Desire Design「デザイア デザイン」のVAPEアトマイザー、Mad Dog RDA v2「マッドドッグ アールディーエー バージョン2」のレビューです。
名前の通り、MAD DOG RDAのバージョン2としてリリースされた製品。
主な変更点はエクステリアデザイン(見た目)と、BF(ボトムフィーダー・スコンカー)対応です。
早速詳細をレビューしていきます。
商品提供:VapeSourcing
詳細
Mad Dog RDA v2は様々なアトマイザー製品をラインナップする中国のVAPEブランドDesire Designがリリースするリブルタブル・ドリッピング・アトマイザーです。
直径24mm、ミドルハイトの全長を持った躯体と、サイドエアフローを持つRDAです。
名前の通り、MAD DOG RDAのバージョン2となる本作と前作の大きな違いはルックスです。
スペック
直径 | 24mm |
高さ | 37.5mm 26.6(DT・スレッド除く) |
重量 | 27g |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | ハーフインチ 810DT |
コイル | RBA デュアルコイル |
エアフロー | サイドエアーフロー |
素材 | ステンレス、アルミニウム合金、PEI(ポリエーテルイミド樹脂) |
BF対応 | ◎ BFピン付属 |
色 | Black , Blue , Red , Gold , White , Purple |
Desire Designより
パッケージ・内容品
ブラックカラーのコンパクトなパッケージ。デザインが旧来の製品に比べて洗練され、スタイリッシュになった印象。文字のみのデザインで、内容物はわかりにくく感じます。
背面には内容品の記載とともに、スクラッチ式のセキュリティーコードの入ったステッカーが貼られていて、製品偽造対策としてこのステッカー・コードが用いられています。
内容品一覧
- Mad Dog RDA v2 アトマイザー
- 予備パーツ(Oリング、ネジ)
- BFピン
- ビルド用六角レンチ
マニュアルなどの書類はなく、シンプルな付属品。予備パーツは一式付属するので、経年劣化しても、長く使うことができるのは嬉しいですね。
分解
本体を分解すると、写真左から ドリップチップ / デッキ / トップキャップ に分けることができます。デッキはさらに細かいパーツに分解可能。ドリッパータイプのアトマイザーなのでパーツ点数が少なく、洗浄などのメンテナンスの手間を抑えることができます。
ドリップチップ
付属のドリップチップは本体のイメージ、質感に合わせたマットな質感のもの。テフロン素材が用いられています。
ドリップチップ取り付け部はハーフインチ互換規格で、取り付け側(トップキャップ)にOリングが設けられています。汎用品として販売されているハーフインチサイズ(810DT)に交換して使用することもできます。
樹脂製のドリップチップが付属。
全長11mm、露出部の高さ6.5mm、外径16mm、内径10mm
内径は入口と出口で同一ですが、内部がえぐられたような構造です。
どうでも良い話ですが、メーカー公式サイトに記載のサイズスペックと、実測値がかなり異なるので注意。
トップキャップとエアフローデザイン
キャップは前作同様にアルミニウム製なので、重量が抑えられており、手に持つとその軽さに驚くほどです。航空用アルミニウム合金製とのこと。
エアフローはトップキャップに設けられたエアホールから取り込まれる、サイドエアフロー構造で、デッキとトップキャップの合わせ具合を回転させて調整することでドロー調整が可能になっています。
エアホールは対角線に2箇所設けられ、どちらか一方を閉じる運用はできません。メーカーサイトではトップキャップが3ピースに分解できるような絵が載っていますが、かなり固く、簡単に分解できるものではありません。分解する必要も無いと思います。
トップキャップ裏は緩やかにテーパードしています。徐々に狭まるデザイン。
デッキ
デッキは2ポール4スレッドで、エアホールの仕様からも分かる通り、デュアルコイル前提のデッキです。ポストの間隔は1mmほどで、メーカ曰く、この余裕のある間隔により安全性を確保しているとのこと。
デッキ全体には金メッキがほ金メッキがほどこされているのはMAD DOG RDAと同様の仕様です。
変更点はポールの形状で、前作では4スレッドの高さが全て同じだったのが、今作であるv2では、コイルレッグの高さを吸収できるように2スレッドずつ互い違いの高低差が設けられており、ビルドが楽にできるように進化している印象です。このデッキは同ブランドのアトマイザー、Rabies RDAともまた異なっています。
スレッドにはイモネジが用いられており、六角レンチでアクセス可能です。
特徴的なデッキのエアフロー部分。この45度、斜めにカットされた部分がサイドエアフローから取り込んだ空気を、斜め上に供給する仕様になっており、同社アトマイザーの特徴にもなっています。MAD DOG RDAでも同様の仕様でした。
ジュースウェルは前作と同様の形状で、深さが確保されており、保持量は十分だと思えます。8.5mmの深さを設けることで保持量を確保。
ポジティブピンとBFピン
ポジティブピン及びスレッドにはデッキ同様金メッキが施されています。
そしてバージョン2である本作にはBFピンが付属するのも大きな変更点で、これによりボトムフィーダーに対応。スコンカーMODでの使用が可能になっています。
デッキのポジティブポールは圧入されているようで、ピンを外してペンチで挟んで見てもびくともしないので、ピンの出っ張り具合を調整できるとも言えますが、筆者としてはネジを緩めた状態での使用は不慮の事故防止及び通電不良の点から推奨できません。
BFピンのリキッド出口はジュースウェルより高い場所にあり、スコンカーボトルから供給したリキッドをジュースウェルに蓄えることができます。
本体にはPEI製のヒートインシュレーターが用いられています。アトマイザーで発生した熱をMODに伝えないために用いられているもので、MODの基板やバッテリー寿命を考慮したものです。PEI製ヒートインシュレータの厚みは1.5mm。
ヒートインシュレーターを外して使用する場合、510スレッドの深さによりますが、大抵のMODにマウントさせた場合、MODとの間に隙間が生まれてしまいます。
テクニカルMODではこのようなメリットを享受できますが、メカニカルMODではアトマイザー底部での通電確保も重要なので、この仕様がデメリットになる場合もあります。
ビルド
早速ビルドしていきます。
デッキのスレッドは六角レンチを用いて緩めます。付属の六角レンチが使用できます。
今回のビルドはカンタル24ゲージ、3.0mm、6ラップです。このビルド、MAD DOG RDAをビルドした時と同じ内容で意図的にビルドしています。同じビルドで味に差が出るのか?
まずはコイルを適当に固定した後にコイル内にジグを通してコイル位置を調整してやります。
コイル位置はエアフローを閉じる前提で互い違い、対角線に来るように設置しています。
コイル位置は中央寄り、高めを意識しています。トップキャップの高さに余裕があるので、コイル位置の自由度が高く、斜めエアフローも相まって、サイドエアフローでありながら、ボトムエアフロー的な味を実現できます。
ウィックにはFiber Freaksを用いています。
味的にはデッキデザインがほぼ一緒。エアフローデザインも同様で、違いはキャップ裏のデザインのみですが、差がわかるほどの違いはありません。ほぼ同じような使い心地と味だと感じます。
MODに載せてみました
Joyetech / ESPION (18650デュアル)
Sigelei / FUCHAI SQUONK 213 (21700/207000/18650)
Wotofo / NUDGE BOX MOD(18650シングル)
感想とまとめ
名前通りMAD DOG RDAのアップデートバージョン!!
ネーミングからもわかる通りのまとめとなってしまいますが、初期モデルのアップデートバージョンです。大きな違いは外見デザイン。見た目に関しては好みがあるので一概には言えませんが、よりスタイリッシュになった印象です。
使い勝手に関しては、初期モデル同様にDL(ダイレクトラング/直肺吸い)向けのアトマイザーで、タイトドローや味重視的な使用には向きません。
見た目だけの違いと思いきや、大きな違いがもう一つ。BF ボトムフィーダー/スコンカー対応した点です。YURI RDAから味に定評はありましたが、そのラインナップ全てがBF非対応であったDESIRE DESIGNアトマイザーも流行に追いつきました!スコンカーMODで使用するならこのバージョンを選ぶのが良いでしょう。
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