GeekVape(ギークベイプ) のTab Pro「タブ プロ」をレビューします。
この製品をどのカテゴリーに入れるのか迷いました。オームメーターともテクニカルMODとも言える製品だからです。その為、両方のカテゴリに入ています。
基本的にはオームメーターながら、コイルのドライバーン機能を搭載するならば、MODとしてと変えてしまうことから、テクニカルMODとしても簡易的に使えてしまうという製品です。
それでは早速レビューしていきます。
商品提供:VAPE CLUB
GeekVape Tab Pro のパッケージと内容品
Geekvapeらしいカラーリングとデザインのパッケージデザイン。
背面には製品偽造防止のスクラッチコード入りステッカーが入ります。
スリーブ式のパッケージの中にはさらに箱が入っており、開閉部は剥がすと破断してしまうステッカーが貼ってあり、製品の入れ替え防止に気を使っています。
内容品一覧
- Tab Pro
- microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル
説明書は基本的に英語で記載されています。日本語での記載はありませんがわかりやすい図解入りで、簡単な英語でわかるよう配慮されています。
GeekVape Tab Pro の詳細
Geekvapeは様々なVAPE製品をリリースしており、ワイヤーやビルドツールなど、RBAに必要な周辺機器も多数ラインナップしています。本機Tab Proは基本的にはオームメーターです。
オームメーターとは、主にメカニカルMOD(基板を搭載せず、保護機能を持たない機械的なMOD)用にアトマイザーをビルドする際に、短絡(ショート)していないか?抵抗値は適正か?を計測する機器です。
その為、このオームメーターにアトマイザーを搭載してビルドするビルド台としても使用できます。
オームメーターの中には、ドライバーン(コイルビルド後、ウィッキング前にコイルに通電させて熱を入れること)まで行える製品も多いことから、それならば、テクニカルMODとしても使用できるのでは?という誰しもが一度は考えつく発想をそのまま製品にしてしまいました!というコンセプトです。
GeekVape/Tab Proのスペック
サイズ | H 94.6×W38.5×D24mm |
重量 | 90.7g(実測) |
定格電圧 | 3.2 – 4.2V(直接出力) |
定格出力 | 50W |
最大出力 | 9V±0.1V |
パワー出力モード | オートパワー |
抵抗検出範囲 | 0.05 – 3ohm |
抵抗値精度 | ±0.02ohm |
最大出力の持続時間 | 10秒 |
バッテリー | 18650シングルバッテリー |
保護機能 | ・短絡保護 ・低抵抗保護 ・アトマイザーなし警告 ・過熱保護 ・低バッテリ電圧検出 ・バッテリ逆差し保護 ・パススルー対応 |
Geekvape公式サイトより
スペックを見てみると、出力調整はできないものの、オームメーターというよりテクニカルMODに近いことに気がつきます。
見た目は少々大きめなオームメーターそのものです。
アトマイザー取り付け部
アトマイザー取り付け部は、多くのアトマイザーに採用されている510スレッド。
この取り付け規格のアトマイザーに限定して取り付けて使うことができます。
ポジティブのコンタクトには金メッキが施されています。また、スプリングコンタクトを採用しています。
90°回転可能なコネクターで、コネクターの方向を変更することができます。
オームメーター、ビルド台として使用する場合には上向きにコネクターを調整して使用するのが使い勝手が良いですね。
操作部分
本体側面には給電用のmicroUSB端子と、ボタンスイッチが設けられています。ボタンを操作してモード変更及び電源ON/OFF、ドライバーンなどの操作を行います。
また、本体上面には液晶画面が設けられています。この画面に抵抗値やバッテリー残量、各種のステータスが表示されます。
画面に表示されるステータスの詳細がプリントされていてわかりやすくなっています。
バッテリー収納部
本機は18650バッテリーを収納して、コードレスで使用することができます。収納部は本体側面にはあるくぼみに爪などを用いてカバーを外してアクセスします。
バッテリーカバーはマグネットで留まっていて、簡単に取り外すことができます。
GeekVape Tab Pro の使い方
本機を使用するにはVAPEテクニカルMODで使用するのに適したSONY VTCシリーズなどのハイドレン対応18650バッテリーを一本用意します。
バッテリー収納部は本体背面にあり、カバーを外してバッテリーを収納します。
本機は収納バッテリーの充電にも対応しているため、バッテリーの充電を行う場合には電源接続したmicroUSBケーブルを本体の端子に接続します。なお、2Aクイックチャージには非対応ですので、アダプターなどを用いる場合は1Aのものを選択します。
なお、オームメーターとして用いる場合は、バッテリーを入れずにUSB端子からの給電だけでも動作します。しかし、ドライバーン機能を用いる場合にはバッテリーを収納する必要があります。
Geekvape/Tab Pro の操作方法
操作方法
電源ON/OFF… パフボタンを素早く5回押す
モード変更…? パフボタンを素早く3回押す
モード詳細
F0 | パフモード | パフボタンクリックでファイア(ファイア時には抵抗値を表示する) |
F2 | 抵抗値計測モード | アトマイザーを載せると抵抗値を計測する |
オームメーターとして使用する場合にはF2モードを用いるのが便利です。
ドライバーンや試し吸いなどに用いる場合はもちろんF0モードで行います。シングル18650MODと考えるとサイズはかなり大きいと感じます。
GeekVape/Tab Pro のまとめ
誤差0.02ohmの精度。トータル的に使い勝手の良いオームメーターです。
テクニカルMODとしては出力調整機能がついていないので中途半端な印象しか受けません。
しかし、メカニカルMOD用のオームメーターとしては多機能。ドライバーンや試し吸いもできてしまうので、アトマイザーを搭載してからビルドが終わるまで取り外す必要が一切ありません。
しかし、メカMOD用のビルドツールとしてならば、出力モードをBypass(バッテリー電圧を直接出力)にするのが適していると思います。自動制御が入っており、メカニカルMODと出力に差がある為、ビルドの良し悪しを判断するまでに至らない為です。
ドライバーンモード(出力直接出力)と、Bypassモードがどちらも搭載されていると、メカニカルMOD用のツールとしてかなり完成されていたのではないかと思います。
爪が甘い部分や、価格が若干高いなどありますし、テクニカルMODでも代用できてしまい、こちらの方が多機能、高性能などもありますが、ビルド台としての使い勝手も考えると、メカニカルMODメインのVAPEユーザーでニーズにフィットすれば悪くない製品だと思います!!
コメント