ製にも優れ、見た目も兼ね備えたBFテクニカルMOD!
プラスコが流行ったっときにこの商品がリリースされていたら一気に普及したのではないでしょうか?軽さもプラスコ+α程度で、カスタマイズも楽しめ、なおかつ保護基板搭載でワッテージ変更や温度管理も可能。まさに死角な氏!と言った商品。唯一プラスコより大きいという欠点がありますが、同社のメカスコ Pulse BF Box Modより少し大きい程度のサイズ感は多くの人に受け入れられると思います。
す。
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