DIGIFLAVOR(デジフレーバー)のVAPEアトマイザー、S MTL RTA V4 “Siren”「サイレンV4タンク」のレビューです。
GTAデッキの優位性そのままに、コンパクトに進化!
AFCやデッキエアホールなど、味わいも向上した正当後継機!
詳細をレビューしていきます。
商品提供:Flavor-Kitchen
DIGIFLAVOR S MTL RTA V4とは?
デジフレーバーのMTLアトマイザー、S MTL RTA V4 “Siren”「サイレンV4」です。
“Siren” サイレンシリーズは、Digiflavorの代名詞的とも言える有名な製品。
本作は「V4(バージョン4)」であることからもわかるように、大人気のシリーズです。
日本では2作目が有名、大ヒットが記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。
そのアイテムが正当進化したのが本作『サイレンV4』です。
DIGIFLAVOR S MTL RTA V4の特徴
- 直径22mmサイズのMTLシングルコイルタンク
- 伝統のGTAデッキデザインをショートハイトで実現
- コンパクトながら本格的な味わいとスペック!
シリーズの特徴である「本格的なMTLを楽しめる独自性のある味わい」はそのまま、サイズをギュッと凝縮したコンパクトボディーになったことです。
シリーズを経るごとにコンパクトになっているS”Siren”RTAですが、V4は超ショート!
全長がかなり短くなり、収まりの良いサイズになりました。
かといって、機能面を簡易化するのではなく、今までのシリーズ同様のGTA構造デッキを工夫によって内蔵する形になっています。
要は、スペック・構造・美味しさそのまま小さくなりました!というものです。
カラーバリエーション
スタンダードカラーを網羅した全4色のラインナップです。
スペック
リキッド容量 | 2ml |
直径 | 22mm |
全長 | 51mm |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510DT |
コイル | シングルコイル(RTA) |
リキッドチャージ | トップフィル(スクリュー式) |
エアフロー | ボトムエアーフロー |
パッケージ・内容品
内容品一覧
- DIGIFLAVOR S MTL RTA V4 アトマイザー本体
- エクストラパーツ(ドリップチップ)
- 予備パーツ(Oリング・デッキネジ)
- ツール(T字ドライバー)
- ビルド用
- プレビルドコイル Ni80 1.2Ω φ2mm
- プレビルドコイル Ni80 1.4Ω φ2mm
- プレビルドコイル KA1 0.65Ω φ2.5mm
- プレビルドコイル SS316 1.0Ω φ2.5mm
- コットン
- ユーザーマニュアル(英語)
DIGIFLAVOR S MTL RTA V4の詳細
いつの間にかロゴマークがリニューアル、よりシンプルでスタイリッシュになりました。
ロゴマーク変えるブランド多いですよね、中国のVAPEブランドは。
かっこよくなることも多いのですが、一瞬「どこのブランド!?」と戸惑うことも。
Digiflavorはかなりイメージが変わったように感じます。
Sirenシリーズとは思えない長さ!細長いのがサイレンタンクなイメージなのですが、
今時っぽい長さと、デザインにリニューアル!これで構造はそのままなのがすごい!
ロゴマークがでかでかでかと入っているので好み分かれそうですが…
それさえなければかなりシンプルで、かっこいいルックだと思います。
上下のローレットがいい感じですよね!
そうそう、こんなに短いのに、デッキ下に空間があるGTA構造なんですよ!
一昔前なら考えられない、結構すごいことだと思います。
金属の切削・加工技術や、設計が進んだからこそ成せるものなのでしょう。
凝っているのにパーツ点数は少なめ。というのもタンクがフルに分解できません。
これについては、タンク部分で詳しく触れますので是非最後までお読みください。
全長をできるだけ短くするために、工夫しまくった結果の賜物。
しかし、日常使いにも不便は感じない考えられた構造なんです!
ドリップチップ
ドリップチップはもはや定番の「510DT」仕様なので、付属品以外の汎用品も使用◎です。
付属するのは2種類の樹脂製ドリップチップで、それぞれデザインも違えばスペックも違うので、コイルビルドに合わせるなど好みに応じて交換することができます。
左:全長21mm、露出部の高さ16mm、内径3mm
右:全長23mm、露出部の高さ18mm、内径3.5mm
タンク
こんなに短いRTAなのに、使い勝手にもこだわっているのがGood!!
スクリュー式のトップキャップの側面には、デザインと使いやすさを考えてローレット加工されているので操作しやすい!開け閉めしやすいのが良いです。
スクリュー(ネジ式)なので着実にロックできる、確実性を優先した仕様。
トップフィルで便利にリキッドチャージできます。
タンクは3分割(チューブ・ベース・トップキャップ)の構成。
タンクチューブにはPEI(ポリエーテルイミド樹脂)が使われています。
この素材は、商品名「ウルテム」で有名な素材で、耐薬品性に優れているのが特徴。
ガラスほどではないにしろ、樹脂攻撃性のあるリキッドにも強いです。
前記したように完全分解はできず、ベース部分の洗浄がやりにくいのがデメリットです。
これは、ショートハイトを実現するために犠牲になっている部分かと思います。
チャンバートップはこんな感じで、定番の「ドーム・お椀型」ではありませんが、個人的には味にインパクトのある荒々しい味わいになると感じています。
この辺はどちらが優れているというわけでなく、完全に好みですね。
リキッドのフレーバーによったりもするので、これはこれで良いです。
チムニー内径:3.2mm
チムニー内径かなり細いです!リアルタイトドロー向けのスペック。
エアフローデザイン
しっかりとタイトドローMTLが楽しめるアトマイザー、エアフローにもこだわり。
メモリが刻まれたAFC部分、5つのエアホールが開いていますが、試しに回しながら吸ってみるとリニアに「無段階」にドローが変化します。しっかり調整できますね!
左にめいっぱい回すと吸えないほどのタイトドロー、逆に右にめいっぱいだとDTL〜DLほどの軽めのドローになります。
デッキ
Siren(サイレン)シリーズの特徴でもある、GTA(なんの略かはわかりません…多分Ground なんちゃらAtomizer ?)構造のデッキデザインを採用。
最大の特徴は、タンクの底よりも高い位置にデッキがあるということで、つまりはデッキの下にタンク部分があり、リキッド供給が下から行われる点です。
この構造のメリットとして実感できるのは「ビルド時のウィッキングの簡単さ」にあると感じています。ただコットンをふわっと乗せるだけで、供給不足にも過剰供給にもならない。
イガりも漏れもしない、ウィックがシビアじゃないのですごく楽!というもの
ちなみに、ショートハイトを実現するためにデッキは超矮小サイズ。
デッキサイズ:13mm
これで大丈夫なの!?というほど22mmRTAとしては小さいデッキですが、味も使い勝手も犠牲になっていませんからご安心を。ちなみにポスト間隔は5.2mmで、3.0mm軸でビルドしたコイルもセットできるほど余裕があります。
エアホールはボトム、ハニカムホール仕様です。ここも進化しています!
ポジティブピン
ゴールドピン仕様で耐腐食性・導電性に優れたポジティブピンは、突起具合が0.93mm。
デッキのポジティブポスト固定ネジ兼用で、調整は不可です。
S MTL RTA V4のコイルビルド
さぁビルドです!一時期はレビューで週に何度も新しいアトマイザーをビルドしていたんですが、最近めっきり新製品もレビュー依頼も減ってしまって、腕が鈍りがちです。
幸いこのアトマイザーには、親切に4つもプリビルドコイルがついてくるのですが…
ビルドの機械を作らなきゃ!ということで、スタンダードにカンタルで巻いていこうと思います。というよりも、ど定番のカンタルで巻かないとアトマイザー自体の味の評価ができませんからね…
という雑談は置いておいて、早速ビルドです。
第一印象「ポストが微妙」MTL向けなのに、若干クラプトン前提?
しっかりクランプできないこともないんですが、無造作に締め込むとワイヤーが逃げる。
細線前提のMTLアトマイザーとしては若干原点ですが、気を使えば難なく固定できました。
しかし、こんなに小さなデッキサイズなのに、ビルドしやすいのは良いです!
ポストデザイン自体は割と「定番デザイン」なので困ることはないですね。
そういえば、でもプリセットのデッキネジが欠品していました。Oリングも…
それは置いておいて、ビルドは簡単簡単!
ウィックは若干長めにカットして、置くだけでOKです。やっぱり簡単だ〜!
これで漏れもせず、供給不足にもならないのだからかなり優秀ですよ。
アトマイザーのマッチング・使用例
感想とまとめ
名作再び!着実な進化を遂げた「正当」進化版MTLアトマイザー!
正直「真新しさ」は薄めで、斬新な発想・構造はありません。
というのも、アトマイザー製品が「過渡期」ではなく「成熟期」を迎えているからで、どの製品も完成度は上がっているものの、これぞオリジナル!という製品はほぼありません。
その中で、この製品は「過去の優れた製品を、より小さくコンパクトに!」という、揺るがないコンセプトに向けて全てが構成されていて、完成度の高い製品となっています。
アップデートされ、より味わいが深くなっているのも見逃せません。
このサイズ、このルックス、この使い勝手。良いアトマイザーです。
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