DIGIFLAVOR「デジフレーバー」のVAPEアトマイザー、DROP SOLO RDA「ドロップ ソロ」のレビューです。
海外の有名YouTuberとのコラボアトマイザーの続編はシングルコイルバージョン。ルックスや機構はそのままに、シングルコイルに特化したドリッパーに。サイズもそれに応じて22mmサイズにダウン。
このアトマイザーの特徴
- あのヒット作のシングルコイルバージョンRDA
- 海外有名YouTuberがデザインした話題作
詳細をレビューしていきます。
商品提供:VapeSourcing
詳細
DESIGNED BY TVC “The Vapor Chronicles”
YouTuberによってデザインされたコラボレーション商品。
DROP RDAの見た目を受け継いだのシングルコイルバージョンです。
トップキャップ部分のデザインはリファインされているものの、ちょっと長めのスリーブ部分や、特徴的なT字型のエアホールの配置はそのままです。
バランスはそのままですが、サイズが24→22mmになってギュッと締まった様に感じますし、2トーンカラーから、シングルカラーに変更したことによって洗練された様に感じます。
デッキはシングルコイル用に。ポストの配置はDROP RDAと同じですが、シングルコイル用に2ポスト化しています。
カラーバリエーションは現在全3種類が用意されています。
スペック
直径 | 22mm |
高さ | 24mm(SSキャップ DT、スレッド含まず) 22.5mm(PMMAキャップ DT、スレッド含まず) |
重量 | 35.2g(実測) |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 810DT / 510DT(アダプター) |
コイル | RBA シングルコイル |
エアフロー | サイドエアフロー |
素材 | ステンレス |
BF対応 | ◎ BFピン付属 |
パッケージ・内容品
パッケージはコンパクトサイズ。手のひらに乗るほどのサイズ。窓付で商品がわかりやすく、裏には製品インフォメーションやシリアルナンバー、セキュリティーコード入り。中身すり替え防止のホログラムステッカーで封入されています。
クッションに守られた本体。メタルキャップとPMMAクリアキャップが付属するのが特徴。
内容品一覧
- DIGIFLAVOR DROP SOLO RDA本体
- BFピン
- PMMA トップキャップ&スリーブ
- PMMA 24mm スラントリング
- PMMA 810ドリップチップ
- 510 ドリップチップアダプター
- ビルドツール
- 予備パーツ(Oリング、イモネジ )
- プリメイドコイル(クラプトン)
- ユーザーマニュアル
マニュアルは英語がメインで、日本語ページはなしです。
デザイン
DROP SOLO RDAのデザインはデュアルコイルバージョンのものを踏襲しているものの、トップキャップ部分がリファンされてより洗練されたデザインに。
そしてサイズが小さくな理、凝縮した様に感じます。
T字型に配置された特徴的なエアホールは、片側10個づつの配置は同じですが、全てが円形に。エアホール部分がスリーブの上側に配置されたことで、ロゴは下側に配置変更。
レーザー刻印の様なものから、掘り込まれたタイプに変更になっています。
ロゴはちょっと大きめ。デザインで個性は演出できているので、ロゴは小さくても良かったのではと個人的には感じてしまいます。
仕上がりのクオリティーは上々です。安っぽさは微塵も感じませんし、エッジが立ったトップキャップもデザイン部分も綺麗に面取りされているので手を切ってしまう心配もありません。マスプロだからロークオリティーというのはもう過去の話なのだな、メーカーや製品によってだな。と感じる出来です。
分解
構造を理解するためにまずは本体を構造ごとに分解してみます。
- ドリップチップ
- トップキャップ
- デッキ
トップキャップはスリーブとキャップの2ピース方式でキャップでエアフロー調整するタイプ。デッキはさらに細かいパーツに分解可能です。
ドリップチップ
2つのトップキャップが付属しますが、その両方が810DT(ハーフインチ)に対応。2つの付属ドリップチップも810DTです。もちろん付属品ではない汎用品にも対応しているので、好みのものに交換できます。
スレンレスキャップにプリセットされているのは中央がくびれているタイプ。内径ストレート。素材はPMMA製です。
全長12.5mm、露出部の高さ8mm、外径15mm、内径9mm(逆テーパー)
同じくPMMA素材の背の高いタイプも付属します。こちらも内径はストレートで内径が若干太いタイプです。
全長15mm、露出部の高さ10mm、外径13mm、内径10mm(逆テーパー)
510ドリップチップを取り付けるためのアダプターも付属します。金属製。つば部分が0.5mm厚、直径14mmでトップキャップから飛び出します。汎用の510DTを取り付けるときはこれを使用します。
トップキャップ
2種の素材のスリーブ&トップキャップが付属します。
0.5mmだけクリアキャップ(PMMA)の方が低く、素材の違い以外にもエアホールの数などの設計も異なるキャップです。
キャップの裏はどちらも同じ様にドーム型デザインです。
トップキャップの側面には模様が刻まれていて、デザイン製とともに、指にかかりやすく、エアフロー調整がしやすい様に使い勝手にも考慮しています。
エアフローの数が違うので、トップキャップ部分のエアフロー調整機構のサイズも異なります。
異素材素材での組み合わせも可能ですが、階段状の調整部分のサイズが違うので特にSSスリーブにPMMAキャップを使うと、4段あるうちの一番下のエアフローホールを塞ぐことができません。
見た目的にも同じ素材のものを組み合わせて使うのが良いと思います。
トップキャップを回していくと、左右同じ様にエアホールがトリミングされて調整されます。エアホールを片側だけ塞ぐことはできません。
2ピース式でエアフロー調整でキャップ全体を回す必要がないので、デッキとキャップには凹凸があり、これをはめ込んで接続します。これが周り留めにもなっていて、スリーブをつまんでMODからの脱着が可能です。
デッキ
DROP RDAのポストデザインはそのままに、シングルコイル用に2ポスト化したデザインです。
スリーブを保持するためのOリングが2重になっていて、キャップやデッキについたリキッドがMODについてしまうのを防ぎます。デッキのつば部分もあるのでこの点においては優れていると言えそうです。
独自形状のポストデザインはそのまま採用。コイル固定スレッドが横に設けられています。
ジュースウェルはデッキ全体にあり、5mmの深さがあるかなり保持量の大きなウェルです。
コイルを固定するためのイモネジ はマイナスネジがプリセットされていて、予備には同じくマイナス頭のものと、六角レンチで回すタイプの2種類が付属します。
何故かスレッド2つに対して予備は3つづつ付属します。
デッキスペースはこの様になっており、コイル設置部の高さに余裕があります。両側面から導入した空気はドリップチップに向けて吹き込むので、この空気の流れに合わせた位置に設置できるデザインです。
ポジティブピン
アトマイザー底面にはDIGIFLAVOR DROP SOLOや製品ナンバー、シリアルナンバー、そしてDesigned by The Vapor Croniclesのエングレービングが入ります。
ポジティブポストはデッキ一体型ではなく、プラスネジで固定されていることがわかります。
ポジティブピンはかなり出っ張っています。実測0.74mm。
ピンはデッキのネガティブポスト固定ネジ兼用なので、緩めて調整できません。ノーマルピンの他にもボトムフィーダーに対応したBFピンが付属します。
スコンクピンのリキッド出口はジュースウェルの底から3mmほど高い位置に。このため、スコンクボトルから押し出したリキッドはジュースウェルに供給され、コットンに染み込みきれないリキッドもそのまま、スコンクボトルに戻ることなく保持できます。
スラントリング
PMMAのスラントリング(ビューティーリング)も付属。22→24mmサイズ。ドリップチップの見た目とマッチしています。
ビルド
それではビルドしていきます。付属コイルがクラプトンなので、基本的には熱量大きなコイルでブハーーとやるアトマイザーだと思いますが、ドローを絞ればそれなりにタイトめのDLぐらいまではいけるので単線でビルドしていこうと思います。
理由は単線の味が好きだし、単線の方がアトマイザー自体の性能評価ができると考えているからです。
当然おいしければ言い訳ですし、クラプトンコイルを否定するわけではないのですが、クラプトンだと何でもおいしくなる(それでいいのですが)のでアトマイザー単体で評価できないと思ってしまいます。
エアホールからデッキ中央までの距離が長いので、単線でもクラプトンでも巻軸の小さなコイルには向かないと思います。今回はカンタル24ゲージ、3.0mm軸、6巻で巻きました。
余分なワイヤーレッグはポスト下からカットできる構造ですが、レッグが長すぎるとポストにセットできないのであらかじめカットしておきます。
ポストに固定した後、コイルジグを通してコイルの位置と方向を微調整してやります。
コイルは高めにセットしました。コイルのボトムに空気を通してやるイメージ、今回のビルドではエアホールは下一列しかオープンしない予定です。
最後にウィッキングします。エアホールの位置が固定なので、コイルはポストに対してこの向きが適切かなと思います。斜めに設置しても味が変わりそうですが、気になるユーザーは試してみると良いかもです。
コイル位置は結構高めだと思いましたが、キャップを外してみるとまだ余裕がありました。
MODに載せてみました
感想
ここ最近、ドリッパーは背の低い方が好まれると思います。その理由は「見た目」からで、ショートサイズのRDAの方がMODへのマッチングが良いことが理由だと思いますが、ミドルサイズのRDAにも優れた点が沢山あります。
まずは使い勝手。ウェルの底からエアホールまでの距離に余裕があるので、リキッドを上から注いぐ時にダバーッとラフに入れられます。それはスコンカーで使うときも同じで、オーバースコンクを気にしてビクビクする必要がありません。
味も、調整幅があるので自分好みの味に近づけられる「ビルドの楽しみ」があります。エアホールの開け方でも味が変化するので面白いと思いますし、キャップを付け替えても味の変化を楽しめます。
ちなみに今回のビルドのように単線でもおいしいです。その場合は下2れつ(片側4つ)開けるのがおいしく感じました。
傾向としては穏やかで上品なミスト。フレーバー再現性は高く、甘さなどのダイレクトさよりもフレーバーをメインに楽しめる印象です。RTAにも近い傾向の味ですが、それよりもダイレクトにリキッドを感じるのでまた違った魅力があります。
まとめ
見た目も良く、使い勝手も良好。ビルドを楽しむ醍醐味を味わえる良アトマイザーです。
DLを楽しみたいあなたに。もちろん、シングルコイルでビルドが簡単なのでRBA初心者にもオススメです。
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