Geekvape(ギークベイプ) のベイプアトマイザー、Ammit 25 RTA「アメミット 25」のレビューです。
GeekVapeのRTA、タンクアトマイザーAMMITシリーズ。
22mmサイズ、シングルコイルでありながらミスト量多めで味に定評のあるオリジナルAMMIT RTA、より多くのミスト量を目指したデュアルコイルRTAであるAmmit Dual Coil RTAに続き、その中間の製品がリリースされました。
シングルコイル前提でありながら、多くのエアーを取り込み、ジュース供給を増やしたのが本作です。
それでは早速レビューしていきます。
商品提供:GearBest
geekvape Ammit 25 RTAパッケージと内容品
プラスチックパッケージ。GeekVapeのアトマイザー、最近はこのパッケージに統一されつつあります。
パッケージの上下にはホログラムステッカが貼られていて、未開封であることを証明しています。
背面には製品偽造防止のスクラッチ式コード入りステッカーの添付があります。
内容品一覧
- Ammit 25 RTAアトマイザー本体
- 5mlロングタンクガラス
- エクステンションチューブ
- 予備パーツ(Oリング、カラーOリング、ネジ)
- ビルドツール
- ユーザーマニュアル
説明書は基本的に英語の説明書で日本語での記載はありません。図解入りのマニュアルが付属します。
geekvape Ammit 25 RTAの詳細
Geekvapeのベイプアトマイザー、 Ammit 25 RTAはその名の通りタンクタイプのRBAアトマイザー、ワイヤーからコイルを自分でビルドするタイプです。
冒頭でもお伝えした通り、AMMIT RTA、Ammit Dual Coil RTAに続くシリーズ3作目は、これらの中間のミスト量を狙ったアトマイザーであると思います。
シリーズを重ねる毎にデザインが洗練してきたように個人的には思います。
Ammit 25 RTAのスペック
リキッド容量 | 2ml/5ml |
直径 | 24mm |
全長 | 38mm ※ドリップチップ、510スレッド含まず |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510 |
コイル | RBA シングル |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | ボトムエアーフロー |
色 | Silve , Black |
Geekvape公式サイトより
標準2mlタンクでの全長は38.33mm。ドリップチップと510スレッドは含まず。
分解してみました
大まかに分解すると、デッキ/タンク/ドリップチップに分解できます。
勿論、デッキとタンクは更に分解可能です。それぞれは後ほど詳細を掲載しています。
ドリップチップ
付属のドリップチップはブラックデルリン製で、取付部は510です。汎用品にも交換可能。
トップキャップパーツがもう一枚付属することで、ハーフインチ(810DT)にも対応しています。
高さ10mm(露出部のみ 取付部除く)。内径 6mm⇒11mmと変化。
途中で急激に内径が広がるタイプです。
タンク
タンクは単独保持するタイプで、逆さまにして外すことで、タンク内にリキッドが残っていてもデッキにアクセスが可能です。タンクのメインパーツとなるガラスが上下金属のパーツで保持されている構造です。
リキッドのチャージはトップフィル。今やRTAの標準とも言える機能です。
トップキャップを外してリキッドホールを露出させます。トップキャップの厚みがそれなりにあり、スレッド精度が適切で、削りカスが残っていないため、適正な力で取り外すことが出来ます。
タンクはガラスタンクの上下に金属のパーツが設けられて保持されています。
上部にはローレット加工。外側からは見えないところですが、このタンクを分解する際に、指がかかることで分解が容易になっており、細かい配慮が見受けられます。
標準の2mlタンクの他に、より容量の大きな5mlラージタンクのためのパーツ、5mlガラスタンクとチムニーエクステンションパーツが付属するため、好みや利便性に応じて多くなタンクでの運用も可能です。
チャンバー裏はテーパーやドーム状ではないスタンダードな構造です。
ジュースコントロールシステム
高性能なRTA。ジュースコントロール搭載です。チムニーとデッキのジュースホールの合わせ具合で供給量を調整し、過剰過剰供給よるリキッド漏れを防ぐ機能を搭載しています。持ち運び時に遠心力や気圧差などでリキッド漏れが生じるのを緩和します。
ボトムエアフローシステム
エアフローはデッキ下部からエアーを取り込むボトムフロー構造を採用しています。エアフローリングはクリック感のあるGeekVapeお馴染みのタイプで、4クリックで全開になりますが、中途半端な位置で止めることもできます。
デッキ
デッキはシングルコイル前提の2ポール2スレッドデッキ。コイルのクランプがやりやすいデッキ構造の反面、コイルビルドの自由度は低い印象です。
このクランプ設計のため、デュアルコイルで巻くのにはあまり向いているとはいえません。
コットンレッグを落とすジュースホールは写真左右に設けられており、それなりに大きいことがわかるため、コットンで埋めてやってリークを防ぎます。
供給量が多い印象なので、コイルビルドと供給量の釣り合いから、MTLでの運用は厳しいように見受けられます。
デッキ下に大きく設けられた、3本スリットのエアホールの他に、デッキ部分に設けられたサイドエアフローのデュアルエアフローシステム。
ポジティブピンはダブルピンの為、調整可能とも言えます。個人的にはネジを緩めた状態での使用は推奨できません。
デッキ下の構造によって、ボトムから取り込んだエアーを振り分けています。ホールの大きさ的にボトムがメイン、サイドはサブであることがわかります。
geekvape Ammit 25 RTAをビルドしてみました。
さて、ビルドです。空吸いするまでもなく、MTLには向かない、DL向けのアトマイザー。
シングルコイルですが、熱量高めで組む必要があり、クラプトンやツイスト、パラレルビルドが向いていると思いますが、今回は例のごとく単線でビルドしていきます。
クランプで良いな、と思ったのは、片側のポールのサイドが削られている点。
もう片方はホールになっているので、片方のコイルレッグをホールに突っ込んだ後に、もう片方を通せば、イモネジを完全に外すこと無くコイルレッグの固定が可能で、ビルドする人乗利便性を考慮したデザイン。細かい心遣いがニクいですね。
ビルドに用いたのはカンタル24G。3.5mmで6ラップ巻いています。
メインのエアフローは明らかにボトムの為、伝い漏れしない程度にできるだけコイル位置を下げて調整しました。サイドフローもコイル真横から当たるのでなかなか良い位置だと思います。
この部分もすごく良い!こちらはポジティブ側ですが、コイルレッグがチムニーに触れて短絡しにくいように、一段掘られていて、短くカットでいるようデザインされています。素晴らしい!
コットンにはRTA向きで個人的に重宝しているCotton Baconを用いました。
コットンレッグは裂かずにフワフワさせてジュースホールに優しく乗せる程度でウィッキングします。
レッグをぎゅうぎゅうジュースホールに突っ込んでしまうと経験上供給不足になります。しかし、量が少ないと漏れ出すため、程よい量でウィッキングするのがRTAでのウィッキングのキモだと思います。
ビルドが終わったらタンクを取り付け、リキッドチャージをしたら使っていきます。
geekvape Ammit 25 RTAを使ってみました。
Vaporesso NEBULA MOD (26650)
Limitless LMC BOX MOD(18650デュアル)
Eleaf iStick Pico 25(18650シングル)
さて、使ってみた感想です。
◎見た目
25mmのボリューミーなサイズながら、全高があまり高くないのでマッチングは良いと思います。デュアルバッテリーや26650MODとの相性が良く、個人的にはシリーズで一番見た目は良いと思います。
◎機能面
トップフィル、ジュースコントロール、ボトムエアフロー。
そして、タンクにジュースが残っていてもデッキにアクセス可能。
現段階でRTAに搭載できる機能はすべて網羅しており、AMMITシリーズの機能性を引き継いでいることがわかります。
◎運用性
シングルビルドでかなり楽です。デッキ周りに様々な工夫(コイルレッグ固定部分やコイルレッグ切断部分の細かい配慮)によって、シリーズの中で一番ビルドが楽だと思います。
ウィッキングに多少コツはいりますが、それはRTA全般に言えることです。
◎クオリティ
AMMIT Dual RTAに見られた塗装のムラなどの荒さが改善されています。
相変わらず新品状態でのホコリの混入などは多い印象ですが、スレッド精度や削りカスの除去などの面で改善が見られます。
AMMIT RTAでは固着して動かなかったジュースコントロール部分もヌルヌルと程よいトルクで回るようになっていました。
◎ドロー
全閉ではMTL(口吸い、タバコ吸い)向けのタイトドロー。
そこからAFCを1クリック開くまでにドローはかなり軽くなります。DL(直肺吸い)向きのドロー。
しかし、デッキのエアフローの構造上、MTL向きではありません。MTLユースであればより良いタンクが存在します。基本DL向け。
しかし、2クリック(半分)から4クリック(全開)まではほぼドローが変化しません。これは付属のドリップチップ径に起因するもので、ドリップチップを外した状態でドローを確認すると変化するのがわかります。ハーフインチ対応のトップキャップを用い、より内径が広い810DTを用いれば、全開までドロー調整が可能です。
◎ミストの質感と味
ビルド次第な部分はRBAである以上否めませんが、俗にいう「ドリッパーライク」です。
RDAのような質感と味、とは言ってもRDAにも色々あるので漠然とした表現ですが、RTAらしからぬ、ウェットでダイレクトな味を楽しむことができます。
ウィッキングでの供給量の調整次第ですが、RDAのように過剰供給気味な風合い、ミストが荒く、粒子が大きいミストが混じるので、乾いたミストではなく、ウェットに感じます。
チムニー径も太い為、そのミストが直接口まで入ってくる印象です。
味の傾向としてはAMMIT RTAの方向性ですが、供給量が増え、取り込めるエアーも増えたためにバランスが変わった印象で、個人的には良い味の方向性だと思います。
リキッド次第ですが、好みに調整できる印象です。
geekvape Ammit 25 RTAのまとめ
その味からヒット製品となった印象のAMMIT RTA、個人的にAmmit Dual Coil RTAはそこまでメリットを感じずにただ大口径になってデカくなっただけの印象でしたが、本作はAMMIT RTAの方向性でありながら、対応するビルドとリキッドが異なるので、使い方が被らないRTAに仕上がっています。
味の好みや、リキッドの好み次第ですが、DL用途のRTAとしてはかなり優秀な部類に入ると思います。
個人的に現段階のAMMITシリーズで一番良いと感じています。
爆煙系RTAだけど、シングルでビルドも楽々、多機能で、ドリッパーライクな味が楽しめるアトマイザーでした。
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