WOTOFO(ウォトフォ)のVAPEアトマイザー、SERPENT ELEVATE RTA「サーペント エレベート」のレビューです。
シングルコイルに特化した24mmサイズの爆煙RTA。トップエアフローでリキッドリークに配慮したデザインは、味も追求した”空気分配構造”のデッキエアホールデザインを採用しています。
このアトマイザーの特徴
- 24mmサイズのシングルコイル専用爆煙RTA
- トップエアフロー構造でリキッドが漏れにくい
- デッキエアフローはボトム&サイドのデュアルチャンネルエアフロー
詳細をレビューしていきます。
商品提供:WOTOFO
詳細
WOTOFOアトマイザーの人気シリーズ、SERPENT(サーペント)に新たなアトマイザーが仲間入りしました。SERPENT ELEVATE RTAです。
このアトマイザーは、VAPEをメインとした動画をアップしている海外の人気YouTuber、Suck My Modとの協同デザインによるコラボレーションアイテムです。
トップエアフロー構造のアトマイザーですが、エアフローはデッキに対してボトム&サイドエアフロー構造(空気分配構造)になっているのが特徴。
トップエアフローでリキッド漏れを防ぐ構造でありながら、コイルに対してはボトムとサイドからエアーを当てることでコイル冷却の効率化とミスト導入性をアップ。これにより味の良さを実現したものと思われます。
デッキなポストレスの4ホールデッキです。ではデュアルコイルビルドが可能か?と言うとそうではありません。
このデッキ構造、基本的にはシングルコイル専用となっています。ホールが4つあるのは、コイルの巻きの向きがどちらにも対応するためですね。
カラーは充実の6バリエーション。定番カラーですが、豊富な色展開で欲しい色が見つかるはずです。
Black / Rainbow / Blue / Gunmetal / Gold / Silver
スペック
リキッド容量 | 3.5ml (バブルチューブ 4.5ml) |
直径 | 24mm(バブルチューブ 27mm) |
全長 | 35.1mm(DT、スレッド含まず) |
重量 | 51.9g(実測) |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 810DT |
コイル | RBA シングルコイル |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | トップエアーフロー |
素材 | ステンレススチール |
メーカー公式サイト | https://www.wotofo.com/Wotofo-Serpent-Elevate-RTA.html |
パッケージ・内容品
パッケージは最近のWOTOFO製品共通デザインの紙箱が採用されています。
カラーリングはコーポレートカラーである緑と黒を基調にしたもので、図案はこのSERPENT ELEVATE専用にデザインされたものです。前面にはロゴと製品が直接見える窓。背面にも前面と同じ蛇をデザインした図案がプリントされています。
内容品などの製品情報はパッケージ側面に記載されています。
また、側面には製品偽造防止用のスクラッチ式セキュリティーコード入りステッカーも貼られています。
内容品一覧
- WOTOFO SERPENT ELEVATE RTA アトマイザー本体
- バブルチューブ 4.5ml
- ビルド用六角レンチ、マイナスドライバー、L型ジグ
- 予備パーツ(Oリング、デッキネジ)
- コットン
- プリビルド クラプトン(28G + 38G * 9 + 28G)+ 36G N80
- ユーザーマニュアル
充実の付属品内容。説明書には日本語での記載もあり。コイルやコットンも個別包装されて封入されています。
そして、今回のレビュー品には付属しませんでしたが、WOTOFOの担当から図のコイルカットジグも製品版には付属させるとアナウンスがありましたので、ポストレスデッキでも楽にコイルレッグをカットすることができます。
外観
このSerpent Elevate RTA、見た目も美しい仕上がりになっています。
また、全体として、SERPENT(蛇)をモチーフにした統一感のあるデザインにっているのが特徴です。
金属の肌感はマットな質感で、表面に細かい凹凸がある梨地に近い仕上がりで高級感を感じさせます。
エアフローリングにはエビの鱗をモチーフにした模様が用いられており、鱗の部分の中はマット、線部分は若干光沢がある仕上がりと凝った表面処理が細かい仕事っぷりです。この鱗柄はルックスだけでなく、AFCを回す際の滑り止めとしても実用的。
チャンバー部分のロゴもしっかりとエッジが立った仕上がりで大変きれいに入っているのが特徴的。
分解
まずはSERPENT ELEVATE RTAを構造ごとに大まかに分解してみると、以下のように3つの部位に分けることができます。
- ドリップチップ
- タンク
- デッキ
タンクとデッキはさらに細かく分解可能です。それぞれの部位を細かく見ていきましょう。
ドリップチップ
ドリップチップ取り付け部分は810DT(ハーフインチサイズ)です。
付属品以外でも同じサイズの汎用品を取り付け可能。
付属品は3つ。2つは810ドリップチップ、もう一つは510DTを取りつめるためのアダプターです。
アトマイザーにプリセットされているのは、黒っぽい半透明の樹脂製のもの、内径は6mmストレートですが、エンド部が9mmまで拡大されたもので、810DTとしては比較的に内径の絞られたもの。
シングルコイル用に内径が細めになっているものと思われます。
全長11mm、露出部の高さ6.5mm、外径14.4mm、内径 6→9mm
もう一つ付属するのは、透明な樹脂の中に、金粉のようなものが閉じ込められたもの。こちらはやや内径が太めのもので、逆テーパーデザインになっています。
全長10.5mm、露出部の高さ6mm、外径16.5mm、内径 8.8→10.5mm(逆テーパー)
トップキャップとツライチになる樹脂製510ドリップチップアダプターも付属。より内径が細いドリップチップを取り付け可能です。
タンク
リキッドチャージはトップフィルで簡単に行うことができます。。
スクリュー式のトップキャップを回しあげると、中には大きなリキッドチャージホールが2箇所空いているので、ここからタンクにリキッドを注ぎます。ホールが大きいので、スポイトボトルなど先端が太い容器で問題なくチャージ可能。
キャップの側面には滑り止めの模様などは刻まれていませんが、パーツの厚みがしっかりと確保されているのでつまみやすく、またスレッドもスルスルと回るので外すのにストレスは全く感じません。
タンクは3ピース構造。ベースとトップキャップ、チューブで構成されています。
チューブは標準のストレートタイプ(3.5ml)と、エクストラのバブルチューブ(4.5ml)の2種類が付属。デザインとリキッド容量で使う方をセレクト可能。
レビュー品のバブルチューブは樹脂製でしたが、これもWOTOFOからのアナウンスで、製品版は順次ガラス製に変更になるとのことです。
チャンバートップはすり鉢のようの徐々に内径が絞られていくテーパー形状。チムニー内径4.85mm
エアフロー
トップエアフロー構造です。デッキの上からエアーを取り込むため、ボトム部分からリキッドが漏れることがないので、逆さまにしたり、傾けたりしなければ物理的にリキッド漏れは発生しない構造です。
このエアホールには、ドロー調整用のAFC(エアフローリング)を装備。無段階でドローを調整可能です。
AFCは着脱可能、トップキャップを外して分解します。リングとタンクベースパーツにはそれぞれ凹凸があり、この部分がハマって周り留め(ストッパー)として機能します。
デッキ
デッキはポストレス構造。4スレッドデッキです。記事冒頭でも触れた通り、シングルコイル専用となっています。
デッキサイズは直径18mm。アトマイザー外形の割には小さなデッキサイズですが、これはトップエアフロー構造のため、アトマイザー上部から取り込んだ空気をボトムまで導かなくてはならず、空気の通り道をアトマイザー内に作らなければならないからです。
デッキにはU字型の溝が彫られていて、ここにコイルジグをセットできるように、ビルドに考慮されたデザインになっています。
スレッドにはイモネジが使われていて、プリセットされているのは六角レンチで操作できるものです。
付属品にはマイナスネジで操作できるイモネジも付属。好きな方を使うことができます。
デッキエアホールは左右対称に、それぞれ2箇所。ボトム側とサイド側にホールが設けられています。
コイルを囲うようにデザインされたデッキが特徴的ですね。
ポジティブピン
ポジティブピンも確認しておきましょう。
デッキの裏には”SERPENT ELEVATE”の文字、そしてWOTOFOのロゴマーク、蛇をモチーフにした図案がエングレービングされています。
金メッキ処理されたポジティブピンの出っ張り具合、実測1.04mmでした。
このピンはデッキのポジティブ側固定ネジ兼用なので緩めて出っ張り具合を調整することはできませんし、緩めても、ハイブリッド接続などでバッテリーでピンを押してしまうと、ピンではなくデッキ側が押し出されてしまうので、緩めても出っ張ることはないため緩めて使用するのは危険なだけなのでやめましょう。
ビルド
それではビルドです。シングルコイル専用のデッキ。基本的には付属コイルのようにクラプトンコイルを前提としたデザインになっています。でも、ドローが比較的重いので単線ビルドでも十分に行けそうです。
今回は付属コイルでビルドしてみました。
コイルレッグ(足)をあらかじめプリカットしてデッキにマウントします。レビュー品には付属しませんでしたが、付属品の項目でも触れた通り、カット用の階段状ジグが製品版には付属するので楽にプリカットできると思います。
デッキにマウントしてコイルの高さを微調整したら、ドライバーンしてホットスポットを除去していきます。
最後にウィッキングです。コイルにコットンを通して、ジュースチャンネルからリキッドをコイルに供給してやります。
ジュースチャンネルは塞ぎすぎないようにしないと供給が滞ってしまうので注意。タンクの底までウィックを伸ばしてやって、最後までリキッドが吸えるようにしてやりました。
最後に。試しにデュアルでも巻いてみましたが、ビルドできないことはないのですが、ウィッキングが大変ですし、エアーの流れを考えた時、冷却にも不利なのでやはり基本はシングルビルドに特化しているアトマイザーだと思います。
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感想
ルックスは好みが分かれそうですが、加工というか仕上がりはすごく綺麗だと思います。
手間かかっている加工だな、と感じますね。この価格帯のアトマイザーでこの出来は満足感高いと思います。
シンプルではないですが、図案などは上品な印象です。
ドローは見た目よりも重たいです。全開でもスカスカではなく、抵抗感のあるドロー。
もちろんMTLには向かない、DL専用のドローなのですが、しっかりとAFCが効くので絞ればタイトなDLぐらいのドローにはすることができます。
肝心の味ですが、これはおいしいですね!
同じトップエアフローのアトマイザーでは、AUGVAPE INTAKE RTAがドリッパーライクなダイレクトな味でお気に入りなのですが、それと同じレベルの味を楽しめます。
多少の差はあるのですが、風味(フレーバーの広がり)だったら、このSERPENT ELEVATE RTAの方が秀でていますね。
まとめ
デザインと仕上がりが綺麗なリキッド漏れしずらい構造のトップエアフローRTA
味も満足できるレベルで大変おいしいアトマイザーです。特にドリッパーライクなダイレクト風味が好きなユーザーにはたまらない逸品で、その味をRTAで便利に。しかも漏れを気にせず使えるとなれば利便性も最高レベルです。
DL嗜好のユーザー向けのアトマイザー!
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