VANDY VAPE「バンディーベイプ」のVAPEアトマイザー、KYLIN MINI RTA「キリン ミニ アールティーエー」のレビューです。
VANDY VAPEが過去にリリースしたKYLIN RTA「キリン アールティーエー」は26mmサイズのデュアルコイル爆煙タンクアトマイザー。
これのコンパクト版かと思いきや、外見は踏襲しているものの、デッキが違うため別物と考えた方が良さそう。こちらは24.4mmサイズ、シングルコイルのRTAです
それでは早速レビューしていきます。
商品提供：VapeSourcing
詳細
VAPE製品の中でも、特にアトマイザーに力を入れている中国深センのVAPEブランドVandy Vapeからまたまたアトマイザーの新製品がリリースされました。
今回の製品はKYLIN MINI RTA。冒頭でも記載した通り、KYLIN RTA「キリン アールティーエー」のバリエーションとして新たにラインナップされた製品。KYLIN RTAと同様のデザインながら、MINIの名前の通りサイズをコンパクトに。それに伴いデッキも変更され、デュアルコイルデッキではなく、シングルコイルデッキへ変更されています。
シングルですが、「爆煙タイプのRTA」であることは変わりありません。
スペック
| リキッド容量 | 3ml/5ml |
| 直径 | 24.4mm |
| 全長 | 35.2mm(DT,ネジ部含まず) |
| 重量 | 57g（実測値） |
| ネジタイプ | 510 |
| ドリップチップ | 810DT(ハーフインチ) / 510DTアダプター |
| コイル | RBA シングルコイル |
| リキッドチャージ | トップフィル |
| エアフロー | ボトムエアーフロー |
| 素材 | ステンレススチール , パイレックスガラス |
VANDY VAPE公式サイトより
パッケージ・内容品
Vandy Vape製品で使い回しされているプラスチックケースを用いたパッケージデザイン。
背面にはインフォメーションとともにシリアルナンバーやスクラッチ式のセキュリティーコードで製品の偽造を防止する取り組み。
内容品一覧
- Vandy Vape KYLIN MINI RTA アトマイザー本体
- 5mlスペアガラスチューブ
- エクストラ810ドリップチップ
- 510ドリップチップアダプター
- アクセサリーバッグ（ビルド用六角レンチ、プラスドライバー、予備Oリング、パッキン、予備イモネジ、プリメイドクラプトンコイル）
- ユーザーマニュアル
分解
本体を構造別に分解すると、写真のように左から ドリップチップ / タンク / デッキ に分けることができます。タンクとデッキはさらに細かく分解することができます。
ドリップチップ
上部のパーツから順番に見ていきます。まずはドリップチップから。ドリップチップの取り付け部はハーフインチサイズの810DT規格で、付属品の他の汎用品も取り付け可能。トップキャップ側にOリングがはめ込まれたタイプです。
付属のドリップチップは2種類。黒い樹脂製のものと、アトマイザーに最初からセットされているレジン樹脂製のもの。それぞれスペックが異なるので、見た目と機能でユーザーが選択できる充実した付属品です。
写真左から
・全長10mm、露出部の高さ6mm、外径18mm、内径10mm(エンド部は12.5mmに拡張)。
・全長11.5mm、露出部の高さ7.5mm、外径18mm、内径9.5mm(エンド部は12.5mmに拡張)。
さらに510ドリップチップを取り付けることができるアダプターも付属するため、汎用品の取り付けが可能。このアダプターは樹脂素材。取り付けると1mmほど出っ張るため、取り外しは簡単ですが、見た目的にはあまりよろしくない印象です。
タンク
KYLIN MINI RTAのリキッドチャージはトップフィル。ねじ式のトップキャップを外して、上からリキッドを注げるので、いちいちタンクを取り外す手間がなく、簡単にリキッドチャージが可能です。リキッドチャージホールも大きく、スポイトボトルなど先端が太い容器でも問題なくチャージできます。
そしてタンクを逆さまにして外せば満タンにリキッド残量が残っていてもデッキにアクセス可能です。リビルドやリウィッキングに便利な仕様。
ストレートタイプの3mlガラスチューブの他に、直径の大きな5mlガラスチューブも付属。
サイズは大きくなりますが、5mlとより多くのリキッドを蓄えることができます。
チャンバー部の天井は、チムニー周囲がドーム状にえぐられたような構造です。
エアフロー
ボトムエアフロー採用で、デッキ部分から空気を取り込み、コイルの下から供給します。コイルを効率的に冷却でき、空気の流れによってスムーズにミストを口まで導けるので味に定評のある構造です。エアホールは合計2箇所。このエアホールには調整用のエアフローリングを装備し、全閉から全開まで無段階でドローを調整できます。
デッキ
デッキです。まずデッキ全体には金メッキが施され、通電性と耐腐食性を考慮。2スレッドのシングルコイル前提のデッキです。
ポールレスデッキで、コイルレッグのクランプはイモネジを使用。イモネジはプラスドライバーでアクセスします。
なお、予備のイモネジは六角レンチ使用。好きな方をセレクトできます。
合計21個のエアホールが特徴的で、U字のように湾曲した部分に多くのエアホールを設けています。
ポジティブピン
ポジティブピンはダブルピン使用で、デッキ固定ネジ兼用ではないため、ピンを緩めて出っ張り具合を調整することもできます。しかし、閉めた状態でもかなり出ており、ハイブリッド接続にも耐えうるほど。ネジの脱落などを防ぐために緩めて使用する必要性は感じません。
デッキ同様にピンやポールなどのパーツには金メッキ加工が施されています。
ビルド
ビルドしていきます。エアホールやデッキから想像できる通り、ドローは軽く、低抵抗コイルに合わせたデザインです。付属のクラプトンコイルのように多くの熱を発するコイルが最適ですが、アトマイザーの性能を見るためにもあえて単線でビルドしていきます。
ポールレスデッキなのであらかじめコイルレッグを切断しておく必要があります。少しずつコイルレッグを詰めていき、最適な設置高さに合わせる必要があります。
CoilMonsta カンタル24G、3.5mm、6raps
コイルジグを通してコイルを設置。イモネジでコイルを固定します。
U字にエアホールが設置されているので、コイルはこれらから均等の距離に設置するのが望ましいと思われます。写真の通りの位置に設置。
ドライバーンののち、ウィッキングしていきます。コットンはNativeWicksを使用。
ジュースホールを軽くウィックで塞ぎます。写真ではリキッドを用いていませんが、コットンにリキッドを染み込ませながらウィッキングした方がやりやすいと思います。
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感想とまとめ
シングルコイルの爆煙RTA！！
デッキの構造が変わった24.4mmサイズのタンクアトマイザー。シングルコイルながら爆煙タイプで、ドローが軽いため、クラプトン前提だと感じました。
ビルドの項目では単線でビルドしました。この場合、エアフローは1/10程度開いて釣り合っている印象。よりドローを軽くして、ミスト量を増やしたいのであれば、クラプトンコイルを用いるのが最適です。
デッキ構造、特にエアフローデザインが変わっているのですが、多穴の独自性はあまり感じませんでした。ミスト量が多くなってくると、多少の違いはあれど、量で味をまかなっている印象なので、ドロー的に近く同じくシングルコイルの爆煙タンクであるBachelor X RTAとの差はあまり感じません。
機能に差がなければサイズ感やルックスで選ぶのが良いと思います。VandyVape製品は、価格も安く、仕上がりも良く、ルックスも悪くありません。
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