VANDY VAPE「バンディーベイプ」のVAPEアトマイザー、REVOLVER RTA「リボルバー」のレビューです。
リボルバー銃に似た「回転式」のエアフロー機構を搭載していることからその名前がついています。
リボルバーと行ったら何を思い浮かべますか?
ほとんどの人は回転式拳銃を思い浮かべると思います。他に「リボルバー」というワードは使いませんからね!
この言葉はRE(後ろへ)VOLVE(回転する)ER(人)を合わせて「巻き戻すもの」という意味です。
回転式拳銃の弾を込める部分を表しているんですね!
そのリボルバー銃と同じような「回転式」のエアフロー機構を搭載していることからその名前がついています。
変わった機構なだけに、新しいもの好きは興味津々なのではないでしょうか!
それでは早速レビューしていきます。
商品提供:ベプログshop
詳細
今回レビューするのはVANDY VAPEのREVOLVER RTA「リボルバー」です。
リボルバー銃がモチーフで、リボルバーのような回転式のエアフロー調整機構を備えています。
デッキのエアフローホール(空気が通る穴)が回転式になっているんです!
これがリボルバーという名前の由来です。
デッキのエアフローホールを変更できるアトマイザーは他にもありますが、その多くがオプションパーツを使って、穴の大きさを変えるというものです。
しかし!このREVOLVER RTAはデッキの側面に調整ネジを回すだけで簡単にデッキのエアフローホールを変更できる回転機構を採用しています。
画期的ですね!この機構からネーミング、そしてイメージを決定していったものと予想できます。
どちらかといえばシンプルなデザインです。
シンプルなのでMODとも合わせやすそうです!
あまりリボルバーとは関係のないデザイン。いつも通りのVANDY VAPEデザインです。
他のアトマイザーとも似たように感じるデザインで、ユニークさはあまり感じませんが、VANDY VAPE製品らしさを感じるので、メーカー製品としての統一感があります。
唯一、チャンバーパーツに大きく入った「REVOLVER」のロゴ文字のエングレービングがアイデンティティーになっています。
クオリティはそこそこ。若干粗が見えるものの価格を考えれば及第点です。
実用品と割り切れば、荒目の肌感や磨きムラは許せる範囲内を超えて、価格以上であるとすら感じます。
このREVOLVER RTAは爆煙タイプ、DL向けのRTAリブルタブル・タンク・アトマイザーです。
それはデッキデザインからもわかりますが、一番よくわかるのがドリップチップからデッキを覗き込んだ時。
チムニー内径が絞られておらず、かなり太いことがわかりますね!
そして、ドリップチップもワイドボアのものが採用されています。
この為、MTL(タバコのような吸い方)には向かないドローが軽いアトマイザーです。
スペック
- 直径は25mm(バブルチューブ装備で28.2mmまで拡大)
- リキッド容量はノーマル3ml、バブルチューブで5ml
- 重量はちょっぴり重い57.5g
- 510スレッド、810DTを採用
- シングルコイル専用のRTA
リキッド容量 | 3ml (5ml) |
直径 | 25mm (28.2mm) |
全長 | 45mm 37.5mm(DT、スレッド含まず) |
重量 | 57.5g (実測) |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 810DT (510DTアダプター) |
コイル | RBA シングルコイル |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | ボトムエアーフロー |
素材 | ステンレススチール |
VANDY VAPE公式サイトより
パッケージ・開封
それではパッケージのデザインと付属品を確認していきます。
パッケージのデザインはVANDY VAPEおきまりのデザインで、水色のもの。リボルバー銃を連想させる薄いイラストが特徴ですね。ディティールは他のVANDY VAPE製品とほとんど同じ。
REVOLVER RTAを直接見ることができる窓が銃の弾の形をしているのがユニークですね!
パッケージから中身を取り出します。付属品がいっぱい!
本体の他に、予備部品やオプショッパーツ、ツールにプリメイドコイル、英語の説明書などが付属します。
コットンは入っていないので別に用意する必要があります。
内容品一覧
- VANDY VAPE REVOLVER RTA アトマイザー本体
- エクストラドリップチップ
- 510ドリップチップアダプター
- 5ml耐熱ガラスバブルチューブ
- ツール(マイナスドライバー、プラスドライバー)
- 予備パーツ(Oリング、ネジ一式)
- プリメイドコイル(ヒューズドクラプトン 0.3Ω)
- マニュアル(英語)
分解
構造ごとに分解すると、写真のように デッキ / タンク / ドリップチップに分けることができます。デッキやタンクはさらに分解可能です。
一般的なRTAの構造です。
分解しながら感じることは、洗浄する前でもスレッドなどがスルスル回るということ。
製作時の切削カスなどはほとんど残っていません。もちろん、油分は全くありません。
そのまま使っても問題ないレベルです。
ドリップチップ
REVOLVER RTAのドリップチップ取り付け部はハーフインチサイズ(810DT)です。
トップキャップ側にOリングがはまっているタイプで、ハーフインチサイズのドリップチップであれば、汎用品に交換して使うこともできます。
2種類の810DTと、510DTを取り付けるためのアダプターが付属。
VANDY VAPE製品は付属品が充実していますね!汎用品に交換可能とはいえ、単体で購入すると高額なので、最初から付属してくれるのはたとえ使わないとしてもデメリットは全くないので大歓迎です。
510ドリップチップアダプター
810DTよりも取り付け部分の寸法が小さく、内径が細いものが選べる510ドリップチップを取り付けるためのアダプターは樹脂製。VANDY VAPEアトマイザーの多くに付属する汎用品です。
クリア810ドリップチップ
プリセットされているのは、クリアな樹脂素材の810DT。ナイケイハストレート。素材は明らかになっていません。
全長10.5mm、露出部の高さ6mm、外径18mm、内径10mm
ブラック810ドリップチップ
黒い樹脂製のドリップチップは逆テーパーデザイン。こちらも素材は不明。
全長12mm、露出部の高さ7.5mm、外径17.5mm、内径9.5→10.5mm(逆テーパー)
トップフィルでリキッドチャージ
リキッドチャージはトップフィルで簡単!
REVOLVER RTAのトップキャップはスクリュー式で、くるくる回して外すことができます。外すと大きなリキッドチャージホールから、先が太い容器でも問題なくリキッドを注ぐことができます。
チムニーーが太いですね!チムニー内径7.25mm。デッキが丸見えです。
リキッドが残っていてもデッキにアクセスできます
さらにタンクは逆さまにして外せば、リキッドが残っていてもデッキにアクセス可能です。
吸っている最中に、ウィックが焦げたりしても、リキッドを無駄にすることなく、リウィッキングやリビルドができます。これも今発売されているRTAとしては標準的な機構です。
5mlバブルガラスチューブも付属
REVOLVER RTAにはノーマルのストレートガラスの他に、一部が盛り上がったバブルチューブも付属。
メーカーによって呼び名が違いますが、筆者はバブルチューブと呼んでいます。
これも、今発売のRTAの多くに付属するようになった、はやりのディティールかもしれません。
これを装備することで、見た目にも変化が楽しめる上に、リキッドを出っ張りの分多く蓄えることができます。
取り付け部の寸法は変わらないので、MODへのマッチングはあまり変わらずに、迫力あるルックスと、リキッド容量をアップできます。
ただし、外径はその分大きくなり、ガラスが出っ張っている分ぶつけやすくなり、破損リスクが大きくなります。
チャンバー部分の詳細
デッキの上の空間を見てみます。画像を重ね合わせてみるとこの通り。
デッキのポスト上には空間的な余裕があり、コイル位置の調整幅に自由度があることがわかります。
そしてチャンバートップはドーム形状。これもある時期からはやりだした構造。
ボトムエアフローにはAFC装備
デッキに2か所、長穴にあいたエアホールにはドロー調整用のエアフローリングを装備しているので取り込む空気量を全開から全閉まで無段階に調整できます。
このエアフローリングは分解時に取り外すことはできません。非分解式。
デッキ
REVOLVER RTAのデッキはシングルコイル専用。
アトマイザーの直径に比べて小さめの直径18mmのデッキには、クランプ式ポストが備わっていて、ここにコイルを固定することができます。
ポストはデッキサイドに設けられ、両サイドにはタンクからコットンにリキッドを供給するためのジュースチャンネルが設けられています。
そして特徴的なのがエアフローホールですね!
くるくる回るデッキエアフローホール
そしてここがREVOLVER RTA一番の特徴!
リボルバー銃をヒントにした「スピニングバレル気流システム」
デッキ横の調整ネジを回すだけで、デッキのエアフローを回転できます!
オプションパーツなしに3つのエアフローホールを楽しめます。これは画期的。
ただ、調整ネジがデッキの横にあるので、調整する時はデッキを取り外さなくてはなりません。これはオプションパーツ式と同じながら、パーツをつける必要がないので、ビルド後もコイルを外すことなくエアフローホールの調整が可能です。
どれも大きくエアフローホールが開くデザインで、絞ることはできません。ここからも爆煙タイプのRTAであることがわかります。
ポジティブピンはダブルピン仕様
VANDY VAPEお得意のダブルピン仕様。デッキ固定ネジが別なので調整可能な構造ですが、あまり精度が良くなく、緩めるとガタが出るのでしっかり締めて使うのを推奨します。
ただし、緩んでピンが脱落してもインシュレーターが出っ張っているので短絡しずらいようにはなっています。
ビルド
それではビルドしていきます。DL用のアトマイザーなので、付属のコイルのようにクラプトンコイルが正義!だというのは間違いではありませんが、筆者の好みから単線での味の出方に興味があるので、いつも通り単線でビルドしていきます。
ワンスレッドのみのクランプデッキ。クランプにバネなどは仕込まれていないので、スレッドを緩めたらクランプを手動で持ち上げてやる必要がありますが、クランプが一つのみなのでそこまで手間には感じません。
クランプを持ち上げてコイルレッグを滑り込ませるだけなのでビルドは非常に楽です。
カンタル24ゲージ・3.5mm・7巻き
コイルを固定したら、余分なコイルレッグを切断してやります。
余分なワイヤーはクランプの後ろからはみ出すので、ここをニッパーでちょん切ってやればいいだけです。雑に切断しても、ポストの位置がデッキのヘリから離れているので短絡を心配することはありませんでした。
ただしあまり長く切ってしまうと、チャンパーにワイヤーがぶつかって短絡してしまうので注意します。
コイルを固定した後に、コイルにジグを通してコイルの向きや位置を調整します。
ボトムエアフローのアトマイザーなので、セオリー通り、エアフローホール直上にコイルをセット。できるだけエアフローホールに近づけてやりますが、あまり近づけすぎると、リキッドの伝い漏れが生じるので、近づけすぎには注意。程々の場所にセットしたらドライバーンしてホットスポットを除去します。
ハイワットの設定のままドライバーンしたのでいい色になりませんでした。設定の見落としで後悔。
最後にウィッキングです。ウィッキングには個人個人の癖がありますが、筆者の場合は漏れよりも供給不足になりやすいので、コットンレッグをジュースチャンネルにぎゅうぎゅう押し込むことはしません。ジュースチャンネルにふわっと乗せてやれば終了です。
RTAのビルドで一番難しいのがこのウィッキングだと思います。過不足があると供給が追いつかなかったり、逆に漏れてしまうので、コットンの選定と、その供給力に合わせたウィッキングが必要です。
MODに載せてみました
25mmと迫力のあるサイズなので、ボディーサイズが大きなMODによく似合います。ただし、全長がそこまで長くなく、デザインもシンプルなので、サイズさえ許せばどんなデザインのMODにもよく似合うと感じます。
あまり癖がないのがマッチングしやすいですね。
まとめ:独創的なエアフロー機構のシングルコイル爆煙RTA
ルックスはシンプルに。メーカーとしての統一感を重視しているのでしょう。
個性を持っているのはデッキ!ポストデザインは一般的ながら、エアフローホールが個性的!じゃあ肝心の味は?といえば、仕様通りのドリッパーライク。ダイレクトな味の印象です。
機能がどうのというより、この独創的なデッキを楽しんでみたいユーザー向けです!
DL運用なら味も全然悪くないので、アリだと思います!
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