DIGIFLAVOR(デジフレーバー)のVAPEアトマイザー、Fuji Son GTA 「フジ ソン ジーティーエー」のレビューです。
爆煙向け25mmサイズの大口径RTAです。シングルコイル&デュアルコイルのデッキチェンジシステムを採用し、好みやリキッドに合わせてデッキを交換して使えるのが大きな特徴になっています。
それでは詳細をレビューしていきます。
商品提供:ベプログshop
VAPEアトマイザー DIGIFLAVOR/Fuji Son GTA のパッケージと内容品
パッケージデザインはDigiFravor共通のカラーリングとサイズで、写真も載っていて内容物がわかりやすくなっています。
背面には内容物の簡単な説明、側面には製品偽造防止のシリアルナンバー入り、スクラッチ式コード入りのステッカーが貼られています。このコードをDigifravorサイト(http://digiflavor.com/project/fuji-son-gta/)の下部、”Security Code”に入力することで製品が偽造されたものでないか表示されるシステムになっています。
内容品一覧
- Fuji Son GTAアトマイザー本体
- デュアルコイルデッキ
- スペアパーツ(ガラスチューブ、Oリング、イモネジ)
- ビルドツール
- ユーザーマニュアル
コイルやコットンは付属しないため、最低限のビルドツールとともに用意する必要があります。説明書は日本語の記載はありませんが、図解入りでわかりやすく書かれています。GeekVapeの関連企業のため、説明書のフォームが共通になっています。
VAPEアトマイザー DIGIFLAVOR/Fuji Son GTA の詳細
デッキを交換可能なのが大きな特徴で、交換することにより、シングルコイル及びデュアルコイルどちらにも対応した製品です。サイズは25mmと大きく、タンク容量は4mlとそれなりの容量を確保。
チャンバー容量的にも各部の仕様的にも爆煙・ミスト多め運用向けのリブルタブルタンクアトマイザーになります。
互換ビルドデッキ、シングルコイル&デュアルコイル
ドリップチップに近いチャンバを備えたGTA構造はより純粋な風味を提供する
コイルに直接通気し、吸い上げやすい
ミニサイズと色の選択肢の拡大
GTAはVacuumとGenesisの利点を兼ね備えています
スムーズな液体の流れ、漏れのない、燃焼味のない
Interchangeable build deck, Single coil & Dual coil
GTA structure with chamber closer to drip tip provide purer flavor
Airflow straight to the coil, easy to wick
Mini size and more choices in color
GTA combines the advantages of Vacuum and Genesis
Features smooth liquid flow, no leaking, no burn taste
DIGIFLAVOR/Fuji Son GTAのスペック
リキッド容量 | 4ml |
直径 | 25mm |
全長 | 39mm(スレッド、ドリップチップ含まず) |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | トップキャップ一体型 |
コイル | RBA シングルコイル/デュアルコイル |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | ボトムエアーフロー |
素材 | ステンレススチール デルリン(ドリップチップ) |
Digiflavor公式サイトより
シンプルなルックス。仕上がりはそれなりです。実用的には各所エッジ部の面取りもされており、素手で全分解しても手の皮を切ってしまうようなことはありませんでした。筆者の個人的な感想としては、ディティールにもう少し凝れば間延びすることはなかったか?と感じますが、GeekVapeのディフュージョンラインからのリリースであり、価格的制約もある中、実用品としてコストパフォーマンスの良さを実現した結果とも感じます。
全長はスレッドを含まずに47.2mm。それなりに背の高さがあり、直径も大きいため、コンパクトというわけにはいきません。
DIGIFLAVOR/Fuji Son GTAを分解しました
大まかに分解すると、ドリップチップ&トップキャプ / タンク / デッキ になっています。各パーツはさらに分解可能です。
DIGIFLAVOR/Fuji Son GTAのドリップチップ
ドリップチップはビッグボアタイプで、素材はデルリン製。トップキャップ兼用のため、汎用品に付け替えて使うことはできません。
内径8.5→11mm(逆テーパーデザイン)
トップキャップ一体化タイプなので、リキッドチャージ時はこれを外してリキッドをタンクに注ぎます。
内径はチムニー内径と同一で、デッキが覗き込めるようになっており、発生したミストをダイレクトに吸い上げることができそうなデザインです。
DIGIFLAVOR/Fuji Son GTAのタンク
タンクは金属製のチャンバー&チムニーパーツと、ガラスチューブで構成されています。
デッキにアクセスしたい場合、逆さまにして外すことでリキッドが残っていても取り外し可能。ただし、ガラスチューブはパッキンを介して金属パーツに嵌っているだけなので、簡単に取れてしまうので指で押さえてやるなど注意する必要があります。
チャンバーのトップはドーム型やテーパーデザインは採用されていない、絶壁タイプになります。今までの経験上、リキッドの味をダイレクトに楽しみたい場合、このデザインが最適であるように感じます。
チャンバーの内径サイズは17.5mmで、チムニー内径は8.5mmです。
DIGIFLAVOR/Fuji Son GTAのエアフロー
エアフローデザインはボトムエアフローで、デッキ下から空気を取り込みます。エアホールは2箇所、対角線上180度の位置に大きく設けられたホールがドローの軽さを想像させます。エアホールには調整用エアホールリングを装備し、全開から全閉まで無段階でドロー調整が可能になっています。
DIGIFLAVOR/Fuji Son GTAのデッキ
初期状態でプリセットされているのはシングルコイル対応デッキ。2ポール2スレッドのシンプルなデッキで、中央には大きなボトムフローエアホールが設けられています。
空中に浮いているかのようなデザインのデッキ。このタイプのデッキデザインはウィッキングにコツが入らず、ビルド慣れしてない人でも楽にビルドできるイメージがあります。
このデッキでシングルコイルをする場合、チャンバー容量やエアホールサイズ、コットンレッグホールの仕様から、内径が大きいコイルかつクラプトンコイルなどの熱量の大きいコイルが前提、だと感じます。
DIGIFLAVOR/Fuji Son GTAの交換可能なデッキシステム
デッキチェンジシステムを搭載し、プリセットされているシングルデッキの他に、ベロシティタイプのデュアルコイル対応デッキに交換して使うこともできます。
どちらのデッキも全ての金属の表面に金メッキが施されていて、腐食による通電不良を防ぐとともに、通電性を上げる工夫が見て取れます。
各デッキは分解可能ですが、基本的に分解する必要はないと思います。ポジティブポール側がデッキから分解可能です。
DIGIFLAVOR/Fuji Son GTAのポジティブピン
ポジティブピンは上記のデッキ構造の通り、デッキ下が貫通しているデザインで調整はできません。
VAPEアトマイザー DIGIFLAVOR/Fuji Son GTA のビルド
ビルドです。今回はデュアルコイル用のベロシティタイプデッキでビルドしていきます。
サイトによってはシングルで味重視にも対応のような記載も見られますが、仕様的にタイトドロー方向の調整が困難かつ、デッキのエアホールが大きいため、高抵抗コイルでの運用には向かず、クラプトン前提でミスト量多めが前提のデッキのように感じ、熱量を確保できるコイルビルドが求められると思います。
デュアルであれば単線でも勝負できるように思います。今回はカンタル24ゲージ、3.0mm、5ラップで巻いていきます。
コイルレッグを固定する場合はとりあえず足の長さを決めて固定してしまってから、その後にジグを中に通してコイル位置を動かすと楽にビルドできると思います。
ボトムエアフローのセオリー通り、しっかり味を出すためにエアホール直上に設置します。そして、高さもできるだけホールに近づけますが、リキッドが伝い漏れしないように近づけ過ぎないように注意します。
今回ウィックにはNativeWicksを使いました。
コットン量を減らし、デッキ下から露出するコットン量を減らすことでタンク容量を確保する考え方。
雑なウィッキングですが、タンクをはめる段階でどうしてもずれるために、タンクを嵌めながら綺麗にウィックを押し込んでやります。
VAPEアトマイザー DIGIFLAVOR/Fuji Son GTA をMODに載せてみた
Smoant/Charon 218W(18650デュアル)
Joyetech/CUBOID PRO(18650デュアル)
Pioneer4You/iPV Vesta(18650デュアル)
大きなサイズ感もさることながら、シングルでもでデュアルコイルでも、どちらにせよ低抵抗になりがちなので、実用的安全性的にデュアルバッテリーMODに搭載するのが良いと思います。
VAPEアトマイザー DIGIFLAVOR/Fuji Son GTA のまとめ
多くのミストをタンクの利便性で楽しめる爆煙タイプのRTA。
俗に言う「ドリッパーライクな味」で、荒くダイレクトな質感と味を手軽で便利なRTAで楽しめ、価格も魅力的な機材です。
デッキ変更可能ながら、筆者としては単線ビルドならばデュアルコイル前提だと感じます。立ち上がりを犠牲にするのであれば、太めのクラプトンコイルでシングルコイルもありだと思います。
筆者はVAPEトリックができないため、詳しくは言えませんが、トリックの練習機材としても良いのかな?とも感じます。
若干残念なのは、トップキャップ&ドリップチップの構造で、内径的にハーフインチ(810DT)サイズも使用可能だったら尚良かったと感じます。
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