AUGVAPE(オーグベイプ)のVAPEアトマイザー、iNtake DUAL RTA「インテーク デュアル タンク」のレビューです。
シングル版リリースからだいぶ経ってからリリースされたデュアルコイルバージョンは、よりミストを大量発生する爆煙に特化したタンクアトマイザーです。
シングルコイル版がかなり美味しい良作だったので、デュアルコイル版はどうなのか?
といえば、負けず劣らず良いアトマイザーでしたよ!
詳細をレビューしていきます。
商品提供:Everzon
AUGVAPE iNtake DUAL RTAとは?
中国メーカー「AUGVAPE」のタンクアトマイザー、iNtake DUAL RTAです。
名前の通りデュアルコイルに特化した爆煙タンクで、以前リリースされたINTAKE RTAのデュアルコイルバージョンです。
シングルコイル版がかなり美味しいだけじゃなくて、「リキッドが漏れない」トップtoボトムエアフローでしたが、そのコンセプトとデザインは引き継ぎ、デュアルコイルデッキをインストール。
より爆煙に特化したタンクへと進化したのが本機です。
大まかにと特徴を挙げると…
- 26mmサイズのタンクアトマイザー
- DL・爆煙に特化したスペック
- デュアルコイル専用
- トップtoサイドエアフロー(デッキサイドエアフロー)
- 全長が短いミドルトールサイズ
- 一目でわかる個性的なデザイン
- YouTuber「Mike Vapes」とのコラボアイテム
見た目のデザインはほぼシングル版と一緒、ただ、デュアルコイルに特化したことでサイズアップ(24mm→26mm)しているだけのように見えますが、デッキ構造がまるっきり違うのは当たり前なのですが、エアフロー構造が全く違います。
- シングルコイル INTAKE RTA → トップtoボトム(デッキボトムエアフロー)
- デュアルコイル INTAKE DUAL RTA → トップtoサイド(デッキサイドエアフロー)
シングル版がかなり美味しかったのは、デッキボトムエアフローだったからなのですが、デュアルコイル対応するためにはサイドエアフローにせざるを得なかったのか。
でも、サイドエアフローにもメリットはありますから、デュアルコイルとマッチしていればそれそれでアリですよね。
トップtoサイド、エアーの取り込み口は上部にありますから、「リキッドが物理的に漏れない」ことには変わりありません。
デッキエアホールより上に空気の取り込み口があるので、逆さまにでもしない限りはリキッドが漏れません。
カラーバリエーションは4色《SS , GunMetal , Black , Rainbow》です。
この展開もシングル版とは違っていて、ブルーがなくなった代わりにレインボーカラーが追加されています。
結構ブルーが好きだったので残念ではあるのですが、レインボーの方が好きなユーザーが多いですよね。
スペック
リキッド容量 | 4.2ml / 5.8ml |
直径 | 26mm |
全長 | 46.4mm |
重量 | 65.5g |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 810 |
コイル | RBA デュアルコイル |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | ボトムエアーフロー(デッキサイドエアフロー) |
素材 | ステンレススチール |
リキッド容量がかなり多く、ノーマルタンクでも4.2mlもあります!
TPDバージョンのない潔さは、アメリカ市場しかターゲットにしていないのか?
パッケージ・内容品
内容品一覧
- AUGVAPE iNtake DUAL RTA アトマイザー本体
- バブルガラスチューブ
- 予備パーツ(Oリング、デッキネジ)
- ツール(六角レンチ・コイルレッグカットジグ)
- ビルドパーツ(プリメイドクラプトンコイル・コットン)
- ユーザーマニュアル(英語)・ワランティーカード
iNtake DUAL RTAの詳細
デザインテイストはシングルコイル版とほぼ一緒、上部のデザインも踏襲されているので統一感があります。
ただ、直径が26mmとボリューミーなので受ける印象は違い、「やっぱりでかい」です。
チャンバー部分のロゴのテイストもほぼ一緒なのは、続編アトマとしては珍しいですね。
同じくMike Vapesとのコラボ製品、Mikeさんのこだわりなのかも。
パーツ点数や基本構造もほぼ一緒、デッキのみが違うバリエーションのように感じます。
ドリップチップ
爆煙特化タンクらしく、ハーフインチ互換サイズ(810DT)に対応、言うまでもなく汎用品も使えます。
付属品は樹脂製のシンプルなもの、内径7→11mm(途中から拡散するタイプ)
側面にえぐりのある「くびれタイプ」で、咥ええ心地が良いですね。唇にフィットします。
本体とマッチするデザイン、仕上げは少々雑。切削痕などが残ります。
タンク
トップフィルでリキッドチャージ可能。
RTAとしてもはや当たり前の方式、トップキャップを取るだけで簡単にリキチャできます。
90度ロック式ですが、パッキンがキツめなので不意に外れてしまうことはなさそうです。
トップキャップ外すときは、AFC部分を抑えてないとタンク自体が外れてしまうので注意。
なお、ボトムフィルでもリキッドチャージ可能です。
デッキとタンクが完全別体なので、デッキをそのまま外せます。
リキッドがフルに残っていても、コイルのリビルドやリウィッキングが可能です。
デッキ上部はフラットデザイン、中央部分(チムニーにつながる部分)だけが逆テーパーデザインでゆるやかにチムニーに向かって加工されていて、ミストの流れを考えたデザインになっています。
態々手間をかけて加工されているので、この部分も味に影響を与えているのでしょう。?
タンクは2種類が付属します。
- 4.2MLサイズ ストレートガラスチューブ
- 5.8MLサイズ バブルガラスチューブ
ただでさえ大きなリキッド容量を、バブルチューブ装着でより大容量に。
しかし、直径は29mmにアップ、ぶつけた時の破損リスクも高くなるので、好みに応じてどうぞ。
エアフロー調整
トップエアフローのエアホールには、無段階にドローを調整可能なAFC付き。
調整するときは、タンクのガラス部分を抑えて回します。
最初フリーで回転するタンクと同時に回ってしまって、「調整しにく?」と思ったのですが、コツさえつかめば問題なく調整できます。
AFCは取り外し可能、クリーニング時に重宝します。
AFCとタンクには周り留め機構あり、タンク部分の着脱用です。
デッキ
デッキはポストレスデザイン、4クランプのデュアルコイル対応デッキ。
クランプの対角にコイルをクランプすれば、シングルコイルビルドもできますが、デッキエアホールがサイドデザインなので、エアーの流れを考えればあまり有効でない可能性があります。
シングルコイルビルドするのであれば、シングル版のINTAKEを購入した方が良いでしょう。
サイドエアホールは、トップから取り込んだエアーをチューブの中を通じてデッキに供給します。
と、ここで気になるのはデッキの逆サイドにもエアホールが空いていること、つまりはコイルに直接供給されない部分からも空気が流れてしまう構造です。
円周上にはチャンバーパーツがドッキングされるので、あまり空気は流れないのかもしれませんが、それでも隙間があるんどえ多少は流れそう。
これがどう味に影響するのか?チャンバー周囲を冷却するため?それとも単に制作の都合なのか?
とと思ったのですが、実際に吸ってみたら、冷却と味を考えた合理的なデザインだとわかりました。
ポストレス構造のクランプは、側面のイモネジで操作します。タンク内側ですね、洗浄しないでリビルドするときは、リキッドでビタビタなので、工具が汚れそうですが、同じような構造のアトマであれば一緒なので、デメリットには感じません。
ジュースチャンネルはかなり大きめ、トップtoサイドデザインですから、リキッド漏れを気にしないで「過剰供給気味」のウィッキングを狙えそう。
チャンバースペース、トップはかなり低め。上部はエアホールの煙突ぐらいまででしょう。
ちなみに、タンクのパーツがフリーで回転するので、煙突部分とタンクの合わせを考える必要はなく、適当にはめればつけられます。
タンクをつけるときにイライラしないで済みますね。
ポジティブピン
ポジティブピンの出っ張り具合、実測0.35mm。
あまり出っ張っていませんので、スプリングコンタクトのテクニカルMOD推奨です。
ピンはデッキ・ポジティブ側固定兼用なので、しっかり締め込まないと危険。
特にコイルをクランプするとイモネジがその分側面に出っ張るので、ポジティブピンが緩んでいるとネガティブ側にイモネジが触れてショートしてしまう構造ですから、使用するときにはしっかりとピンが緩んでいないか確認した方が良いでしょう。
iNtake DUAL RTAのビルド
ビルドしていきましょう。あえて単線で、抵抗値は低めが良いので太めのクロムワイヤーで巻いています。
ポストレスデッキなので、コイルレッグのプリカットが必要です。
キットにはレッグカット用のジグが付属するので、コイルを乗せて、下から出た部分をカットしてやります。
ちょっとだけ高めにセットしたいので、1mmほど長めにカットしました。
予め余分なワイヤーをカットしたコイルをセット、イモネジを緩めてコイルをセットし、再びイモネジを締めて固定します。
適当に固定したのち、コイルに同径のジグを通して向きを修正します。
メーカー指定の位置より若干高めにセット、チャンバーをセットしてショートしていないか確認します。
3.5mmという太めの内径でも余裕があるデッキサイズです。
ドライバーンして同調します。
最近のビルドではこのコットンをメインにしています。
とにかく使い勝手が良いので重宝しています。
トップtoサイドなので、リキッド漏れを心配しなくて良いため、ドリッパーライクな味を目指した「過剰供給気味」を狙って、コットンはジュースチャンネルに載せる程度、ふんわりと仕上げました。
かなり攻めたつもりですが、これでジュルりも全くありません。
終わったらコットンにたっぷりリキッドを染み込ませて、タンクにもリキッドチャージしたら完了です。
アトマイザーのマッチング・使用例
感想とまとめ:シングル版とおなじくダイレクトな味わい!弱点なし!
ボトムエアフローじゃないのか… なんてちょっと心配していましたが、かなり美味しいです!
うーん、ボトムエアフローよりダイレクト?ドリッパー好きにはたまらない味わいなのはシングル版と変わりなく、シングル版も相当美味しくてお気に入りだったんですが、デュアルも良いですね!
チェーンしてても熱を持たないのは、懸念していたデッキエアホールが両方出し(コイル側とチャンバー側)なのが効いているのか?それで味も薄くないから多分計算し尽くされたデザインなのでしょう。
これによって、フレーバーも飛ばずに、チェーンを続けてもずっと美味しく吸い続けられます。
しかもシングル版ではちゃんと煙突部分をはめなきゃダメだったのが、改善されて使いやすくなっていますし、資格のない仕上がりです。
派手な謳い文句みたいなものはないんですが、相当な良作ですね!これは。
リキッド漏れを気にしなくて良いトップエアフローデザインは、ジュースをたっぷり供給できるドリッパーライクな味を実現できます。
楽な上に漏れる心配がないので、お気に入りリキッドをたっぷりいれて持ち出すのに最適ですね!
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