GeekVape(ギークベイプ)のべイプMOD バッテリー、Aegis TC Box MOD「イージス」のレビューです。
ミルスペック(MIL STD 810G-516.6)の耐衝撃性と、高い防塵防水性(IP67)を謳うテクニカルMODです。
早速レビューしていきます。
商品提供:HEAVEN GIFTS
VAPEテクニカルMOD GeekVape/Aegis TC Box MODのパッケージと内容品
防水性をフューチャーしたパッケージデザイン。
背面には内容人のスペックが記載されています。
同じく背面には偽造防止のためのスクラッチ式コード入りステッカーが添付されています。
内容品一覧
- Aegis MOD本体
- ユーザーマニュアル
- 18650バッテリースペーサー
- シリコン製のパッキン
- 予備ネジ
GeekVape共通デザインのユーザーマニュアルは英語で記載されており、日本語での説明はありません。
VAPEテクニカルMOD GeekVape/Aegis TC Box MODの詳細
GeekVapeのAegis TC Box MODは、ベイプ用のMODとしては珍しく、基本性能以外の筐体性能をウリにしたテクニカルMODです。
その性能とは耐衝撃性と防塵性能。
耐衝撃性はミルスペック(MIL STD 810G-516.6)をクリア、防塵防水性は国際規格であるIP67をクリアしているとのこと。
Aegis TC Box MODのスペック
サイズ | H 88×W46.8×D37.8mm |
ワット数範囲 | 5 – 80W |
最大出力電流 | 30A |
温度範囲 | 200 – 600F/ 100 – 315℃ |
モード | VW /BYPASS/VPC/温度-Ti系/温度-Ni系/温度-SS |
スレッド | 510 |
充電ポート | なし |
バッテリー | 26650(18650アダプター付属) ※Golisiブランド26650付属 |
保護機能 | ・短絡保護 ・開回路保護 ・過熱保護 ・時間超過充電保護 ・低抵抗保護 ・バッテリー逆接続保護 ・バッテリー低電圧保護 |
その他の特徴 | ・優れた立ち上がり性能(0.015s) ・耐衝撃性 MIL STD 810G-516.6 ・防塵防水性 IP67 |
Geekvape公式サイトより
ここで耐衝撃性について調べてみました。
耐衝撃性 MIL STD 810G-516.6について
米国防総省が制定した、米軍の調達規格であるMIL規格です。MIL規格は、MILスペック、ミルスペックとも呼ばれています。
MIL-STD-810は防衛装備品のための温度・湿度、高度、振動、衝撃など過酷な環境条件に即した試験室による試験規格。
温度試験 ・動作温度: -20°C – 60°C ・非動作時: -30°C -70°C
温度衝撃試験 ・急激な温度変化に耐えることができること
湿度試験 ・暖かく高湿度な環境に耐えることができること
衝撃試験 ・衝撃に対して耐えることができること
落下試験 ・鉄に1.52mから26回落下に耐えることができること
振動試験 ・振動に対して耐えることができることDataCraftサイトより
次は防塵防水性。
防塵防水性 IP67について
国際電気標準会議(IEC)の定める保護等級。6等級の防塵性能と、7等級の防水性能を持つという意味。
6等級の防塵性能は最もレベルが高く、「粉塵が内部に侵入しない」とされています。そして7等級の防水性能は最高レベルの8より一段階低く「規定の圧力、時間で水中に浸漬しても有害な影響を受けない」とされています。
- IP6X:粉塵が内部に侵入しない
- IPX7(防浸形)IPX7は、水中への浸漬に対する保護を規定している。水深1mの水槽に、電気機器を30分間没し、浸水がないことを確認する。防水仕様の携帯電話など、一時的な水没に対して保護されている電気機器は、IPX7以上の性能を持たせている。常時水没する場所でIPX7の性能は不足のため、IPX8または特殊機能が必要となる。
スマートフォンで言うと、iPhone7/7 Plusが同等級に対応しています。
電気設備の知識と技術より
どちらも規格をクリアした際には認定が降りるようです。
重量は単体で203g、バッテリー込みだと293g。
外見の特徴
MOD本体全体はゴムのようなもので覆われています。これで耐ショック性能と防塵防水性を確保しているものと思われます。マットな質感の部分がゴムのような質感。
撮影時に気がつくのはゴムの為、細かいホコリが付着しやすい点が気になります。
液晶パネル面にはメインスイッチ(パフボタン)と、サブボタン(プラスとマイナス)が設置されている3ボタンバッテリーとなっています。
反対面には革のようなものが用いられています。
革は質感と匂いなどからフェイクレザーと思われます。カラーバリエーションによって異なるカラーのレザーが使用されており、中央にはステッチが入ります。
革の周囲は金属プレート。Geekvapeのエングレービングが入るプレートはトルクスネジで固定されています。
T6のトルクスレンチを用いてネジを外し、プレートを脱着ことが出来ます。
機能には関係のない部分で、ここを外しても内部パーツにはアクセスできません。装飾プレートです。
アトマイザー取付部 510スレッド
上部にはアトマイザー取付部、510スレッドが設けられています。
コンタクトには金メッキが施されており、スプリング式になっており、アトマイザーの510スレッドやポジティブピンの長さにかかわらず、長さを吸収する仕様になっており、調整不要になっています。
コンタクトピン周囲は防水性を高める為か、シーリングが施されているように見受けられます。
外部インターフェイス
外部端子として、microUSB端子が設けられています。防塵防水性を確保するため、この端子は外部に露出しておらず、金属プレートとシリコンパッキンでカバーされています。
露出させるにはトルクスネジを外す必要があります。レンチはT6を用います。
金属製のカバーを外すとmicroUSB端子部分が露出します。
microUSB端子はシリコンパッキンでカバーされているので、これを外すことで端子を露出させることが出来ます。
このmicroUSB端子はファームウエアアプデート専用端子になっており、電源供給、ばってりー充電用として用いることは出来ません。
バッテリー収納部
バッテリー収納部は本体底部に設けられたスクリュ式のキャップを取り外すことで露出します。このキャップにはバッテリベントホールが空いていて、安全性に考慮しています。
蓋には取っ手がついていて、爪などで立ち上げることができます。この部分をつまみ回すことでキャップを取り外します。
若干回すのに力を要する印象でしたが、それもそのはず、防塵防水性を確保するためキャップにはOリングが用いられ、水と砂塵の混入を防ぎます。
ベントホールですがストレートには空いておらず、複雑な機構で水の混入を防いでいるようです。
バッテリー収納部の内部はフィルム素材が用いられており、バッテリー皮膜破れなどによる短絡事故を防ぐ仕様になっていますが、バッテリーのシュリンク状態の確認を怠らないようにしましょう。
26650バッテリーが付属します。
バッテリーキャップを外してみると中にバッテリーが付属していました。
GOLISI IMR26650(3.7V 4300mAh 50A) ハイドレンバッテリー
初期状態ではポジティブ側にテープが貼られており、通電を遮断していますので、使用の際にはこれを剥がして使用します。
テープを剥がしたらバッテリーとバッテリーキャップを元通り戻せば使用する準備は完了です。
VAPEテクニカルMOD GeekVape/Aegis TC Box MODの使い方、操作方法
操作方法の詳細
- 電源ON …パフボタン5クリック
- サブボタンロック …サブボタン2つを同時長押しで操作無効
- 液晶明るさ変更…パフボタンとサブボタン同時押し(どちらでも)
- モード選択 …電源ON時にパフボタン3クリック
→ サブボタンでモード遷移
→モード変更時にパフボタンで移行しそれぞれ設定値変更可能です。
BYPASS | 抵抗値ロック可能 |
POWER | 抵抗値ロック可能 |
TC-NI | 抵抗値ロック、ワッテージ変更可能 |
TC-SS | 抵抗値ロック、ワッテージ変更可能 |
TC-TI | 抵抗値ロック、ワッテージ変更可能 |
TC-TCR | 抵抗値ロック、ワッテージ変更、TCR値変更可能 |
VPC | P1~P5まで1Sごとのワッテージ設定が可能モード |
VAPEテクニカルMOD GeekVape/Aegis TC Box MODもの防塵防水性と耐ショック性能のテスト
正確な性能試験には、正規のテスト方法があると思います。これで性能を証明することは難しいですが、一定の性能証明にはなると思い実施しました。
耐衝撃性のテスト後に防塵防水性のテストは要件を満たせない可能性があるため、順番としては、防塵防水性テストの後に、耐衝撃性テストを行っています。
防塵防水性 IP67について
水深1mの水槽に30分間没して使用できればこの規格をクリアしていると考え、テストしました。水深1mを確保できる機材を所有していないため、近所のプールに持ち込み、30分水没させました。
写真撮影はできなかったため、帰宅後桶に水を張って撮影しましたが全く問題なし。
防水機能は本物のようです。
しかし、水没中にパフさせるのは危険なので、もし実験する場合には注意が必要です。(試しにパフしてみましたが、No Atomizer表示で保護機能が動作しましたがやめたほうが良いです。)特にアトマイザーを付けた状態で水没させ、パフするのは大変危険。
耐衝撃性 MIL STD 810G-516.6について
この規格には多項目(温度試験 , 温度衝撃試験 , 湿度試験 , 衝撃試験 , 落下試験 , 振動試験)がありますが、このMODにおいて重要なのは衝撃と落下テストであると考えます。
その中でも「鉄に1.52mから26回落下に耐えることができること」という項目にクローずアップしてテストしてみました。
テストは1.52mから鉄板に向けて自由落下させる方法を取りました。26回の倍、52回落下させた結果、以下の写真のようになりました。
機能上問題はありませんし、この状態でも使用できますが、装飾パーツがはじけ飛びました。
驚いたのは確実に割れると思った液晶画面が無傷なこと。この状態でも使用できます。驚きのタフネスさ。
もちろん、確実に各所が傷んでいます。
インターフェイスパネルとボタンパーツがはじけ飛び(粘着テープ式なのでもとには戻せました。)、バッテリーの蓋の取っ手部分が割れてしまい収納不可に。
装飾の金属パネルがちゃんとつかなくなり、ゴムシーリングにも割れが見られます。(防水性にも影響が出ると思います)
耐久テストとは言え、このように各所にダメージが見られるので、耐ショック性があるとは言え、わざと落としてテストするのはオススメできません。
製品レビュー、テストのためとは言え、このようにダメージを追わせてしまうのは心が痛みます。ダメージがあってもちゃんと使っていくからね!!
VAPEテクニカルMOD GeekVape/Aegis TC Box MODもアトマイザーを載せてみました
大きな筐体の為、大きなサイズのアトマイザーが似合います。
横幅37.8mmサイズですので取付部には十分な余裕があります。
逆に22サイズではビューティーリングなどを用いてマッチングする必要はありそうですが、タフネスMODには似合わないかもしれません。
VAPEテクニカルMOD GeekVape/Aegis TC Box MODのまとめ
耐ショック性能や防塵防滴性能がVAPE用のMODにいる機能か?実用的な機能なのか?
そんなことよりも、その性能がついているということに価値があると思います。
基本性能は搭載済み。各社のMODの性能が足踏みする中、異なる部分の性能を上げた個性的なMODが今後増えてくる兆候なのか?
潜るはずもない5000m防水や高磁気に耐えうる性能など、オーバースペックに価値を見出す人はかならずいると思います。
その分、筐体が大きく、携帯には不便。本体充電などの利便性がスポイルされている部分がありますが、タフネス仕様には十分な魅力があると思います。
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コメント
いーなー、注文しても発送さえされておりません( ノД`)シクシク…
防塵目当て(夏場は防水)で注文してますが発送すらされてません…
返信遅れてすみません…
夏が終わる前に到着すると良いですね(汗)