EHPRO(エプロ)のVAPEアトマイザー、Raptor「ラプター」のレビューです。
このアトマイザーの特徴
- 25mmサイズ!メッシュコイル採用の爆煙クリアロマイザー
- 世界初の海藻繊維ウィックを採用
普通のクリアロじゃないんですよ、これが。
見た目がごくごくありきたりなサブオームタンクなのですが、その心臓部には「世界初」の技術が詰まっている優れた製品。
その味わいは「かなりおいしい」のです。
爆煙ユースで楽に運用できるクリアロならこれ!?
詳細をレビューしていきます。
商品提供:ベプログshop
EHPRO Raptorとは?
Raptor Tankは、中国のVAPEブランド「EHPRO」がリリースする、プリメイドコイル交換型『クリアロマイザー』タイプのアトマイザーです。
なーんだ、クリアロか。そう思うでしょうね。自分もそう思いました。
実際、構造にしても作りにしてもすごく普通で、特徴なんてないように思ってしまうんですが、Raptorは構造や作りの綺麗さに秀でているわけじゃなくて、プリメイドコイルが特徴的なのです。
そのプリメイドコイルは、タンクに狭しと押し込まれたビッグサイズ。
サイズから言っても爆煙ユースのクリアロマイザーであることは容易に想像がつきます。
Raptor Tankの特徴は主に4つあるのですが、2つは主観的or環境次第なもの(素晴らしい風味・高寿命)なので置いておいて、素材や構造的な特徴は2つです。
今までのVAPEアトマイザーにはない特徴を2つも取り入れた革新的な製品なのです。
世界初の海藻繊維ウィック
まず一つ目は世界初の海藻繊維を使用したウィックを採用しているという点です。
藻?わかめ?海藻繊維の詳細は公開されていませんが、イメージ的にはそんなものが使われているんでしょうかね。
この世界初のウィック(公式にはコットンって書いてあるんですが、綿じゃないからこっとんじゃないよね?)によって素晴らしい風味と高寿命を実現しているとのこと。
コイルのジュースホールのところからウィックを確認すると、普通のコットンよりも繊維が荒くて、ゴワゴアしているように見えます。
これに関しては、実際に使ってみて使用感をレポートしないと良いとも悪いとも言えませんのでこれはのちの項目で詳しく解説します。
360° AIRFLOW
もう一つの特徴が360°エアフローです。
コイル内に全方位からエアーを当てることによって、冷却ムラをなくして、風味を良くするとともにミスト量を確保するデザイン。
というと、なんか大げさな仕組みに聞こえるのですが、実際はポジティブコンタクト部分がポール状になっていて、取り込まれた空気がぶつかってセパレートするのを狙った仕組みのようです。
これが実際機能するのかは定かではないですが、使用感が良ければアリですよね。
これも後ほど詳しく。
カラーバリエーション
色は定番的な展開、ブラック・シルバー・ガンメタの3色です。
スペック
リキッド容量 | 4ml(バブルチューブ6ml) |
直径 | 25mm |
全長 | 48.7mm |
重量 | – |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 810DT |
コイル | EHPRO EL head |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | ボトムエアーフロー(コイルボトムエアフロー) |
素材 | ステンレススチール |
メーカー公式サイト | https://www.szehpro.com/ |
パッケージ・内容品
内容品一覧
- EHPRO RAPTOR アトマイザー本体
- EL1B-3コイル(0.15Ω)
- EL2B-3コイル(0.25Ω)
- スペアパーツ(Oリング)
- エクストラパーツ(510DTアダプター、バブルガラスチューブ)
- ワランティーカード、QCカード
スペアパーツが付属するのが嬉しいですが、内容品は最低限のものです。
EHPRO Raptorの詳細
ルックスはいたって普通、作りも「クリアロ」感丸出しで、お世辞にもクオリティーの高い製品とは言えません。
かと言って作りが悪いとも言えないので、あくまで『普通』の作り。
作りや構造の解説いる?ってほど一般的な作りです。
25mmサイズなのでかなりでかい。
ごくごく一般的な「クリアロ」構造
構造もいたって普通、ガラスチューブを上下パーツで保持するタイプで、一部がコイルによって成立しているタイプ。
なので、タンクにリキッドが残っている状態でのコイル交換はできません。
これで金属表面の質感が良ければそれなりに良い作りだと感じたんでしょうけど、廉価製品にありがちな磨きムラ?表面処理が荒いので、全体的な印象も素晴らしいとは感じないのでしょう。
ドリップチップは810DT
810DT仕様でトップキャップ側にOリングが。510DTアダプターも付属するのですが、爆煙スペックのサブオームタンクに必要とは思えません。
少なくとも付属する2種類のコイルを使うのであれば、510DTは合わないでしょう。
スライド式トップキャップとタンク
トップキャップはスライド式、ボールロック仕様。
長穴形状で空気抜き穴兼用、ユニコーンボトルに特化したスペックでスポイトボトルなど先が太いものだとちょっとやりにくく感じますが、チャージできないわけではありません。
スライド機構の目印として、側面には▲印が。
プリセットは4mlストレートガラスで、オプションとして6mlバブルガラスチューブが付属します。
大きなエアフローホールはAFCで無段階調整可能
2箇所設けられた大きなエアホールは、無段階調整式のAFCによってドロー調整が可能。
ポジティブピンは固定式?
ポジティブピンの出っ張り具合は実測0.32mm。
クリアロなのだからフローティング式なのだろうと、あまり確認せずにポジピンを工具で押してみましたがビクともしない。裏側から押し続けてピンをキズづけてしまいました。
インシュレーターでハマっている構造なので、フローティング方式には間違い無いのですが、そのインシュレーターがぷにゅぷにゅ柔らかなゴム素材ではなくて、かなり硬めの素材(樹脂?)のようです。
圧入されているのか、フルパワーで押してもビクともしないので、安全性を考えてるくられているのでしょう。
でも、突起具合が足りないのでハイブリッド接続はやめたほうが良さそうです。
世界初の海藻繊維ウィックのメッシュコイル
構造はいたって普通、「普通のクリアロ」です。の一文だけで説明終了してしまうようなものだったのですが、コイルに関してはちょっと変わっています。
冒頭での説明通り、2つの特徴『海藻線ウィック・360°エアフロー』を採用したコイルが2種類付属します。
この他にもクアッドコア(4コア)仕様のコイルEL4B-3も別売されています。
見た目的には普通のメッシュコイルなので、使ってみないと甲乙付け難いですね。
また、どのコイルも低抵抗になっているので、バッテリー消費量や安全性を考えて2セル以上のバッテリーで運用するのが良いでしょう。
あと、コイルサイズがかなり違うので、シングルとデュアルでタンク容量は変わってしまいます。
アトマイザーのマッチング・使用例
Raptorを使った感想
世界初の海藻繊維ウィック、なんぼのもんじゃ?と思って使ってみたんですが、結構良いっぽいですよ。
浸透スピートが早いのに、保持力も十分なのでボトムから漏れることもなく、そしてワンパフ目からしっかり味が乗ります。
変な臭さもなくてかなり優秀に感じました。
味
うまいですね!
特にシングルコアの0.15Ωコイルが美味しい!!
ミスト量はどちらもさほど変わらないんですが、味のりはシングルコイルの方が濃い。
また、ワンパフ目から味が出るのに驚き!どんなに優れたコットンでも吸うパフは味のりが悪かったりするのですが、海藻繊維だからなのか、初回から味のりが本当に良いんです。
さらに、ロングパフしても味が変化しづらいのは、360°エアフローによってコイルが満遍なく冷却され、熱黙りが起きにくくなっているからなのかも?
上記リキッドのレビュー中だったので、そのまま使ってみたんですが、RBAで吸うよりもうまかったです。
ビルドがショボいとか言わないで!同じくメッシュシートのKYLIN M RTAで吸うよりもうまかったから本物だと思う。
使い捨てタンクぐらいから実感しているんですが、ドロー軽い系のアトマイザーだとメッシュコイルタンクってホント優れてますよね。
じゃあ他のメッシュコイルクリアロや使い捨てタンクと比べてどうかといえば、それらと比べても美味しいです。
ドロー
ドローは「スッカスカ手前のちょっと抵抗感のあるドロー」です。
爆煙系クリアロなので、ドローが軽いのは言うまでもありませんが、無抵抗ではなく若干引っかかりのある程度のドロー。
これはコイル部分に風車のような受け部分がついているから抵抗感を感じるのかもしれません。
またAFCの精度は良く、全閉にするとかなりタイトに。と言っても全く吸えないほどではないですが、コイルスペックから言っても全閉にすると冷却が間に合わなくてウィックが焦げてしまうでしょうから、全て閉じる運用なんてしないでしょうから問題はないでしょう。
要はちゃんと精度よくAFCが機能しますよ、ってことです。
漏れ・ジュルりなどのトラブルは?
かなり優秀です。
昔の爆煙系クリアロといえば、供給不足を無くすために供給過多にしなければならないために、放置するとダダ漏れなんていう機種も少なくなかったので心配になります。
しかし、付属の2コイルともタンクにリキッド満タンで12時間以上放置しても滲みもしません。
試しに50:50粘度低めのリキッドでも問題はないですね、また80:20のリキッドでも供給が間に合わないなんてこともないです。
経済性・運用性
本体の値段はそこまででもないんですが、コイルが結構高いです。
- シングル 3個セット1850円
- クアッド 3個セット2850円
なぜかデュアルは売ってないのに疑問は残りますが、シングルでも一個600円以上とプリメイドコイルとしては結構高め、筐体サイズが大きいので仕方ないのかな。
長寿命らしいのですが、それってリキッド次第で、ガンクがたまりやすいリキッドだと持たないでしょうからね。
爆煙スペックのリキッドであればそれなりに持つものが多いので、リキッドセレクトも重要です。
いずれにせよ、消耗品のコイルは結構高いので、運用コストはそれなりに覚悟したほうが良いでしょう。
まとめ
爆煙ビッグサイズクリアロマイザーは、世界初の海藻ウィックを使用した製品。
爆煙ユースにおいて、楽に運用できるとともに、味わいもしっかりと楽しめる優れた製品でした。しかし、その代わりに、消耗品の運用コストはちょっと高めです。
爆煙を気軽に楽しみたい!と言うニーズに。
下手なRBAよりおいしいですから。
コメント