Vandy Vape「ヴァンディーベイプ」のVAPEアトマイザー、Maze Subohm BF RDA「メイズ サブオーム ビーエフ アールディーエー」のレビューです。
薄型プリメイドコイルを採用したアトマイザーです。
カートリッジ式のプリメイドコイルを交換して使用する製品なので、RDA(Rebuildable Dripping Atomizer)再構築可能と言えるのか?と言われれば答えは「否」であり、製品名に疑問が残りますが…
まだバリエーションが少ない、新構造コイルの爆煙アトマイザー。詳細をレビューしていきます。
商品提供:ベプログshop
詳細
Made in CHINAのVAPEブランド「Vandy Vape バンディーベイプ」は数多くのアトマイザー製品をリリースするメーカーでもあり、著名人とのコラボアイテムも多くリリースしている話題のブランドです。
優れた製品も多く、話題になるようなものも多数です。当ブログでも多くの製品をレビューしています。
今回レビューするMaze Subohm BF RDA「メイズ サブオーム ビーエフ アールディーエー」は記事冒頭にも記載した通り、『RDA』という名前は付いていますが、薄型円形のプリメイドコイルを使用するもので、リブタブル製品に分類はできません。しかし、カードリッジ式のプリメイドコイルを使用する「クリアロマイザー」とも異なり、リキッドを蓄えるタンクが”クリア”でもない、分類上は新たなジャンルの製品ということになります。
メーカーとしては「レギュレーテッドとメカニカルに互換性」とアナウンスしている通り、テクニカルMOD、メカニカルMODどちらでも使える仕様になっており、「初めてのサブオームBF RDA」という新たなジャンルの製品であると言えます。
スペック
直径 | 24mm |
高さ | 22.5mm(DT・スレッド除く) |
リキッド容量 | 2ml |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | ハーフインチ 810DT(510DTアダプター付属) |
コイル | プリメイド 専用コイル Maze Coil 0.2Ω 50-100W (SS316L 日本製コットン) |
エアフロー | サイドエアーフロー |
素材 | ステンレス |
BF対応 | ◎ BFピン付属 |
色 | Matte Black , SS , Gold , Rainbow |
VANDY VAPEより
パッケージ・内容品
コンパクトな紙箱のパッケージ。最近のVANDY VAPE製品共通のプラスチックパッケージではなく、一昔前に採用されていたパッケージが用いられています。
背面には内容物や製品の説明などが書かれており、側面にはシリアルナンバーなどともに製品偽造対策のために、スクラッチ式のセキュリティーコード入りのステッカーが貼られています。最近の中国製VAPE製品の多くに採用されている製品の偽造を防止する取り組みです。
内容品一覧
- Maze Subohm BF RDA アトマイザー本体
- Maze Coil プリメイドコイル(予備 一つはアトマイザー組込済)
- レジン ドリップチップ
- 510ドリップチップアダプター
- 通常ポジティブピン&リフィルチューブ
- 予備Oリング一式
- 六角レンチ
- ユーザーマニュアル
付属品は本体の他に、マニュアルや予備パーツが収納されています。コイルは本体にプリセットされているものを含めて、2つのコイルが付属します。
マニュアルには複数の言語が用いられていますが、残念なことに日本語の記載はありません。しかし、アトマイザー製品なので簡単な内容かつ図解入りなのでおおよその内容はわかるようになっています。それでもわからない点はこの記事を参考にしてもらえればと思います。
分解
Maze Subohm BF RDAは正確に言えばRDAではないものの、ドリッパータイプのアトマイザーということでパーツ総数は少なく、写真左から ドリップチップ / スリーブ&トップキャップ / コイル /デッキ(タンク) に分解できます。
ドリップチップ
ドリップチップはVandy Vape製品にしては珍しく、最初からセットされているドリップチップの他には付属しません。その他には510ドリップチップアダプターが付属します。
ドリップチップ取り付け部分はハーフインチサイズで、トップキャップ側にOリングが設けられています。このため、汎用の810ドリップチップに対応するので、市販品に交換して使用することもできます。
また、更に汎用品が多く販売されている510ドリップチップも接続可能です。付属のデルリン樹脂製510ドリップチップアダプターを使用することで取り付けすることができます。このドリップチップアダプターは、トップキャップから若干出っ張るデザインで、着脱時にトップキャップとアダプターの間に爪などを入れて取り外すこともできます。(それでも外れない場合にはキャップ裏から押し出す方法があります)
付属のドリップチップはレジン樹脂製。レビュー品のボディーカラーSSにはグリーン系のものが付属します。全長11.5mm、露出部の高さ7.5mm、外径18mm、内径9.5mm
トップキャップとエアフローデザイン
Maze Subohm BF RDAのエアフローはご覧の通り再度エアフロー方式。スリーブに設けられたエアホールから空気を取り込みます。
エアホールの開き具合の調整(ドロー調整)はトップキャップでスリーブのエアホールをトリミングして調整できます。トップキャップには指がかかりやすいようにえぐりが設けられているので、調整がしやすいように考慮されています。
このエアホールは1箇所につき、小さい穴が9つ。それが5箇所設けられていて、合計45個のエアホールから空気を取り込むことができます。
エアホールはプリメイドコイルにできるだけ近づけることでコイルを効率的に冷やせるようにデザインされています。
トップキャップ裏はドーム形状です。
デッキ
Maze Subohm BF RDAのデッキはまずコイルを外した状態の写真を見た方がわかるやすいと思いますが、ドリッパーのジュースウェルの上にプリメイドコイルをセットする構造です。
ジュースウェルは深く、2mlの容量があるので、そもそもドリッパーと呼んで良いのか?という疑問を持ちます。新ジャンルの製品であることは確かです。
トップキャップを外すと、通常のRDA製品では、コイルを固定するためのポールなどが現れますが、本製品では円形の薄型プリメイドコイルが顔を出す変わったデザインの製品です。
ポジティブピンとスコンクピン
コイルの前にポジティブピンを見ていきます。ポジティブピンはクリアロマイザーのようなはめ込み式ではなく、しっかり固定されているので、メーカーが「レギュレーテッドとメカニカルに互換性」とアナウンスしている通り、メカニカルMODでの使用も想定しています。
ポジティブピンは通常ピン/BFピンが付属するので、ボトムフィーダーにも対応しています。BFピンを使用する場合はポジティブポール固定兼用なのでピンの出っ張り具合の調整はできません。通常ピンはダブルピン仕様なので多少であれば調整可能(筆者としては毎度書いている通り調整をお勧めしません)
なお、メーカー出荷段階ではBFピンがセットされており、通常ピンは同梱しているので、スコンカー以外のMODで使用する場合には通常ピンに付け替える必要があります。
そしてこちらがBFピンを取り付けた状態。
スコンカーボトルから押し出されたリキッドは、BFピンを通ってジュースウェルに供給される仕組みです。ジュースウェル上部にはコイルが取り付けられるので、2mlも容量のあるジュースウェルに直接リキッドを供給できるため利便性に優れています。
そして通常ピンを取り付けた状態がこちら。コイル上部からリキッドをウェルに注げるように煙突のようなパーツが接続されます。この供給の仕組みは使い方の項目で詳しく触れていきます。
プリメイドコイル
Maze Subohm BF RDA付属のコイルは専用開発の低抵抗コイル。コイル部分にはステンレス素材を採用。ノッチコイルのようなものが円形に当てはめられていて、記事冒頭でも記載の通り、既にレビュー済みのaspire / Revvo Tankと同様のデザインです。どちらが先かはこの際問題ではありません。
このコイルと見比べてみると、デザインも素材も異なっているので味の出方にも差があると思われます。推奨ワッテージは同様ですが、抵抗値は若干今回の製品の方が高くなっています。
- Maze Coil 0.2Ω 50-100W (SS316L 日本製コットン)
コイルの裏に設けられた日本製オーガニックコットンが設けられており、コイルにリキッドを供給します。
この製品、『RDA』と銘打っていますので、ウィックは再構築可能なのか?と思いきや、コイル自体は通常分解に対応していないため、リウィッキングには対応していません。全然リブルタブルではありません。どちらかと言えば、クリアロマイザーに近い製品です。
使い方
まず、コイルのコットンにたっぷりとリキッドを含ませてやり、コットンの焦げを防止します。
次にジュースウェルにリキッドを注いでいきます。
通常の使い方をする場合は、上部からジュースウェルにリキッドを注ぎます。スコンカーの場合はボトルから供給します。この煙突のようなリキッドチャージ部からウェルにリキッドを注ぎますが、スポイトボトルでも問題なくチャージできます。
ウェルには2mlものリキッドを蓄えられるので、ほぼタンクのような運用ができます。
ただし、リキッド残量は目視できないのでイガりには注意が必要。コイルがステンレスなので、温度管理で運用するのも良いかもしれません。
リキッドチャージですが、先端の長いボトルを用いる場合は、ドリップチップを外すだけで済み、態々トップキャップやスリーブを外す必要がなく、手間いらずで便利です。
MODに載せてみました
感想とまとめ
製品名にだけ疑問が残ります。そもそもこれはRDAではないでしょう。
当然の爆煙志向のアトマイザー。ドローは軽く、ミストを多く楽しめる機材です。
味はというと、VW運用の場合はAspire/Revvo Tankの方が上かな?という印象です。おそらくエアフローデザインが単純な単純なエアフローのため、取り込まれた空気はドリップチップに向けて導かれるので、中央に熱がこもりやすいのかな?と感じました。RevvoTankはトップエアフローで取り込んだ空気を下まで導いており、中央の筒状の構造体もあり、より冷却デザインに優れている印象。ただし、SS316Lコイルなので温度管理に対応しているのもRevvoとはまた違う個性です。
そして、筆者は数パフでコイルを一度焦がしてしまっており、コイルを見るとホットスポットによる焦げが発生していましたが、交換後のコイルにそれは見られなかったので個体差なのかもしれません。
まとめとしては…
ボトムフィーダーに対応した革新的な爆煙アトマイザー!!
円形薄型プリメイドコイルを使用しながら、ドリッパーのような構造を採用したアトマイザーで、ビルドの手間を省きながら、ボトムフィーダーやメカニカルMODにも対応した汎用性と利便性を重視した製品です。
トップストーブ構造のアトマイザーはAspire/Revvo Tankに引き続きレビューをお届けしました。これからどんどんリリースされてくるのでしょうか?
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