VAPORESSO「ベパレッソ」のVAPEアトマイザー、Cascade Mini Tank 「カスケードミニ タンク」のレビューです。
爆煙・DL向けのプリメイドコイルを豊富に取り揃え、好みに合わせたセレクトが可能なVaporessoのクリアロマイザーシリーズ「Cascade」から、コンパクトなMiniサイズがリリースされました。詳細をレビューしていきます。
商品提供:ベプログshop
VAPORESSO Cascade Mini Tankの特徴
それではVAPORESSO Cascade Mini Tankの詳細です。
このCascade Mini Tankアトマイザーは、スターターキット付属のクリアロマイザーとして、複数のスターターキットに同梱するモデルですが、優れた性能とデザインからアトマイザー単体でも販売されています。
Cascadeシリーズで一番小さなアトマイザー
VAPORESSOが展開するCascadeシリーズのアトマイザーです。
このシリーズでは3つのサイズが用意され、その違いはサイズのみ。
直径と全長、それに伴いリキッド容量が異なる「サイズ違い」が用意されています。
Miniはその中でも一番小さな22mmサイズです。
リキッドの容量は3.5mlとシリーズ中一番小さなタンクながら十分な容量を確保。
22mmのスリムサイズでMODへのマッチングなど汎用性を重視したサイズです。
シリーズ共通の爆煙対応GTコイルを採用
Cascadeシリーズでは共通のVAPORESSO GTコイルを採用。
このプリメイドコイルの種類はなんと!7つもの豊富な低抵抗・爆煙・DL向けコイルが用意されているので、ユーザーの好みに応じて好きなコイルをチョイスできます。
ボディーサイズが大きい爆煙対応コイルで、マルチコアやメッシュコイルなどが用意されています。
ドライヒットしにくい分離構造
Cascade Mini Tankのルックスからもわかるように、タンク部分がアトマイザーの上部にある「ユニークな分離構造」が採用されていて、これによりドライヒットしにくいとメーカーではアナウンスしています。
タンクが上にあることで、重量でリキッドが落ちることで供給を助けるようなデザインになっているのでしょう。リキッド消費が激しい低抵抗、爆煙タイプのコイル専用のデザインですね。
また、タンクが完全に分離するので、タンクにジュースが残っていてもコイルの交換が可能で、なおかつタンクが分離する心配がない優れた構造です。反面、パーツ点数が増えるので、スターターキットのオマケ的に付属するクリアロには採用されない、単体販売ならではの構造でもあり、長く愛用できるポイントです。
トライアングルエアフロー
写真ではわかりにくのでメーカーの画像を拝借します
https://www.vaporesso.com/より抜粋
要は3箇所から空気を導入する構造、ということです。多くの空気を導入できます。
スペック
- 直径22mmサイズのスリムなサイズ。
- 高さは全長51.5mmと少し高め。
- 重量54.8gとパーツ点数が多いためか若干重い結果でした。
- ボトムエアフロー方式を採用しています。
直径 | 22mm |
高さ | 51.5mm 38.5mm(DT,510スレッドを除く) |
重量 | 54.8g(実測) |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510DT |
コイル | プリメイド交換式 GT head |
エアフロー | ボトムエアーフロー |
素材 | ステンレス、ガラス |
Vaporesso公式サイトより
パッケージ・開封
早速Cascade Mini Tankのを開封してパッケージのデザインと付属品を見ていきます。
まずパッケージ。VAPORESSO製品らしいデザイン。ごちゃごちゃしていないシンプルなデザイン。コンパクトサイズでかさばらないもの嬉しいポイント。
それでは紙箱から内容品を取り出していきます。付属するのはCascade Mini Tank本体の他に、2種類のプリメイドコイル、予備パーツ、そしてユーザーマニュアルなどの書類です。マニュアルが3枚も付属するのは英語だけでなく、様々な言語で書かれているからで、日本語マニュアルも付属する親切な内容です。
内容品一覧
- CASCADE Mini Tank(3.5ml)
- GT Mesh 0.18Ω コイル
- GT8 0.15Ω コイル
- 交換用パーツ(タンクガラス、シリコンパッキン)
- ユーザーマニュアル
分解
Cascade Mini Tankを分解しました。写真左から ドリップチップ / タンク / コイル /ベースパーツ です。タンクパーツはさらに分解可能。
スレッドの精度やクオリティーも問題なく、スルスルと分解可能でした。
ドリップチップ
ドリップチップ取り付け部は510規格。汎用品に交換する事もできます。
付属ドリップチップは樹脂製。アトマイザーで発生した熱を、唇に伝えない仕様です。内径は太く爆煙セッティング向け。内部が逆テーパーで、フレーバーを拡散する構造です。
全長14mm、露出部の高さ9mm、外径15mm、内径6.5→10.5mm(逆テーパー)
トップフィルリキッドチャージ
Cascade Mini Tankはトップフィルで便利にリキッドをチャージ可能です。
安全ロック機構を搭載。誤ってトップキャップを開けたり、リキッドが漏れたりするのを効果的に防止します。このロックを解除するには刻印に従ってトップキャップを上に持ち上げてから回転させます。
チャイルドプルーフロック付きトップキャップですね。
慣れるとスムーズに開閉できますが、最初は開け方に一瞬戸惑いました。持ち上げながら反時計回りに回転させてリキッドチャージホールからリキッドを注ぐことができます。
チャージホールは大きく、スポイトボトルなど先端が太めの容器でも全く問題なくチャージ可能です。
リキッドが残っててもコイル交換可能
最近のクリアロでは当たり前の構造ですが、Cascade Mini Tankではタンクが完全にセパレートするので、安心してベースパーツから取り外すことができます。
タンクの一部構造がコイルで保持されている構造ではないので、タンク単体で成立しています。
タンクの構造
タンクも分解します。
分解時の注意点は、トップキャップとスライドパーツトップが逆ネジなので、通常とは逆の時計回りに回して分解します。これはコイル交換時などにタンクを外す際にネジが緩まないように考えられているためです。
細かい配慮が憎いですね!VAPORESSSOなかなか考えてます。
タンクは4つのパーツに分解可能。最近では便利にリキチャできるスライド式のロック採用のアトマイザーが増えていますが、スライド部分が分解できないものがほとんど。
使い勝手は全く問題ないものの、洗浄するとき、細かいスキマまで洗いたい時は困りますよね。
しかし、このCascade Mini Tankではスライド部分のトップキャップが外れるので細かい部分まで洗うことができます。
タンクの裏側、コイルとの接続部にはリキッド漏れが発生しないようにOリングで接続されています。
そしてコイルの上側はミストが流れやすいためか、緩くテーパーした形状になっていますね。細かい部分まで抜かりなくデザインされています。
チムニーの内径は6mmと、ミスト多めのセッティングに最適化されています。
ボトムエアフローデザイン
トライアングルエアフロー(3カ所のエアフローホール)には、ドロー調整用のエアフローリングを装備。無段階で全開から全閉まで調整可能です。
ポジティブピンは固定式
アトマイザー裏側にはデザインと製造がVAPORESSOによるものだということ。そしてCascade Miniのエングレービングが入っています。
ポジティブピンの突起具合は0.5mmほど。
このピンの突起具合は調整することができまません。クリアロマイザーの多くに採用されている、ゴムのような絶縁体でベースパーツにはまっている構造です。
この構造はピンが完全固定されていないので、ピンにテンションのかかるハイブリッド接続には不向きです。
基本的にはスプリングコンタクト採用のテクニカルMODでの使用を前提にされた構造です。
ベースパーツのコイル側には、結露したリキッドを溜められる溝が掘られていて、少しの結露やリークであれば、エアフローホールから簡単には漏れないようにデザインされています。
バリエーション豊富なプリメイドコイル
Cascade Mini TankではVAPORESSO GTコイルを採用しています。その種類は現在7種類!!
かなりバリエーションが多いですね!
1コアから4コアまでバリエーションがあり、VAPORESSO伝統のCCELLセラミックコイルも用意されています。また、今流行しているメッシュコイルも用意されていて、爆煙に特化したコイルの最先端を追求していますね。
- GT Mesh 0.18Ω コイル (50-90W)
- GT8 0.15Ω コイル (50-110W)
付属コイルは完全に爆煙タイプ!低抵抗コイルです。4コアのGT8と、メッシュコイルが付属します。
使い方
それでは使い方です。Cascade Mini TankをテクニカルMODに載せます。
付属コイルの抵抗値的にも、運用ワッテージ的にもできればデュアルバッテリーMODで使うのを推奨します。シングルであれば21700を採用する機種が良いと思います。筆者はデュアルバッテリーMODに載せてみました。
ただ、コイルの種類が多いので、付属コイルではなく、もうちょっと抵抗値が高いコイルを使う前提であれば、22mmスリムサイズのアトマイザーなのでコンパクトなシングルバッテリーMODにも似合います。
好みのコイルをセットしたら、次はトップフィルでリキッドをチャージしていきます。
リキッドチャージ後はコイル内のコットンにリキッドが浸透するまでの間しばらく放置してから使います。
このCascade Mini Tankに採用されるGTコイルはジュースチャンネルが大きく、VG MAXなど粘度の高いリキッドにも対応しますが、このようなリキッドの場合、浸透までに時間がかかるので一概に「何分おけば良い」という目安的な時間を公表しずらいですが、30分ほどもおけば大抵は大丈夫でしょう。
MODとのマッチング
Cascade Mini TankをMODに載せてみました。スリムながら高さがあり、しかもちょっとクセのあるルックスなので多少テイストを選びます。メカっぽさを感じる機種に良く合うと感じますね。
高さがあるせいか、スリムなのにボリュームのある機種にもよく似合います。
まとめ:シンプルな中にこだわりのある構造!爆煙クリアロの新スタンダード!
シンプルに「好み」です。
何故か?それは「簡易的な構造」ではないから。タンクの一部をコイルで保持する構造は、パーツ点数が少なく、コストを抑えられるという価格的メリットの他に、1パーツ分の全長を短く、そして軽くできる最大のメリットもあり、多くのメーカーで採用されています。
しかし、VAPORESSOではあえてその構造を採用せず、「日常の使いやすさ」にフォーカスした「真面目な作り」のクリアロマイザーをスターターキットにも採用している点に共感できます。
味ですか?味は各社リリースの4コア、メッシュコイルと大差ありません(笑)
コイル交換のときに、不意にタンクが分解してリキッドがダバーっと漏れてしまったり、リキッドチャージホールが不意にスライドしてしまったり、そういった細かいデメリットを真面目に潰している「使い勝手の良さ」が良い!!
細かい使い勝手にニンマリできるユーザーは検討してみても良いかと思います!!
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