CoilART「コイルアート」のVAPEアトマイザー、MAGE RTA V2「メイジv2」のレビューです。
初代MAGE RTAから2年経ち、最新のスペックとインパクトのあるルックスのMAGE RTA v2がリリースされました。
デュアル/シングルコイル対応のポールレスデッキの24mm爆煙RTAです。
詳細を見ていきます。
商品提供:VapeSourcing
詳細
24mmサイズの爆煙RTA。CoilArt MAGE RTAがV2として帰ってきました。
初代CoilArt MAGE RTAがリリースされたのは2016年で、筆者がこのブログを初めて間もない頃でよく覚えています。
当時のレビューはこちらから。
当時はまだ22mmサイズのアトマイザーが主流で、24mmサイズはまだ珍しく、そのサイズに驚き「でっかいなぁ〜!」と感じたものですが、それから主流が24mmサイズに移行して見慣れたこともあり、今見ると珍しいサイズではありません。
しかし、バージョン2と言っても初代とはほぼ共通性はありません。
共通性を感じるのは
- デュアルコイルの爆煙RTA
- 24mmサイズ
ぐらいで、見た目も全く違うので「名前と用途だけ引き継ぎ、新しくデザインされたアトマイザー」だと感じます。
これは悪い意味ではなく、2018年にリリースされるに相応しいスペックやルックスです。
特に見た目に個性がありますね!アメリカンでゴージャス。
ローレット加工されたパーツと、一部差し色が使われたカラーリングなどハードなイメージもありながら高級感も感じます。
金属加工精度や仕上がりなども初代から2年が経過して、かなり向上しているように感じます。
デッキはポールレスの4スレッド。シングルコイルにも対応するデュアルコイルデッキです。
エアフローデザインが流行のデザインに見えますね。これは詳細で詳しく見ていきましょう。
スペック
リキッド容量 | 3.5ml (5.5ml) |
直径 | 24mm (27mm) |
全長 | 35.2mm(DT、スレッド含まず) |
重量 | 48.5g (実測) |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 810DT |
コイル | RBA デュアルコイル/シングルコイル |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | ボトムエアーフロー |
素材 | ステンレススチール |
CoilART公式サイトより
パッケージ・開封
それでは早速開封していきます。パッケージはCoilART共通のカラーリングとデザインで、サイズも他のアトマイザーと共通です。コンパクトにまとまっています。
パッケージ背面にはスクラッチ式セキュリティーコード入り。
内容品一覧
- CoilART MAGE RTA V2 アトマイザー本体
- 予備パーツ(Oリング一式、デッキイモネジ)
- エクストラドリップチップ
- 5.5ml PCTGバブルチューブ
- ビルド用六角レンチ
- ユーザーマニュアル(基本英語で日本語の記載はなし)
- クオリティーチェックカード
分解
まずは分解していきます。写真のように3つの構造(デッキ,タンク,ドリップチップ)に分解できます。デッキとタンクはさらに細かく分解可能。
それぞれの詳細は各項目で詳しく見ていきます。
ドリップチップ
上部のパーツから順番に見ていきます。
ドリップチップ取り付け部分はハーフインチサイズ 810DTで、付属品以外の汎用品を取り付けて使うこともできます。トップキャップ側にOリングがはまっているタイプですね。
もちろん付属品としてドリップチップもちゃんと付いています。
付属するのは2つです。
プリセットされているものは樹脂ボディーに金属の装飾部品がついているもの。構造にもこだわっていて、内径が途中から急激に広がるタイプです。
“MAGE”のロゴがエングレービングされている金属リングは外すことができます。
全長11.25mm、露出部の高さ7mm、外径17mm、内径6→8mm(途中で広がる)
さらにもう一つのドリップチップが同梱されています。こちらはトップキャップやエアフローリングと同じデザイン。ローレットが刻まれたタイプです。内径はストレート。
全長8.25mm、露出部の高さ4mm、外径17mm、内径8.5mm
タンク
次にタンクパーツの詳細です。
まずリキッドチャージですが、タンク上部のパーツが外れて、そこからリキッドを簡単に注げるトップフィルを採用していて、使い勝手に優れています。
このトップキャップには、横にローレットが刻まれていて、ハードなイメージの見た目だけでなく、指でつまみやすい実用面も考えられています。
回しやすく、開けやすい!
スレッド式トップキャップをくるくると回して外すと、大きなリキッドチャージホールからリキッドを簡単にチャージできます。
リキッドチャージホールが大きいのでスポイトボトルなど先端が太めの容器でも全く問題なくチャージ可能です。
このタンクですが、逆さまにすればリキッドが残っていてもデッキを取り外しできます。
吸っている途中でもリウィッキングやリビルドができるので、リキッドを無駄にすることなく使えるので便利です。
デッキ上のチャンバートップはおわんのようなドーム型です。
チムニー内径は6mmとデュアルコイルRTAらしい太めのサイズです。
ガラスチューブ、タンクベース、トップキャップの3ピース構造のタンク。
エクストラパーツとして5.5mlに容量をアップできるオプションチューブも付属します。
オプションのチューブは一部が盛り上がったデザイン。ガラス素材ではなくPCTG樹脂素材のです。
リキッド容量が2mlも多く蓄えられるオプションパーツを取り付けると見た目も変わるので、見た目の好みで使う方を選ぶこともできます。
エアフロー
デッキの下から空気を取り込むボトムエアフロー構造です。
エアフローホールは3箇所あり、全開にするとほぼ抵抗感ないドローで、かなり軽めの吸い心地です。
エアフローホールにはドロー調整のためのエアフローコントロールリング(AFC)を装備しているので、AFCを回すことで無段階にドローを調整できます。
AFCパーツにはトップキャップと同じくローレットが刻まれていて、回しやすくなっています。
AFCはデッキパーツにOリングではまっている構造で、分解洗浄時には外すこともできます。
デッキ
デッキは4スレッドのデュアル/シングルコイル対応のポールレスデッキです。
デュアルコイルビルドはもちろん、クラプトンコイルを用いればシングルコイルでも行けそうなデッキです。
コイル固定ネジはデッキ側面からアクセスします。
この部分はジュースチャンネルにもなっていて、ビルド後はウイックをセットする場所です。
特徴的なのがU字型のエアフローデザイン。コイルを囲むように細かいエアホールが多数配置されています。
CoilART以外のVAPEメーカーの多くが採用する今はやりのエアフローデザインですね。
最初見たときはかなりユニークだと感じましたが、もう既に見慣れた感があります。
それだけ斬新な構造で、味などに優れているから各社が採用するのでしょう。
ミスト発生部も見ておきます。
画像を重ねてみると、チャンバーにはかなり余裕があり、コイル位置の調整にかなり余裕があることがわかります。
ボトムエアフロー構造なので、コイル位置をあまりあげる事はないとは思いますが、調整幅があるのは良い事です。
また、発生したミストがチャンバートップで結露する事なく、チムニーに導かれていくイメージができるので味に良い影響がありそうに感じます。
ポジティブピン
ポジティブピンを確認するために底を見てみると、MAGEのロゴ文字、COILARTがデザインしたとエングレービングされています。
ポジティブピンはかなり出っ張っています。1.1mmほど。
このポジティブピンでデッキのポジティブ側を固定しているので、緩めて出っ張り具合を調整する事はできません。
そもそも調整しなくても最初からかなり出っ張っているので調整はいらないと思います。
ビルド
ビルドします!ドローがかなり軽いので、やはりDL専用の爆煙RTA。
クラプトンデュアルでも許容するほど軽いドローですが、AFCでドローを絞れるのでDLユースであれば好みのドロー、熱量、ミスト量で運用できるのが良いですね!
今回は爆煙ユースのタンクとしてはちょっと役不足かも知れませんが単線でビルドしてみました。
Kanthal 24G , 3.0mm , 6raps
ポールレスデッキなので、デッキにマウントする前にコイル足を切っておく必要がありますが、切り過ぎてしまうことがあるので、一度コイルをデッキにあてがってみて慎重に決めてい久野が良いでしょう。
コイルはデッキに仮固定した後にジグを通して、位置や高さを変えるのが楽です。
コイルを微調整したらドライバーンしてホットスポットを除去します。
最後にウィッキングします。ジュースチャンネルはコットンでぎちぎちに埋める必要はありません。
コイルビルドやウィックの種類、密度にもよりますが、ふわっと乗せる程度で漏れる事は今の所ありません。
逆に詰めすぎると、供給が追いつかない印象です。
MODに載せてみました
ボリュームのあるサイズ感なので、MODも大きなサイズのものによく似合います。
いかにもアメリカンな爆煙機材というルックスが好きな人にはたまらないと思います。
個人的にはシンプルでボディーサイズが大きなBOX MODによく似合うと思います。
まとめ
見るからに「爆煙機材」というハードさとゴージャスさも感じるルックス。
仕上がりのクオリティや細部の作りも悪くありません。好印象です。
そして見た目のハードさと打って変わって味は非常に上品で、細かいミストと広がるフレーバー。これはチャンバートップに余裕があることと、エアフローデザインに関係していると感じます。
単線ビルドでエアフローを絞っても普通においしいのはエアフローデザインの恩恵だと思います。もちろん、デュアルクラプトンビルドで全開でも同様です。
このエアフローデザインを各社が採用する理由も頷けます。
気になる点としては、ドローがうるさいということ。笛鳴りはしませんが、吸い込むとドローを変えても「スーーーッ」と吸気音が響きます。抵抗感のある音でAFCを外せば多少は緩和するものの根本は変わりません。
この点以外は普通に良い製品だと思います。
見た目のテイストが気に入ればアリだと思います!
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