VANDY VAPE「バンディーベイプ」のVAPEアトマイザー、Berserker V1.5 MTL RTA「バーサーカー バージョン1.5 エムティーエル タンク」のレビューです。
有名なYouTubeチャンネル、Alex from Vapersがデザインしたバーサーカーシリーズの続編。MTLに特化したタンクの進化バージョンです。
このアトマイザーの特徴
- MTLに特化した大ヒット製品『BERSERKER MTL RTA』の進化版アトマイザー
バーサーカーシリーズ最初のMTL RTAは、個性的なルックスとタイトドローが可能な優れた構造が受け入れられて世界的な大ヒット製品となり、以降シリーズとして有名なアトマイザーになりました。
そして、今回はその最新作「Berserker V1.5 MTL RTA」がリリース。
何故『2』ではないかと言えば、このアトマイザーはマイナーアップデート版で、初代の弱点を克服した進化版となっているからです。
詳細をレビューしていきます。
商品提供:ベプログshop
詳細
Vandy Vapeは2016年に創立された、CEOのStefen Zhang氏が自らデザイナーチーフとして商品設計を陣頭指揮している、海外からも注目を集まている電子タバコメーカー。
そのVandy Vappeが、有名YouTuber『Alex from Vapers』と再びタッグを組んだ、Berserkerシリーズのバージョンアップした続編、Berserker V1.5 MTL RTAをリリースしました。
前作のちょっぴり癖のあったデザインから、よりポピュラーなデザインへと進化!
- デザインがシンプルに
ドリップチップパーツのベースがMTL RDAと同じフィンのような形状になり、この部分には個性を感じられるようになりました。
デッキデザインのガイドラインは初代と共通性を感じますが、細部が異なります。
- デッキエアフローホールが、円型からオーバル型に変更
- デッキジュースチャンネルの底が大型化
この部分は後の項目で詳細を見ていきましょう。
色展開は全4色。定番的なカラーリングが揃っています。 Rainbow / SS / GunMetal / MatteBlack
スペック
リキッド容量 | 2.5ml (メタルチューブ 3ml) |
直径 | 24mm |
全長 | 32mm(DT、スレッド含まず) |
重量 | 63.3g(実測) |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510DT |
コイル | RBA シングルコイル |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | トップエアーフロー |
素材 | ステンレススチール |
メーカー公式サイト | http://www.vandyvape.com/atomizer/rta/atomizer/rta/Berserker-v1.5-mtl-rta/ |
パッケージ・内容品
開封していきましょう。パッケージはVandy Vapeおきまりのペーパーボックス。
このアトマイザーのための専用デザインで、前面にはVandyVapeロゴ、BSKR V1.5 MRL RTAのロゴに、YouTuber”Alex from vapers”がデザインしたことがわかるロゴに、製品見える窓付き。
背面には内容品や製品の概要がプリントされています。
内容品一覧
- vandy Vape BERSERKER V1.5 MTL RTA アトマイザー本体
- メタルチューブ 3.0ml
- ビルド用マイナスドライバー
- 予備パーツ(Oリング、デッキプラスネジ)
- エクストラパーツ(ドリップチップ)
- プリビルド クラプトン(30G * 2 + 38G) Ni80 0.7Ω
- ユーザーマニュアル
説明書は各国言語で書かれていますが、日本語の記載はありませんでした。
外観
初代Berserker MTL RTAのちょっぴり癖のあったデザインから、よりポピュラーなデザインへと進化!
そういえば初代や、22mm版のBERSERKER MINI MTL RTAに入っていた某有名マンガから拝借したと思われる刻印は無くなりました。
この後にリリースされたBERSERKER MTL RDAにも入っていませんでしたから、何かあったのか。もしくは評判が悪かったんでしょう。多分。
AFCやトップキャップに入っているティアドロップ型の模様は健在で、初代との共通性は感じますが、デザイン的に個性を感じたタンク部分のシーリングパーツや、ロゴの主張が無くなって、よりシンプルなデザインに。
見た目のインパクトは弱くなりましたが、その分汎用性が増したように思えるデザイン。
分解
ざっくりと製品を分解してみます。
- ドリップチップ
- タンク
- デッキ
一般的なRTAのデザインを踏襲したデザインです。全パーツを分解するとこの通り。
ちなみに図では”Top filling ring”とチャンバーが分離していますが、実際は外すことができません。
ドリップチップ
ドリップチップの取り付け部は510サイズ。
2つの付属510ドリップチップだけでなく、多くの汎用品を取り付けることができる汎用規格を採用しています。
プリセットされているのは金属ベースのドリップチップ。
デザイン性だけでなく、フィン形状にすることで冷却効果も兼ね備えました。ミスト冷却効果がアルトのことです。
全長20.7mm、露出部の高さ15.5mm、外径14.5mm、内径 3mm
このドリップチップは2ピース構造。金属のベースにスクリュー式トップチップが接続されており、アトマイザーのコイルで発生した熱を唇に伝えない構造。プリセットされている半透明のもののほかに、交換用の黒い樹脂製パーツも付属します。
より内径が大きな樹脂製ドリップチップも付属。ビルドやドローによって使う方をセレクトできます。
全長22.4mm、露出部の高さ17.5mm、外径15mm、内径 4mm
チップチップ構造にもこだわりがあり、アトマイザー側はテーパーデザインです。
タンク
リキッドチャージは、利便性の高いトップフィルを採用。
タンク上部のトップキャップを外すだけでリキッドチャージができる便利さを重視した構造。今時リリースされるアトマイザーの多くがトップフィルを採用しています。
トップキャップはスクリュー(ネジ)式。くるくると反時計回りに回して外します。
トップキャップはほどよい厚みがあり、側面には滑り止めを兼ねた模様が彫り込まれているので、素手で簡単に回すことができます。
リキッドチャージホールは大きく開いているので、スポイトボトルなど注ぎ口が太い容器でも問題なく使うことができます。
2つのホールが設けられているので、片方からリキッドを注ぐと、もう片方が空気抜き穴として機能するので、ストレスなくリキッドをタンクに注ぐことができます。
構造的にボトムフィルも可能。アトマイザーを逆さまにした状態で、デッキを回して外し、タンクのボトムからリキッドをチャージできます。
このような構造なので、逆に言えばタンクにリキッドが残っていてもデッキにアクセス可能です。
リキッドを無駄にすることなく、リウィッキングや、リビルドが可能。
タンクは3ピース構造(ガラスチューブ / チャンバー&チムニー / トップキャップ)で構成されています。
ガラスチューブとメタルタンクが付属。
チャンバーの裏側は綺麗なお椀型、ドーム形状です。
- チャンバー内径13.5mm(初代と同じデッキサイズ)
- チムニー内径3mm(初代は4.5mm)
チムニーが絞られ、よりタイトドローに特化したアトマイザーに。
エアフロー
エアフローはボトムエアフローで、デッキ下にエアホールが設けられており、コイルの下から空気を供給します。エアホールは5種類。
上下2本のOリングでAFCとの気密性を高めているので、エアホール以外から空気が漏れないようになっているのが改良点。
この改良により、AFCを全閉にするとほぼ吸えないほどタイトドローになります。
AFCは着脱可能。AFCとデッキには凹凸があり、周り留めとして機能するので、AFCをつまんでタンクの取り外しが可能になっています。
デッキ
デッキは2ポール2スレッドのシングルコイル専用デッキ。ポストデザインなどは初代から変更がないように見えます。
クランプ部分も初代と共通で、ワイヤーレッグを這わせるための溝が彫られ、ビルドしやすいように工夫されています。
エアホールがオーバル型に変更されているのも大きな違いです。
ジュースチャンネルは初代と同じオーバル型ながら、初代ではボトム部分が小さな円型に絞られていたものが、ボトム部分がタンクと直結するように。
供給力がアップし、粘度固めのリキッドでも対応するように。
ポジティブピン
アトマイザーのボトム部分。
“Manufactured by VANDY VAPE” “BSKR V1.5 MTL RDA” “Alex from Vapers”などのロゴマークのエングレービング、モデルナンバーやシリアルナンバーも入ります。
ポジティブピンの出っ張り具合、実測0.61mmです。
インシュレーターはネガティブ側をカバーする仕様。ピンが脱落してしまった時、短絡事故を防ぐ仕様。
ダブルピン仕様のポジティブピン、緩めて出っ張り具合の調整ができる仕様です。以前のVandy Vape製品は精度があまり良くなかったために、ピンを緩めるとガタつきが大きく、緩めた状態での使用には不安が残るものでしたが、このレビュー個体は緩めても型が少なく、実用範囲内だと感じました。
しかし、製品には誤差があるので、実際の手元にある製品をしっかりと確認して使わないと危険ですので、緩めて使用する場合には細心の注意と確認を怠らないようにします。
ピンを全て緩めると、デッキのポジティブポストを分解できます。
ビルド
MTLアトマイザーでも必ずと言っていほど同梱されているのが、MTL向けのクラプトンコイル。クラプトン、確かに美味しいんですけど、ミストがクドいと感じる時も多いので、僕は単線が好きです。
Ni80 , 27ゲージ , 2.5mm軸 , 5巻
とりあえずニクロムで巻き数少なめで巻いてみました。
デッキデザインは相変わらずKayfunオマージュなのでビルドしやすいですね。細線をクランプさせるときはネジを外す必要はなく、デッキポールとの間に隙間を開ければ良いだけです。
そういえばエアホールの形状もシリーズ最新作Kayfun Primeを思わせるオーバル型です。
コイルレッグはスクリューに一周巻いてやる必要はなく、デッキポールに沿わせるようにしてやり、ポールのキワでカットするだけ。非常にビルドは簡単です。
コイル位置はデッキエアホール直上にセット。ボトムエアフローのセオリーです。
コットンレッグはジュースチャンネルにギチギチに詰めることなく、ふわっと乗せてやりました。タンク底のリキッドまで吸いきりたい場合には片方だけでもウィックレッグをタンクのそこまで伸ばしてやる必要があります。
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感想
うまい!文句なく美味いですね!!
初代よりも確実に美味いのは、デッキエアホールの変更も影響しているとは思いますが、一番好印象なのはAFC部分。
スペック的にはエアホールサイズが初代より大きめになっていますが、Oリングで気密性が確保されているので実際にはよりタイトドローになっています。
そして、全長が短いのにミストのフレーバーを鮮明に感じるのは、放熱効果のあるドリップチップの影響?意味ないと思ったんですが、多少は影響しているようです。
味はいいんですけどね… 初代と同じく24mmサイズなんですよね。太くて短いんです。
ルックス的にはマスプロ然として初代より好きなデザインなのですが、もう世界では24mmサイズは標準なんでしょうね。でもいまだに22mmサイズがちょうど良いと感じる日本のユーザーは少なくないのではないでしょうか。
僕もその一人で、24mmサイズ、しっくりこないんですよ。でかいですよね。
初代は22mmバージョンのMiniがすぐにリリースされたので、TPDバージョンとして22mmサイズ作ってくれれば良いんですけど。
ちょっと長くなってもいいから2ml容量のTPD対応22mm版が欲しいですね。無い物ねだりなんですけどね。
まとめ
24mmサイズの味がめちゃくちゃ美味しいMTLアトマイザー。
デザインがシンプルになり、弱点が改良された進化バージョンです。
タイトドロー好きなら買って損がない製品だと思います!
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