KHW MODSのVAPEアトマイザー、Dvarw RTA MTL Tank「ドヴァー」のレビューです。
名前の通りMTL 口吸い・タバコ吸いに特化したリブルタブル タンク アトマイザーです。
マスプロダクツではなく、少量生産の「ハイエンド」と呼ばれる部類の製品ながら、比較的お求めやすい価格も魅力です。
それでは詳細をレビューしていきます。
パッケージと内容品
プラスチック製で、製品を保護することと、コンパクトさに重きを置いた簡易的なパッケージング。製品名が入ったステッカーには手書き文字にてシリアルナンバーが入っています。購入した製品は100番台の製品でした。
内容品一覧
- Dvarw RTAアトマイザー本体
- ドリップチップ
- 予備Oリング一式
- 予備ネジ2本
- 六角レンチ
内容品もシンプル。予備パーツが一式で入っているのはありがたいですね。また、メーカー公式サイトでは予備パーツを含め、オプションパーツも販売されています。
詳細
KHW MODSはハンガリーのメーカーで、そのメーカーがリリースするMTLに特化したRTAがこのアトマイザーになります。
スペック
リキッド容量 | 5ml |
直径 | 22mm |
高さ | 38mm |
重さ | 43g |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510DT |
コイル | RBA シングル |
リキッドチャージ | ボトムフィル |
エアフロー | ボトムエアーフロー |
全長はメーカースペックに近い38mm程度(ドリップチップ、510スレッド含まず)
外見・デザイン
シンプルすぎるデザイン。飾り気のない外見に、筆者が購入したパッチではボトム部分に”Dbarw MTL”の刻印が入っていました。外見のクオリティは購入以前に見ていた写真より高く思え、仕上がりも丁寧ですが、マウスピースをつけないと本当にただの円柱形状なので、デザイン的にトップ部分などに工夫が欲しかったとも思います。
分解してみました
大まかに分解しました。左からドリップチップ / タンク / チャンバー / デッキ です。
タンク,チャンバー,デッキはさらに分解可能です。それでは各パーツの詳細を見ていきましょう。
ドリップチップ
全長の長いテフロン製ドリップチップが付属します。機能的に厳選したものを付属させているとは思いますが、外見が良いとは決して思えないため、交換してしまう人がほとんどだと思います。
露出部の全長17mm。外径9mm。内径5mm。
タンク
タンクは3つのパーツで構成されています。メインパーツであるポリカーボネイト製チューブを上下金属のパーツで挟み込む構造です。
タンクの素材が樹脂、ポリカーボネートなので入れるリキッド、特にリモネンを含む柑橘系リキッドではクラックが生じるため、メンソールなどタンク攻撃性の強いリキッドを用いる場合はオプションのウルテム製タンクを同時に購入するのが良いでしょう。
リキッドフィル
タンクの構造からも見てわかる通り、リキッドはボトムフィリンで、一昔前の構造です。リキッドチャージはトップフィルに比べて面倒ですが、パーツ点数が少なく済むので全高を抑えられるメリットがあります。見た目にこだわりがあったのかもしれません。
ミスト発生部
デッキからタンクを外すと、デッキにはチャンバーパーツが残ったままになっています。このチャンバーはOリングのみでデッキにはまっており、2つのパーツから構成されています。
スリーブとトップパーツから構成されています。かなり背が低く、ミスト発生部の容量が小さいことがわかります。トップはテーパードしており、空気の流れを考慮しているようなデザインです。
デッキ
デッキはシンプルな2ポール2スレッドデッキ。基本的にシングルコイル前提のデッキになります。中央にはボトムエアフローのエアホールが設けられ、コイルに直接エアーを供給します。
エアフローデザイン
エアフローはデッキ下から空気を取り込むボトムエアフロー。エアホールには調整用のエアフローリングは装備されていません。その為、ドロー調整は簡単には行うことができません。
購入時にデッキ部分には直径1.2mmのエアホールパーツが装備されており、ドローの重さを調整するにはオプションパーツを購入する必要があります。オプションパーツのバリエーションは以下の通り。
Dvarw MTL RTA 0,8mm AFC insert (0.8mm)
今回、3種類のパーツが付属するキットを購入しましたが、筆者は初期状態で付属する1.2mmホールで満足してしまい、そして変更するにしてもこのドローより軽くする方向へは変更しないと思われます。
ポジティブピン
ポジティブピンはデッキ固定兼用のため調整は不可能です。
デッキを分解する
デッキを分解してみると、デッキに使われている5本のネジ(ポジティブピン,デッキネジ,エアフロー固定,デッキ固定)は共有のネジです。汎用性のある作りで、一本の六角レンチのみで分解可能な利便性と、ネジ紛失時にも予備パーツ2本で対応可能な実用的なデザインです。
ビルドしてみます
ビルドです。ビルド前に空吸いしてみるとドローはそれなりにタイト。できることならもう若干絞っても良いかな?というレベルです。ただし、0.8mmホールではタイトすぎると想像したため購入はしませんでしたが、DIYで1.0mmホールを開ける前提で購入してもよかったかもしれません。
今回は温度管理ワイヤーでビルドしていきます。Titan 25ゲージ , 2.5mm , 5ラップ
何度かビルドしましたが、ポール間隔的に内径3.0mmが限界である印象でした。筆者としては2.5mmがバランス良いと感じます。
コイル位置はボトムエアフローのセオリー通り、エアフローにできる限り近づけます。
コットンはNative Wicksを使用します。
ウィッキングはまずバンザイさせたのちにチャンバーのスリーブのみを取り付けます。その後ほどほどの長さにウィックレッグを切断。
そのあとは程よくホールを塞げるようにウィックを折り畳んで収納してやります。あまり詰めすぎずにふわふわな程度で漏れもせず、供給が釣り合う程度でした。
リキッドはボトムフィルなのでタンクを外してチャージし、その後デッキを取り付ければ使うことができます。
まとめ
Eleaf / iStick Pico 25 (18650シングル)
リキッド容量(5ml)とビルドの楽さの利便性
このタンクの評価はここに尽きると思います。タンクの容量が大きいにもかかわらず、直径22mmの汎用性の上に、全高が抑えられ、ほどほどの価格でルックスが良い。
そしてオプションも豊富で、より全高を抑えたいのであれば2mlという選択肢もあります。
なおかつビルドが簡単で、漏れずに、味も程よい。
味は特化しているというよりもバランス型で、RTAの王道的な間接的かつ柔らかく細かいミストを楽しめます。
運用の楽さと安定感、そして利便性は重要!ガンクがたまりにくいリキッドの常用タンクとして非常に優秀です。
国内での取扱店は少なく、納期的にも価格的にも基本的にKHW MODS公式サイト (https://www.khwmods.com/)から購入するのが良いでしょう。
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