VANDY VAPE「バンディーベイプ」のVAPEアトマイザー、PULSE V2 RDA「パルスV2」のレビューです。
人気シリーズ最新作!シリーズ共通のDLに特化した爆煙ドリッパーはキープコンセプトに、構造をさらに進化。もちろんルックスもクオリティーもさらに向上!
このアトマイザーの特徴
- 24mmサイズ。DLに特化した爆煙ドリッパー!
- シングルコイルとデュアルビルド両方に対応
- 交換可能なエアフローリングを装備した画期的な構造
初代PULSE RDAは味はかなり良かった反面、見た目があまり良くなかったのが残念でしたが、VANDY VAPE製品のデザイン・クオリティは日進月歩で進化していることを感じられるフォルムに。さらに面白い構造を採用したアトマイザーに仕上がっています!
詳細をレビューしていきます。
商品提供:VapeSourcing
PULSE V2 RDAの詳細
VANDY VAPEのPULSE。このシリーズは「a Tony B PRoject」とのコラボレーションで製品化されたシリーズで、今までに複数のアトマイザーやスターターキットがラインナップされている人気シリーズです。
今までに製品化された商品を羅列してみると、なんと8商品もありました。
アトマイザー
MOD
VANDY VAPEは今でこそVAPE業界とのコラボ商品を数多く商品化する有名メーカーですが、2016年創業とVAPEデバイスメーカーとしては新参。初期の製品はデザインも良いとはいえない仕上がりで、クオリティーも今ほど高いとはいえなかったのですが、PULSEシリーズはコラボアイテムの先がけとなったシリーズ。
そのコラボアイテムからメカニカルスコンクMODがスマッシュヒット。
当時、ハイエンド(少数ハンドメイド)製品を中心に盛り上がっていた、小型軽量・3Dプリンター出力のメカニカルスコンカー(通称:プラスコ、メカスコと呼ばれていました)のトレンドにぴったりな商品を、しかも信じられないコストパフォーマンスで落とし込んで大ヒット。
その後も変わらないサイズ感とプラスチックの軽量ボディーが魅力のテクニカルスコンクMODを展開するなど、トレンドの最先端のアイテムをリリースするシリーズとして知られています。
そのシリーズの最新アイテムがPULSE V2 RDAです。
その名の通り、PULSEドリッパーの最新作。バージョン2の名前の通り、初代PULSEの後継機となっていて、初代PULSEで採用されていた特徴的なエアフローデザインをさらに進化させています。
コイル付近まで伸びた煙突のようなチューブデザインをさらに進化させた交換可能なエアフローリングを搭載しているのがPULSE V2 RDAの最大の特徴です。
交換可能なエアフローリングが3種類も付属します。ビルドに応じてパーツを簡単に交換できる革新的な構造を採用。
初代PULSEの続編となるV2。もちろんルックスも進化しています。
初代PULSE RDAは、凝った構造でユニークな作りをしていたのですが、ルックスはお世辞にも良いものとはいえないのが残念なポイントでしたが、V2ではルックスも整っています。もちろん、クオリティーもアップ。
このルックスと仕上がりに、VANDY VAPEのものづくりの進化を感じることができます。
カラーは全4色。定番カラーを揃えたラインナップ。
スペック
直径 | 24mm |
高さ | 25mm(32.4mm) |
重量 | 40.0g(実測) |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | ハーフインチ(810DT)/510DTアダプター |
コイル | RBA デュアルコイル/シングルコイル |
エアフロー | ボトムエアフロー |
素材 | ステンレス |
BF対応 | ○ BFピン付属 |
公式ページ | http://www.vandyvape.com/atomizer/rda/atomizer/rda/pulse-v2-rda/ |
パッケージ・内容品
内容品一覧
- VANDY VAPE PULSE V2 RDA アトマイザー本体
- スペアパーツ一式(Oリング、デッキネジ、クランプ)
- エクストラパーツ(810ドリップチップ、510ドリップチップアダプター)
- Airflow Ring 3種類
- スコンクピン(BFピン)
- ツール(六角レンチ、マイナスドライバー)
このアトマイザーは『VANDY VAPE PULSE DUAL 18650 KIT』(後日レビュー記事をアップします)付属する製品です。もちろんアトマイザー単体でも販売されていますが、単体販売モデルにはこの付属品の他にユーザーマニュアルが付属します。製品自体は全く同じものです。
分解
PULSE V2 RDAを分解すると、写真のように5ピースに分解することができます。RDAなのでパーツ総数は少ないのですが、キャップが3ピース構造(アウターキャップ|エアフローリング|アジャスタブルエアフローキャップ)とややパーツ点数が多めです。
ドリップチップ
ドリップチップはアトマイザー単体販売モデルにはマーブル模様のレジンドリップチップが採用されていますが、VANDY VAPE PULSE DUAL 18650 KITの付属品には、MODと同じカラーのドリップチップが付属します。
810DTが取り付け可能。510ドリップチップアダプターも付属します。
- 全長11.5mm、露出部の高さ7.5mm、外径17.5mm、内径9.5→10.5mm(逆テーパー)
トップキャップ
トップキャップは3ピース構造。PULSE V2 RDA最大の特徴m交換可能なエアフローリングを、スリーブとキャップで挟み込むような構造で非常にユニーク。初代では固定式だったエアフロー部分を交換可能にすることによって、多様なコイルビルドに対応しました。
エアフローリングのデッキ側供給口は、煙突のように伸びていて、コイル付近まで空気を導入するデザイン。これは初代から踏襲されています。
エアフローが斜め下に向けて空いているので、ドリップチップから何気なくリキッドをなみなみと注いでもリキッド漏れしないのも使い勝手が良いポイントです。
異なるのが、3種類の付属パーツでビルドに合わせたパーツを付け替え可能な点です。
メーカー写真のように、一つはシングルコイルビルド用パーツ。後の2つ(煙突部分が短めのもの)がデュアルコイルビルド用です。
シングルコイル用パーツは煙突部分が長めになっていて、コイルの近くまで伸びているのが特徴。デュアル用は短めで、これもコイル付近まで同じく伸びています。
デュアル用の2つの違いは「多穴・シングルオーバルホール」の違いです。
もちろんドロー調整も可能です。
アジャスタブルエアフローキャップという名前通り、トップキャップ部分を回転させることでエアホールを塞いで、取り込む空気の量を調整することができます。
トップキャップ上部は綺麗なドーム型を採用。
キャップを外してみるとその構造が一目瞭然で、エアフローリング部分がはまる部分が彫り込まれていて、その中央がドーム型に綺麗に加工されて、ドリップチップに向けてなだらかに加工されています。
デッキ
デッキデザインは初代と全く異なります。コイルビルドはシングル・デュアル両方に対応した4スレッドデッキです。
初代ではポストレスデッキが採用されていましたが、PULSE V2ではそのポストレスデッキがせり上がったようなデッキデザインに。
ポストレスデッキはデッキにマウントする前にコイルレッグをプリカットしておく必要があるので、現在コイルレッグカット用のジグが一般的になってはいますが、コイル位置を調整することを考えれば一手間かかるのには変わりありません。
その弱点を、デッキを浮かび上がらせて、ボトム部分にスペースを作ることで解消したのがこのポストデザイン。
ポストしたの空間に制限があるため、ある程度コイルレッグのプリカットは必要ですが、デッキマウント後にコイル位置を調整してから余分なワイヤーをカットすることができる構造です。
このデッキデザイン、ビルドしやすい以外にももう一つメリットがあります。
それはジュースウェルが確保できるということです。ポストレスデッキの弱点、それはコイル固定部がデッキボトム、つまりジュースウェルの底になっているのでリキッドの保持量が少ないことです。
その弱点を克服した構造、一石二鳥です。
デッキにプリセットされているのはマイナスドライバー用のイモネジです。好みに応じて六角レンチ用のイモネジに付け替えて使うこともできます。こちらは金メッキ処理されたものが付属します。
ポジティブピン
プリセットされているのはBFピン(スコンクピン)です。PLUSE V2のインシュレーターはネガティブ側をカバーする構造。これはハイブリッド接続のメカニカルMODでの使用時に置いて、ピンが脱落してショートするのを防ぐため。メカニカルでの使用も想定されたアトマイザーです。
もちろんノーマルピンも付属。ダブルピン仕様なので、緩めて出っ張り具合の調整が可能なのですが、ピンの緩みによる脱落には十分な注意が必要です。
ちなみにスコンクボトルからのリキッド供給部はポスト上部にあります。そのため、スコンクボトルからジュースウェルにリキッドを貯めることができますし、ボトルを押すのをやめてもリキッドが逆流するのを防いでくれます。
ただし、PULSE Xのようにコットンに直接リキッドを供給できる構造ではありません。コイル位置はかなり高めです。
MODマウント例
ビルド
ビルドは付属のコイルを用いてみました。0.3Ωコイルなので、デュアルで組むと0.15Ω計算(実測0.17Ωでした)ので、デュアルバッテリー以上推奨です。18650シングルバッテリーMODでは使いたくない抵抗値です。
コイル固定はしやすいです。ポスト下のスペースが狭いので、付属コイルをマウントする場合、若干カットしてからマウントしなければなりませんが、ポストレスデッキほどの組みにくさは感じません。
コイル位置はエアフローリングをはめてみて、コイルボトムにエアーが当たるように調整しながら確認します。
コイル位置がかなり高めに感じますが、これでも若干低いぐらい。キャップとエアフローパーツをはめてみるとちょうど良い高さです。
コイルレッグのカットですが、スペースが狭いので少々やりにくいです。刃が厚めのニッパーだと入らない可能性がありますので、薄めのツールを用意する必要があります。
最後にウィックを通して適当な長さにカット。ジュースウェルに落としてやれば完成です。
感想
かなり完成度高いです!!
まず肝心の味ですが、おいしいですね!初代PULSEを思い出せてくれるダイレクトにリキッドの味を楽しめる印象で、ウェットなミスト、リキッドのフレーバーを直接感じられるようなドリッパーの醍醐味を味わえる仕上がりです。
もちろんデュアルでもおいしいし、試しにシングルで組んでみても、シングルコイル用にエアフローが長く伸びているパーツのおかげで十分おいしく楽しめます。デュアルでもシングルでも楽しめますね!
もちろん、ミスト量重視のセッティングも簡単で、これもコイルビルドとエアフローパーツを変えるだけ。
オールマイティーに楽しめる爆煙ドリッパーです。
しかも、ルックスもクオリティーも向上しているだけでなく、ビルドも簡単になり、ジュースウェルも拡大。そしてスコンカーでも使いやすいディティール。
死角が見当たりません。
まとめ
初代PULSEは味はかなり良かったのですが、残念ながら見た目があまり良くありませんでした。
その進化版、PULSE V2 RDAは見た目も良いし運用も楽。ビルドも簡単で味も良い!かなりの完成度を感じさせてくれるアトマイザーに進化していました。
爆煙ユースのドリッパーの中でもこれはいい!と思わせてくれる完成度でした。
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