Desire(デザイア) のベイプアトマイザー、Rabies RDA「レイビーズ」のレビューです。
DESIREはYURI RDAなどで人気のメーカー。アトマイザーやメカニカルMODなどをリリースしています。本機は過去レビュー済みのMAD DOG RDAのアップデートバージョンという位置づけになっています。基本デザインを共通としながら、エアフロー構造やデッキをリニュアールしています。
それでは早速レビューしていきます。
商品提供:GearBest
Desire Rabies RDAのパッケージと内容品
白を基調にしたシンプルなデザインのパッケージ。
背面に提供先の品質管理シールが貼ってあったため、剥がした所ボロボロになってしまいました。パッケージを大事に保管したい僕みたいな人も多いので、直接貼るのは勘弁してほしいですね…
背面には偽造防止のためのスクラッチ式セキュリティーコード入りステッカーが貼られています。
内容品一覧
- Desire Rabies RDAアトマイザー本体
- 予備パーツ(Oリング一式、ネジ)
- ビルド用六角レンチ
Desire Rabies RDAの詳細
ベイプ機材ブランド、DesireがリリースするRabies RDAは24mmサイズのドリッパーアトマイザーです。
Rabiesは「狂犬病」の意味。DESIREの前作、MAD DOG(狂犬)に噛まれてしまったのか?狂犬病になってしまったようです。シリーズとしてつながりがあるネーミングですが、意味を知ってしまうと微妙な名前かもしれません…
Desire Rabies RDAのスペック
直径 | 24mm |
高さ | 37.5mm |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | ハーフインチDT(PEI) |
コイル | RBA デュアルコイル |
エアフロー | サイドエアーフロー |
素材 | アルミニウム、マグネシウム合金、PEI(ポリエーテルイミド樹脂) |
色 | Black , Blue , Red , Gold , Silver , Green |
DESIRE公式サイトより
MAD DOG RDAとスペックを比較すると、共通点が多く、エアフロー構造を変更したアップデートバージョンとも言えるアトマイザーであることがわかります。
外見的に”Rabies”の大きなエングレービング、上部の”DESIRE VAPE”ドリップチップの”DESIRE”と文字の主張が強めです。
分解してみました
大まかに分解してみました。左からドリップチップ/トップキャプ/デッキ。
3ピースのシンプルなパーツ構成。デッキは更に分解可能です。
ドリップチップ
ドリップチップはハーフインチサイズのPEI製黄色半透明樹脂製。エンジニアリングプラスチップに分類される素材で、良好な耐薬品性とルックスの良さが特徴。このドリップチップはMAD DOG RDAに付属のものと共通。メーカロゴがプリントされています。
内径約10mm、高さは取付部を除き、露出部のみで約6.4mmです。内部がえぐられたような構造になっています。
トップキャップ側にOリングが設けられており、汎用のハーフインチ(810DT)ドリップチップも使うことが出来ます。
エアフロー構造とトップキャップ構造
エアフローはサイドエアフローですが、取り込まれたエアーがデッキ部部分によって、斜めの方向に導かれるDESIRE伝統の“斜めエアフロー”を採用しています。
YURI RDAやMAD DOG RDAにも採用されているエアフロー構造。
本機では、エアホールは全部で4箇所。2つが対になっており、隣接するエアフローが集合するようにデザインされています。
キャップに設けられたエアホールとデッキの合わせ方でドロー調整可能。
更に、2つの対になったエアホールを、片側だけ開く運用も可能になっています。
キャップ裏ですが、MAD DOG RDAと同様のデザイン。若干角部分はラウンドしてはいるおのの、昨今流行りのドーム形状とは異なるデザイン。
アルミ製なので、非常に軽量なトップキャップです。
デッキ
デッキは2ポール4スレッド。MAD DOG RDAでは4つのスレットが横一閃に並んだデザインでしたが、本機では左右の2スレッドと、中央の2スレッドの高さを変えることで、コイルの足を巻いたそのままで固定できるようにデザイン。よりビルドが容易なデッキデザインになっています。
マグネシウム合金製のデッキには金メッキが施されています。
ジュースウェルはかなり深めで、保持量は多そうです。
コイルレッグ固定ネジはイモネジで六角レンチを用います。付属品にはマイナスの頭のあるネジも付属するので好きな方を使用することが出来ます。
MAD DOG RDAにも付属したデッキ下の樹脂パーツはドリップチップと同様にPEI製。
厚み1.5mmのコースターのようなパーツは着脱可能。
デッキ下の受けになっており、MOD取り付け時にMODが傷つくのを防ぎ、キャップ開閉の際にリキッドがMODに付着するのを防いでくれます。
樹脂パーツを外しても使用することが出来ますが、MOD DOG RDAと同様で、大抵のMODでは隙間が生じてしまうので注意が必要です。
デッキは圧入されているので調整可能とも言えなくはないポジティブピン。個人的にネジを緩めた状態での使用をオススメしません。これぐらいでていればメカ、ハイブリッドでの使用も問題ないと思っています。
正ネジで外すことができます。
番外編 他機種流用でBF対応!?
DESIREのアトマイザー、BF対応のものが今の所ありません。
形状を見ると、途中から径が変わっているので完全に対応するものは手持ちにはありませんでしたが、ネジピッチ的にMaze v3 RDA (Hciga)のものを流用できそうなので取り付けてみます。
ネジ頭の厚みもほぼ同一なので、ポジティブピンの出方に問題はありませんが、頭の径が若干小さく、インシュレーターとの間に隙間ができてしまいます。
デッキ側的には問題がなさそうです。
BFでワンタンク分使用してみて、普通に使用できますし、滲みも発生しませんでした。
しかし、メーカー想定外の使い方なので十分に注意が必要です。
VAPEアトマイザー Desire/Rabies RDAをビルドしてみました
それではビルドです。MAD DOG RDAとの違いを理解するために、同様のビルドで巻いていきます。
カンタル24G 3.0mm 5ラップ マイクロ。
コイル位置は同様に高めで中央寄せ。
まずはコイルレッグ長さだけを決めて、コイル位置は後から修正する考え方です。
キレイなビルドにこだわる方にはご法度な方法ですが、味的に変わりがないため、僕は楽にビルドできる方法を採用しています。
レッグ固定できたら、コイルにジグを通し、コイルの形が崩れないようにコイル位置を動かしていきます。多少崩れた箇所はドラーバーンの時、コイルに熱が入って柔らかくなった特に修正します。
コイル位置は高め。斜めエアフローがコイルボトムに当たる位置に設置しました。
コイルを固定した後にキャップを付けて、上部のクリアランスを確認します。
上部に空間がないと、折角発生したミストがキャップにぶつかって結露してしまうと考えていますので、多少の空間が必要だと思います。
コイル周辺以外からエアーが抜けるのを抑制するようにウィッキングしました。
コイルの抵抗値は0.23ohm。基本的にテクニカルMOD前提のビルドです。
Desire Rabies RDAをMODに搭載して使ってみました
Eleaf/iStick QC 200W(リポ内蔵)
Joyetech/eVic Primo Mini(18650シングル)
TeslaCigs/NANO 120W(18650デュアル)
暫く使用してみた感想です。見た目通り、DL向けのアトマイザー。ミスト量多めで楽しむドリッパーでした。
◎見た目
文字の主張が強く、好き嫌いが分かれそうなルックス。MODとのマッチングも多少選ぶかという印象です。
◎クオリティ
価格に対するクオリティは高いと思います。実用的な面、キャップとデッキ、キャップとドリップチップのクリアランスも最適で、程よい力で着脱できるようになっています。
デッキにはドリル跡が残りますが実用上問題なし。インシュレーター材のバリなどもなく卒なく仕上がっている印象です。
◎価格
定価$25程度。提供先ショップではディスカウント価格で購入可能。
製品、クオリティに対するコストパフォーマンスが非常に高い製品です。
◎運用性
MAD DOG RDAより一層ビルドが簡単になりました。
その他は一般的なRDAと大差ありません。
残念なのはボトムフィーダー非対応な点。
◎ドロー
24mm爆煙系アトマイザー。
当然ドローは軽め。全開で相当軽めのドロー。全閉ではきちんとエアフローが効いている印象ですが、ミスト発生部の容積的にもあまり絞っての運用は現実的ではないため、基本はDL(ダイレクトラング 直肺)向けのアトマイザーです。
ただし、MAD DOGよりはタイトめのドローに調整可能ではある印象です。
◎ミストの質感、味
ビルドに依存する部分が大きい為一概には言えません。
全開だとMAD DOG RDAと同様の印象です。ほぼ変わらない印象。
しかし、エアフローを絞ってみると、MAD DOG RDAよりもしっかり効いています。
エアフローの構造的にMAD DOGよりもきちんと絞れるため、ビルド自体の自由度は高いと思いますが、斜めエアフローのガイドとなるデッキ部分が斜めに向かって上がっているため、コイル位置を微調整する必要があると思いますが、しかし、今回のビルドのように中央にコイルを設置しても、ウィッキングでガイドしてやれば悪い印象は受けません。全開だとかなりドローが軽いため、対になった片側塞いで運用しましたが、MAD DOGでエアフロー絞っていった印象とはだいぶ違います。
ビルド的には単線で巻くのであれば24ゲージ以上の熱量を必要とする印象で、26ゲージを用いたいのであれば同メーカーのYURI RDAの方が良いでしょう。
ビルドの違いもありますが、細かく柔らかいミストにもできますし、僕の趣向ようにより直接的で荒いミストにもでき、調整幅が広くなった印象を受けます。
Desire Rabies RDAのまとめ
全体的にMAD DOG RDAのアップデートバージョンとなった本機。
良くなった点はあれど、悪くなった点は見当たりません。ドローを絞った印象がよく、見た目的にもさほど変わらないので、今から購入するならビルドがより楽になったこちらをセレクトすると良いと思います。
24mmサイズでテクニカル、メカニカル問わず使用できるデュアルコイル専用のドリッパーアトマイザーを探している人には良いのではないでしょうか。
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