Aspire「アスパイア」のベイプスターターキット、Breeze2「ブリーズ2」のレビューです。
ヒット商品 Breeze がバージョンアップ。後継機となるBreeze2は最近の流行を踏まえ、POD型のアトマイザーを採用しました。
商品提供:ベプログshop
Aspire Breeze 2の詳細
前作はEle○f iC○reのコンセプトや機構を模倣インスパイア製品。
タンク一体型のオールインワンタイプでしたが、今作ではPODタイプのアトマイザーを採用。
PODタイプですが、コイル組み込み型ではなくプリメイドコイル交換式で、コイル規格は共通で、Breezeで新たに付属するプリメイドコイル「Breeze2 Atomizer Head(1.0Ω)」は前作にも流用可能です。
さらにオートスイッチ機構は廃止されています。
吸い込むだけで自動でミストが吸引できる機構は廃止になり、パフボタンでミスト発生を制御するマニュアルスイッチタイプに変更されました。
また、細かい違いといえば、エアフロー調整可能になったのも嬉しい仕様変更です。
以前リリースされた小型デバイスBreezeのアップデートバージョンとなる製品です。
前作との違い
- 大きさ 製品サイズは若干大きくなったもののほぼ変わらない片手サイズ
- 重量 4gほど軽くなったもののほぼ同様の重量感です。
- バッテリー容量 バッテリー容量アップ 650→1000mAh
- リキッド容量 2→3ml
- エアフロー調整可能
- アトマイザー部分がセパレートするPOD型に
スペックだけ見ても、細かいアップデートによってさらに使いやすくなった「後継機」であることがわかります。
スペック
サイズ | 96×35×19mm |
重量 | 74.5g(実測) |
バッテリー容量 | 1000mAh |
リキッド容量 | 3ml |
コイル抵抗値 | 1.0Ω/0.6Ω |
保護機能 | ・自動カットオフ(10s) ・短絡保護 ・低電圧保護(3.2v) ・過充電保護 |
aspire公式サイトより
パッケージ・内容品
デザインはaspireブランド共通の黒を基調にしたもので、ペーパーボックスに入っています。パッケージはマットな質感で、写真部分が光沢のある特殊加工で高級感を感じます。
パッケージ側面にはシリアルナンバーと、製品偽造防止のスクラッチ式セキュリティーコード入りステッカーが貼られています。そして背面には内容品情報が記載されています。
内容品一覧
- Aspire Breeze2スターターキット本体
- Breeze Atomizer Head(0.6Ω)プリメイドコイル
- Breeze2 Atomizer Head(1.0Ω)プリメイドコイル
- 予備Oリング一式
- microUSB ケーブル
- ユーザーマニュアル
- ワランティーカード
本体と充電用ケーブル、そして予備部品にマニュアルなどの書類、またプリメイドコイルは2種類が同梱されています。
マニュアル類は英語で書かれています。
分解
まず、製品を分解して見ます。
オールインワンタイプだった前作Breezeとは違い、PODのようなアトマイザー部分がセパレートする構造を採用。
マウスピースのカバーが付属するのは前作同様です。POD型アトマイザー部分はさらに分解可能です。
バッテリー部
まずはバッテリー部分から見ていきます。まずは外見の特徴から。
前作同様半艶のペイントが施されたペイント。
また細部の仕上がりは中華マスプロダクツにおいてトップクラスの製品クオリティを誇っており、この機種でもそのクオリティは健在。
aspire製品を開封して思うのは、他社製品に比べてホコリの混入が少ないなど、端々まで配慮が行き届いている点で、それが製品にも如実に表れているように感じます。
ボディーにはブランド名と製品名のプリントが入っています。
Breeze2ボディーには唯一のスイッチであるパフボタンを備えています。
クリック感は浅めながらお仕事こち問題はありません。
ボディーとは異なる素材で、樹脂のような質感です。
ボディー底にはバッテリーベントホールを備え、安全性に配慮しています。
側面には充電用のmicroUSB端子。そして、両側面の同じ位置にボタンを備えていますがこれはアトマイザーのロックを解除するボタン。
左右に設けられたボタンはアトマイザーのロック解除、イジェクトボタンですが、何も考えずに触っているとパフボタンと勘違いして、押しながら「あれ?ミストが出ない」と勘違いしたことが数度ありました。
左右のボタンを押すと少しだけアトマイザー部分と本体との間に隙間ができます。カチッと音とともにロックが解除され、イジェクトされるメカ的気持ち良さを感じることもできます。
PODアトマイザーを外してみると、本体側にはコイルに電力を伝える端子が設けられています。
LEDインジケーターはこの接続部分に設けられていて、バッテリーの状態や本体の電源状態、パフに連動します。
PODアトマイザー
次にアトマイザー部分です。
POD型とは言っていますが、プリメイドコイルを使用するタイプ。
サイズが大きいため複数個を持ち歩く運用には向いていないと感じます。
着脱式アトマイザーですね。
分解してみるとこのようなパーツ構成で、写真左から マウスピースカバー / マウスピース / プリメイドコイル / タンク /エアフロー&コイルロックパーツ に分解可能。
まずはマウスピースカバーから見ていきます。
樹脂製のカバーが付属するので、ホコリの付着などを機にすることなく、衛生的に携帯することができます。
ただし、外したマウスピースカバーは、本体にはつけておけないので吸い終わるまでなくさないように持ち歩く必要があります。
バッテリーの底に取り付けられるとより便利でした。
そしてマウスピースです。専用パーツとなっているマウスピースは汎用品に交換することはできません。
このマウスピースカバーにはエアフローホールが設けられ、左右に開いた穴からコイルにエアーを供給する構造を採用しています。
加える部分は楕円形ですが、ミストが通る穴は小さい楕円形です。
そしてマウスピースの中にはエアフロー調整可能なパーツを備えているので、ドローの調整が可能になっているのも、前作Breezeからの大きな違いです。
この部分を回して、エアホールの大きさを調整可能。
ドロー調整ができるのは大きいですね。
このパーツはコイルをロックするのも兼用。外してコイルを着脱します。
ただ、このロックパーツのスレッドのかかりが浅くて、きちんとロックされなかったり、マウスピース側に付いていってしまうこともしばしば。
もう少し長めにスレッドを掘ればよかったのに…
ロックパーツを外せば簡単に着脱可能です。
そしてタンクパーツも見ていきます。
ボトムパーツがコイル直接ではないので漏れづらい構造です。ポジティブピン周りにはシーリングもされており、リーク対策はバッチリです。
リキッドチャージ部分はボトムにあり、チャージするときはPODを取り外す必要があります。
タンクの素材は樹脂。PETG(グリコール変性のポリエチレンテレフタレート)です。
コイル
それでは最後にコイルを見ていきます。
コイルの規格は前作Breezeと共通で、サイズに互換性があり、流用可能です。
- Breeze Atomizer Head(0.6Ω)プリメイドコイル
- Breeze2 Atomizer Head(1.0Ω)プリメイドコイル
NautilusXやPockeXのようなコイルデザインで、コイル内をU字状にエアーを通すことでトップエアフローでありながら、ボトムエアフロー的なデザインを実現するコイルデザイン。
コイルのトップからエアーを取り込み、折り返して空気が通る構造です。
使い方
それでは実際に使っていきます。まずは本体バッテリーを充電します。
電源に接続したmicroUSBケーブルを、本体側面端子に挿入して充電します。
次にPODタイプのアトマイザーにコイルをセットします。分解してコイルをセット。その後元に戻します。
最後にPOD底からリキッドをチャージします。チャージ後はコイル内のコットンにリキッドが浸透するまでしばらく放置します。
操作方法
- 電源on/off メインボタン5クリック
- ミストを吸う 電源ON時にパフボタンを押す
まとめ
利便性と容量アップのBreeze正統後継機!!
iC○reの完コピインスパイア製品だった前作から、利便性もバッテリー、リキッド容量がアップされ、より使いやすくなった正統な後継機で、コンセプトはキープしながらもより優れたデバイスへと進化しています。
また、用途的にも対応幅が広くなり、DL(ダイレクトラング 直肺吸い)向け専用機種であった前作とは異なり、エアフロー調整機能と、高抵抗値コイルを合わせることによってMTL(タバコのような吸い方)にも対応しています。これにより自分の好みのドロー、喫煙スタイルに合わせることができるようになりました。
PODタイプの利便性と、コイル交換式のコスト的メリット、そして余裕の容量。さらにトップエアフローで漏れない構造と利便性を追求したデバイスです。
他のPOD式デバイスと比べた優位点は
- コイル交換式によるコスト的メリット
- 余裕のバッテリー容量 1000mAh
- 大きなタック容量 3ml
といったところでしょう。これは逆にデメリットにもなり得ます。例えばコイル交換式はコストメリットはありますが、いちいちコイルを交換する手間が発生します。また、バッテリーやタンク容量が大きいことは、それだけボディーサイズと重量につながっています。
これらのメリット・デメリットを天秤にかけて、使い方にマッチするユーザーには良い選択肢となるのではないでしょうか!
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